カンヌ映画祭、最高賞パルムドールはダルデンヌ兄弟
2005年5月24日 12:00

5月21日、第58回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、コンペティション部門の最高賞パルムドールに、ベルギーのジャンピエールとリュック・ダルデンヌ兄弟が監督する「ザ・チャイルド」が選ばれた。「ザ・チャイルド」は、貧しい若者カップルが、子育てに奮闘する様子を描いた社会派ドラマ。ダルデンヌ兄弟は、99年にも「ロゼッタ」で同賞と主演女優賞を、02年には「息子のまなざし」で主演男優賞を受賞しており、3作連続で主要賞を獲得した。
ちなみに、これまでパルムドールを2度受賞した監督は、今回、審査委員長を務めたエミール・クストリッツァ(「パパは、出張中!」「アンダーグラウンド」)、フランシス・フォード・コッポラ(「カンバセーション/盗聴」「地獄の黙示録」)、今村昌平(「楢山節考」「うなぎ」)、ビレ・アウグスト(「ペレ」「愛の風景」)の4人。ダルデンヌ兄弟は、史上5組目の快挙を成し遂げた。
パルムドールに次ぐグランプリ(審査員特別大賞)はジム・ジャームッシュ監督「ブロークン・フラワーズ」、主演男優賞は、初監督作品「The Three Burials of Melquiades Estrada」に主演したトミー・リー・ジョーンズが受賞。日本からコンペ部門に唯一出品された小林政広監督「バッシング」は受賞を逃した。
主な受賞結果は以下の通り。
◆パルムドール
「ザ・チャイルド」(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督/ベルギー)
◆グランプリ(審査員特別大賞)
「ブロークン・フラワーズ」(ジム・ジャームッシュ監督/アメリカ)
◆最優秀監督賞
ミヒャエル・ハネケ監督 「Cache」(オーストリア)
◆最優秀男優賞
トミー・リー・ジョーンズ 「The Three Burials of Melquiades Estrada」(アメリカ)
◆最優秀女優賞
ハンナ・ラスロ 「フリー・ゾーン」 (イスラエル)
◆最優秀脚本賞
ギレルモ・アリアガ 「The Three Burials of Melquiades Estrada」(アメリカ)
◆審査員賞
「シャンハイ・ドリームズ」(ワン・シャオシュアイ監督/中国)
◆カメラドール(新人賞)
「The Forsaken Land」(ビムクティ・ジャヤスンダラ監督/スリランカ)
「Me and You and Everyone We Know」(ミランダ・ジュライ監督/アメリカ)
◆国際批評家連盟賞
「Cache」(ミヒャエル・ハネケ監督/オーストリア)
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