破戒

劇場公開日:

破戒

解説

1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督も映画化した島崎藤村の名作「破戒」を、「東京リベンジャーズ」の間宮祥太朗主演で60年ぶりに映画化。亡くなった父から自身が被差別部落出身である出自を隠し通すよう強い戒めを受けていた瀬川丑松は、地元を離れてある小学校の教員として奉職する。教師としては生徒に慕われる丑松だったが、出自を隠していることに悩みを抱いている。下宿先の士族出身の女性・志保との恋に心を焦がす丑松だったが、やがて出自について周囲に疑念を抱かれるようになり、学校内での丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみの中、丑松は被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎に傾倒していくが……。間宮が主人公の丑松役を演じるほか、志保役を石井杏奈、友人で同僚教師の銀之助役を矢本悠馬、猪子蓮太郎役を眞島秀和がそれぞれ演じる。監督は「発熱天使」の前田和男。

2022年製作/119分/G/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2022年7月8日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)全国水平社創立100周年記念映画製作委員会

映画レビュー

4.5胸に迫るふたつの主題、美しい日本語、そして間宮祥太朗

2022年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 18件)
ニコ

5.0人間の弱さと希望

2024年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

原作既読。

兎にも角にも、間宮祥太朗劇場である。もちろん他の俳優さん達もみんな素晴らしかったです。でもやっぱり間宮の観る人を惹きつける演技は別格。眞島秀和も凄かった。脚本、演出の力も大きいですが、上記の2人は迫真を通り越して鬼気迫るものを感じました。

原作はあまり覚えていないのですが、改変はラストくらいでしょうか。終盤はとにかくドラマチックに、観客の心を大いに揺さぶる演出になっていました。この点はエンターテインメント作品としても優れていると言えるでしょう。

静かながらストーリーに優しく寄り添う劇伴が素晴らしい!間宮演じる丑松の心情を見事に表しております。

どの場面も思い出しただけで胸が締め付けられるような、差別と闘う若者の苦しく切ない物語。原作は当時の社会に対する問題提起の側面が強かったですが、本作は現代的に、よりドラマチックなエンターテイメント作品に仕上がっています。

とはいえ、やはり無視出来ない差別問題。現代においてはルッキズム、ジェンダー問題、SNSにおける誹謗中傷等、表面的な違いはあれど、根本的な問題は近いものがあるのではないでしょうか。結局、人間は誰かを批判している時は自分が正しいと思って安心感を得てしまうのです。作中、丑松が言っていたような「互いを尊重しあえる」社会を目指したいものですね。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
吹雪まんじゅう

3.5観ておくべき映画

2024年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

島崎藤村で読むのはむずかしくても
映画でなら誰もが観られる

間宮祥太朗が主人公に適役で
しっかり感情移入してみられた

ウーェイにはびっくりしたけど
ちょっと明るいエッセンス的な?

コメントする (0件)
共感した! 0件)
くまっち

3.5🌀『差別をするものは弱虫だからだ‼️』

2024年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
シネマを喰らう