リバー・オブ・グラス

劇場公開日:2021年7月17日

リバー・オブ・グラス

解説・あらすじ

「ウェンディ&ルーシー」のケリー・ライカート監督が1994年に発表した長編デビュー作。南フロリダ郊外の平屋建ての家で暮らす30歳の主婦コージーは、退屈な毎日に不満を募らせていた。空想癖のある彼女は、人のいい夫婦が大きなステーションワゴンでやって来て自分の子どもたちを引き取っていくこと、そして彼女自身は新しい人生を始めることを、延々と夢見ている。コージーの父ライダーはマイアミ警察署の刑事だが、酒を飲みすぎて銃をどこかに置き忘れてしまい、見つかるまで停職を食らっている。ある日、地元のバーへ出かけたコージーは、うだつの上がらない男リーと出会い親しくなるが……。

1994年製作/76分/アメリカ
原題または英題:River of Grass
配給:グッチーズ・フリースクール、シマフィルム
劇場公開日:2021年7月17日

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(C)1995 COZY PRODUCTIONS

映画レビュー

4.0 奇妙に開放的

2024年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ケリー・ライカート監督の長編デビュー作がU-NEXTで観られるようになっていたので、「ファースト・カウ」鑑賞の前に観てみた。30歳の主婦が自由な生き方を夢見ている。そんな時に、うだつの上がらない男と出会い、あてのない逃避行に出てしまう。なんだか「ボニー&クライド」っぽいが、あんなに格好良くはないのだ。というか、ほとんど何の取り柄もなさそうな二人が、「ここではないどこか」に憧れて、「何者かになりたくて」行動するが、全くどこにもいけないし、何者にもなれない。そう書くと、閉鎖的な物語っぽいのだけど、奇妙な解放感がある。
なぜかこの映画、格好良くなさがすごくいいし、どこにも行けないくせにちょっと救われたような気分になれる。アメリカ南部の雰囲気のせいだろうか。
バーバラ・ローデンの「ワンダ」に似ているという人が多いみたいだが、確かに雰囲気は似ているし、家庭に縛られていた女性の自由を求める逃避行という点でも共通している。

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杉本穂高

4.5 犯罪者にもなれない男女のどこにも行けないロードムービー。

2021年10月31日
PCから投稿
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村山章

4.0 適当に撮ってるようで、いろいろ考えてる

2025年12月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

いい映画でした。
真面目な顔しかしないお父さんが叩くドラムソロ。かっこいい。サスペンス映画感が出る。
ありそうでない感じの映画。

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Ferma

4.5 主婦の煮詰まった日常と湿地。

2024年4月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ケリーライカート研究第2弾、彼女の長編一作目。やっぱりデビュー作は凄い良い。

アメリカの湿地帯で煮詰まりまくったダメ主婦と悪にもなりきれない男のショボい逃避行話。拳銃無くす癖がある警官で主人公の父親がまたショボい。
70年代風やる気の無い映像もカッコいい。
ぶっきらぼうに見えるけど繊細で計算されてる。
長編一作目だけど凄い濃密、こりゃ注目されるわな。

ダメ主婦が覚醒する終わり方が結構凄いよ。

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masayasama