劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる

劇場公開日:

解説

2011年にテレビ放送された幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ「輪(まわ)るピングドラム」のテレビシリーズ全24話を再構築し、新作パートを追加して前後編で劇場公開する2部作の後編。高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬が病気の妹・陽毬の命を救うために謎の「ピングドラム」を探す物語を描きつつ、新作パートには子どもの姿の冠葉と晶馬が登場し、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルに似た衣装をまとった荻野目桃果や、新キャラクターである謎の赤ちゃんペンギン・プリンチュペンギンと出会う。さらに実写映像などの新たな要素も加わり、テレビシリーズとは異なる視点で物語を描き出す。

2022年製作/142分/G/日本
配給:ムービック
劇場公開日:2022年7月22日

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(C)2021 イクニチャウダー/ピングローブユニオン

映画レビュー

3.5奇しくも宗教2世問題が描かれている

2022年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一本の映画作品としては、ちょっと長くて情報量を詰めすぎているかなとも思うのだけど、これだけ膨大な情報があってもなお底の見えない作品でもあって、幾原監督の作った世界のユニークさの現れともいえる。奇しくも、この後編では今話題となっている「宗教2世」問題が描かれる。直接のモチーフは、1995年地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教だが、カルト宗教の一味としてテロに参加した両親の子供たちが、その呪縛にからめとられる運命といかに向き合うかを描いている点は、今社会で取りざたされている事件とも通じる。
前編のややノーテンキな雰囲気とは一変していて、映画用に再編集してシリアスな展開を煮詰めているので、ペンギンたちの存在感が浮いてしまうのがちょっと残念なのだけど、何者にもなれない若者たちの運命に抗う物語は、テレビ放送された10年前以上に今切実な響きがあった。

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杉本穂高

5.0ありがとう

2024年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

難しい

登場人物の人間関係が明らかになってからは前編のノリから一変して
話がどんどんシリアスになっていく。
テレビシリーズでの記憶違いもあったりした部分が
この映画でつまびらかになり。
ああ、そういう事だったのかと。
全てが理解出来たわけじゃないけど。
特にユリのエピソードは怖かった。
潰れた中華屋のシーンはよくわからなかった。

幻想的で美しい水族館で物語に吸い込まれ
そしてリアルな水族館で現実に引き戻される感じ。

大好きな世界観。
長生きして良かったと思える作品。
生存戦略のおかげだろう。
ちなみにサンシャインにあの帽子はなかった(当然)。

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くろすけ

4.0池袋駅前の像をつい見てしまう

2023年11月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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つとみ

3.5多少難解に過ぎた

2023年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

今のタイミングで、詳しくは語りたくないので割愛しますが、偶然にしてはできすだろ、な上映だったと思います。様々なことを考えさせられました。
・選択すること/されることの意味
・成長や変化と共に失っていくものの存在
大まかにこの2つについては、後頭部を鈍器で殴られたかのような衝撃でした。すげえ深い。他も細々とした価値観や人生観が無数に散りばめられていて、それに食らいつくのがやっとです。思考実験が出来る人じゃないと無理かも。
という観方をしないと、何がどうなってんの?とか何が言いたいの?という鑑賞する人を選ぶ作品だと、改めて思いましたし、オリジナルを観たいなという欲求も大きくなりました。

展開、ストーリーの組み立てがそれぞれのキャラの回想の組み合わせの体で進んでいきますので多くの短編集の集まり、多くの思考実験の論文集のようです。

結論は、全ては荻野目桃果の手のひらの上、ということなのかな。
出会えて良かった作品でした。ありがとうございました。

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