アンネ・フランクと旅する日記

劇場公開日:

アンネ・フランクと旅する日記

解説

第2次世界大戦下にユダヤ人の少女アンネ・フランクが空想の友だち宛てにつづっていた「アンネの日記」を原案に描いたアニメーション映画。「戦場でワルツを」のアリ・フォルマンが監督・脚本を手がけ、アンネの空想の友だち、キティーの視点からアンネの生涯をたどる。現代のオランダ、アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」の文字がクルクルと動き出し、キティーが姿を現す。時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へとさかのぼり、親友アンネと再会を果たす。しかし日記から手を離すと、そこには現代の風景が広がっていた。キティーは目の前から消えてしまったアンネを探し、アムステルダムの街を駆け巡る。

2021年製作/99分/G/ベルギー・フランス・ルクセンブルク・オランダ・イスラエル合作
原題または英題:Where Is Anne Frank
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2022年3月11日

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(C)ANNE FRANK FONDS BASEL, SWITZERLAND

映画レビュー

3.5「アンネの日記」を新鮮なアプローチで語り直す。

2022年3月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 1件)
村山章

5.0文字から命が生まれていく、アニメーションだから描ける奇蹟

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アンネの日記は架空の友人キティーに宛てて書かれている。本作は、その架空のキティーが現代に蘇ったら、という内容になっている。アニメーションが生命を吹き込む技術であるとするなら、まさにアニメーションの本義そのもののような作品だ。日記はとてもプライベートな文章だが、今やアンネの日記は世界で一番有名な日記となり、多くの人に読まれている。隠れ家だった家は記念館となり、多くの人が訪れる。架空の友人としてアンネとともに過ごしたキティーにはなんだかおかしな光景に見える。記念館から街へ出て難民の少年たちと出会い、アンネの最期の場所、強制収容所記念地へと冒険に旅に出る。
隠れ家生活を強いられたアンネが生み出した架空の存在が、家から飛び出て大冒険に出る。大変に感動的だ。そして、アンネの苦難を現代の難民たちの問題へと接続する。想像力は人を救うことができる。そういう希望がこの作品にはある。

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杉本穂高

3.5ファンタジー作品は社会風刺には必要な隠れ場所

2024年10月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

原作小説のアニメ化や実写映画化はよくあることだが、日記の中の架空の人物を立体化するというのは珍しい。
見ごたえのある個性的なタッチである。

キティーはアンネの死を知らない。それは当然である。なぜならアンネが生きている時に(キティー宛の)日記を書いたから。アンネの死後を知るすべがなかった。

アンネの日記はアンネ視点の記録であり、アンネに創造された想像の人物キティーもアンネなしで単独で存在することが出来るはずはない。キティーは、なぜこのタイミングで三次元の世界に現れたのか。キティーだけが日記から飛び出しアニメになってまで伝えたかったことは何なのか。
そこが今作の面白いところである。

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共感した! 6件)
Don-chan

3.5微妙にとっつきにくい設定で戸惑う。

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

アンネの日記を読んだことがある方が前提なのか、絵柄が馴染めなかったからなのか不明ではあるが、ちょっとその世界観になじめなかった。さらにはその観念的な表現も、すこし鼻についたかなぁ~。

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mark108hello

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