劇場公開日 2023年11月23日

首のレビュー・感想・評価

全622件中、1~20件目を表示

3.0シンプルというべきか短絡的というべきか、

2023年11月30日
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村山章

3.5役者冥利に尽きる戦国顔見世興行

2023年11月30日
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鑑賞方法:試写会

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楽しい

北野武が構想に30年を費やしたという戦国時代劇は、ジャンル映画のルーティンをことごとく駆逐して痛快極まりない。

ネタになる"本能寺の変"をいったいこれまで何回見てきたことだろう。かつて、そこには武士のこだわりと執念と、運命がもたらす悲劇が描き込まれていたはずだが、武版"本能寺の変"では武将たちが男色で繋がり合い、首を取った取らないで一喜一憂している姿が皮肉を込めて描かれる。権力者の野望なんて、所詮そんなものだと言わんばかりに。

明らかに、NHKの大河ドラマで描かれてきた戦国ものに対する反論を感じる。その向こう側には黒澤明が晩年に監督した戦国絵巻があるかも知れない。監督が敬愛する大島渚の『戦場のメリークリスマス』や、特に『御法度』の影響も感じなくはない。

でも、北野監督がベースにして来たお笑いのセンスが本作をユニークなものにしている。嬉々として武将たちを演じる俳優陣の乗りは、見ていて羨ましくなるほど。これは役者冥利に尽きる戦国顔見世興行なのだ。

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清藤秀人

4.0北野作品らしい奇抜さと過激さ

2023年11月28日
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北野武監督が織りなす異色の戦国時代劇は、彼にしか成し得ない奇抜さと過激さに包まれた劇薬だった。首、それは斬ってもそのままでもシュールの極み。戦国版『アウトレイジ』とも呼ぶべきこの危なっかしい智略と暴力のバトルロワイヤルにおいて、信長役の加瀬亮が頭のネジがぶっ飛んだ切れ味の鋭さで非道の限り(饅頭シーンは夢に出そう)を尽くしたかと思えば、秀吉役ビートたけしは信長の前では決して出しゃばらず、己の館に帰ると息のあった部下達とコントのように計略を練っては、笑いと冷酷さのはざまを器用に行き来する。彼ら猛獣達に振り回されっぱなしの西島秀俊が彼にしか務まらない実直な役どころを巧みにこなす一方、木村祐一がしゃべりの得意な”芸人”として飄々とした存在感を発揮するのが面白い。監督自身の職能とも相通じる特殊な役をあえて戦国鍋へ投じて化学反応の行方をじっくり見つめるところに、奇才ならではのユニークさ、斬新さがある。

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牛津厚信

4.5浅草芸人から“世界のキタノ”になったたけしが、百姓あがりの天下人・秀吉を演じる必然

2023年11月26日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

怖い

ある時代の暴力と上下関係を伴う男性社会の群像を、男色の要素を加えて解釈するという点で、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」(1983)と「御法度」(1999)の影響を感じる。前者では監督デビューする前のビートたけしが国際的合作に初めて抜擢され、大島監督の遺作となった後者では主演。タブーに挑戦し続けた巨匠の遺志を継いだ北野武監督の集大成的作品でもある。

「本能寺の変」を題材にした本作でたけしが演じるのは、百姓から身を起こし織田信長亡きあと天下人へのぼりつめる羽柴(のちの豊臣)秀吉。脚本も手がけた北野は、秀吉の駆け出しの頃を思わせる元百姓の雑兵・茂助(中村獅童)と、落語家の始祖と言われる曽呂利新左衛門(木村祐一)という2人のキャラクターを配して、浅草芸人の見習いから出発し映画人として世界的に名を成した人生をかえりみるようでもある。

1994年のバイク事故の後遺症がなければ、秀吉の台詞回しの滑舌ももっと良かっただろうか。だが、ビートたけしの今のありのままを映画の中で秀吉に重ねることが、監督・北野武のたどり着いた境地なのだろうとも思う。

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高森 郁哉

2.5新しい武将解釈は面白かったが・・・

2024年4月22日
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怖い

興奮

人物のリアリティをある意味最大限に拡大して描いているが
ここまで無軌道、無分別な世界ではなかったという
私の思い込みの先入観が、作品を心からは楽しめなかった

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椿六十郎

4.0こんな感じだったのかもな

2024年4月5日
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楽しい

単純

はじめてのたけし作品だった。
加瀬亮の信長役が予告でカッコよかったので見に行った。

著名な英雄たちをあえて滑稽というか、欲望にひどく純粋な蛮族に描いた感じが面白かった。あれくらい阿呆ばっかじゃないと戦国時代なんて訪れないのではとすら思う。

個人的には信長がやっぱり魅力的だった。
今までのどんな信長像よりも好きだった。
あのキャラクターで史実としての実績があるからカリスマ性に説得力があった。

ストーリーの節々にコントみたいな要素が入っていて、作品をシリアスに受け止めるのは難しかった。ずっとニヤニヤしながら見てた。

戦国時代のロマンというか、よくある美化してそうな命のやり取りに生じる情緒を蹴っ飛ばしてやろうという気概を感じて、視聴後はとても爽やかな気分だった。

あとはたけしってバッチリ映画監督なんだなぁと演出面でとても感心した。何様かと言われるかもしれないが(ずっとそうだけど)、素人目にも映画を作り込んでいますって分かるような映画だった。

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てっぺいずキヌ

3.0期待していただけに・・・

2024年3月11日
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非常に期待をしていた本作だったが・・
意外性もあって、それぞれキャラも立っていたがそれほど楽しめなかった。
なにかちょっと足りない脚本、ちょっとやり過ぎた感があった荒木村重、全盛期の迫力を知っているものにとっては加齢で迫力が足りないタケシとか、少しづつ残念なのが積み重なった感じです。

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VIC

1.0戦国テーマ好きだが

確か、弥助は明智に捕まって、光秀自ら宣教師に引き渡すよう指示した資料がある、それ以降消息不明、
宣教師に奴隷として使われ、高い教養と人格、身体能力、身体を洗わさせ、黒いのは塗っているのではないことを確かめると直ぐに貰い受けて仕えるよう言い付けた、信長、
いずれ、国持ち大名にと周囲に漏らしていたとも資料にある、
見たこともない黒人を側近に、光秀、秀吉、勝家、長秀、一益といずれ、同列に登用しようとしていたからこそ、戦っていたのでは?
これだけ科学が発達してアフリカで誕生した人類が共通の祖先から世界に広がったことを知りながら差別し続けている現代人より遥かに公平で偏見が無い、
それが光秀には恐ろしかったのかも?
ちょっと扱いが、雑、
最近、大河ドラマでも、脚本家が歴史改変しているが、できるだけ史実に近づけて、本能寺の原因と目的のように謎の部分だけを脚色してほしい。今で言うバイセクシャル、暴力シーンをよりリアルに、
と言うならば、史実も疎かにしないで欲しい。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

3.0天才の思惑を考えてみたりして、なんちゃって。

2024年3月5日
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楽しい

興奮

監督の旧作の、これまでのキレやエッジを封印して、
いつかやると決めたオールスター超大作時代劇に徹していた
そんな気もした

冗長を辞さない覚悟で
でもやっぱり反権力、反骨のパンクスピリットは健在だ

クロサワは、七人の侍で、百姓のほうが偉いことをつたえた
いまだサムライが偉いというならば、それは、ちゃんと作品を見ていないとおもったりして

百姓がメシの種を作るから、サムライはそれを食べてこそ
カッコつけられるわけだ

とにかく、風雲たけちゃん城ふうなスタンスで、
超人的な監督兼主演者であるキタノさんはですね、

コツコツと技をおのれの刀を磨いてきた
質実剛健なる俳優たちをラインアップ、
見事な見せ場を用意し、楽しませてくれるじゃないか

嬉しかったのは、忍者のあたり。
ワクワクするような、往年の時代劇アクション、
大筋より、細部のあたりが、たまらなかった

あとはすんごい本物の伝統芸能をやって
かつバカバカしいオチ、たいへんな、
バチが当たるぜ、贅沢

あと、ラストは、クロサワのどん底を想起した

あ、そっか、これは、キタノ落語なんだ

なんてゴージャス、あの天と地とをけちょんけちょんにしたカドカワレーベルでやるなんて!

あの夏いちばん静かな海は、稲村ジェーンへの返歌であったが、これは、天と地とへの、もしかしたら返歌かもしれない。

オリジナル作った人は、両方とも天才です^_^

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青樹礼門

1.0これで歴史大作なんだ?

2024年3月3日
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TVのショートコントを長々見せられた感じ。細かいことを言えばキリがないが、清水宗治の切腹を呑気に観てないよ既に尼崎に向けて走る出していた。曽呂利新左エ門をもう少し掘り下げれば歴史好きには受けたかもしれない。しかし中途半端にお笑いコントをみせられて大筋はわかってるだけに途中で席を立ちたくなった。おふざけに徹して「お笑い、本妙寺の変」とすればなっとくしたが、ああK監督も老いたな。

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syouganeko

4.0アウトレイジ〜時代劇〜

2024年3月3日
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悲しい

興奮

たけし映画ファンとして劇場で観られて嬉しかった。
今後もたけしさんの思うままに作って楽しんで下さい。

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ばやいです

3.0歴史ギャグ大作

2024年3月2日
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怖い

単純

 北野武監督流の歴史を笑ってやろうという大作。とにかくハチャメチャでふざけた歴史上の人物が登場します。一種ギャグ映画を作ろうとしているのだと理解しますが、やっぱりこんな侍はみっともないな~と思ってしまいます。合戦やアクションシーンがそれほどかっこよくなかったのも少し残念でした。

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FormosaMyu

4.5この時代に、とても贅沢な日本映画

2024年2月28日
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前評判がイマイチと聞いていましたが、セット、衣装、音響、役者、どれを取ってもとにかく贅沢ですし、所々声を出して笑えました。
大変見応えがあり、私は観て良かった〜と思えました。
良い作品です。

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さき

5.0苦味強めなブラックコメディ

2024年2月18日
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笑える

怖い

興奮

邦画は敬遠してる私やけど、北野作品は毎回はまる。

天下を取るためにやっているはずが、首探しに翻弄される人々。笑いの中にブラックさがありぞっとする。意外にも芸人の木村祐一さんの演技が自然でびっくり。多才やなあ。

逃げ出すものも、追うものも1人残らず消えていくのが諸行無常やな。男同士の触れ合いをいれたのは若干違和感があるけど史実をもとにしているのかしら?加瀬亮さんが相変わらずみゃーみゃー吠えてた。大森南朋さんは情けない役がよく似合う。

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める

3.0アンバランスでよくなかった、期待しすぎた

2024年2月3日
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オープニングから数分はとてもよかった。
やはり雰囲気がある。
と思っていたのだが、戦国時代をリアルに感じさせるためのグロい描写と唐突に始まる無理して入れたかのような笑いのシーンが完全に真逆の作用をしていて全然よくなかった。
血飛沫や首が飛ぶシーンを効果的にするならば、人間ドラマの部分も丁寧にリアルに作らなければならなかったはずだ。しかし、ドラマの部分に集中していると途中からバカ殿のようなコントが始まる。しかもアドリブで撮ったかのような息の合わない変なコントなのだ。これが、首が飛んだりするシーンととても相性が悪い。
観てるこちらからすれば、戦国時代の登場人物に感情移入するときは、その時代の価値観に思いを馳せている。だが笑いのシーンが入るたびに、現代に引き戻されるような感覚があった。

他の部分はよかったと思う。織田信長のやりすぎな粗暴なキャラも面白かったし、武士たちが男同士で愛し合っているのもおかしかった。
そう考えるとこの映画は最初からすべてコメディでファンタジーであり、真剣にストーリーを追うようなものではないのかもしれない。ドラマ部分がシリアスになりそうなところでコントを挟んでいたのもそういうメッセージだったのだろう。

もっとくだらないものを観るような気分で観るべきだったのか。

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ぽこぽこ

3.0見てられないかなあしんどい。

2024年2月1日
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怖い

難しい

おじさん同士の生々しい感じはちょっと見てられない。偏見かなあすみません。

配役これで合ってます?
ビートたけしは年齢的には家康では?
さすがに滑舌もちょっと聞き取れないくらいになってきてる。
憎たらしい信長は良かったです。

人にはおすすめできないなあ。良さがわからなかった。

ストーリー 70点
配役 70点
音楽・映像 90点
全体 78点

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り

2.5置いてけぼり

2024年2月1日
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笑える

怖い

難しい

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るんさん

3.0うーん

2024年1月31日
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アウトレイジがピークだったかもしれませんな。

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アトレイル

5.0北野監督どんだけ制作費集めたの?

2024年1月22日
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とにかく「首」だらけ冒頭からグロいからグロ耐性のある私だから耐えられた。何の予備知識無く観たから痛快で面白かった。特に良かったのは加瀬亮くんの「狂った信長」お国言葉をしゃべる信長は最高に面白かった(大河じゃ見られないね)戦闘シーンとか馬とか人の数とか制作費掛かってんなーと感心した
北野監督にまた時代劇撮って欲しい

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ののも

3.0『鳴かぬなら~』

2024年1月20日
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楽しい

単純

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赤福餅