白頭山(ペクトゥサン)大噴火

劇場公開日:

白頭山(ペクトゥサン)大噴火

解説

イ・ビョンホンとハ・ジョンウが初共演を果たしたディザスターパニックアクション。北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大の噴火が発生した。大地震によりソウルでもビルが崩壊し、漢江は荒れ陸橋が崩壊。パニックに陥る中、政府は白頭山の地質分野の権威であるカン教授に協力を要請する。カン教授は朝鮮半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が75時間後に起こると予測し、韓国軍爆発物処理班のチョ・インチャン大尉率いる部隊が、北朝鮮へ潜入し火山の沈静化を図る極秘作戦に乗り出す。インチャンは作戦成功の鍵を握る北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョンを探し出すべく奔走するが……。インチャンをジョンウ、ジュンピョンをビョンホンが演じ、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソクが共演。「彼とわたしの漂流日記」のイ・ヘジュン監督と、「神と共に」シリーズの撮影監督キム・ビョンソが共同でメガホンをとった。

2019年製作/128分/G/韓国
原題:Ashfall
配給:ツイン
劇場公開日:2021年8月27日

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映画レビュー

4.0エメリッヒに見せたい、ディザスター×ミリタリーアクションの快作

2021年8月31日
PCから投稿

楽しい

怖い

興奮

冒頭の白頭山噴火と大地震でソウルの高層ビル群が倒壊し地面が割れたり、数十メートルもの高さの津波が吊り橋を直撃したりといったディザスター映像は、たとえばローランド・エメリッヒ監督の「2012」などを思い出させる。だがエメリッヒ作品では大災害や爆発・破壊のシーンが続きすぎるせいで刺激に慣れてしまい、次第にハラハラドキドキしなくなるという難点もあるのだが、その点本作は先述のような災害の場面と、韓国軍の爆発物処理エキスパート役のハ・ジョンウと北朝鮮の工作員役のイ・ビョンホンという2大スターが牽引するサスペンスアクションドラマのパートをほどよいバランスで配置し、最後まで飽きさせずに楽しませてくれる充実のエンターテイメントとなった。

本作の共同監督にクレジットされているのは、脚本で数々の賞を受賞し演出力にも定評のあるイ・ヘジュンと、撮影監督としてCGも駆使したスペクタクル満載の作品を多数手がけてきたキム・ビョンソ。脚本と演出の両面で、2人がそれぞれの持ち味を出し合いアイデアを磨いていくコラボレーションがうまくいったのだろう。筋をざっくり言えば、大切な誰かのために献身する者たちが結局は世界を救うという話で、これもまたディザスタージャンルの定番なのだが、だからこそ共感を得やすいという利点もある。

3人目のスターであるマ・ドンソクが米国籍の地質学者役で出演している。韓国語で話しかけられて分からないふりをしようと英語で返答するもののあっさりバレてしまうシーンなどでユーモラスな一面も見せるものの、やはり彼の重量級のアクションがないのは残念。ビョンホン、ジョンウ、ドンソクの三つ巴の格闘が見られたら最高だったのに。

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共感した! 4件)
高森 郁哉

4.5タイトルがイマイチ日本人にはピンと来ないのが勿体ない、豪華俳優陣も魅力で本格的なディザスタームービー!

2021年8月27日
PCから投稿

まず、タイトルの白頭山というのは、日本の富士山のように活火山です。
つまり、大まかなイメージは「富士山大噴火」という感じでしょうか。
ただ、現実の「白頭山の大噴火」というのは、かなりシャレにならない状況なのです。
それは、北朝鮮と中国の国境付近に位置し、朝鮮半島は狭く、甚大な被害が出てしまうためです。
ちなみに、この「白頭山の噴火」は過去4回記録されていて、小噴火は100年に1度、大噴火は1000年に1度程度となっています。(1925年の「小噴火」が現時点の最後の観測)
本作は、観測史上最大の「白頭山の大噴火」が現在に起きて、白頭山からは距離のあるソウルでさえマグニチュード7.8の大地震が直撃し、朝鮮半島が壊滅的な危機に見舞われる、という設定です。
そのため、座して死を待つのではなく、これから連鎖的に起こる「白頭山の大噴火」で何とか最後の噴火を阻止することにより最悪の事態を回避しようという「極秘ミッション」が行われるのです。
ただ、その「極秘ミッション」は❝ミッション・インポッシブル級❞で、北朝鮮にある核弾頭から「核」を盗んで、「核爆発」によって「白頭山の下にある大きなマグマの圧力を抜き、大噴火を阻止する」といったもの。

最初に「北朝鮮の核廃棄」が実際になされる、というニュースが流れます。
そして、北朝鮮の「核弾頭」が搭載されたICBM(大陸間弾道ミサイル)をアメリカが回収する、という流れとなります。
まさに、このタイミングであれば、韓国は「核」を(北朝鮮がアメリカに渡す前に盗むことで)入手でき、「核爆発によるミッションを達成できる」という状態になるのです。
ただ、これは同時に、韓国は北朝鮮を敵に回しますし、中国の国境付近で核爆発をさせるので大国・中国の怒りも凄まじいことになりますし、何より北朝鮮の非核化を進めてきたアメリカの逆鱗に触れることにもなるわけです。
つまり、本作は、韓国、北朝鮮、中国、アメリカという4か国の登場で、頭を整理して見る必要があるのです。
しかも「北朝鮮の工作員」のイ・ビョンホンは2重スパイなどの可能性もあり、得体の知れない存在です。
この辺りの設定を踏まえておくと、迫力があり、友情・家族愛などもある非常に出来の良いディザスタームービーとして楽しめると思います。
ちなみに❝戦わないマ・ドンソク❞は珍しいですが、存在感があり、これもアリでした。

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細野真宏

5.0単なるディザスター映画だと思ったら大間違い!

2024年4月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

楽しい

興奮

韓国映画ってホンッとスゴい!メチャクチャ楽しませてもらいました。

ディザスター映画なんで、火山の噴火シーンや町の崩壊シーンなどのCG映像も見応え十分のド迫力です。
逃げ惑う人々のパニックを妊婦の目を通してリアルに見せているところも生々しい。

それに加えて、南北の緊張感やアメリカの介入なんかも加わって、政治的な緊迫感も味わえる。

かと思うと、ハ・ションウとイ・ビョンホンによる見事なコンビで、ユーモアを交えて、ナイスなバディを魅せてくれます。
剛力無双のマ・ドンソクがアクションを封印して科学者役をコミカルに演じる贅沢な使い方も良かった。

これだけでも面白いのに、親子の感動場面も盛り込んでくれるという、まさにサービス映画のオンパレード。
一瞬足りとも見逃せないような、大興奮の一本でした。

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ratien

4.5アルマゲドンやん!?

2023年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

前半はややこしい展開も後半は涙の連続、最後の家族が幸せそうに暮しているシーンは嗚咽した。それはジュンピョンの娘スンオクがインチャンの家族の中に溶け込んでいたから。

アルマゲドンを思い出させられるようなストーリーでもあったがアルマゲドンとは違って一人で死に向かう怖さも十分伝わってきた。さすがイ・ビョンホンです。

力作なんやけれどストーリーが少し荒く感じたし、盛り込みすぎ?
だからツッコミどころが満載になる
とくに核兵器まで案内に簡単にたどり着けるのか?
警備が全然やし北朝鮮にあんなに簡単には入れる?
手抜き?

北朝鮮でも上映したんやろか?
そんな訳ないわなあ・・・

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