トップガン マーヴェリックのレビュー・感想・評価
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ブラッシュアップ・スカイアクション!
"トップガン" シリーズ第2作。
IMAXレーザー/GTテクノロジーで鑑賞(字幕,レイトショー)。
会社の同僚2人と観ました。
コロナ禍による延期に次ぐ延期に、否応無しに期待値が上がっていた本作ですが、期待を遥かに上回る面白さでした!
冒頭のシークエンス―空母から発艦していくF‐18を様々な角度から捉えたシーン、そのバックに流れる名曲「デンジャー・ゾーン」。1作目への溢れんばかりのリスペクトとオマージュだけでなく、「伝説的作品の続編をこれからぶち上げるぞ」と云う意気込みにも感じて、体中が興奮にたぎりました。
続編ながら、ストーリーは1作目に似通っていました。
ですが決して、二番煎じでは無かったのがすごいな、と…
マーヴェリックが年月を経、若者を指導する立場となったことで、前作からの物語の広がりを生んでいました。
彼が過去の悔恨やグースの息子と向き合うことで生まれるエモーショナルな人間ドラマが、過酷な訓練や最高難度のミッションにおいて繰り広げられる圧巻のスカイアクションと共に描かれており、カタルシス満載で突き進む様はまさに怒涛。
随所に散りばめられたオマージュは、1作目公開当時からのファンの方ならめちゃくちゃ胸アツなことは必至でしょうし、かつてのライバル、アイスマンとの再会シーンなんて、にわかの私にとっても本当に感動的な名場面でした。
クライマックスはジェリー・ブラッカイマーらしさが全開でした。80年代から2000年代初頭にかけて製作されたハリウッドのアクション映画を彷彿とさせる展開の連続で懐かしさを覚え、手に汗握らずにいられませんでした。
旧型が圧倒的優位の新型に立ち向かうと云うシチュエーションが大好きなので、クライマックスのF‐14対第5世代機のドッグファイトでは興奮の坩堝に突き落とされました。
操縦はマーヴェリック、後席にグースの息子・ルースターが乗り込む展開もアツすぎました(マイルズ・テラーに髭を生やすとグースにそっくりになると云うのはキャスティングの妙で神懸ってる。ほんのりそっくりなのも親子設定に説得力を齎していた。だからこそ、マーヴェリックの後席にルースターが座った瞬間の感慨も一入になったんだろうなぁ…)。
なんとニクい演出なのだろうと涙が出ました。マーヴェリックの心には常にグースの存在があり、その息子を後席に乗せて戦い、無事生還したことで、彼自身が救済されただけでなく、ルースターとの関係も修復されて絆が生まれると云う、前作をきちんと踏まえた上での結末を提示する、続編のお手本のような手堅さにさらなる感動を覚えました。
劇中でも語られていたように、戦闘機はいずれドローンに置き換わり、パイロットが必要無い時代が訪れる…
これほどまでに感情が交錯する迫力満点のスカイアクション映画は、もしかしたら本作で最後となるかもしれません。
今はまだ、その時では無いにしても。
そう考えると、本作は素晴らしいタイミングで世に送り出された、鮮やかで強烈な閃光のような映画に思えて来ました。
[余談1]
アイスマン(ヴァル・キルマー)はどのように登場するのかが非常に気になっていました。ヴァル・キルマーは実生活において喉頭がんを発症し、治療したものの後遺症で声が出せない状態だったからです。いざその登場は、そのことが考慮された設定の上で構築されていて、トム・クルーズの配慮と友情を感じると共に、胸が熱くなりました。
[余談2]
本作こそ、真にIMAXで観るべき映画だと思いました。
トム・クルーズがコロナ禍の影響で公開延期されても、配信ではなく映画館での公開を切に願った真意がよく分かった…
テレビ画面では決して味わえない興奮と迫力が満載でした。通常のスクリーンですら、最大限に引き出せないかも?
CGを極力使用せず、本物での撮影と云うこだわりが炸裂した空中戦は、大画面や最高の音響で観てこそ、とてつもない迫力や戦闘機の爆音・振動を臨場感たっぷりに体感出来る…
本作の持つスペックを余すところ無く発揮出来るのは、きっとIMAXのスクリーンと音響なのでしょう…
IMAXで観てこそ、本当の意味で「トップガン:マーヴェリック」は完成するのだと、自信を持って断言します!
[余談3]
故トニー・スコット監督への追悼も忘れていない…
ここも本作が素晴らしいところ!
[追記(2022/05/31)]
近年人々の映画の鑑賞傾向が、コロナ禍の影響もあって、サブスクなどの配信をスマホやタブレットで楽しむ方へと変化して来ている中で、映画館で観てもらうことを絶対条件として主眼に置いた本作が公開3日ですでに国内において社会現象的ヒットとなっていることに喜びを禁じえません。
映画館でしか味わえない体験を約束した本作のクォリティーが高いことを証明しているのはもちろん、そのおかげで「映画は映画館で観るもの」と云う原点回帰を促す絶好の機会になるかもしれないなと、一映画ファンとして嬉しいムーブメントになりそうな予感があり、とてもワクワクしています。
[追記(2022/08/20)]
ラストのマーヴェリックとルースターのやり取り…
マ:君は命の恩人だ。
ル:父の代わりです。
…をもう一度聞きたくて居ても立っても居られず、せっかくだからとMX4Dで3回目の鑑賞に挑むことにしました。
結果、マーヴェリックと共に空を飛び、困難なミッションに参加しているような気分を味わうことが出来ました。
過酷な訓練、ミッション本番を経、クライマックスのドッグファイトでは興奮のあまり泣きながら揺られていました。
その後の上記のやり取りに追い打ちの落涙でした(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2022/06/11:TOHOシネマズ梅田(TCX,Dolby-ATMOS,字幕)
2022/08/20:TOHOシネマズなんば(MX4D,字幕)
2022/09/11:Amazon Prime Video(購入【4K UHD】,吹替)
2022/12/03:Ultra HD Blu-ray(字幕)
※修正(2023/08/27)
万感の思い
F14を降りたルースター、胸がいっぱいで「大佐!大佐!」と叫ぶのが精いっぱい、思いがこみあげてきて言葉が出ない。 名シーンは多々ありましたが、私はここが本作のベストシーンでした。
私も胸がいっぱいで、涙をこらえられませんでした。
前作のチャーリーはポルシェ356に乗ってましたが、本作のペニーは銀のナローポルシェ!
めっちゃ似合う、素敵すぎる。
マーベリックのGPZ900Rニンジャ→H2ニンジャといい、乗り物がとても効果的に、魅力的に登場するのがたまらんです。
公開2日目、4DX、21時過ぎの回でしたがほぼ満席。みんな待っていたんですね。
期待を裏切らない傑作です。
王道でも作り良ければここまで響く、傑作
とても面白かった。
ストーリーはこの手の映画において王道に王道もいいところで、
ハリウッド脚本的には教科書通りと言っていいほどの内容。
ほぼ開き直っており、終始「先の展開も予想できる」と感じながら観たし、実際そうだった。
しかし、そうであることが全然「退屈」に繋がらず、減点対象と思わせない作り。
終始、とにかく興奮~感動しっぱなしなのである。
シーンの繋げ方がうまくて、終始「観客の気持ちを狙った方向に乗せる」のがとにかく上手。
脚本的に、珍奇性による言い訳や誤魔化し、「開発側からの見方のお願い」が無いまま、
気づけば、マーヴェリックたちをハラハラしながら見守り、応援している自分がいる。
捻りに捻った脚本とか衝撃の結末という言葉とは無縁の映画だが、
シーンのわかりやすさ、感情移入と没入感の構築・維持という、
物語コンテンツにおける最も大事なものを最も大事にしてやりきった完成度。
なぜこんなことができるのか?
それは、関係者たちの普遍的なヒューマンドラマへの造詣の深さゆえだろう。
製作総指揮トムクルーズも、ここまで高度に映像的な作品を作っておいて
「ストーリー・イズ・キング」(脚本が最重要)と明言するだけのことはある。
1作目を観ていなくても、
そして今でなく10年後や20年後に観ても、
興奮あり涙ありで楽しめる普遍的な傑作の1つであると感じる。
『ローマの休日』や『サウンド・オブ・ミュージック』のような、
地域性や時代性にとらわれず「人間」そのものをしっかり描いた、
「いつ見ても、いいものはいい」と言える王道作品の誕生だった。
<具体的に良点指摘>
・掴みが速い
マーヴェリックのキャラクターを、冒頭の「ダークスター試験」のエキサイティングな内容で一気に描く親切設計。最初から楽しませようという気概にあふれている。
・作中目標のわかりやすさ
「マッハ10に到達しないと予算剥奪だ」
「3分以内にすべてを完了するための訓練だ」
「敵の第五世代戦闘機は、こちらのF-18を上回る」
「高度5000フィート以下は墜落の危険性がある」
「滑走路が穴だらけで誘導路しかない。それもあまりにも短い」
などなど、「何が困難か」を具体的に提示して、それに対する対応や結果で観客の感情をリードし続けてくれる。
隣に座っていた上映前は興味がなかった風の女性客も、「タイマーセット、2分15秒」の所では「やば……(笑)」とつぶやいており、のめり込んで見ていたように感じた。この手のミリタリ色の強い娯楽映画で、彼氏の付き合いで来た女性客まで「人間の命を賭けた挑戦の物語」として楽しませきったのはすごい。
・主人公もヒロインも50代
これが一番やられたと感じたところ。
一作目の30年以上経過後の続編となれば、「新しい若い主人公(とのその彼女)」「サポートする、賢者的な前作主人公」「受け継がれるなんちゃら、新世代主人公誕生」という脚本に、作品的にも商品的にも興行的にもなりがち。
ところが、かつての相棒グースの息子は濃厚な配役的に出てくるものの、本作のスポットライトはずっとマーヴェリックに当たっており、再会し脛も傷だらけになった者同士のしっとりした恋愛に発展する相手役も同年代。「若いヒロインを用意して年齢を超えた恋愛」とか「アラフィフという設定なのに異常に若作り」とかではなく、また「枯れた者同士の恋愛」でもなく、アラフィフ~50代だが一個人としてたくましく生きている者同士の心の交流→恋愛がしっかり描かれているのである。
また、それもあくまで物語に深みを持たせる一側面という控え目な塩梅で描かれており、胸焼けするようなことや、「海軍パイロットが戦闘機で飛び回る映画」という軸がおざなりにされていることはない。
・プロフェッショナルの描き方
脚本に捻りがないのなら、シーンを魅力的に成立させるのは画と言動の迫真性である。
例えば、後半のF-14で「ハンドサインで味方のふりをする」シーン。
マーヴェリックはここ一番での機転と度胸を発揮するが、敵も気づいていないふりをしてすぐに気づき、さりげなく攻撃態勢へと移る。それで、マーヴェリックも気づかれたことに気づく。戦うか脱出装置を使って降伏するか一瞬の迷い、そしてルースターの声で「戦う」と決めれば、その瞬間に回避行動+奇襲攻撃で相手の1機に大ダメージを与えながら、決死の戦闘開始となる。
マーヴェリックと敵2機は一切の会話が無いにもかかわらず、お互いがプロらしい非情な最善手を尽くし合う緊張感のある駆け引きと、静と動が瞬時に入れ替わるダイナミックな行動のシークエンスが成立している。
敵を攻撃する前に長々と前口上を垂れるようなよくある脚本とは、「プロの戦闘者のかっこよさ」に対する造詣がちがうと感じた。これぞリアリティという品質。
・控え目なファンサービス
前作のキャラクターも、わずかだが出てくる。その関係性も本作で自然とわかるようになっており、「シリーズを知らないと意味が分からないシーン」というものが無い。そして当然だが「シリーズキャラクターを並べること自体が目的となるような本末転倒」にも陥っていない。すべてのリブートもので徹底されてほしい塩梅である。
・妙にいぶし銀な描写
ここからはかなり好みの話。
「海軍のこの40年で、3機を撃墜した伝説のパイロット」という、飾らない設定。
空軍ではなく海軍の飛行機乗りたちの話で、つまり空母艦載機=爆撃任務が主らしい(作中でそういうセリフがある)ので、フィクションではそうなりがちな何十機~何百機も落としている撃墜王がいる世界観ではない。だが本作を観れば、それがいかにすごいことか納得できる内容となっている。
「自分たちよりも、敵国の戦闘機の方が性能が高い」という、米国娯楽映画らしくない設定。
マーヴェリックたちが使用するF-18ホーネットは15年前のゲームですでに最新鋭の扱いではなかったし、F-14トムキャットなどエリア88の時代の戦闘機だ。つまり「ベテランパイロットが、旧型機で敵の最新鋭機に挑む」という、本邦が世紀をまたいで失った浪漫をやってくれている。
・管理職の苦悩
飛びたがり屋の最強パイロットが、いきなり教官をさせられる話。
名誉だ、君が必要だと言われても、うまくできるわけがないのだ。
現場のベテランエースが管理職や経営陣に引き上げられて「うまくできない」苦悩は、世界共通か。ほとんどの、現場で功を成した人こそドロドロに感情移入する内容のような気がする。
ただ、自分はまだ現場仕事の人間だが、それでも非情に楽しめた内容であったことは記す。
5月は実写映画を日・洋で一つずつ観たが、
どちらも「話題の娯楽作×ヒューマンドラマ」の文脈だったので、
その制作における姿勢と完成度に、正直「差があってしまった」と感じている。
本作は、文句なしにおすすめできる。
とてもよかった!ただひとつだけ質問です、、、
前作の流れも踏襲していてとてもよかったし、
純粋に最後まで楽しめる映画でした
ただ、ひとつだけ
ミッションがデススターの破壊と一緒じゃん!
って思ったのは僕だけでしょうか、、、
対空砲を兼ね揃えているけど、
狭い谷に入ってくる戦闘機に対応していない基地
狭い穴にミサイルを投下
スターウォーズに重なり過ぎていましたけど、
面白かったので満足しています笑
IMAX(画角1.90:1撮影)で見る為の映画、ドックファイト同乗擬似映像体験 だけでない(軍隊、訓練、ドラマ、お笑い、ロマンス、他)が詰まってる
トニー・スコット監督の前作にはあまり入りこめなかったですが、今作品は、このての映画として完璧でした。他の作り用がないと(私個人)思えます。
クリストファー・マッカリーの脚本、製作者にジェリー・ブラッカイマー(派手な見せ場を作る)、トム・クルーズ(徹底的に作り込む)、が揃ったうえに、IMAX企画で、全てが完璧に仕上がったと思います。ドラマとしてマーヴェリック自身の今現在、過去作からの因縁としてのグースの息子ルースターとの心の澱の解消は?、ペニー演じるジェニファー・コネリーとの進展は?、トップガン隊員の成長は?、軍事ミッションは達成できるか?、の間に笑わせる所を入れ、・・・ストーリー展開のどんな結末の締め方で・・・でエンドロール流してくるかと?
観る者の予想展開が楽しめました・・・が、もう一つ先の・・・先の・・ミッション達成?、因縁の修復は?など・・
と、ワクワクドキドキと共に涙腺は緩み、このての映画で泣かされるとは・・。
IMAXは、迫力ある高画質拡大画面でのみ得られるイメージですが、この作品は、それ以上に作品内に入り込める感情移入が最大限楽しめる要素になり得たIMAXに感じました。
⭐MAXレーザーGT観賞
★重低音 ⭐
★音圧 ⭐
★分離度 ⭐
★移動音 ◎
★サイド、上、後(活躍度⭐ドックファイトでもコックピット内飛行エンジンバーナー音や音楽などで、銃撃、ミサイル移動音は使用せず。
★サラウンド ⭐
★音楽 ⭐
数年に1本あるかないかの完璧な娯楽映画
完璧な娯楽映画というのは、そうそうないものだ。
大金をつぎ込み、多くの手間と時間をかけながら、大衆を真に楽しませる映画を作ることは、意外に難しい。自分の感覚では数年に1本あるかないか。
そして、本作は、まさにそれに該当する。
あなたが、もしも映画好きなら、悪いことは言わない、出来るだけ大きなスクリーンで見るべき作品。観て損は絶対にない。
大風呂敷を拡げても夜郎自大にならず、納得の大団円で終わらせる。
脚本上の唯一の欠点を挙げれば、作戦のメンバー選出に至るプロセスが、やや説明不足か。
だが、その後の怒涛の展開は、スリル、アクション、スピード、すべての面で圧倒的。そして迎えるは、もちろんハッピーエンド。前作で死なせた相棒グースの息子ルースターとの確執をも乗り換えたカタルシスは、少しのキズも忘れさせてしまう。
本作は歳を重ねたヒーローの描き方としても興味深い。
トム・クルーズ演じる主人公マーヴェリックは、かつてのライバル、アイスマン(ヴァル・キルマー)のように出世し、一線から離れてもおかしくはない年齢である。
だが、本作のマーヴェリックは、老害でもなく、安易な“おっさんバンザイ”でもなく、必然性と説得力のあるヒーローとして描かれている。
ヒロインもしかり。
主人公はおっさんだが、不自然に若い女性にモテる(例えば昔の007のように)というのは、MeToo以降のハリウッドの視点で見れば、男の期待(つまりスケベ心)への“過剰適応”だという批判があり得る。
その点、本作の相手役のペニー(ジェニファー・コネリー)についてもまた、年齢を重ねたことが(おそらくあったであろうシングルマザーとしての苦労も含めて)、その人の魅力として描かれているのも素晴らしい。
なお、本作の裏テーマはシンギュラリティ問題(AIが発達すれば人間の仕事がなくなる、という問題)だろう。
マーヴェリックに対して、「人間のパイロットは、いずれ不要になる」というセリフが突きつけられる場面がある。
そして、この問題は現代の映画作りにも投射される。
本作の圧巻のスカイアクションはスゴ腕のパイロットたちを集め、全編CGナシ、合成ナシで撮影された。
トム・クルーズを始めこの映画の製作者たちは、コンピュータの作り出す映像ではなく、ホンモノの持つ迫力にこだわったのだ。これは現代の映画作りに対する問題提起だとも受け取れる。
人は歳を重ねると失うものも増える。親友グース、ライバルのアイスマン、かつて別れた恋人ペニー…
だが、マーヴェリックにとって絶対に失いたくないものがある。それは空を飛ぶことだ。
クライマックスで彼が挑む作戦は、国家の利益や、世界の平和秩序のため生まれたものだろう。
だが、彼は、そうした大義のために挑むのではない。彼自身が失いたくないもののため、つまり極めて個人的な想いを賭けて作戦に挑むのだ。
だから、本作を観る者はアメリカという国家の成功に感情移入するのではない。トム・クルーズ演じるマーヴェリックという人と同化して、スリルを味わい、ハラハラし感動する。
ここまで持ってくる脚本と演出、役者の演技、そしてスカイアクションの合わせ技の、圧倒的な説得力に唸る。
そう、マーヴェリックは決して最新鋭の戦闘機に乗って敵機を撃墜したいわけじゃない。
だから本作は、空母の甲板で作戦成功とマーヴェリックたちの帰還に沸くシーンでは終わらない。
ラストに、この物語のハッピーエンドとして描かれるシーンは、時代遅れのプロペラ機にペニーと乗る姿なのである。
そしてこれは、俳優トム・クルーズからの、(人間のパイロットが空を飛ぶように)「スクリーンの中では生身の役者が演じることを大切にしたい」という、この映画作りを通じたメッセージともつながるはずだ。
終盤にF14まで登場、相棒はグースの息子というサービスぶりにお腹いっぱい。
エンドロールが終わったら映画館に拍手が沸いたのも納得。
ちなみに字幕は久しぶりに見た戸田奈津子。
時が経ったなぁと
まずは、各キャストを見て、時が経ったなぁと感じました。
そりゃそうなんだけどw
内容としては、最高のエンタテインメントだなと。
映像の迫力、演出などこれも前作から時が経ち、技術が発展したおかげだな。
最高でした。
もう、戦闘シーンとか大迫力でねぇ。圧巻でした。
話も、良い続編だった。前作からの葛藤だったり、結局お前かよwという、マーベリックらしさだったり、変わるところ、変わらないところが描かれていて、続編の枠にとどまらない感じでした。
続編ものは当たり外れがあるけど、今作は前作を引き継がれていて、よくできたものでした。
もう少し尺を伸ばして、後輩たちとの話を深掘りしても良かったかな。
特にルースターとの。
まぁそれでも今年の作品の中では上位に入る良作でした。
トム・クルーズの映画愛と前作へのリスペクトに殴られる
前作への熱いオマージュが、随所に散りばめられている。86年版をリアルタイムで劇場鑑賞した人などは特に、オープニングの字幕が出た瞬間にもう心がわし掴みされたのではないだろうか。
私はいつかテレビで見たかなというくらいで、細部の記憶がほとんどなかったので、2日前に配信で前作を予習した。本作だけ見ても過去のことが分かる作りにはなっているが、前作の記憶を新鮮なものにしたことで、マーヴェリックが亡き友グースに抱く感情の解像度が上がった気がする。そして、前作の監督トニー・スコットへの強いリスペクトを、より明瞭に感じ取ることが出来た。
王道の物語とご都合展開は、時に紙一重だ。本作も、後でよく考えればこれはさすがにあり得ないとか、非現実的な主人公贔屓だと思う箇所が点々とある。いや、正直スクリーンを見ている最中に頭の片隅で既に感じていた。タイミングよく再会したお似合いの女性と恋愛し、一匹狼的経歴ながら突如教官に抜擢され、教官でありながら本番で前線に出て、驚異の飛行テクニックを駆使し現役トップガンをしのぐ活躍をする。トム・クルーズ全部盛りのためにあるような筋書き。なんだかんだ言いながらグースの息子を結構無駄に危険な目に合わせるし(笑)
だが本作の場合はそれでいいと思える。何よりもまず映像の迫力、カッコいい戦闘機の数々、そしてトムのスターの輝きで、そういう野暮な煩悩をぶっ飛ばしてくれる。すごいもの見られるんだからまあいいやという気持ちにさせてくれるのだ。
あら不思議、こんなところにF-14が。いいんだよ、マーヴェリックとルースターがF-14に乗るってところがアツいんだから!
見たいものを期待を超えた迫力と臨場感で見せてくれたなら、ご都合展開は観客の期待に応えた演出という誉め言葉に変わる。
トムだけでなく現役トップガンを演じたキャストは皆、5か月の訓練を受けて実際にF/A-18に搭乗したという。ひとつのコックピットに6台のIMAXカメラを設置したそうだ。パイロットたちの表情は演技だけではなく、本物の過酷なGと実際に闘う姿でもある。
似たような映像を、CGでいくらでも作れる時代だ。それでもトムは実写にこだわり、時間をかけ体を張ってあの映像を作り出した。そこには、実際にあの状況に置かれた俳優たちの生身の感触が滲んでいた。
戦闘シーンの臨場感があったからこそ、過去の弁明がなくとも和解したマーヴェリックとルースターの、共に死線を越えたパイロットの絆が説得力を持った。
トムは、コロナ禍で本作の公開が延期になり先に配信で公開しようという話が来ても、映画館での公開を譲らなかったという。その姿は、作中で消えゆく仕事だと言われたパイロットという職務を、人生そのものと考えるマーヴェリックと重なる。
自ら飛行してミッションが可能であることを示した彼のように、トムはこの映画を作って見せた。エンタメ映画の力、本物の映像の力ってすごいだろう?と、直々に気合を入れてもらった気分だ。
追記
○敵国がどこの国かあえてぼかしたことについて、コシンスキー監督は以下の理由を挙げている。
・本作はスポーツ映画に近い。友情と奉仕についての物語であり、地政学のお話ではない。
・1作目も敵国は明らかにされていない。同様に、マーヴェリックと周囲の関係性を描く、キャラクターの物語に集中したかった。
・世界情勢は常に変化する。10年20年後も楽しめる作品にしたい。2020年代に作られた作品だと感じてほしくない。
○久しぶりに「字幕 戸田奈津子」の文字を見た。監修も付いて、多分大きな問題はなかったと思うが、「棺桶ポイント」で私の超訳アンテナが反応した。後で調べたら「coffin corner」は航空業界に実在する言い回しで、単なる直訳(?)だった。
○アイス役のヴァル・キルマーは、2017年に咽頭癌を患っていることを発表し、その後寛解したが声を失った。現在実生活では、AI技術によって元の声を再現した音声でコミュニケーションを取っている。本作でのかすれた発声は、AIを使わない実際のものなのかも知れない。
観たかったものを観せてもらえた!映画観で見るべき映画です!
オープニング、エンディングともに完全に併せて来てましたね!
訓練の時の音楽が、CSIのオープニング曲でしたよね。
ブラッカイマーだからなのでしょうか?
きっちり曲の終わりで、全員撃墜とかニヤリとしてしまいました。
ちゃんと伏線も回収してるし、脚本、音楽、俳優どれも文句のつけようがありませんでした。
F-14とか奪うなんて、ミッションインポッシブルなみの脱出ですやん!
そして、やっぱりスペアにしていたハングマンとかわかってるけど、やっぱりキターみたいなところもお約束で、よかったです。
この映画は、人にも勧められるし、たまに家で観たくなる映画が増えました!
好きな映画はと言われたら、これからは、この映画を挙げると思います。
見て良かったと思える映画
36年ぶりの続編となるとどうせ二番煎じだろう・・・くらいに思える映画はたくさんあったがマーベリックを見る前から以前の流れで行くと予告編などを見ていておおよそのストーリーも考えついたが、映画を見た瞬間全て忘れて楽しめる最高のエンターテインメントな映画だった。ストーリーは今の世の中で「いきなり攻撃?」的なところはあるが、ストーリーの中でもアイスマン(ヴァル・キルマー)とマーベリックの友情を表すシーンに涙が出そうになった。ヴァルキルマー自身咽頭がんを患い声があまり出ないとこをトムが「アイスマンがいないとダメだ」的な事で出演依頼をしたらしくその2人のシーンは映画のストーリーの中でありながらも長年のウィングマン(役者としても)と言う友情のハグに感動。このシーンを見ただけでこの映画のトムの人間性を感じられた映画だと思える。さすがにF-14を最後にフルCGだろうが出すとこはありえない展開だったがトムらしいかも。。。
ひたすらに懐かしい
(ネタバレありです)
前作を観たのは15歳のとき。
はじめてのデートでした。
トム・クルーズとトップ・ガンの世界、憧れて、憧れて、憧れていました。男子はみんながみんな、修学旅行でドックタグを作ったりしたものです。
そしてジェニファー・コネリーは、その頃の自分のアイドルでした。クラスメイトがおニャンコクラブの下敷きを使う中で、自分は雑誌のスクリーンやロードショーのジェニファーのグラビアページを下敷きやDIYSの多穴ファイルに挟み込んでいたものです。
ジェニファーの美しさは時代を超えて輝きを増す絵画を観る如しで、彼女のグリーンの瞳は、ガキだった自分が覚えている当時のままでした。本当に綺麗だった。(いやケリー・マクギリスも大好きですよ。)
さて本作。
もう冷静に評価はできません。思い出補正だけで星5。トムで星5。バル・キルマーで星5。ケニー・ロギンスのサウンドで星5。ジェニファーで星6。
そしてなんといっても主役であるところの海軍の戦闘機!
F/A18スーパーホーネットが星4.5だとしても、F14トム・キャットの勇姿には満天の星を捧げたい!
高校時代からの友はいわゆる「ミリタリオタク」で、いつだったろうか何気ない会話の中で、自分が「そういえば、F14が・・・」と話を振ったら寂しそうにポツリと「退役。」って。
奴に伝えたい。「トム・クルーズもトム・キャットも、今でも全開で主役を張ってたぞ!」って。(ネタバレだから絶対言わんけど)
とにかく、50過ぎのオヤジに青春を蘇らせてくれた本作に、最大の感謝を込めて!
なお、初デートの相手は今日も隣のシートにいて、あの時の自分達と同い年の娘も一緒でした。娘は昨日前作を観て直ぐに今日の本作。彼女たちも基本的な感想は一緒です。「トムカッコいい、ジェニファー綺麗」
そしてウチの「紙の山」の何処かに、前作トップ・ガンのパンフレットがあるはずなんですよね。
探してみようと思います。
ぐおー面白すぎる!
マーベリック帰って来てくれてありがとう😭
これを待っていたのだー!
トムクルーズかっこいいし、昔のトップガンのオマージュもあり、バルキルマーも実際でてくるし、トムハリスも年取ったけど。
ここからネタバレです。
最後にF14に乗って脱出は、胸熱すぎる。
また、グースの息子とF14に乗った時は、涙がが出ました。
ウルトラマンも良かったけれどもトップガンは、その上をいっています。
皆さん、トップガンは、是非映画館で見てください。
胸熱です。
今更トップガン?と観る前は思ってたのに「デンジャーゾーン」が流れた瞬間に涙腺崩壊。最後まで涙止まらず。前作を未鑑賞でも十分楽しめる。が、前作の落とし前を付けつつ実は“オジサン頑張れ”という映画なのだ。
①1986年製作の『トップガン』は実は名作でも傑作でもなく映画としては凡作と言っても過言ではない。確かにトム・クルーズをトップスターに押し上げたし、当時としては珍しかったケリー・マクギリス扮する女性教官も凛々しくてカッコ良かったし、まだタラコ唇でなかったメグ・ライアン(『Harry Meets Sarry』でスターになる前)は本当に可愛くて注目されたし、でも、同じ海軍の訓練生を描いたものとしては同じ時期に製作された『愛と青春の旅立ち』の方が映画の質としてはずっと優れていた。当時のレーガニズムを背景に好戦的であると批判されたし、MVみたいな映画(確かにヒット曲続出)だと揶揄もされた。②然しだ。30年という月日を経て若い俳優達に囲まれてすっかりオジサン顔(と言うか私より一つ年下なので60歳だよ)になったトム・クルーズを見ていると、自分が経てきた30年という月日をいやが上にも振り返ってしまうと共に、60歳になっても(スターだから当たり前ながら昔の60歳に較べると遥かに若いし、ジェニファー・コネリーとのラヴシーンも全然違和感無いし)こんなに頑張っている姿を見ると自分もまだまだ頑張らなくては、と勇気づけられるし、こんなオッチャンに成れるものなら成りたい、と思わされる。③もう、映画自体の批評は後回しにしても、若い人達に嫌われても、リアルタイムで前作を見、また同じ30年という月日を経てきたものとしては先ずその事に泣かされてしまう。初めはアイドルでしかなかったトム・クルーズやジェニファー・コネリー(それにしても美貌が衰えないなぁ)が30年経って今だに第一線で活躍するトップスターとして生き残っていることに感無量。トム・クルーズは80年代のヤングアイドル達(確かブラット・パックと呼ばれていたっけ)の中では特に目立った存在ではなかったのに(ロブ・ロウや、マット・ディロン等の方がスターになると思われていた)、彼らの中から一頭抜きん出た上に、還暦を過ぎても未だにトップスターとしての地位を維持するなんて当時からすれば想像も出来なかった。④前作の『トップガン』では若さとガッツだけが取り柄の向こう見ずな若者でしかなかったのに、本作では出世よりも現場を選び、年下のスタッフに信頼され安心感を与え、上官(エド・ハリスは流石に老けたねぇ)に逆らっても信念を通す反骨精神を忘れず(でも跳ねっ返りではなく年齢に似合った冷静さと落ち着きを身に付け)(それだけ修羅場をくぐってきたからこそ)、常に前線で実戦を経験した者だけが持つ説得力と貫禄を兼ね備え、でも若者たちに混じっても浮かず恋が再燃しても可笑しくない若さと愛嬌もあるという本当に良い年の取り方をした“オジサン”を演じて画になる本当に懐の深い俳優になったものだ。⑤と、昔語りはこの位にして、本作は映画としても前作よりずっと上手く出来ている。(ミリタリーの事には疎いので場違いや変な用語を使っていたらご免なさい)ドッグファイトや挿入歌が全面に出てドラマとしては薄っぺらかった前作に比べずっと成熟した脚本になっている。勿論、経験豊かで頼りになる軍人で、でもグースの死のトラウマに未だに縛られている複雑なキャラクターをトム・クルーズが演じられるという前提があっての脚本だけれども。演出もシャープ。ミッションに選ばれた12名の若きトップガン達のそれぞれの個性もくっきりと描き分けられているし、よくある半目・反発・ライバル意識から友情や団結心に変わっていく過程も自然に描かれていて好感がもてる(個人的には一見トップガンには見えないボブがお気に入り)。前作では最後までライバルだったアイス(懐かしや、ヴァル・キルマー)(本作ではルーターとハングマンとのライバル関係に投影されている)との30年に渡る友情を感じさせる二人の演技にもまた涙💧。周りの上官や下士官等に扮した俳優陣も好演。上で述べた様にミリタリーものには疎いけれども訓練シーンの迫力には圧倒される。反面、若いトップガンでも失神するG10に本当に60近いオッサンが耐えられるの?(自分を引き合いに出してます)とか、本番の攻撃(二つの奇跡)が一発で決まるのはご都合主義でないかい?(ただ緊迫感がただならないので正直余り気にはなりませんが)、撃墜されたマーヴェリックとルーターとが敵の基地から脱出するのがまるで“ミッション・インポシブル”みたいな?というところは気になる。最後、敵機に打ち落とされようという瞬間ハングマン(予想通り)が助けに来るというのはこういう映画にはお決まりの展開で文句を言う気はないけれども意外性がないのも事実。ミッションの本番が始まるまでの緻密な展開がミッション成功後やや粗っぽい展開になってしまうのが不満といえば不満だが、ともかくお陰でマーヴェリックとルーターとの確執が無くなり疑似親子になれたので善しとしましょう。⑥物議をかもしたバッジの問題もちゃんと日の丸と台湾国旗になっていたし。コロナ禍の間に国際情勢が変化した(中国の国際社会における政治的・経済的地位の低下)等関係しているのかも知れないし、劇中に出てくる“ならず者国家”ってどこ?とか気になる上、それこそオジサン連中はこういう問題を議論するのが大好きな人種なのではありますが、ここは映画のレビュー欄なので止めておきます。⑦敢えて言えばアクションシーン(訓練シーン・実戦シーン)の迫力に比べれば人間ドラマの部分がやはり若干弱くてバランスが悪いという難点はあるけれども、これだけ予想外に泣かしてくれた(30年という歳月に思いを馳せらせてくれた)のと、最後に流れるレディ・ガガ(大好き!)の主題歌にモロ感動したので⭐一つ分オマケします。
ケリーマグギリスは何処へ
ようやく、待ちに待ったトップガンの続編。
製作中からミッションに最適なのはF15ストライクイーグルだと空軍が海軍にバトル仕掛けるという(笑)
いやF15艦載機じゃねーし(爆)
時代は移り変わり、F-14は全機退役。
今やステルス、更には次世代ドローンの到来を予感がさせる。
冒頭の少将、あなたの知見は正しいことがリアルで証明されつつあります。
そんな中、前作観てると楽しいし、前作へのオマージュもあり。
ちょいちょい笑えるシーンもあり。
劇場では2Fからダイブのシーンはウケてました(笑)
そしてトップガン教官としての葛藤と衰えぬ腕前に脱帽。
最後のドッグファイトは懐かしさに胸熱。
全編通して緩急あり、アクションにラブありとノンストップで楽しめました。
更に4DXだとプチアトラクションですよ^_^
で、唯一気になったのはケリーマグギリスとはどうなったの?
うまい
考えるな。
考えるな。
考えるな。
緊迫の戦闘中にこの切り返しは見事でした。
前作を予習しておいたので一層楽しめた。
前作から実際は36年だが作中では15年くらい?(後日訂正、「30年前に2ヶ月教えた」とありましたね)
マーヴェリックの子が見たいよ。
そしてまた忘れた頃に続編を観たい。
というのも、おそらく時代が下っても、物理的制御の難しさや常にパイロットに危険リスクが伴うことのシリアスな部分は描かないと軽くなるし、そこに人間関係や戦闘が加わるという内容は変わらないだろう。
トップガンはそこが楽しいしそれで必要十分。
でもたまには新作が観たいです、ってね。
招集されたメンバーは前作より個性的で、ややノリが悪いと思いきや、ちゃんと途中でチームをまとめる仕掛けを入れるマーヴェリックさんやるじゃない。
選考理由は尺の都合か、省略。選考とは…?
前作の人物のその後も判り、また前作を観たくなった。
絵になるシーンも多く満足。
最後に出てきた車は、変わらない良さの象徴のように感じました。
トム・クルーズの熱い眼差しは相変わらずカッコいい。
期待して期待を上回るので☆4.5。5でないのは超感動ツボまで行かなかっただけで普通に大満足です。
リピートします。
(2022/6/4 ☆4.5→☆5修正)
初鑑賞ではラストの感動が足りなく感じたが、4回目鑑賞で各人物の「想い」に着目し、一つ一つの台詞が無駄なく意味深く感じ取れました。
これはアクション大作でもあるけど、それ以上に本質は前作から続く最高の人間ドラマですね。
お見逸れしました。
おじさんにはたまらない演出がふんだん。
80年代ハリウッド映画の一つのジャンルとしてアメリカンロックをガンガン流して陽気にアクションを見せるというモノが頻発したが、どれも批評家達には不評だった反面、ワールドワイドな人気や知名度は爆発的だったものが多かった。
「トップガン」はその代表的な映画だと思う。
これらの映画は難しい顔をして観るのではなく、スクリーンの中に入って一緒になって楽しむべき映画なのだ。
空母の甲板上でクルー達が忙しく動き回り戦闘機が離発着するシーン(陽炎付き)、マーベリックがKawasakiをぶっ飛ばしてジェット機と並走するシーン(たまに2ケツも)、マッチョ達(今回は時代を反映し女子ーズも)がビーチでアメフトするシーン(還暦近いトムも頑張って参加)などファンではなくても知ってる印象的なシーンを敢えて前作に引き続き見せることは賛否あると思うが自分的には完全に心が持ってかれた。
ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」と戦闘機がぶっ飛んでるシーンとの相性は映画史上トップランクだと思ってる。
グースの息子とFー14に乗り込みドッグファイトするシーンでは少し話がうま過ぎやしませんかと言いたくなったが、ロートルのマーベリックと既に海軍退役機のF-14の役目を終わろうとしているもの同士のイメージをうまく重ねて見せるような演出はさすがという感じ。
Fー14が第5世代機とスペックの差があまりに大き過ぎて防戦一方になりながら銃弾(残弾メーターアナログ!)やフレアを使い果たし垂直上昇したところでロックオンされるシーンは切なすぎて泣きそうになった。ハングマン絶対来ると思ってた!
当初トム・クルーズは教官役で出番は少ないという噂もあったが蓋を開けてみると「お前が飛ぶんかい!」のガッツリ主演だったので意表を突かれつつもおじさんは応援モード。
ライバルのアイスマンやっぱ出世したのね。ヴァル出演してくれてありがとう。
前作であれだけ頑張ってモノにしたチャーリー役のケリー・マクギリスにはオファーがなかったらしいが、ここまで来たらグースの後にバディを組んだティム・ロビンスや教官役のマイケル・アイアンサイドあたりも出てもらいたかった。
最後に
エンタメの巨匠トニー・スコットの冥福を祈らせていただきます。
ありきたりな褒めレビューです(笑)
こんな時こそ池袋でIMAX。予約解禁時間から数分で良席は埋まる勢いながらなんとか中心列を確保。正直前作はそれほど思い入れがあったわけじゃないが、最初から音楽で泣かされる。それでも前作を踏まえたストーリーやディテールに泣かされる。ヒロインは前作には出てこないが我々の世代には懐かしいジェニコネが、シワも隠さず登場、これも嬉しい。スジもヌケも役者も音楽も素晴らしい、家のテレビがでかかろうとシアタースピーカーがあろうと(ないけど)、劇場で体感すべき極上の映像作品でした。
さあ、こうなったら来るか織田裕二ベストガイ2!来るのか?
映画って面白い
この作品をトムが映画館で見てほしいと言っていた 納得の感想です
息を呑む戦闘機描写、観てるこっちも対Gを身構えてしまう、良い意味で苦しさを体感。
前作を視聴済みなら 王道展開でも泣けてしまう、フィクションだって分かっているのに泣けてしまう。F14再びは熱い。
オタクのオタクによるオタクの為の映画(笑)⇒2022年7月10日再見
前半は正直、かったるかった。しかし後半に移行するにつれて前半の描写が何の為であったがが明確に準備された下ごしらえであることが判明する。特に特務ミッションに対する設定が秀逸である。前作に比べて今作の主人公はF18である。F18は別名ホーネットという愛称からも分かるように戦闘能力中心にデザインされたことからスズメバチのような超攻撃方の空力特性に基づいたデザインとなっている。畢竟その姿は大きく羽を広げたみやびさを誇る雄猫を意味するトムキャットに見劣りする感はいがめない。この見劣りする戦闘機で物語を構成するには飛行機の機影よりも物語そのもので引っ張る必要があった。既に第5世代戦闘機の時代にF18で臨むストリーの必然性。もうこれだけでミニオタ全開の設定が必要である。しかも当然のことながらターゲットは第5世代戦闘機にレーガン迎撃ミサイルで完全防備。そこをステルス無人機ではとても跳べぬ地形からF18の限界スピードでモナコグランプリ並みのSクランク渓谷を飛び続け、最後に極限のアクロバット飛行を展開しながらターゲットをヒットする。その後にはレーガンの雨をかいくぐりながら帰還すると言う設定なのだ。これだけでも十分興奮するのだが、なんとこの局面でマーヴェリックは迎撃され墜落する、さらにはマーヴェリックを助けて同様に墜落されて墜落したルースターと共に敵の格納庫で何とF14を発見する。もうこの時点でミニオタ魂は最高潮である。20世紀最高のプロダクトデザインと言われるHONDAカブとF14トムキャットの・・そう前作制作のトニー・スコットのF14愛をここで全開です。しかも中古のトムキャットを奪取して逃走図る二人の乗ったF14は五世代戦闘機とドッグファイトして撃墜しちゃう~もうたまらん・・・これはもう完全にSFの世界である。他にもKAWASAKIの刀から今回はGPZ900R ニンジャにバージョンアップし、ポルシェ911カレラ2に彼女はのってるし、最後はノースアメリカン P-51D マスタングでランデブーである。あ、言い忘れたがオープニングはロッキードマーティンのプロトタイプ超音速機SR72である。もうアメリカ空軍史そのままである。興奮のミリオタ映画はトニー・スコットに捧げられるべくジョセフ・コジンスキーの監督にクリストファー・マッカリーの脚本で彩られた。まさに珠玉の一本としか言いようがない傑作となっている。
再見はわざわざ沼津まで足を延ばして全国で2つしかない4DX with ScreenX(ららぽーと沼津;シネマサンシャイン)で体験。もうこの映画理論がどうのじゃない。まさに「考えるな!感じろ!」の映画。新しい映画の在り方を証明して見せてくれた作品である。★5でもおかしくない。
期待に応えた見事な続編 時代は繰り返す
前作も映画館で鑑賞しました。あれから36年も経ってしまいましたが。この作品は、1作目の続編として観客が何を見たいのかを、予想以上のクオリティーで実現した傑作だと思います。
始まりは、1作目と同じく空母からのF/A-18発進シーン、ここでもう鳥肌です。
1作目で話題となったF-14、GPZ900R、MA-1は再登場。
今回の戦闘機のアクションシーンには絶句してしまうほどの臨場感。
36年経ってもトム・クルーズは、完全にマーベリックになっている。ヴァル・キルマーのアイスとの別れは悲しかった....。グースの息子の再現度も凄かったと思います。F-14の帰還シーンで思わず涙が流れてしまいました。ラストでP-51の飛行シーンも感動でした。
ハリウッド映画の続編として、ちょっと心配なところも有ったのですが、それを感じさせない程のストーリーと映像は続編として前作を上回る作品になっています。安心してください。
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