ステップ

劇場公開日:

ステップ

解説

妻に先立たれて男手ひとつで娘を育てるシングルファーザーと、母親を亡くし父と2人で人生を歩む娘の10年間の足跡を描いた重松清の同名小説を、山田孝之主演で映画化。結婚3年目、30歳という若さで妻の朋子に先立たれた健一。妻の父母から1人娘の美紀を引き取ろうかと声をかけてもらったが、健一は妻と時間をともにした妻の気配が漂うこの家で、娘と天国にいる妻との新しい生活を始めることを決める。娘の美紀の保育園から小学校卒業までの10年間、さまざまな壁にぶつかりながらも、亡き妻を思いながら、健一はゆっくりと歩みを進めていく。山田が自身初のシングルファーザー役を演じるほか、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈らが顔をそろえる。監督は「虹色デイズ」「大人ドロップ」の飯塚健。

2020年製作/118分/G/日本
配給:エイベックス・ピクチャーズ
劇場公開日:2020年7月17日

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(C)2020映画「ステップ」製作委員会

映画レビュー

4.0國村隼さんの演技に脱帽

2024年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

ともかく「泣ける」映画。特に後半はウルウルしっぱなし。義理の父として婿や孫に注ぐ素直な愛情。車椅子で登場する最初のシーンの國村隼さんの表情に震えた。

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chizmoku

4.5映画の持つ力

2024年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

ハンディキャップを題材にするズルい型であり、散々使い古されたものでもあるが、実際には2つとない物語でもある。
そしてこれはどこの家庭でもあり得ることで、しかしそれはどんなにシミュレーションしても経験しなければわかりようのないことでもある。
つまり、誰にとってもそれは絶対したくない初体験として捉えなければならないのだ。
恵まれた環境という設定が割と変哲のない感じを与えるが、この環境設定に余計なハンディキャップを加えると物語がぶれてしまうのだろう。
加えて聞き分けのいい女の子という設定もこの作品がどこを向いているのか明確にしている。
この作品はトモコが亡くなった。ただそれだけのことに的を絞っている。
冒頭に表示されるタイトルのステップのテロップは、あの坂道に沿って、その坂道が主役でもあるかのようにひっそりと遠慮がちに映し出される。
そして思い浮かぶのが、「道のり」とかそのまま「坂道を上る」とか、父娘二人のこれからの歩みを暗示している。
やがて物語の中盤に語られる「ステップ」とは、ステップファーザー、マザーという血のつながっていない関係を指す英単語として再登場し、もう一歩的が絞られる。
この作品のなかに健一の両親は登場しない。その代わり妻側の両親や息子夫婦が多数登場する。
彼らは真摯に健一親子の力になろうとするし、彼の再婚の後押しまで演出してくれる。
そして再婚相手はもちろん美紀と血のつながりはない。
この作品が訴えているのがこの「ステップ」、血のつながりがなくても強い信頼性を築くことができるということだろう。
そしてその境界線を勝手に引いているのは、自分自身だということへの気づきだ。
小学校で母の日に描く母の顔。担任はそのことで健一に相談するが、健一は娘が嘘をついているとは思えず、担任の考え方がどうしても受け入れられない。
意外なほどトモコに似ているコーヒーショップの店員にお願いして美紀と遊んでもらう。
健一は担任からの手紙をそのままコーヒーショップに置いたままにしたが、どうしても文句が言いたくて連絡先を知るためにそれを取りに行ったが、たまたま手紙を店員が読んでいたことでそのようにお願いしたことで、よけいな文句も言わずに済んだ。
そのことさえも、関係ない人からいただいた貴重な援助だ。
トモコが亡くなってからまだ日も浅いとき、健一は義父母から気を使われることにどうしてもなじめず、「何か引っかかる」と繰り返し呟いていた。それがいつか、他人行儀にしていたのは自分自身だったと気づくのだ。
上司からのたびたびの誘いと営業部復帰の打診も、彼の周囲の支えを群像表現している。
その自分で勝手に引いた境界線が、「関係」のあるなしを決めているのだと、この作品は伝えているのだろう。
保育園のケロ先生も二人の家庭事情を深く鑑みお世話していたことは、健一にも重々伝わっていた。そういう良き人たちに支えられて自分たち親子が立っていられるということを、異動で営業に戻り、「家庭」というものが一体どういう場所なのかを仲間でブレインストーミングしている機会に、健一の意見によってよく表れている。
やがてトモコの死から10年が経ち、心の余裕からか健一にも気になる人ができた。
そのナナエを母としてどう受け入れればいいのかという美紀の問題が始まるが、賢く聞き分けのいい美紀は彼女なりに思案を繰り返しながら受け入れていく。
美紀も自分でその境界線を引いていたことに気づいたのだろう。
健一のセリフに「悲しみも寂しさも消えない。でも乗り越えていくべきものでもない。付き合っていくべきものだと僕たちが生きてきた日々が教えてくれた」というのがあるが、この健一の言葉こそが作品が訴えていることだろう。この言葉のためだけにこの作品があるのだろう。
使い古された型ではあるが、個々人からは永遠のテーマだろう。勝手に境界線を引いて何もかも一人で抱え込む必要はないし、誰かが手を差し伸べてくれる時にはお世話になっていい。これは未だに日本人が苦手なことであり、これからの日本人が受け入れていく必要のあることなのだと感じた。
シミュレーションなどできないからこそ、映画の力があると思う。
良い作品だと思う。

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R41

4.0⭐︎4.2 / 5.0

2024年5月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

4月1日(月) @ AP映画(2020)
ステップ
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全ての登場人物に感情移入〜😭涙なしでは観られませんでした
「現実はこんないい人ばかりではない」を差引いても良かった🥹
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#movie 🎬2024
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#映画
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#映画好きと繋がりたい
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まー。

3.0二人の子役が可愛くて、お父さんと仲良く暮らす様々な感情を上手く演じ...

2023年8月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

二人の子役が可愛くて、お父さんと仲良く暮らす様々な感情を上手く演じていたと思います。山田孝之も色々演じてられますが穏やかで優しいパパだったなと思います。他の作品で特異な一人しかいないだろう、という役をよく見かけますが、世間一般の父親もいいなぁと思いました。お母さん、生きていて欲しかった。

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りか