「ビルマの竪琴」「犬神家の一族」の市川崑監督が死去
2008年2月14日 12:00

[映画.com ニュース] 「犬神家の一族」(76/06)、「ビルマの竪琴」(56/85)などで知られる日本映画界の巨匠市川崑監督が、13日、肺炎のため都内の病院で亡くなった。92歳だった。
1915年11月20日、三重県宇治山田市(現伊勢市)で生まれた市川監督は、ウォルト・ディズニー映画の影響で画家を志し、33年に京都J.Oスタヂオ(後の東宝京都スタジオ)に入社。アニメーターとして活躍後、47年に新東宝に移籍し、「花ひらく 眞知子より」(48)で監督デビュー。その後は、東宝で「結婚行進曲」(51)、「プーサン」(53)、日活で「ビルマの竪琴」(56)などを発表。大映移籍後は「炎上」(58)、「鍵」(59)、「野火」(59)、「おとうと」(60)、「黒い十人の女」(61)、「破戒」(62)など数多くの文芸作、話題作を手がけた。
また65年には初のドキュメンタリーとなる「東京オリンピック」を監督し、大ヒットを記録。76年から79年まで手がけた横溝正史原作による「犬神家の一族」など5本の金田一耕助シリーズもヒットさせた。
その大胆な実験精神とスタイリッシュな演出は、「ビルマの竪琴」(56)でベネチア国際映画祭サン・ジョルジュ賞、「鍵」でカンヌ国際映画祭審査員特別賞、そして「東京オリンピック」ではカンヌ国際映画祭国際批評家賞を受賞するなど、海外でも人気を集めた。後年では「細雪」(83)、「四十七人の刺客」(93)、「どら平太」(00)を監督したほか、06年には「犬神家の一族」のセルフリメイクを手がけるなど健在ぶりをアピールしていた。
私生活では、脚本家の和田夏十(本名・市川由美子)とおしどり夫婦として有名だったが、83年に和田さんを亡くしていた。ヘビースモーカーとして有名だが、晩年は「もっと映画を撮りたいから」とタバコをやめていた。
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