「七人の侍」リメイク始動!チャン・ツィイーが三船敏郎の役に挑戦?
2007年8月20日 12:00
[映画.com ニュース] ハーベイ&ボブ・ワインスタイン兄弟が、02年に映画化権を獲得していた黒澤明監督「七人の侍」(54)のリメイク企画が遂に始動。中国メディアによると、オリジナルで三船敏郎が演じた“菊千代”の役を、「SAYURI」のチャン・ツィイーが演じるという。
同作は、ワインスタイン・カンパニーがアジア映画製作のために集めたファンド、2億8500万ドル(約323億円)の資金から作られるもので、現在中国で撮影中の、ジャッキー・チェンとジェット・リー初共演のアクション「The Forbidden Kingdom」(08年全米公開)がそのファンドの第1作となる。
「西洋の感性を加えつつアジア映画を低コストで撮り、東洋・西洋双方のマーケットを潤すこと」が目的として設立された同ファンドでは現在、劇場用映画21本とビデオ映画10本を計画中で、それらの企画には香港映画の信奉者クエンティン・タランティーノ監督や、「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督も参加するという。
西部劇になった「荒野の七人」(60)とは違い、今回の「七人の侍」リメイク版で、チャン・ツィイーは男装した女剣士を演じる。「グリーン・デスティニー」「HERO」「LOVERS」といった中国の武侠映画でも剣戟(チャンバラ)アクションを披露してきた彼女だけに、殺陣に関してはまずまず期待できそうだ。香港の俳優ドニー・イェンやジョージ・クルーニーらの名が挙がっている残り6人の侍が誰になるのか、監督が誰になるのか、今後の展開から目が離せない。