かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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逆に小説が読みたくなりました
原作の小説未読でしたが、劇場版アニメをみて、逆に小説が読みたくなりました。ファンタジーではあるけれど、現実との交錯が魅力で、小説で読んだときに今度は言葉によってどのようなイメージが湧くのかが興味湧きました。
いじめは子ども社会が学校という同世代の均質かつ閉鎖的であるが故に、必ずといっていいほど起きてしまうもの。そうしたときの対処法、こころの持ち方、といったものをイメージとして持つことができるアニメになっていると思いました。
小、中、高校生と思しき若いひとたちもちらほら来ていたし、日々の学校生活にも影響与えるものではないかなと。あと、リオンのお姉さんがこうした孤城に弟や世代の違う中学生を呼び寄せた動機というのがもっと知りたいとの思いがあって、小説を読みたいと思います。
孤独の世界からの一歩
学校で悩むナイーブな中学生の女の子が、突如入ることになる鏡の世界。2つの世界で過ごす時間が彼女の世界を少しずつ変えていく。
散りばめられた伏線が集められた7人の問題とリンクしてるため伏線回収と友好関係を築くことに合わせて進む。
伏線はそれほど難しくはないが、鍵を見つけるキッカケのくだりはかなりこじつけられている様に思えた。
また最後彼女が友人のため鏡の世界に入るタイミング、その行為が条件(9〜5時)という縛りを無視することがどうしても納得出来なかった。それは最終日である翌日で良かったんじゃないかと思えた。
けど思春期に抱える問題を上手く捉え、歩み出すキッカケとなる様に作られてる点は良かったと思えた。
謎だらけの世界が、物語の「核心」。
2018年の本屋大賞を受賞した時に読んで感心した覚えがある。とてもよくできた作品で、きっと映画化されるとなんとなく思った。それが今回アニメ映画として制作され、公開を楽しみにしていた。現実なのか空想なのか分からない城が主な舞台である。城が絶海の孤島にあるというイメージはなかったが、より視覚的に孤絶した感じがよく出ていた。城での日常生活の描写があまりなく、その点は原作に比べてやや物足りない印象がある。登場人物の少年少女達もとてもよく特徴をとらえていてよかったと思う。声優もキャラクターにぴったりあっていて気持ちが伝わった。
物語は、それぞれの事情で学校に通えなくなった中学生達を描いています。この時期に特有の繊細な心情がうまく表現されています。傷つきやすいけれど、自分で戦うすべがないもどかしさを持つ年代への共感がこの作品の魅力になっています。
異界へとつながる魔法の鏡や不可解な城、オオカミの被り物をした幼い少女など最初から謎だらけです。しかしこの謎こそが物語の核心であると分かると、その不思議さに大きく心を動かされました。「オオカミさま」の遊び心にあふれた思いやりに触れた時に、何かしら救われた気持ちになります。少年少女達は、城での記憶は失くしてしまったが、皆で力を合わせた経験は彼らを見事に成長させた。きっと城を出てもたくましく生きていくと思わせてくれるエンディングでした。
原作を知っているだけに、映像化の魅力は感じつつも物足りなさも感じてしまい、映画と小説は全く別の表現方法だと思った作品でした。
別れと再会と見事な回収に感激!
この作品は観れば観るほどに、魅力が溢れてくる不思議な作品です。つまり、だんだんと濃度が増していくような見事な映画です。別れがあり、再会があり、いろんな出来事が全て回収される巧みさは、言葉では言い表せないほどです。物語は生きる時代がそれぞれ7年違う、不登校に悩む中学生たちです。舞台の中学は同じ学校ですが、7年ずつ違う世代ですから、実際は会うことができないのが、鏡の中にある断崖絶壁に建てられた弧城で会うことができるという設定です。中学生の不登校との予告を聞いた時は、あまり食指は動きませんでしたが、評価が高いのはなぜと思い、新年早々劇場に馳せ参じました。鑑賞するにつれて、その繊細な感情の表現やストーリー構成に、心が持っていかれました。鏡を連絡通路にして弧城の中で繰り広げられる告白タイムで、それぞれが学び、成長していく姿は美しいです。基本、いじめなどの不幸は必ず克服できるように人生はできているとは思いますが、当事者にとってはトンネルの中のようなものです。大人にしても、パワハラの苦しさは筆舌に尽くし難いものです。そんな時に祈りが起こり、祈りを叶えたいと人間は思います。でも本当は叶えるのではなく、人間が愛の存在である限り、もうすでに叶っているというのが、正しいのかもしれません。私たちはワンネスです。すでに神であり、仏であり、大いなる意識であり、宇宙そのものなのですから、必ず幸せになるのでしょう。 追記 原作の凄さもあるのでしょう。まさに神がかっています。新海監督作品とはまた違った独特の味わいのある作品でした。
ありがとう、原作ファンより
原作も何も知らずに観に行きました。
最初の違和感が…
オチがある程度の想像できてくるが、
その想像を与えてくれるヒントが、
上手く散りばめられていてる。
例えば最初の違和感に思った、
スマホやケータイを持っていなかったり、
ゲーム機がちょっと古かった部分、
ファッションなど、
ちゃんとヒントになっている。
勿論、ちょっとチグハグな部分もあるが、
それも気にする暇がないほど、
少年、少女たちの頑張りに、
目頭が熱くなる。
このストーリー後、
それぞれが出会えるか、
見てみたい気もするが、
そこは想像でニンマリします。
悪くはないのですが、、、
引きこもりの中学生たちが鏡の中に入って期間と時間限定で共に過ごし、願いを叶える鍵を探す。始めは不登校の子たちが集まるネトゲの世界、まあSAOのような話かな〜、と思いましたが、最後のネタも「こりゃ、マザーズロザリオ、とおんなじやん!」と。
全員が同じ中学出身だ、ってことが分かっているから、スバル(金髪くん)→アキ→ミオ(リオンの姉)と、皆んながなんらかの痕跡を伝えていても面白かったな。本編では最後に喜多島先生が出てくるぐらいだし。結局、アキの仕草からも記憶は残ったまま、という設定だと思います。
それよりも、ミオは植物状態で最後は全てミオの夢のなかのお話だった、ってオチでも良かったかな〜。
アニメとしては、まあ普通ですね。作画はおやおやって感じですね〜、構図どころか女子部屋の丸テーブルなんてパースペクティブも狂っているような、、、。キャラデザは、まあ好みではあるが、普通。声優は、、、なにも言うまい。
良質な小説
弱き者たちの声なき声の代弁者
『ハケンアニメ』と同じ原作者❗️
しかも本屋大賞受賞作というのに、さしたる理由もなく未読のままでしたが、映画を味わううえではすべてが新鮮に感じられて良かったかもしれません。
原作者の辻村深月さんは、『スロウハイツの神様』を読んだだけでも相当な映画好き、漫画好き、アニメ好きなことが分かりますが、この作品で色々な謎が解き明かされていくテンポと伏線回収の納得感と感動は、まさに〝映画的面白味〟がガッツリ詰まっていると感じました。
このアニメを作った方々(もちろん、声優さんも含めて)の情熱と力量の賜物なのだと思いますが、元の原作自体の骨組みがしっかりしているからこそだとも思うのです。
辻村深月さんは、自分で声を上げるのが難しい立場の方々に、とても優しく深く寄り添う姿勢が素晴らしい作家だと尊敬してます。
『朝が来る』もそうでした。なかなか声を上げることのできない弱い立場の人たちは、なぜ自分が追い込まれなければいけないのか、ということも分からず、そもそも誰に対して何をどう訴えたらいいのかも分からないことが大半です(イジメ被害者の当事者には、訴えるべき相手は、加害者の同級生なのか、見て見ぬ振りの友達なのか、先生なのか、親なのか等を判断する精神的余力はありません)。
追い込まれた者たちの声なき声が、この映画を代弁者として、見た人の心に深く届いてきます。
帰りはこの原作本を購入するために、書店に寄り道します‼️
涙腺崩壊
かなりの色んな人の評価が高ったので…
せっかく年初めの元旦にえぇ作品を!なんて思いつつ,あまり私自身観無さそうな作品に手を付けてみた。
どっかの誰かが「ビックリする程の良作!」なんて台詞を訊いちゃったが為、観なきゃならんような気がして鑑賞してみた。
非常に勝手な上から目線で語っているかもしれない…。
シナリオ自体は非常に善い!と思えたのだが、私からの観方をすると,どうもいかんせんアニメにした事に寄って、子供っぽく?安っぽく?観えちゃい(アニメ全てがそうなっちゃう訳では決して無い事は強く云いたい処なので!)申し訳ないが,私的に作画?と言う言葉に値するのかな?の説得力に欠けていやしないかい?で何処かで損をしちゃい,何処かで評価自体が下がってしまう要因が有るように想われた!のだが…
実は土台?若しくはベース?素材?自体は非常に面白い筈なのに…⁉️,
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