L.A.コールドケース

劇場公開日:

L.A.コールドケース

解説

ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーが共演し、人気ラッパーの2パックとノートリアス・B.I.G.が殺害された未解決事件を題材に描いたクライムサスペンス。

1997年3月、人気絶頂期にいたラッパーのノートリアス・B.I.G.が何者かによって射殺されるという事件が起こった。当時その捜査を担当した元ロサンゼルス市警察の刑事ラッセル・プールは、事件発生から18年が過ぎた現在も執念深く真相を追い続けていた。そんなある日、事件を独自に調査していた記者ジャックがプールのもとを訪れる。2人は手を組み、複雑に絡み合った事件の真相に迫るが……。

実在の元刑事ラッセル・プールをデップ、事件を追う記者ジャックをウィテカーが演じる。作家ランドール・サリバンが2002年に発表したノンフィクション小説をもとに、「リンカーン弁護士」のブラッド・ファーマン監督がメガホンをとった。

2018年製作/112分/G/アメリカ・イギリス合作
原題または英題:City of Lies
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2022年8月5日

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(C)2018 Good Films Enterprises, LLC.

映画レビュー

3.5デップとウィテカーが好演するも、未解決のモヤモヤは晴れず

2022年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

90年代米ヒップホップシーンに興味があるかないかで、この映画で語られる内容への関心や受け止め方も変わってくるだろう。当時トップクラスの人気を誇る2人のラッパー、2パックが1996年9月にラスベガスで、そしてノートリアス・B.I.G.が1997年3月にロサンゼルスで、相次いで銃撃され死亡した。この2つの殺人は今なお未解決事件(コールドケース)だという。

さて本作は、後者のノートリアス・B.I.G.殺害事件の捜査にロサンゼルス市警察の刑事として携わり、辞職後も長年事件を追い続けてきたプール(ジョニー・デップ)と、彼に協力して事件に迫ろうとする記者ジャック(フォレスト・ウィテカー)の視点で描かれる。プールの主張によると、事件の背後には強盗や麻薬取引に手を染める汚職警官らの存在があり、真相に迫ったプールが警察上層部から妨害され辞職に追い込まれたというのだが……。

デップとウィテカーはともに、かつては敏腕だったが今やすっかり落ち目の中年を、哀愁も漂わせながら渋く演じている。真実を求める2人の間に生まれる絆は、本作の中で数少ないポジティブな要素にもなっている。

ただまあ、実際の未解決事件に基づくドラマ映画ゆえ、ブライアン・デ・パルマ監督作「ブラック・ダリア」やデビッド・フィンチャー監督作「ゾディアック」と同様、多分こうだったんじゃないかという仮説が示されるだけで、結局謎は残され、モヤモヤは晴れないまま。スッキリしない映画だが、今なお続く白人警官による黒人への暴行や殺人、銃社会の根深い問題などについて改めて考える契機にはなるだろうか。

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高森 郁哉

3.5虚しさが残ります

2024年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカー共演、実話ベースという事で硬派な作品でした
序盤登場人物とその関係性になかなかついていけずでした
刑事と記者が事件の真相に迫っていくのに、そこに汚職警官と人種差別も絡まって、報道側にも警察との繋がりもあって真相は解明されないまま
家族より事件解決を優先した刑事が報われず虚しさが残りました
この作品でプール刑事が少しでも報われたのなら良いけどそうとはなかなか思えません
汚職警官、人種差別が普通にあった時代、今は改善されているとは思うけど、この作品でもアメリカの闇が深すぎました
今作では素で派手ではなく抑えた渋さのジョニー・デップ、私はそのジョニー・デップの方が好きです

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小町

3.5ロス市警の闇

2024年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジョニーデップ扮する元刑事ラッセルプールは、18年未解決の大物ラッパー殺人事件をまだ追っていた。18年前もラッセルプールを尋ねて記事にしたフォレストウィテカー扮する記者ジャックジャクソンがやって来たがラッセルプールは追い返した。

病的に真実を知りたいからだとプールは言った。

力作だが話が行ったり来たりでちょっと分かりにくかったね。ロス市警の闇と言ったところか。あと2回くらい観ないとちゃんと理解出来ないかも。

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重

3.0実際にあった事件の限界。

2023年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

90年代のアメリカで発生した人気ラッパーの殺人事件を調べる刑事と新聞記者の物語。

実話をもとにした作品のようですね。名優ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーの名演が光ります。
単純な犯人捜しではなく、過去に囚われた二人の中年男性の悲哀と執念を上手に描いた佳作だと感じました。

ただ、解決していない事件をもとにしたの映画は、題材として難しいように感じます。
制作側としては工夫を凝らせたラストだったと思うのですが、それでもカタルシスを感じるには弱く、モヤモヤとした印象を持ってしまいまいした。
殺された二人のラッパーに興味や愛着があれば評価も変わるのかもしれませんが、まったく知識がない私としては感情移入のし難さを感じたことも影響したのかもしれません。

私的評価は普通にしました。

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よし