夏へのトンネル、さよならの出口

劇場公開日:

夏へのトンネル、さよならの出口

解説

第13回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞と審査員特別賞をダブル受賞した八目迷の小説「夏へのトンネル、さよならの出口」をアニメーション映画化。

とある田舎町で噂されている「ウラシマトンネル」。その不思議なトンネルに入ると、あるものを失う代わりに欲しいものが何でも手に入るのだという。掴みどころがない性格に見えて過去の事故が心の傷となっている高校生・塔野カオルは、芯の通った態度の裏で自身の理想像との違いに苦悩する転校生・花城あんずと、トンネルを調査してそれぞれの願いをかなえるため協力関係を結ぶ。

「蜜蜂と遠雷」の鈴鹿央士が主人公カオル、「いなくなれ、群青」の飯豊まりえが転校生あんずの声を演じる。「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」の田口智久が監督・脚本を手がけ、「映画大好きポンポさん」のCLAPがアニメーション制作を担当。

2022年製作/83分/G/日本
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2022年9月9日

スタッフ・キャスト

監督
原作
八目迷
キャラクター原案
くっか
原作イラスト
くっか
キャラクターデザイン
矢吹智美
総作画監督
矢吹智美
作画監督
立川聖治
矢吹智美
長谷川亨雄
加藤やすひさ
プロップデザイン
稲留和美
演出
三宅寛治
色彩設計
合田沙織
美術設定
綱頭瑛子
美術ボード
栗林大貴
美術監督
畠山佑貴
撮影監督
星名工
CG監督
さいとうつかさ
編集
三嶋彰紀
音楽
富貴晴美
主題歌
eill
挿入歌
eill
音響監督
飯田里樹
制作プロデューサー
松尾亮一郎
アニメーション制作
CLAP
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(C)2022 八目迷・小学館/映画「夏へのトンネル、さよならの出口」製作委員会

映画レビュー

4.0時をかける少女、いや、時をかける少年か。「映画大好きポンポさん」の実践編的なアニメーション映画。

2022年9月9日
PCから投稿

本作は、名作「映画大好きポンポさん」のCLAPがアニメーション制作しているので、その時点で期待できました。
最初に上映時間を確認すると「83分」と、ポンポさんのセオリー通り。
本作の大きな特徴は「ウラシマトンネル」という設定でしょうか。
クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」からインスパイアされた「ウラシマ効果」が主人公の高校生カオルと、どのように関わっていくのか。
そして、東京からの転校生あんずと、どのように関わっていくのか。
キャラクターデザインや作画、背景(美術)などはキチンとクオリティーを維持できていました。
あんず役の飯豊まりえは、もはや安定した声優という域にいます。
カオル役の鈴鹿央士は初声優でしたが、キャラクターの性格を踏まえると合っていたと思います。
さて、本作で気になるのは脚本で、やや強引な展開が目につきます。
それは、「ウラシマ効果」をもたらす「ウラシマトンネル」というのは設定自体に非常に難しいものがあるため、ある程度の偶然に頼らざるを得ない面があるのでしょう。
ただ、もう少しだけ滑らかに動くような脚本であることが望ましかった気がします。
そして、エッジを効かせたカットは嫌いではないですが、携帯電話のメールが読みにくいシーンは、やや攻めすぎな感がありました。
とは言え、テンポよく進むのは心地よさもあり、今後に期待したいようなアニメーション映画でした。

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細野真宏

4.0王道の面白さでした。

2024年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

萌える

時間、ストーリー、切なさ、幸せ、青春度◎

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共感した! 11件)
ノブ様

4.5おすすめしたいアニメ作品です。

2024年12月25日
スマートフォンから投稿

幸せ

もう随分と前に観た気がしますね。

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共感した! 0件)
堀内通孝

2.5声優の実力は「日清CMの早見沙織を観よ!」です。

2024年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

不思議なトンネルを見つけた少年少女の冒険を描く物語。

人気小説の劇場版。原作未読です。

ファンタジー映画は、ファンタジー部分の説得力を意識して欲しい・・・と強く思います。
この映画でいえば、「うらしまトンネル」とは?をしっかりと設定し描くことが、映画の説得力を上げ完成度を高めるのだと思います。
「うらしまトンネル」はどのように伝えられてきたのか?線路わきにあるのに、何故他の誰にも見つからなかったのか?
これを御座なりにすると、物語全体が薄くなっていきます。

中盤で図書室で資料を調べる描写があるので少し期待したのですが、そこで終わったのはとても残念に感じました。

あと、あんずの設定が軽いのも残念なところです。
カオルは分かるんです。妹を失くし、家族も失くしてしまった重い喪失。でも、あんずの漫画に対する思いの描写と彼女の行動に乖離があり、戸惑いを覚えます。
この設定にするのであれば、例えば何度も原稿を投稿してダメ出しされた・・・の方が説得力が上がります。その上で、祖父と幼少の頃に作ったアイデアを元に原稿に書き上げたのに、自信のなさから破り捨てた・・とか・・・なら説得力は上がるかもしれません。

作画は美しく劇場版に相応しいレベル。
ただ、声優は本職を起用しないのも、残念。本職が殆どいないので、それ程違和感を感じませんでしたが、それでも肝心のクライマックスの感情表現になるとレベルが低く、聞くに堪えません。

全体を通して面白い作品だと思いますので、少々残念に感じました。

私的評価は、やや厳しめです。

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よし