「ハウルの動く城」有力か。今年のベネチア映画祭
2004年9月7日 12:00
9月1日、今年で61回目を迎えるベネチア国際映画祭が開幕した。アート系映画に偏向しているとの見方が強まっていた同映画祭は今年、オープニングにスピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の「ターミナル」が上映されたの皮切りに、デンゼル・ワシントン主演「マンチュリアン・キャンディデイト」「マイ・ボディガード」、トム・クルーズ主演「コラテラル」、ジョニー・デップ主演「ファインディング・ネバーランド」といったハリウッドの大作を多数上映。これらの出演者のほか、審査員も務めるスカーレット・ヨハンソンなど、ハリウッドスターが続々来場している。
一方で、こうしたハリウッドのスター重視に反発する活動家たちが会場前に集まり、高騰する映画製作費や高額なチケット代を非難。ハリウッドの富と権力を批判するデモを繰り広げた。さらには、会場に爆発物を仕掛けたといういたずらの脅迫電話があり、イベントが一時中断されるという騒動も起きたが、映画祭は警備を強化し、予定された日程どおりに進行している。