試写用テープを横流しした俳優に罰金6000万円!
2004年11月30日 12:00
アカデミー会員にのみ無料配布される、新作映画のビデオを横流ししていた元アカデミー会員の俳優カーマイン・カリディに、著作権侵害の罪で罰金60万ドル(約6240万円)の支払い命令が下った。カリディが友人に渡したビデオのうち4本(コロンビアの「ビッグ・フィッシュ」と「恋愛適齢期」、ワーナー・ブラザースの「ラスト・サムライ」と「ミスティック・リバー」)が今年の初めにネットに流出していたことから、カリディはアカデミー会員資格を剥奪され、ワーナー・ブラザースとコロンビアから訴えられていた。ちなみにカーマイン・カリディは、今年70歳になるれっきとした俳優で、「バグジー」や「ゴッドファーザー PARTIII」などに出演歴がある。
現在、アメリカ映画協会(MPAA)は、サンプルビデオをアカデミー会員に配布する際、他人に譲渡または貸与しないとする誓約書に署名をさせたうえ、作品が流出した場合に流出元を割り出せるような措置を施すよう指導している。また、アカデミー会員専用DVDプレイヤーでのみ再生可能なDVDの開発が進められているという。