劇場公開日 2022年1月21日

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さがすのレビュー・感想・評価

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5.0和製ポン・ジュノの「娘なる証明」はどこをとっても大傑作!

2022年1月21日
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他にもいろいろ出ているとはいえ、『湯を沸かすほどの熱い愛』⇒『空白』⇒『さがす』になる伊東蒼の映画内世界の親ガチャ結果がすごすぎる…。褒めるというより称えることばかりのこの映画だけど、何よりこの作品の根幹は伊東蒼の作品の牽引力に尽きる。佐藤二朗の本気にも負けない下品さを示すシーン(クチャクチャ 唾吐き)、シリアスなのにコメディーリリーフができている点、本場の関西弁、若干の上目遣い…。とにかくとんでもない役者だった。

改めて本編を見終わって思うのは、予告編がかなり周到に作られているということ。実は終盤の重要なシーンも入れ込み、作品の世界観を提示しつつも、映画初見時に驚いてほしいところは上手く抜き取っている。これは凄い。

「おっぱいバレー」?「おっぱい卓球」?シーンが物凄くノイズだなあと序盤は思ったけど、こういう風につながってきてたのかというのは納得。

また、倫理観問われるシーンもあるけれども、自分は誠実に向き合っていると思った。僕は安楽死は積極的にしていっていいと思っているからかもしれないが。

和製ポン・ジュノの「娘なる証明」という映画を見届けた感じ。ジャンルが多岐にわたるところや、ブラックユーモアがバンバン決まっていて、笑っちゃいけないところで思わず笑ってしまうところもいい。

オープニングカットがこう繋がるんかというのもそうだけど、アバンが出るまでの流れが完璧。伊東蒼の全力疾走。人間臭さ。西成の風景。部屋の中の細部までこだわられた美術の素晴らしさ。若干下から撮ることで不穏さを演出しつつ、甘ったるいクラシック音楽をかけているのもグッド。

どんでん返しというか視点を変えることで見えてくるものが面白い。ネタバレなしで見て欲しい。2回目の方が面白いタイプの作品だけど、1回目の衝撃は忘れることはできないだろう。予告編でも使われていた父と娘の卓球ラリー、余韻がエグい。ピンポン球の音はもう恐ろしい。

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わたろー

3.5娘の演技さすがです。

2022年1月21日
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鑑賞方法:映画館

最初どうなるのか?
中盤どろどろ、結末不安
おじいちゃんのエロビデオ好きには、ビックリ!
ラストの卓球シーンよかったです。2人とも上手。
最後の見えないピンポン玉素敵です。

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かん

2.5うーーーーむ

2022年1月21日
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口コミを斜め読み(?)して結構期待高めで観賞したのですが…。
色々な意味でこの作品の世界観には否定も肯定も出来ませんが、少なくとも私には
観て良かった~と思える作品ではなかった…
と云う事ですね。

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fys

5.0世界の人にも見てもらいたい

2022年1月9日
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鑑賞方法:試写会

脚本がほんとよくできています。ネタバレするので詳細は控えますが、ほんと、よくここまで練りに練ったなと。いろんな伏線が散りばめられているので、もう一度映画館で見て伏線回収したいです。
また佐藤二朗さんの演技で泣きました。ほんの一瞬なのですけれど、本当に泣けます。魂の叫び。
日本映画の底力を見た。こういう映画は、海外の映画祭にも出して評価してもらいたい。

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yumi

5.0衝撃的な結末

2022年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

死に対する考え方に一石を投じた衝撃的な作品となっています。人を殺める演出はかなり刺激的になっていますが、リアルに浪速の下町感とコメディを組み入れた演出には監督のセンスがとても感じ取れました。ストーリの展開はキャストの二面性からかなり複雑となっており、衝撃的な結末に驚愕するのは私だけではないと思います。

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ふんわりご飯

4.0もう少し期待してしまっていたが、非常に良かったのは間違いない。ラス...

2022年1月6日
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もう少し期待してしまっていたが、非常に良かったのは間違いない。ラストシーン皆さんと語りたいです。

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おれ

5.0驚きの展開の連続に感情が追いつかない!

2021年12月26日
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鑑賞方法:試写会

登場人物、みんながみんなして想像を超えてくる。(^◇^;)
誰しも表面だけではわからない別の顔を持っていると痛感させられる映画ですが、そのぶんラストの揺るぎない愛が圧巻。

なんと言っても『岬の兄妹』の監督ですから、おのずと期待が高まりますが。
想像の斜め上をいく大胆な発想は、ポン・ジュノ師匠譲りな気がしました。
観客を飽きさせないエンタメ性に、固定概念が揺さぶられる刺激。
それに加えて、映画にしか出来ない表現の素晴らしさに興奮しました。

人間の尊厳について考えさせられる衝撃のシーンに目が釘付け。
見てはいけなかったものを見てしまった感覚。いや、ちょっと違うな…気づきたくなかったことを直視させられて、有無を言わさず共犯になってしまった感覚。が近いと思います。

心も釘付けで、今見たシーンの余韻を引きずって気持ちの整理がつかないままに、どんどん物語が進んでいくので、いろんな感情が渦巻きっ放しのカオス状態で引きずられていきます。

ネタバレの注意事項に触れない範囲でレビューしているつもりですが、シーンバレは勘弁してほしい。
あまりに素晴らしいシーンが多いので。
もし気になる方はご遠慮ください。

ラストの素晴らしさ。監督の要求に応える役者陣もすごい!
多目的トイレはギャン泣きでした。
佐藤二朗さんと成嶋瞳子さんの目が合うシーンがエグい。
清水尋也さんの、恐怖でゾワッと鳥肌が立つ演技も味わえます。

舞台挨拶で佐藤二朗さんがおっしゃっていましたが、監督が相手役の方にだけ指示を出して佐藤さんにアドリブをふってくるのを何テイクかやったらしいのですが、いったいどのシーンなのかメチャクチャ気になる〜!
どの指示もしっくりきたそうで、感覚的に監督とピッタリ合うのでしょうね。
ちなみに佐藤二朗さんは、監督が助監督時代からの旧知の仲で「『岬の兄妹』の監督と自分の知っている片山慎三が同一人物だと繋がらなかった。」「あの頃は猿だったのに、すっかり立派な人間になって…。」と笑いを誘っていました。

クラシック音楽を合わせられるのに弱いので、監督のセンスがたまりませんでした。
演出としては、
クーラーボックスのビールと
濃すぎるエキストラがお気に入りです。

そうそう。幸運にも片山慎三監督のお話を聞くのは『岬の兄妹』『rock 'n' roll』に続き、今回の『さがす』で3回目なのですが、直接質問出来る機会は無く…。もし監督に質問できるとしたら、なぜ舞台を大阪にしたのかが聞きたい!
しかも新今宮って。
子供の頃は怖かった。今でもピリッと緊張感が走る。良くも悪くも裏表ナシで本音で生きる人々に、欲望がストレートに出る町のイメージがあるのですが。(あくまでも個人的なイメージです)
そんな町に住む人々でも、人に見せない裏側の顔がある。
人間の奥深さを更に強調させる為に、この町を選んだのかなぁ?
エキストラが濃すぎて。リアルにその場にいる人に思えてなりませんでした。
#さがす #片山慎三 #佐藤二朗

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shiron
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