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STUDIO4℃の劇場版アニメ「Genius Party」進行中!

2007年4月13日 12:00

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「Genius Party」 田中栄子エグゼクティブプロデューサー
「Genius Party」 田中栄子エグゼクティブプロデューサー
アニマトリックス」「マインド・ゲーム」「鉄コン筋クリート」など、ハイクオリティな劇場アニメーションを数多く手掛けるSTUDIO4℃が、「Genius Party/ジーニアス・パーティ」というオムニバス形式の劇場アニメーション企画を進めている。今年7月7日に、7人の監督の7作品を劇場公開し、第2弾に参加する7人の監督もすでに発表され、各々が製作に入っている。STUDIO4℃の代表取締役でもある田中栄子エグゼクティブプロデューサーに、本企画について話を聞いた。

1人の監督が15~20分の短編を作る「Genius Party/ジーニアス・パーティ」は、全てオリジナルのストーリーとキャラクターで「作りたいものを作る」という以外の制約はない。かつてスタジオジブリで「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」などのラインプロデューサーを務めていた田中氏は、当時を振り返ってこう話す。「企画段階の『トトロ』は、“小さな女の子が病気のお母さんにとうもろこしを届ける話”という程度で、『火垂るの墓』と同時上映の15分くらいの作品の予定でした。それがあそこまで愛される作品になるとは、誰も想像できなかった。もし企画書の段階で淘汰されていたら、あの作品は生まれなかったんです」

しかし、宮崎駿監督の中には、15分では収まらないほどの「描きたいもの、語りたいもの」があった。それを形にする機会が与えられ、結果として「トトロ」は今なお多くの人に愛される長編作品となったわけだが、大方のクリエイターにとっては「どうしても期待されるものを作らなくてはならず、もっと違う表現力や懐の広さがあっても、それを披露する機会が少ない」というのが現状だ。「監督たちに作りたいものを作るチャンスがもっとあって、モチベーションを高くもってもらうことは、アニメーションがさらに広がっていくことに必要なことだと思います」

また、日本のアニメーションは海外での注目度が高い一方、国内ではいまだ「オタクと子供のもの」という認識から抜け出しきれない感がある。「欧米では絵を描くことはひとつの才能や文化として認められています。そうなることを願って『Genius Party』と名づけました」と田中氏が語る本作は、来年2月、米ワシントンで開催される日本文化を紹介する「ジャパン・フェスティバル」でのワールドプレミアが決定。また、ともに国際的評価を得た柳楽優弥菊地凛子が声優として参加する。この中から世界を賑わせる“天才”監督が新たに飛び立つか、第1弾はもちろん、第2弾以降にも今から注目だ。

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