忌怪島 きかいじま

劇場公開日:2023年6月16日

忌怪島 きかいじま

解説・あらすじ

「犬鳴村」に始まる「恐怖の村シリーズ」を手がけた清水崇監督が、今度は閉ざされた島を舞台に、現実世界と仮想世界という2つの空間で巻き起こる恐怖を描いたホラー。人気アイドルグループ「なにわ男子」の西畑大吾を主演に迎えた。

南の島を訪れたVR研究チーム「シンセカイ」のメンバーたちに、不可解な死や謎が次々と襲いかかる。非科学的なことを信じないシンセカイの天才脳科学者・片岡友彦は、父の死をきっかけに島にやって来た園田環とともに真相を解き明かすべく奔走するが……。

園田環を「ザ・ファブル」シリーズの山本美月、島の住人である謎の少女・金城リンを「水は海に向かって流れる」の當真あみ、シンセカイのメンバーを元「乃木坂46」の生駒里奈、「キッズ・リターン 再会の時」の平岡祐太、「ベイビーわるきゅーれ」の水石亜飛夢、「ミュジコフィリア」の川添野愛が演じる。

2023年製作/109分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2023年6月16日

スタッフ・キャスト

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(C)2023「忌怪島 きかいじま」製作委員会

映画レビュー

2.0 そんな仕打ちはフィクションでも見てられない

2025年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

VR研究チームを襲う呪い。次々に襲われていく。お婆さんが出てきて解説してくれるとこは結構良い。ただこの手の作品にありがちな、よく分からないが蔓延してきて面白くなくなっていく。色んな伏線はいい感じやと思うのだが、何とも言えないラストへ。あまりオススメできない作品。

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RYO

2.0 あっちとこっち

2025年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ついに清水崇ホラーワールドはVRの世界へ。などと、『呪怨』シリーズから『村』シリーズ、そして『ウタ』シリーズへとチャレンジ精神旺盛な監督の精力的な一面を感じる。駄作が生まれようが決してそれは失敗ではなくて、ホラーというジャンルに果敢に挑んでいる面白さというものじゃなかろうか。

 呪怨にしても時空を超えた霊の存在を見事に描いていたし、こっちの世界の人間とあっちの世界の悪霊を量子力学ホラーともいうべき形で展開させた。そして、時空を超える霊の存在を今回はVRという最新のモチーフで描いた作品だったのだ。元々ホラー作品は過去の事件を暴いたりして、時代や空間を交錯させるものが多いけど、SFっぽくはないんですよね。

 沖縄県と鹿児島県で活躍する「ユタ」という霊媒師。島全体をVR化しようとする「シンセカイ」のメンバーたちだったが、チーフの井出が不可解な死を遂げたり、バグが起こったりした事件の後に、天才脳科学者・片岡友彦が島にやってくる。何か足りないと気づいたときに、ユタの森トキばあさんの脳波をデータ化にチャレンジする。やがて、世話係をしていたジャミセン弾きのシゲルじいさん(笹野高史)も絡んできて・・・という展開だ

 結局は「イマジョ」のタタリをメインにしたムラ社会をも風刺した作品にはなっていましたが、どうも結末が曖昧。この余韻を残したのはいい効果だったと思うのですが、いくらでもシリーズ化できる内容でした。そのうち、全国の怪しいムラの伝承が壮大にリンクして、悪霊大戦争みたいな清水崇ホラーワールドが炸裂することを期待して、今日は寝ることにします。

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kossy

4.0 難しさは残ってしまった

2025年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

呪いと幻想の境界──映画『忌怪島』をめぐる記憶と問い
2023年に公開された映画『忌怪島』は、ホラーというジャンルにバーチャルリアリティの概念を持ち込んだ、ある種の実験的作品である。だがその実験は、最新技術によって霊的な呪いを解明する方向ではなく、むしろ「かつてのホラー」へと回帰するようなベクトルを描いていた。
現実に起きた出来事──二人の死。
別々の場所で、同じ日、同じ時間、同じ死に方。
この謎は、もっと多層的に掘り下げられるはずだった。だが物語は、古典的なホラーの型に収束していく。
その型は、まるで『八ツ墓村』のようだ。
事件は解決したかのように見えても、呪いは消えない。
そして、呪いに関する事実が二つ提示される。
一つは、南トキというシャーマンが語った過去の出来事。
それは、現実に起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」と同じ構造を持つ。
直接的な呪いはすぐに発動し、数年後、島の女が狂い始める。
それが、シゲおじの母だった。
村人たちは「イマジョの呪い」と呼び、この親子を村八分にした。
シゲおじは、母を殺したのかもしれない。
呪いという言葉に押し潰され、それを事実だと思い込んだのだろう。
彼が三線を弾いていた鳥居は、母のために立てたものだったのではないか。
つまり、「シンセカイ」のメンバーたちが向き合っていた「イマジョの呪い」は、実はシゲおじの母の鳥居に宿っていたのかもしれない。
だが、実際に呪いを解いたのは「イマジョ」だった。
シゲおじは、シンセカイのメンバーに礼を言う。
トキが語った「二つの世界」──それを実際に作ってしまった彼ら。
「導かれたから」という言葉が、忌怪島とバーチャルリアリティの接続を正当化する。
シゲおじは、彼らの訪問によって、呪いを解く方法を思いついた。
それは可能性に過ぎなかったが、実際に人が死に始め、イマジョがこの世界に戻ってきたようだった。
りんが作った折り鶴を空に撒くように、魂を解き放ち、彼女自身も空へと飛んだ。
イマジョの鳥居は、別の場所にあった。
シゲおじの言いつけを守らず外に出たりんは、「呪われた」のだろうか。
彼女は最期、シゲおじの三線を弾きながら歌い、入水する。
もし呪いというものがあるならば、これで一旦は落ち着いたのかもしれない。
『八ツ墓村』のように。
だが、りんとは何者だったのだろうか。
冒頭から、脳科学者カタオカのVRヘッドセットを外し、村八分のシゲおじと心を通わせていた。
もしかすると、りんはシゲおじの母の生まれ変わりだったのではないか。
生前を悔い改め、りんとして彼に寄り添っていたのかもしれない。
シゲおじが「おかん、待たせたなあ」と言って飛び降りたとき、りんはその後を追うように入水する。
母の魂を持つりんにとって、それは再び訪れた無力感だった。
シゲおじの母が狂った理由は、呪いではなく、もっと別の何かだったのかもしれない。
だが、彼ら母子の悲劇こそが、「イマジョの呪い」を再び呼び寄せた可能性はある。
老人になっても続く村八分。
かつてその呪いによって、彼女に悪いことをした人々を根こそぎ殺害したイマジョ。
過去を清算したはずの彼女は、島民の悪癖に対して、シンセカイのメンバーを島へと導いた。
だが、実際に死んだのはシンセカイのメンバーだった。
この理屈は通らない。
それとも、イマジョは今でも島民を呪いたいと思っているのだろうか。
園田哲夫──タマキの父。
母との離婚。
タマキは昔の父には愛着があったが、今の父には何も感じない。
忌怪島で父が住んでいた場所。
カタオカが感じた「女」の存在。
それは「イマジョ」だった。
呪い足りないイマジョは、シンセカイを使い、再び島で呪いを発動したのかもしれない。
だから、島民にも犠牲者が出た。
そして、あのヤドカリ。
何の象徴だったのだろうか。
島民がヤドカリを飼育していること自体が奇妙だ。
あれは、シゲおじ自身の象徴だったのではないか。
本当の自分になれない自分。
そのヤドカリが外へと出た瞬間、シゲおじは飛び降りた。
フェリーで島を離れるタマキ。
彼女は鳥居がもう一つあることに気づく。
真っ暗な客室。
そこから出てきたカタオカ。
二人は手を繋ぐが、その腕にはアバターのナンバーが表示されている。
何が現実なのか、わからない。
ここに感じるのは、余韻というより「やっちゃった感」だ。
心霊世界という幻想。
現実世界という幻想。
バーチャル世界の幻想。
すべてが幻想世界だという概念。
面白くもあるが、どっちつかず。
少しだけ考える面白さだけが、印象に残った作品だった。

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R41

2.0 主人公のキャラが苦手

2025年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

主人公のキャラが苦手

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いのしし