さがすのレビュー・感想・評価
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3人は何を「さがした」のか。
すばらしい演出でした。
まずは、佐藤二朗という役者。
イメージとしてはコミカルな役者と、ダークなテーマ。
そして、大阪という街。
ダーク過ぎず、コミカル過ぎず、絶妙なバランス。
「映画は映像で説明するもの」として絶妙な演出。
音楽と、ホームランバーと、モルツと、卓球。
特に卓球ですよね。
家族の絆としての卓球。
母の命を奪う、閉じられた卓球台。
妻への未練を断ち切る、山内に踏まれた卓球玉。
ダークサイドとノーマルサイドを隔てる卓球ネット。
登場人物を「善と悪」に単純に分けていいのか。
父親は元々ダークサイドの人間なのか、
妻と娘がとどまらせていたのか。
元々ダークサイドの犯人山内は、
父親原田やムクドリとの出会いにより、
ノーマルサイドに移行する機会はあったのか。
いろんな場面でダークサイドに落ちずに
踏みとどまった娘は、(この後)シスターのもとで
無理やりに善を押し付けられ、反発でダークサイドに
落ちはしないだろうか。
描かれていない(あえて描いていない)部分を
あれこれ考えられるのがいい映画だとしたら、
本作の演出は絶妙としか言いようがない。
ひとつだけ救いがあるとしたら、
やはりラストシーン。
卓球ネットのクローズアップ。
娘の「勝った」というセリフ。
今後、何があってもネットの向こう側
つまり父親が引き込まれてしまったダークサイドに
落ちずに生きられる強い人に成長した。のだ。
という、私なりの解釈。
佐藤二郎さんは言わずもがな若手二人の演技が凄い
予告で面白そうだなと思っていましたがスルーしてしまい、この度アマプラに入ったので視聴。
2時間の中で父の失踪した理由が分かるまでに1時間、後の1時間はクライマックスまでの前座と言った感じ。考察し甲斐があるシーンの連続に心躍った前半とは裏腹に、後半は少々間延び感がありました。
今作はなんと言っても役者さんの演技が素晴らしい。特に伊東蒼さんと佐藤二郎さんのラストシーンは圧巻でした。また清水尋也さんは病的な青年役をよく演じられていて且つ毎回素晴らしいですが、舞台挨拶などで素の優しい彼を見ると分かっているはずなのに毎回驚く自分がいます。笑
重たい話なので2度目を見るのは覚悟がいりますが、片山監督作品を初めて視聴し、終始重たい話なのに時折漫画ライクな表現が入る作風は面白いかったです。今作が監督2本目という事で1本目の「岬の兄弟」も観てみようと思います。
伊藤蒼!
導入部はスゴいワクワクした。
殺人犯を見つけた父親が、翌日いなくなり
娘と娘の事が好きな男の子が一緒に
父親を探す。めちゃくちゃ面白そうだ。
しかし、そこから時間軸をいじり
犯人パート、13ヶ月前と遡り、
そこが蛇足をずっと見せられてる感がありました。
僕的にはラストで全てが分かる展開を期待して
たので、過去を見せて謎を明かしてしまうのは
もったいない気がしました。
韓国映画を思わせる過激な演出もあったけど、
トンカチを使ったアクションはまだまだ韓国が先を
行ってるなと思いました。
西成の生々しい生活とリアリティーあるキャラ造形に
比べて、警察や役所のディテールは取って付けたよう
な感じを受けてしまいました。
佐藤二郎も良かったけど、
伊藤蒼さんが特にそこで生活をしてるかのような
キャラそのもので素晴らしかった。
真・死刑にいたる病
シンプルな物語で観たかった
全編、娘が主役かと思った。
誰が誰を”さがす”のか?
さがす
彼らは何を探す?
色んな意味でとんでもなかった!!!👏
ヤバさ
リストの「愛の夢」に助けられた
複雑な心情
監督の才能は感じるけれど・・
ずっと気になっていた映画「さがす」
もうそろそろ上映も終わりかなとテアトル新宿にいくと、ほぼ満席!
すげーなと思ってたら、どうやら上映後に佐藤二朗のトークショーがあるようで、それ目当ての客だったよう。
久しぶりに両脇の席に人がいる状況での鑑賞。
ちょっとコロナ的に緊張もしますね。
作品は・・・
娘役の伊東蒼さんが凄いってのは、どこかで耳にしてましたが、本当に凄かったです。もっともっと出番を増やしてほしかった。父親を誘拐した、と思い込む相手を西成の街で追いかけるシーンは、プロジェクトXのようで最高でした。
そして。。。
えーっと、メインのストーリーは僕はちょっときつかったです。
単純に、人を殺すシーンのリアルなのをみるのは苦手だってのもありますが、「自死を望む人の手助けするように近づく殺人者」という、最近の事件をモチーフにしながら、その描き方が少しストレート過ぎて、深みがなかったなと。殺人者の動機というか必然性も、性的な嗜好性のみで、ほぼ描かれてないし。
真面目な話をすると、もし同じような揺らぎを(被害者的でも、加害者的でも)心に抱えている人が見たら、と心配してしまったのも事実です。
「岬の兄妹」は見てないですが、たぶんこの監督はそんなにテーマの重さに頼らなくても素敵な作品を作れるし、きっとそうなっていくんじゃないかなと思いました。
会話やユーモアのセンスは最高だったので
それにしても「おかえりモネ」にも出ていた伊東蒼さんは、最高です。
事務所は、安藤サクラや岸井ゆきのが所属するユマニテ。
もうみんな知ってるのかもしれませんが、これからが超楽しみっす。
見事なモヤモヤ映画
突然姿を消した父親を探す女子中学生。父親が居なくなった理由は?何にも情報を入れてなかったので、親父は佐藤二朗だし、軽いコメディかと思って着席。
ん?なんか登場人物ほぼ全員嫌な感じだぞ。
父親思いの優しい女の子かと思っていたのに、結構、自己中でワガママな楓。人に唾吐くなんて、いつの時代の奴だ。人殺しの兄ちゃん、死にたい人を殺してやるのが親切だとさ。でも金貰ってるし、死体の足フェチ?そして妻を亡くした父親のモヤモヤ、こういう役、二朗さんはまるよね〜。で、まさかの事実。最後は娘に本当の自分を見つけられてしまう。
ずっとモヤモヤムカムカしっぱなし。退屈しないしスッキリもしない。これ凄くない?
ただ、この手の作品でいつも思うのが、警察があまりにもバカなところ。ALSの患者が自殺できる訳ない。殺人事件として捜査するでしょ普通。あと、殺人犯として指名手配されているのに、普通に働いている兄ちゃん。ありえないよ。
こんな感じで満足できた映画初めてかも。
娘の純粋さに負けました
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