首のレビュー・感想・評価
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つまらなかったけど、もう一度観に行く
文章下手くそなので箇条書きで
・久しぶりの武の映画で期待して池袋のIMAXで観たけど、期待したほどじゃなかった。アウトレイジのほうがまだいい
・残虐シーンは多いけど、武特有の研ぎ澄まされた暴力性みたいなのが皆無だった
・演出は派手だが、胸踊るような見せ場はあんまりなかった。座頭市のようなシンプルな感じが良かった
・戦さものなら、黒澤明の乱、影武者、七人の侍とかのほうが全然おもろい
・武映画は久石譲か鈴木慶一に限る。岩城太郎は好きだけど、武の映画にはあんまり合ってなかった
・ボロクソ書いたけど、もう一度観に行く
秀吉も家康もお爺ちゃん
監督、脚本、編集、そして主演まで務めた、世界のキタノが描く本能寺の変。
北野流の解釈とはどんなものだろうと、楽しみにしていたけど、上映開始早々に違和感を覚えた。
まずは登場人物の話し言葉。
尾張言葉(なのかな?)を話す信長以外、光秀、秀吉、村重など、方言を話す者は他に誰もいない(木村祐一だけは関西弁だが)。それだけでなく、会話のほとんどが現代語ではないか。いくらなんでも、あの時代にこんな話し方はしないでしょ。
もっともおかしいのは、秀吉も家康も年寄り過ぎ。2人とも信長よりも若いはずなのに、あれじゃあどこから見てもお爺ちゃんじゃないか。
役者さんたちの演技や、映像が素晴らしかっただけに、その2点が残念に思えた。
ちょいちょい笑いを挟んでくるのが、良いのか悪いのかわからないが、柴田理恵が登場して、笑い転げていたご婦人が何人かいた。
個人的にはどこか中途半端な感じがしたけど。
面白くなかった
物足りない
たまには毒も喰らわにゃやってられん
壮大な茶番バラエティ
北野バイオレンスは割と避けてきたが、題材的にとっつきやすいかなと思い鑑賞。何せ大河の直後でキャラに馴染みがあるのと大森南朋が徳川家臣団じゃないなんて!が気になってみたかった。
そして、わー。びっくり。しっかりバイオレンスになんかコント番組が時々混ざっとる。金かけた、たけしのバラエティ番組って感じ?変な映画!斬新だったけど!
秀吉は秀吉じゃなくてまんまビートたけしだね。
信長、大河ではあんなにかっこよかったのに、このぶっ飛んだ狂人ぶり、加瀬亮にびっくり。饅頭シーン夢に出そう。
中村獅童のやや知能が足りてない農民役もすごい。
西島さんとエンケンさんの光秀&村重コンビはなんなの?好きなの?殺すの?どっち?みたいな時間が多かったけど、よか。
大好きな小林薫さんもタヌキ家康可愛かった。
武将の皆さんの兜がちょっとずつまたおかしい。
秀吉の、なんか瓢箪いっぱいついてたけどこれリアルじゃないよね。
忠勝の鹿角もなんかちっちゃ!
何が史実かは全くわからないけど、いろんな解釈があるということ、そして戦乱の世はやはり容赦ないバイオレンスであったこと、改めて新しい視点で感じさせてくれました。ひたすら首、首、首!
220 人間ってそんなもの、を忠実に表現した。
主君のためには命も辞さず
というのが過去の戦国時代の描き方だったと思うが
リアルな信長や秀吉を見るに
そら人間なんだからいくら尊敬できる上司でも
パワハラ満載で接さられると、なんじゃこいつ!になると思う。
本作での信長の死因もこんなもんかな、と思うし。
天下統一に知力を示した三谷幸喜秀吉と
裏を知り尽くした戦略家のたけし秀吉。
本作の本能寺の変の原因は案外真相に近いかと。
面白かったです。
ただたけし秀吉が西島光秀を思うとおりに操る様が
拙にはもう一つだったような気がしますが。
70点
イオンシネマ草津 20231130
北野武監督がビートたけしに演じさせた
大変興味をそそられた
黒澤明の言葉、本当?
”黒澤明が生前、「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた” という話があったが、ほんまかいな? 宣伝文句に乗せられてダマされたような気がする。本当だとしたら、製作失敗なのでは?
まず、秀吉。他の俳優を選んだ方が良かったのでは。自分でやりたかったのかもしれないが、どうにも違和感が。
男色が全ての動機みたいに描かれているのも、「首」という主題をぼやかしているようで、しっくりこなかった。
全体的に中途半端な印象で、傑作とは言い難い、というのが正直なところ。
狂ってるのが普通
昔見た戦国自衛隊は未だにトラウマで、当時は小学生だったから矢が無数に突き刺さったり、信玄の首とか強烈だった。この「首」も酷たらしく目に焼きつくシーンがたくさんあったけど、年を取ったからかこの時代はこれが普通なんだと冷静に観てた。
たけしさんが言うように戦国武将なんて偉人とかカッコいいとかなもんではなく、ロクなもんではない。この時代の人達(自分達の先祖)も生き延びるために狂人でありただの動物である。人のためにとか信用したら一瞬で消える。権力、手柄、金、生存のため人を利用し躊躇なく殺めるのは普通。普段正義感を持ってるつもりの私もこの時代に放りこまれたらそうなるだろう。まぁすぐ死亡だろうけど。
現代も法や罰がなければそこら中で強奪殺人はしょっちゅう起こり自分さえよければいい狂ってる世の中だろう。むしろ人のいい方が狂ってると言われるかもしれない。現代ですら私利私欲と生存を天秤にかけて法が甘いからか大小犯罪もなくならない。
世界で戦争が起こってる所もあり報道以上に悲惨だと思う、有事になると皆狂う。無法地帯になると自分のためだけに行動してさらに悲惨になる。
映画は観る人それぞれ楽しみ方感じ方は違いますが、ギャグっぽい所も所々あり、この殺伐とした状況では笑えず(笑えたら狂ってる仲間入りなのかも)、終始非情残酷なシーンばかりで気分は悪くなる作品。
首なんてどうでもいいんだよ、相手が死んでればな。と蹴りとばす秀吉。信長の首にしても光秀の首にしても、証拠はなくても確実に相手がいなければ自分は安泰最高。
自分の事しか考えない人間の本質、たけしさんの人間に対する思いの一部もあるのかなと感じた。
予告ではよめないストーリー
不死身の荒木村重見参
ある意味で、いや生きていたらおかしい🤣
加瀬亮演じる織田信長が家臣の荒木村重に対して自らの忠誠心があるかどうかを確かめるべく刀に饅頭を指し荒木村重の口に刺すと血がたらーと流れながら悶えるのですが、いやこれは普通に考えたら死ぬでしょう🤣あえてブラックジョークにしているシーンが多々有り、史実があるとしたら男色家が多かったというのは事実で男色は武将の嗜みとも云われていた、信長が美男子の(だったらしい)森蘭丸を溺愛していた等は本当で荒木村重と明智光秀の関係性や羽柴秀吉についてはスミマセン、日本史は得意じゃないから詳しく言えませんが一部は史実に基づきそれ以外の展開については北野武監督ならではの戦国時代が題材のコントシーンが多いという印象です。
詰め込みすぎた?
自分の中でかなりハードルが上がっていました。
なのでちょっと割引の評価となってしまいました。
尾張弁バリバリで、準キ◯ガイの加瀬亮演じる織田信長の造形はとてもおもしろかったです。
男色を軸とした人間模様ですが、色気やエロティシズムの表現はあまりできていなかったのかな、と感じました。そう考えると、戦場のメリークリスマスの坂本龍一とデビットボウイの配役は秀逸だったんだと思いました。
中村獅童演じる茂作の間抜けさは、バカは成り上がりが不可能っていうなんとも言えない虚しさを感じました。
曽呂利新左衛門を重要な役どころで話を進めていったのは、芸人であるビートたけしの矜持を感じました。ただ、木村祐一ではなかったかな…。
「首」に関する、シニフィエとシニフィアンの関係性の表現はとても興味深いものでした。
最後のシーンは圧巻的で、あの数秒のための前振りとしては納得のものでした。
総合的にはちょっと詰め込みすぎた感じがして、もったいなかったなぁっていう印象です。
おもしろい切り口
日本史が苦手で、特に武士の時代の歴史は信長・秀吉・家康が分かるぐらい。そんな自分でも理解できるストーリーだった。世界市場に向いているだろう。ただ(現実の歴史を追っているからかもしれないが)長かった。
ネットはおろか写真も電信も存在しない時代、人定は顔を知っている人を連れていく(騙すかも)か、似顔絵(似てないかも)か、でなければ首をはねて持ってくる(腐るかも)しかなかったと、当たり前ながら思い至った。落武者伝説がはやるわけだな。
逃げる家康の追っ手が身代わりばかりを斬るのはギャグなのだろうが、実際顔が分からなければそうなってもしょうがない。
敵の首は権力強化の証しだが、一筋縄ではいかない。テーマとして首にこだわるのはおもしろい目の付け所と思った。
実は北野監督作品を観るのはほぼ初めて(初期のを見たかもしれないが記憶がない)。出演作はいくつか観ていて、まあどれを見てもたけしなのだが、それでも演出によって新鮮な印象を受けたりする。(「ゴースト・イン・ザ・シェル」結構好き)
監督かつ出演だと、現代語でカジュアルに進むこともあり、特に本人が出ているシーンがTV番組のネタのように見えてしまい、没入を削がれる場面があったと感じる。
木村祐一のソロリさんに強い印象を持った。力の抜け加減など、いい味出してたと思う。
残虐なのに何故か笑えちゃうこれぞキタノ映画!
笑えるが毒気も強いキタノ流
「アナログ」の原作がたけし氏なのには意外感もあったが、ご本人が監督と主演を務めた本作の方は、まさにキタノ流、バイオレンスとコメディーのハイブリッド。合戦シーンや殺陣には迫力があるが、壮大なスケールで描くブラックコントとでもいうべきか。
芸人をどついたり、粉をかぶせたり、熱湯に入れたりといった乱暴なコントがあるが、戦国時代にタイムスリップして、刀で斬ったり矢で射たり罠に掛けたりといった命懸けのアクションに置き換えたらどうなるか、という感じ。
大人の悪ふざけと思えば単なるどぎついコメディーなのだが、戦国時代の人命の軽さをリアルに描いているという見方も出来るので、単に笑って済ませられない毒を秘めているところが、世界のキタノの凄さかもしれない。
これは、他の人には絶対に作れない。キタノ作品好きなら、高評価だろう。
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