ウォンカとチョコレート工場のはじまり

劇場公開日:

ウォンカとチョコレート工場のはじまり

解説

ロアルド・ダールによる名作児童小説「チョコレート工場の秘密」に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジーアドベンチャー。

純粋な心ときらめくイマジネーションを持ち、人びとを幸せにする「魔法のチョコレート」を作り出すチョコ職人のウィリー・ウォンカは、亡き母と約束した世界一のチョコレート店を開くという夢をかなえるため、一流のチョコ職人が集まるチョコレートの町へやってくる。ウォンカのチョコレートはまたたく間に評判となるが、町を牛耳る「チョコレート組合」からは、その才能を妬まれ目をつけられてしまう。さらに、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな紳士も現れ、事態はますます面倒なことに。それでもウォンカは、町にチョコレート店を開くため奮闘する。

若き日のウィリー・ウォンカを「DUNE デューン 砂の惑星」「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが演じた。「ラブ・アクチュアリー」の名優ヒュー・グラントがウンパルンパを演じ、サリー・ホーキンスやオリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンら演技派俳優が共演。監督は「パディントン」シリーズのポール・キング、製作は「ハリー・ポッター」シリーズのデビッド・ハイマン。

2023年製作/116分/G/アメリカ
原題または英題:Wonka
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2023年12月8日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第81回 ゴールデングローブ賞(2024年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ) ティモシー・シャラメ
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映画レビュー

5.0チョコレートは初恋の味

2024年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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猿田猿太郎

3.5シュールさと毒気ナシのよい子仕様ウォンカ

2023年12月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 「『チャーリーとチョコレート工場』の始まりの物語」と言われるとティム・バートン版と比べたくなるが、マルチバースの別ウォンカかな、と思ってしまうほどウォンカのキャラが違う。それもそのはず、バートン版と本作では彼の親との関係性の描写がかなり異なっているからだ。  バートンのウォンカは、虫歯の原因だからとチョコレートを忌み嫌う歯科医師の父親への反骨心が根底にある。ショコラティエになることを大反対した父親とは絶縁状態で、母親は登場せず、ウォンカはparentsという言葉を口にすることさえ出来ない。そういった親子関係が、ウォンカの性格や工場の内装のセンス、見学に来た子供たちへの接し方にも影響を及ぼしている。  一方、本作で登場するのは美味しいチョコレートを作ってくれる優しい母親だ。ウォンカは、母親の思い出を繋ぎ止めるかのように夢のあるチョコレートを作り出す。  このように主人公のキャラクターの核心部分が全く違うので、「ウォンカらしさ」も必然的に違うものになる。  だが観ている最中は、おもちゃ箱のような夢のある物語や歌やダンスを素直に楽しむ気持ちの片隅で、ずっとジョニー・デップが演じたウォンカ像の萌芽を探している自分がいた。ティモシーウォンカが名乗る時の口調や、彼のショップや工場の内装など、ぽつぽつと前作を踏襲した描写があったせいでもある。主人公がチョコレートを作る動機という要の部分に大きな違いがあるのだから、前日譚ではなく別物と思って観た方がバートン版の記憶がノイズになることを避けられそうではあるのだが、上記のようなリンクが見えるとそういう割り切りもしづらい。  そんなわけで、ついつい「あの」ウォンカにどう繋がるのか?という視点で見てしまいつつも、どこか別物感が残ったまま終わった。  2作品のクオリティは優劣をつけられないが、どちらがクセになるかと言われれば個人的にはバートン版に軍配が上がる。並べてみると、本作は優等生的、よい子向けに毒なしで作られたという感じ。ウンパルンパの集団ダンスがないせいか、シュールさがないというのも大きな違い。バートン版は、不器用なまま大人になった人向けの、かすかな毒がたまらないアクセントのチョコレート。  ティモシー・シャラメとヒュー・グラントという新旧イケメンが拝めたのは満足ポイントだった。しかしそんな共演で、ヒューがウンパルンパとは……腐女子をざわつかせる美青年、ロマコメの帝王だった彼がこの転身(?)……とてもいいと思います。「ジェントルメン」の悪役でも見せた性格俳優としての路線でこのまま行ってほしい。  愛嬌あるおっさん率の高いミュージカルシーン、オリビア・コールマンの振り切ったコメディエンヌぶりもよかった。

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ニコ

4.5大切に受け継がれた71年版「チョコレート工場」の精神

2023年12月26日
PCから投稿

「はじまり」を描く企画には当たり外れがある。でもこの映画は実に良くできていた。「パディントン」のポール・キング監督は、原作の真髄を掴み、胸弾むリズムとちょっと枠組みをはみ出すくらいの破天荒さで彩るのが巧い。そして何と言っても要となるのはティモシー・シャラメだ。彼の存在感は寸分の狂いなく世界観に合っていて、最高にコミカルでキュート。歌声も優雅で美しい。そんな彼が押し込められる宿屋やその住人たちの描写には、監督が愛するジュネの「デリカテッセン」の影響があるとか。さらにダンスシーンにはアステアのテイストが見て取れる。嬉々としてルンパ役を演じたヒュー・グラントをはじめ芸達者の競演も楽しいが、重要なのは全てのエッセンスが1971年の映画「チョコレート工場の秘密」へ通じている点だろう。あの名曲のメロディ、セリフ、色褪せることの無い精神。両作を並べて鑑賞すれば最大限の妙味が堪能できること請け合いである。

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牛津厚信

4.0夢見ることからすべては始まる。お母さんと仲間たちが教えてくれること。

2023年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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高橋直樹

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