ヴィレッジ

劇場公開日:

ヴィレッジ

解説

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のオリジナル脚本を、横浜流星主演で映画化したヒューマンサスペンス。「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」「空白」などを手がけ、2022年6月に他界した河村光庸プロデューサーのプロデュース作品。

美しい集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優は、村の伝統として受け継がれてきた神秘的な薪能に魅せられ、能教室に通うほどになっていた。しかし、村にゴミの最終処分場が建設されることになり、その建設をめぐるある事件によって、優の人生は大きく狂っていく。母親が抱えた借金の返済のため処理施設で働くことになった優は、仲間内からいじめの標的となり、孤独に耐えながら希望のない毎日を送る。そんな片山の日常が、幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに大きく動き出す。

優役を横浜、美咲役を黒木華が演じるほか、古田新太、中村獅童 、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、杉本哲太らが顔をそろえる。

2023年製作/120分/PG12/日本
配給:KADOKAWA、スターサンズ
劇場公開日:2023年4月21日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
藤井道人
企画
河村光庸
製作
河村光庸
エグゼクティブプロデューサー
河村光庸
製作
堀内大示
和田佳恵
石垣裕之
伊達百合
企画プロデュース
椿宜和
野副亮子
柳原雅美
プロデューサー
行実良
角田道明
アソシエイトプロデューサー
長井龍
ラインプロデューサー
吉田信一郎
撮影
川上智之
照明
上野甲子朗
録音
岡本立洋
美術
部谷京子
スタイリスト
皆川美絵
ヘアメイク
橋本申二
編集
古川達馬
音楽
岩代太郎
CGプロデューサー
平野宏治
コンセプトデザイン
平野宏治
VFXスーパーバイザー
吹谷健
シニアカラリスト
石山将弘
オンラインエディター
亀山和寛
スーパーバイジングサウンドエディター
勝俣まさとし
リレコーディングミキサー
浜田洋輔
助監督
逢坂元
キャスティング
杉山麻衣
能楽監修
近衞忠大
能楽指導
塩津哲生
塩津圭介
制作担当
菱川直樹
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映画レビュー

3.0横浜流星の演技を堪能、物語のテーマはピンぼけ気味

2023年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 26件)
ニコ

3.5キラキラした地方復興の裏

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

地方創生の難しさというか、過疎化が各地で進む日本ならではの物語だなと思った。産廃処理の補助金頼みで運営されている自治体、その誘致も運営もきれいごとでルール通りにやっているだけではままならない。村を守りたいという意志はウソではないが、守るためにたくさんのウソが必要になる。村のPR事業に駆り出されることになった主人公も、ウソが必要である現実にのみ込まれていく。表向きのキラキラ感との現実のギャップがすごい。
主演の横浜流星がすごくいい。前半のにごった目つきから、生き生きとしてくる中盤への変化、そして転落しかける終盤へと変わりっぷりが上手い。彼を始め役者がみなよかった。特に奥平大兼の捨てられた子犬のような青年役がはまっている。一ノ瀬ワタルの迫力は特筆すべきものがある。ちょっと他の俳優には出せない味がある。
村の閉塞社会は、息苦しいが、その中で守られてきた美しい伝統もまた存在したいたりすること描かれているのも良い。社会全体が下降している日本の現実の一端に確実に触れた作品だと思う。

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杉本穂高

4.0藤井道人監督、期待値の高さゆえの

2023年4月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

観始めて早々に、これは同じ藤井道人監督の「デイアンドナイト」(2019)とよく似た話ではないかと感じ、その感覚はずっと続いた。地方の閉鎖的なコミュニティー、地元の権力者(組織)の不正と抗って自殺した父親、主人公が巻き込まれていく昼の表向きの仕事と夜の裏稼業、内に募らせた恨みや怒りを外からのプレッシャーによりついに爆発させる主人公。

生前の河村光庸プロデューサーから与えられた「お面をかぶった人々の行列」「能」というお題を取り入れて、狭い村ならでは同調圧力や因習を強調してはいるものの、「デイアンドナイト」と「ヴィレッジ」は同工異曲と言えるだろう。

河村氏が立ち上げたスターサンズが制作と配給に名を連ねた作品でもあり、藤井監督とスターサンズのタッグでは「新聞記者」(2019)が高く評価された。スターサンズは「パンケーキを毒見する」や「妖怪の孫」といった当代の政権や権力者を批評するドキュメンタリー映画も手がけるなど、今の日本では本当に希少で貴重な存在だ。

そんな藤井監督とスターサンズの最新のタッグということで、当然期待値も高かったが、先述のように既視感のあるストーリーが惜しい。社会派のスタンスは評価するが、もっと新しいものを見せてほしかったというか。ついでに書くと、「宮本から君へ」(これも河村プロデュース、スターサンズ制作)に出ていた屈強でこわもてのラガーマン役の一ノ瀬ワタルが本作にも出演しており、「宮本から君へ」を鑑賞済みの人なら彼の役に“嫌な予感”を抱くだろうが、やはり予想通りの展開に。この点も既視感を強める要素になっている。

それから、作中に登場する能の演目「邯鄲」(かんたん)で語られる「平民から栄華を極めて五十年、と思ったらほんのひとときの夢だった」という話と、横浜流星が演じる優の浮沈との呼応もやや表層的。人生とはしょせん儚い夢なのか、というテーマをさらに深掘りしてほしかった。

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高森 郁哉

3.0暗いわぁ

2024年11月19日
iPhoneアプリから投稿
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ニョロ