首のレビュー・感想・評価
全623件中、81~100件目を表示
名古屋弁でまくしたてる信長
北野作品は得意ではないが、レビューが賛否両論なので観てみた。なるほど挑発的な映像が数々あったが、やっぱり醒めて観ているのか感動するものではなかったね。
あんなに名古屋弁でまくしたてる加瀬亮扮する信長は初めて観たし、信長があんな正統派名古屋弁ならどうして北野武扮する秀吉が標準語なのかね。ちょっとね。
でも新左衛門役の木村祐一と茂助役の中村獅童は目立っていたと思ったな。特に中村獅童の汚れ具合は大したものだったよ。
タケシ・キタノはリドリー・スコットを超えた⁈
何度もいろんな人に映像化されて来た「本能寺の変」を完璧に北野武風に捉えた、彼の代表作にもなりうる作品だった。
同じ週に観たナポレオンと比較しても、合戦シーンも引けを取らない迫力があり、世界のキタノを十分に感じられた。
役者も北野組に参加することを楽しんでいる雰囲気がよく出ていて、アドリブも含めた台詞回しも小気味よく、映画館でも笑いが起きていた。
おそらく本能寺の変にまつわる文献を読み漁って、タケシさん的解釈をして、笑いや踊りのエッセンスを加えて、本能寺の変を語り切った「首」、あっぱれでした。
誰も真実を見た人なんて居ないんだから。
こういう事を「映画」として皆に知らしめて話題にする事こそ「映画」の役割なんだと思うんですよね♪
実際、織田信長って「もしかして!こんなクズ野郎だったのでは!?」って考える余地出来ますよね?
この作品を観たら(笑)
なんだかんだ理屈じゃぁないんです!
観終わって、自分が「好き」か「嫌い」か? で判断すれば♪
あまりにベタ褒めでも、あまりに貶しても...『う~~ん?どっちなんだ!?一体この映画は!?』ってなった時点で もう成功してると思うんですよね♪
私の感想ですか?
「超良かった」です!!
「中村獅童いい」
今年235本目。
「怪物の木こり」と今作中村獅童の映画だったと言うとちょっと言い過ぎですかね。この2作とにかく彼が凄い。突き抜けている。こう言う演技見ると「凄かったあ」とレビュー書いていて余韻が残ります。作品最後がかなりいい。ここでスパッと終わるのビートたけし尊敬します。彼の哲学のようなラスト。お笑いはボケてツッコんでスパッと終わるそこに通ずるものを感じました。
熱狂!
カウンター狂乱の滅多斬り。容赦なく描写される最期。人間味滲み出る本能の闘いは鮮烈。それでいて苦く、熱く、泥臭く。美化されない生々しい生き様がリアルで親近感沸かせる。ここから不意に魅せる北野節で笑える戦国スペクタクル。重厚感溢れる予告から一気に惹き込まれる新たな時代の幕開け。
おっちゃん達の男色は正直気持ち悪い
この映画の重要なモチーフに男色がある。
だから、「首」を地上波で見ることは無いだろう。
ま、北野作品のほとんどはその過激な暴力性て無理だけどね。
で、男色だが
ここでは、当時当たり前だった男色により、あらゆる事件が起こされるかのように描かれている。
本能寺の変は、明智光秀と織田信長、荒木村重の三角関係が原因の一つとして面白い。
それにしても、おっちゃん達がひとつの布団に寝たり、唇を貪ったり、蘭丸のケツを掘ったりする描写は、過去に邦画でここまであからさまな表現を見たことがない。
それにしても、従来の桶狭間以降の織田信長の神がかった戦いや施政については描かれず、本作の信長はサディスティックな狂人にしか見えない。いいのかこれは?
一方、ハゲネズミあるいはキンカン頭こと明智光秀は、さわやか西島秀俊が演じているので、より善良かつ誠実に見える。なんで、あの人が不細工な(失礼)エンケンさん(荒木村重)と恋仲なのかわからん(笑)
北野監督自ら演じる秀吉はいくらなんでも歳をとりすぎている。史実からエンタメを取り出した視点は秀逸だが、49歳の信長、45歳の秀吉、39歳の家康に対し明智光秀はもう少し年上とされている(55とも、60以上とも)
人生50年時代の戦国であったとしても、76歳のビートたけし、72歳の小林薫家康も老けすぎやん。
その辺はええんか?
この映画では、首が重要なアイテムだ。写真もない時代、見知っている者の首検分が大切になるのはわかるが、光秀の首を「きったねーなあ」と言いながらバコーンと蹴りとばすシーンで終演。なかなかのブラックジョークだけど、カンヌの人達はどう思っただろうかと思いを馳せた。
中村獅童演じる茂助は農民から秀吉のように侍大将を目指すが、結局光秀の首を得た後その辺の農民に殺されてしまう。実に軽い命だったが、いい演技だった。
コント映画
映画ではなく、長いコントを見てるようでした。
笑えました!
加瀬亮さんの信長最高です。BLとか正直苦手ですが、楽しく見れました。
話が一定と云うか、山がないと云う表現が正しいのかわかりませんが、単調だなぁって思いました。誰にも感情移入させない映画、あえてそうしてるんだと思うんですが、面白い部分を切り取って繋げましたって感じです。
首を蹴飛ばす最後がなんとも虚しい、いい映画でした。
戦国絵巻を真っ正面に捉えつつも斜に構えて観ると楽しめる「アウトレイジ」戦国版ですかねw
話題の作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…他の方も言われてますが、…まあ、「アウトレイジ」戦国版w
キャストはとにかく豪華。
これでもかと実力派が連ねていて、端役に近い役でも名の知れた役者が参加しているのは流石世界の北野監督。
西島秀俊さん演じる明智光秀と遠藤憲一演じる荒木村重が衆道だったのに、西島秀俊さんが出演している「きのう何食べた?」と少し照らし合わせてしまったw
とにかく出世や下剋上に取り憑かれた戦国武将達のあの手この手の策略と化かし合い、騙し合いが生々し過ぎる。
戦国武将と言うのはいろんなジャンルでも取り扱われているので些か美化された感があるだけに、本当なら多分こんなもんだろうと言う生々しさが賛否分かれるところ。
加瀬亮さん演じる織田信長が取り扱いの難しい人物と言うのは分かるけど、ヒステリーかつカリスマ性が皆無に見えるように描かれているのはちょっとビックリ。
たけしさん演じる豊臣秀吉も結構恰幅が良いので、史実ではそうなのかもだけど、秀吉は小柄なと言うイメージが強いのでそういった点でも北野節で描かれてますね。
誰も良い奴が居ないのが北野監督らしいし、戦国時代の出世争いなんてこんなもんかと思うとリアルっちゃあリアル。
でも、誰も憧れるような存在が居ないと言うのもなんだかな~って感じw
唯一まとも(そう)に見えるのは西島秀俊さん演じる明智光秀ぐらい。ただこの時代、正直者が馬鹿を見るではないがまともに受け取ると寝首をかかれることは日常茶飯事なのでより狂っている方が上に上がっていけると言う狂気の沙汰がまかり通っているだけに誰もが一癖も二癖も持っている。今の政治の世界の探り合いどころではないだけに、確かに北野監督の本領発揮のジャンルかと思いますね。
所々にアドリブの掛け合いがあり、アウトレイジほど重々しくないからこそ、小ネタを挟み込めるバランスが良い。北野武では重く描くところにビートたけしで出演している妙があるのかと思います。
冒頭初っぱなから首の無い死体が川に横たわっていると言うオープニングからぶちかましてくるのが如何にも北野作品っぽい。
信長が本能寺で死を迎え、明智光秀が討ち取られるまでの流れは有名なのでここにブレは無いのは安心して観ていられるが逆に実は信長はこうして生きていたなんて、描いても北野節が利いて面白いかもw
いろんなエピソードが伏線と小ネタ的に盛り込まれているけどハードな描写が多いので観る側にも緊張を突きつけられるのでちょっと疲れる。
政治の世界にヤクザ社会を盛り込んだような戦国絵巻は正直、華々しさは皆無。
面白いかと言えば面白いけど、笑える要素はかなりのブラックジョークで下品と言えば下品だし、下世話と下世話。
でも常に緊張感の中に身をおきながら、良い意味でも悪い意味でも「明日は我が身」であれば開き直りもするし、何気ない仕草や初動がいとおかしに感じるところもあるかと。
夜中に気の置けない仲間とダラダラと他愛もない話をしながら酒を飲んでる時に、なんか妙にツボにハマる時の笑いに近いのかなとw
確実に観る人を選ぶし、多分子供の時には観ても全く刺さらない、ある意味大人の作品。
北野作品が好きな人と戦国合戦を斜に構えて観れる人には合っているのではないかと思いますw
何度も観返したい
豪華俳優陣の演技が素晴らしい。
なかでも、加瀬亮さんの狂気の演技と浅野忠信の冷静な演技。
初めから終わりまで終始ドキドキ・ハラハラ。
最後のシーンは「えっ?終わったの?」という感じで、観終わってから咀嚼するのに時間がかかり、「嗚呼そういうことだったのか」と分かる。
それも北野映画らしい。
時折見せるユーモアも。
エグイ描写とシンプルな構成
構成とプロットは非常にシンプル
ありもしない美徳、出来もしない出世、成就しえない恋を首に見立てて固執したやつが
どんどん不幸せになっていくストーリーでわかりやすい。ハナからそんなもの気にしてない猿とわかったうえで我慢できる狸だけが生き残る
描写は北野らしい描写はグロ、間はシニカルに展開していく。
こんなもんだろと思ってみたらほんとにこんなもん、そんな映画
シニカルな笑い
北野監督が秀吉って似合わないなあ、と思ったが、北野映画ということで北野ワールドの一員でした。
まず、加瀬亮の尾張弁丸出しのイカれた信長を怪演。その他、クセのある面々が多数。秀吉ら三人組の掛け合いは思わずクスッとしてしまう。そして薔薇要素が必要だったのかはわからん!
首が簡単にすっぽんと飛ぶのはシニカルでした。
やめとけ
戦国判アウトレイジだと聞いてはいたが、全く盛り上がりに欠けてストーリー展開がつまらなかった。これなら現代版ヤクザ同士の抗争を描いた方が面白かったと思う。
無駄にいい役者が沢山出演してるが、脚本渡されて出演を打診された時点で断った渡辺謙は賢明だったと思うよ。とにかくクダラナイ。男色も意味不明。役者がかわいそう。金と時間の無駄。たけしはもう撮らない方がいいね。晩節を汚すよ。
何かを失ったタケシ映画
今までの特に初期のタケシ映画に期待できた映像表現が今回の作品では見ることができなかった。
良くも悪くも撮影的な物語表現が普通だったような気がする。
物語の展開やキャラクター設定は、タケシらしいとは思うがタケシ映画としての映像的なヒリヒリ感を感じなかった。
写っているのは確かにヒリヒリしているのだが映画表現としてはヒリヒリしない。
今回から撮影スタッフが変わったからか。
物語はタケシ映画だが、映像での語り方が普通になってしまった。
これはこれで凄いとは思うけど。
ただ、タケシ映画は、初期のような荒さがあるが魅力的な映像表現がタケシ映画には合うと個人的には思う。
役者も素晴らしいが・・・ちょっと物語的に乗れなかった。
宣教師達は怖かったろうな…
面白かったです。
戦国時代の武将達は皆、あんな感じだったんだろうな…と思わせます。
忠義や大義は表向きでその実は裏切りの連続。
大河ドラマや教科書のイメージと大違いw
あと宣教師達は諸外国と比べて日本はさぞ不思議で恐ろしい国だと思った事でしょう。
宣教師達が残した記録を勉強したくなりますね。
映画の方は日本映画独自の嫌な間も無いしストレスなく鑑賞出来ます(所々、日本映画独自の不愉快なギャーギャーはありますが…)。
初めての北野映画を見た感想
北野武監督の映画がこんなに酷かったとは
正直驚きました。
上映時間131分はちょっと長く感じました。
脚本ですが、中村獅童さんが演じる茂助が
ラストで死んでしまったのは非常に残念でした。
あと男同士の絡みは、史実にあり重要なことだと分かりますが、あれほど強調しなきゃいけなかったかと思うと疑問に思います。
戦闘シーンは大変迫力があり、評価できる点でした。
これを見るためにチケットを買う価値はあると思います。
総評にはなりますが、戦国歴史オタクの人なら十分楽しめる作品なのかなと思います。
140分はちょっと長い
悪くはないけどそんなに面白くもない映画でした。
戦争は所詮、侵略するためのもの。大義なんてなんでもいい。
首なんてどれが誰のだかわからないし、歴史上の人物も本人なのか影武者なのか生きているのか死んでいるのかよくわからんという、言われてみればそりゃそうだなという感想です。
柴田理恵のクノイチがとても恐ろしいです。
全623件中、81~100件目を表示