エミール・クストリッツァ
1978年、チェコのプラハ芸術アカデミー監督学科を卒業。その後、故郷サラエボでTV映画を監督する。81年、長編第1作「Do You Remember Dolly Bell?(英題)」で第38回ベネチア国際映画祭の初監督作品賞を受賞。続く「パパは、出張中!」(85)は、第38回カンヌ国際映画祭でパルムドールとFIPRESCI賞(国際批評家連盟賞)を受賞した。カンヌでは、「ジプシーのとき」(89)で監督賞、「アンダーグラウンド」(95)で2度目のパルムドールに輝き、05年には審査委員長を務めるなど縁が深い。自身初の英語作品「アリゾナ・ドリーム」(92)は第43回ベルリン国際映画祭の審査員特別賞、「黒猫・白猫」(98)はベネチア国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞。「オン・ザ・ミルキー・ロード」(16)では監督・脚本・主演を兼ねた。劇映画だけでなく、「SUPER 8」(01)や「マラドーナ」(08)といったドキュメンタリー映画も監督し、クリスチャン・カリオン監督の「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」(10)などでは主演を務めた。