田中麗奈、駆逐艦「雪風」艦長の妻役を演じ「身近な方と平和な幸せを嚙みしめて」 再共演した奥平大兼を絶賛
2025年7月28日 12:30

映画「雪風 YUKIKAZE」の特別試写会が7月26日に都内で行われ、田中麗奈と企画プロデューサーの小滝祥平氏がトークショーを行った。
80年前、数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」は、僚艦が大破炎上していく中、絶えず不死身ともいえる戦いぶりを見せ、いつしか“幸運艦”と呼ばれるようになる。主力である甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」ただ一艦のみだった。本作は、その勇姿を史実に基づいたフィクションとして描く。「雪風」艦長・寺澤一利役を竹野内豊が演じ、先任伍長・早瀬幸平役で玉木宏、若き水雷員・井上役の奥平大兼が共演した。
(C)2025 Yukikaze Partners.田中は、竹野内扮する寺澤艦長の妻役で出演。「(普段はあまり表舞台に出ない小滝の登壇が)意外で驚きました(笑)。この映画にかける思いが伝わってきて。私も頑張らなきゃと思って。こうやって2人並んでという機会はなかなかないので嬉しいです」と笑顔を見せた。
田中が小滝氏のプロデュースする映画に初めて出演したのは、2000年公開の「はつ恋」。「高校の卒業式を終えて、すぐに衣装合わせという流れで、まさに新生活という感じだった」と、当時の思い出を語った。
(C)2025 Yukikaze Partners.小滝氏は映画製作の背景について、「『聯合艦隊司令長官 山本五十六』という映画を作った際に、原作で歴史家の半藤一利さんから、今度『雪風』という艦を勉強してごらんなさいと言われた事がきっかけです」と話す。
そして、史実とエンターテインメントのバランスについて問われると、半藤氏から「無知を恥じずに勝手にものを作ってはダメだ。歴史をしっかり学んで、その上で脚色することは構わない」と指南されたことを明かした。
「当時は海軍でも陸軍でも元兵士の方がたくさんいらっしゃったんですよ。今回現役でお会いできた方は5名でしたが、『雪風』は幸い沈まなかったので、最後の主計長の方が乗員の手記をお書きになって。それをお子様から見せていただいたり。脚本家と国会図書館に通って写して勉強していました」と、脚本作りの裏側を語った。
(C)2025 Yukikaze Partners.艦長の妻を演じた田中は「環境、時代、地位などで所作が変っていくので、所作の先生に武士の妻に近い形で佇まいをご指導していただきました」と撮影を振り返る。小滝氏は「最初から最後まで出ているわけではないので、250人の命を引っ張っていく寺澤艦長の妻という役をしっかりとスクリーンに焼き付けないといけない。そんな役どころを全うされたと思います」と称えた。
劇中では、寺澤艦長が「武士道」という本を携えているが、小滝氏は「あれは脚色です。寺澤さんは“今を一生懸命生きるべきなんだ”と心にもっているだろう。仲間の写真をずっと持っているだろうと思ってその設定を作った」と説明。
田中は、撮影前に小滝氏から「海軍の家族 山本五十六元帥と父三和義勇と私たち」という本を借りたという。「その中に海軍の方の家族の様子がありありと書かれていたんです。時代が変わっても環境が変わっても、家族はやっぱり家族で。その様子を読んでホッとしました」と語り、「国を守るとしても、一番守りたい人は心にいて。(『雪風 YUKIKAZE』は)一人一人の“人間”というのを映像で体現されていると思います」と続けた。
さらに、若き水雷員・井上を演じた奥平に関して「気が合うというか。共通の趣味があったり」と明かし、「主役を演じられる華があって、お芝居になると深みがって、彼のものになっちゃうという」と絶賛した。
最後に、小滝氏は「この頃、“国益”という言葉がよく使われますが、私たちが考えた“国益”というのは子どもたちの幸せな未来。これが多分“国益”なんだろうと。そのためには絶対に戦をしてはいけない。戦をしないように小さな力ですがこの映画を作りました」と、本作に込めた想いを語った。
そして、田中は「身近な人と一緒に私たち幸せだなって噛みしめて見ていただければと思います。『普通がいいな』という言葉が身に沁みました。今私たちが平和で生きているこの日常は先人の皆様が一生懸命作ってくださった未来ですし、こうなったらいいなと日々力を尽くしてくだった未来をいただいて過ごしている事に感謝の気持ちが沸いてきます。夏休みなので、是非ご家族の方と映画館に観に行っていただけたらと思います」と呼びかけた。
映画「雪風 YUKIKAZE」は8月15日より全国公開。
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