アカデミー賞発表。ところで、日本で一番得したのは誰?
2008年2月27日 12:00

[映画.com ニュース] 先頃発表された第80回アカデミー賞の結果に、日本でもっとも喜んでいるのは誰か? もちろん、主要部門に輝いた作品をこれから公開する映画配給会社は皆そうだろうが、とにかく笑いが止まらないのは東京・日比谷の映画館、日比谷シャンテシネの関係者だろう。今回、主な部門で受賞した作品のほとんどがシャンテシネで公開されるからだ。
まず、浅野忠信主演の「モンゴル」を破り、外国語映画賞に輝いた「ヒトラーの贋札」が現在公開中。また、作品賞ほか監督賞、助演男優賞(ハビエル・バルデム)、脚色賞の4部門を制覇した「ノーカントリー」が3月15日公開、さらに主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)ほか2部門の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」がゴールデンウィークに、オリジナル脚本賞(ディアブロ・コーディ)の「JUNO/ジュノ」が初夏にと、計4作品がシャンテシネをメイン館として続々上映されるのだ。
シャンテシネの番組編成を行うTOHOシネマズの番組編成室長に話を聞いたところ、「日比谷シャンテシネの公開中作品、公開待機作品の多くが本年度のアカデミー賞ノミネートを受け、また主要部門を受賞したことに大きな驚きを感じています。作品によっては1年以上も前から公開を決定していたものもあり、映画製作・配給会社の方々の努力と弊社番組編成スタッフの強い思い入れが報われたものと素直に喜んでおります」とのこと。
1987年の開館以降、「ベルリン・天使の詩」や「悲情城市」などアート系の名作を数多く上映してきたシャンテシネだが、一昨年にも「クラッシュ」や「ブロークバック・マウンテン」といったオスカー受賞作を引き当てている。今年は、その神がかり的「目利き」がまたもやツボにはまった年であると言えよう。
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