海辺のエトランゼ

劇場公開日:

解説

紀伊カンナの同名BLコミックを原作に、沖縄の離島で出会った小説家の卵と少年の初々しい恋を描いた劇場アニメ。小説家の卵・橋本駿は、ある事情で実家を飛び出し、離島の民宿に身を寄せている。ある日、海辺で物憂げに佇む少年・知花実央のことが気になった彼は、軽い気持ちで声をかける。若くして両親を亡くし親戚の家に預けられていた実央は、ひとりの人間としての自分を見つめてくれる駿に好意を抱いていく。2016年発売のドラマCD版に続き、駿役を村田太志、実央役を松岡禎丞が担当。原作者の紀伊カンナが自ら監修とキャラクターデザインを手がける。BLアニメレーベル「BLUE LYNX」の1作。

2020年製作/59分/PG12/日本
配給:松竹ODS事業室
劇場公開日:2020年9月11日

スタッフ・キャスト

監督
原作
紀伊カンナ
脚本
大橋明代
監修
紀伊カンナ
コンテ
大橋明代
キャラクターデザイン
紀伊カンナ
総作画監督
渡辺真由美
エフェクト作画監督
橋本敬史
美術監督
空閑由美子
色彩設計
柳澤久美子
撮影監督
美濃部朋子
編集
坂本雅紀
音楽
窪田ミナ
主題歌
MONO NO AWARE
音響監督
藤田亜紀子
音響効果
森川永子
録音調整
林淑恭
アニメーション制作
スタジオ雲雀
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(C)紀伊カンナ/祥伝社・海辺のエトランゼ製作委員会

映画レビュー

4.0見応えある恋愛映画

2020年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

上映時間60分前後ながら、とても見ごたえある作品だった。沖縄の離島の民宿にやっかいになっている小説家と、両親を亡くした高校生が出会い、惹かれていき、同性同士の愛であることに葛藤しながら結ばれていく。等身大の葛藤をさわやかに描いて見せた。ロケーションが素晴らしい。離島の持つ開放的な雰囲気が本作には絶対に必要だったと思う。 本作で重要なのは同性愛を特別なものとして描いてない点であることは当然だが、それが異性愛とも地続きであるという点。BL作品は同性同士の関係性を取り扱うジャンルだが、同性同士の関係と異性の関係を別物と捉えないのが本作の美点。 とはいえ、安易なノーマライズもしない。同性愛も異性愛も愛であることに変わりない、という言説の乱暴さにも本作はきちんと自覚的だ。 美術も芝居も的確で、大橋監督の確かな実力を感じた。日常芝居の高い演出力を持った監督でこれからの活躍が楽しみだ。

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杉本穂高

4.0アニメーション映画の新たな形を模索している作品。沖縄の温かく優しく包み込むような空気感も表現できています。

2020年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「おっさんずラブ」という作品が社会現象的な大ヒットしたことによって「BL作品」が一つのジャンルとして確立しつつあるように思えます。 時代の変化と共に世の中の目も変わっていることを意味していて、私はこの流れはとても良い傾向だと思っています。 ただ、まだマーケットが読めない面があるため公開規模を小規模公開と増やせない一方で、映画として作品のクオリティーは上げなければならない、という狭間で制作者の苦悩も感じられます。 そんな中で出された答えの一つが本作のように1時間という上映時間で、最大限作品のクオリティーを上げて勝負する、という試みだと思います。 本作ではその試みは成功していて、作画のクオリティーも高く、沖縄を舞台に、ちょっと切ない「小説家の卵と少年の初々しい恋愛」を丁寧にしっかりと描けていました。 好きになった人がたまたま同性であっただけで、何ら特別なことではない恋愛映画でした。 むしろ通常の恋愛映画は当たり前のように増えすぎているので、このような変化球的な作品が出てきた方が映画業界も活性化していく気がします。 本作は原作コミックでは「春風のエトランゼ」という続編もあるようなので、本作がヒットして続編映画ができたらいいな、と思える作品でした。 「海辺のエトランゼ」は沖縄を舞台にしているだけあって、あの温かく優しく包み込むような時間と空気感も見事に表現されていて、本作はそこも見どころだと思います。

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細野真宏

0.5内容知らずに観たが途中リタイア。 嗜好が違いすぎた。

2024年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

内容知らずに観たが途中リタイア。 嗜好が違いすぎた。

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さしみしょうゆ

3.0美しい沖縄が舞台のBoys Love。ちょっと書いて後悔しているレビュー

2024年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

背景が実写以上に美しい。 普通の女の子好きになったほうが幸せだったのに、と登場人物が言って、その後、セックスしそうになります。 雪積もってる...と思ったら夢だったりとか、「今日はセックスしない!」と発言したり、真剣に観ているとなかなか笑えます。 性別を超えた愛なのでしょうが、まだ私はその域には達しておらず、頭の中で想像を膨らませて男女の恋愛に置き換えてようやく観れました。 沖縄のオリオンビールが登場します。あまり缶ビールは飲まないほうですが、たまにコンビニで買います。 カニ、シュンという名前の男の子の登場、場所は海辺、先ほど観たばかりの『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』の3話が混ざったような作品だと思ったのは多分私だけなので、こんな個人的なことは書かないほうが良かったと、書きながら後悔していたりします。 じゃあ、消したらいいのにともう一人の自分が囁くのでした。 クライマックスは、ついに美男子二人が裸で...BLファンならおまちかね。 この内容で18禁じゃないとは、なかなか攻めてます。

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Don-chan

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