パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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弱さ突いた心理描写に圧倒、笑いや複雑な思い込み上げた秀逸作
人の弱さ見抜き作戦練る様子は、スパイのコメディサスペンスを観ているかの様に滑稽で笑い込み上げた
しかし、ある事が発覚して雰囲気は一転、おぞましい心理描写に圧倒、複雑な思い込み上げた
これまでにゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞した、人間の感覚や心理描写が秀逸な本作が、アカデミー賞受賞果たすか楽しみだ
あまりにも濃厚すぎる132分。すごい!ヤバイよ!
どうやら2020年一発目からもの凄い映画を観てしまったようだ!それも歴史に残る怪作を
この映画はジャンルミックスの成功例と言えるだろう。しかも「大」成功だ。
ド派手なアクションがあるわけじゃないのに後半は気付いたら手に汗握っていた。
鑑賞後には謎の敗北感がある。展開がとにかくすごくて、負けた感があるからだ。(韓国映画の良さもしっかり組み込んであるし)
おそらく監督はそんな観客を見て1人静かに笑っていることだろう。なんとも悔しい!でも完全に負けた!
この作品は絶対予備知識なしで観てくれ!でないとただの社会派コメディになっちゃうから。
という事でこの作品の内容には触れません。(というかこの作品を文字で表すのはとてもじゃないが無理)
しかし言いたい事もある。なので考察(未鑑賞者は読まないでおくれ)
題名パラサイトについて。
まずパラサイトとは、寄生などという意味が。
これだけ聞けば裕福な家族に寄生するという一般的な解釈が、できる。
しかしこれは表向きの意味
実はパラサイトとは居候という意味もあります。
観た人はピン!ときたでしょう。
そう題名が半分ネタバレしているのです!
さらにもう一つ。
鑑賞後から自分はずっとこの作品について考えています。そうこれが題名の真意なのでは?
きっと監督は観客の脳裏に寄生する作品を作りたかったのではないでしょうか?
だとしたら監督の罠に見事はまりました。チクショー!
最後に、裕福一家の家が細田守監督作品「未来のミライ」の主人公の家を作りなどで連想させました。
そして、パラサイトと同じパルムドールを受賞している「万引き家族」や「家族を想うとき」そして今年の注目作「ジョーカー」,「アス」それに「天気の子」(帆高目線)など最近は貧困層を題材をした作品が増えているなと、感じました。
これは、私の鑑賞中の杞憂です。
半地下家族の家周辺で、酒に酔ってフラフラの人を追い返すシーンで予備知識なしで観ていた私は展開がすごいと聞いていたので最近観た「屍人荘の殺人」のようにゾンビがでて来たりするのか?なんて考えながら観てました。(泥酔した人が余りにも不気味に演出していたから)
期待して観ても大満足
ちょっとえげつない。
韓国映画は好きでよく見るけど、いつも何かえげつない気がする。そのエンターテインメント性が面白さなのだろうけど、ちょっとやり過ぎ感がある。
まあこの映画はそれに尽きる。
韓国の貧富の差や学歴社会も描いているし、インフラや社会制度の未熟なところも描かれているが、それが見た後にあまり残らない感じで、あー面白かったでお終いになってしまう。まあ映画とはそんな存在と捉えれば良いのだけれど。
主人公のひとりソン・ガンホは韓国映画には定番の俳優だが、私が見る韓国映画にはいつも出ている印象を受ける。他にめぼしい中年のおじさん俳優はいないのだろうかと思ってしまう。
でも娘・息子があれだけ賢ければ普通の仕事にありつけそうだけどね。お母さんも働き者のようだし。
でもそんなにすんなり行かないのが現代の韓国社会なのかな?
北朝鮮の襲撃に備えて地下に立派な居住空間があると言うのはなるほど~で、実際に見せられるとちょっとした驚きだった。
そして終わり方がうまかった。貧しい者はじっと耐えて頑張っていつか上流階級になるのを夢見る韓国社会の繰り返しで終わる。
面白さにも社会性をまとわせて。
うまくまとめたのでパルムドールなのだろうか?見ているときは知らなかったので後で驚いた。
でも私の印象はえげつなさ。かなり昔に見た「オールドボーイ」を想い出してしまった。
えげつなさにおいてはもっと上を行く映画で、原作は日本の漫画だったらしいが。
韓国映画はエンターテインメントが凄い!が今回の感想。
ネタバレなしで観ましょう。
明るさも暗さも全部素晴らしい!
久しぶりの映画鑑賞♫
カンヌで話題になった「パラサイト」。
まずは、飽きさせない点に感服。
割と長い映画なのにいろんな要素が盛り込まれていて時間は全然気にならなかった。
そして、全編通して色んなところに散りばめられている感情の伏線がお見事✩⃛✩⃛✩⃛
ネタバレはしたくないけどラスト5分でめちゃくちゃ幸せな気分と、どーにもならない喪失感を味わったのは初めて。
普段からあまり韓国映画を観る機会は少ないけれど、前回ひどく感激した『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』で主演を務めていたソン・ガンホさんが本作にも出演。やはりいい味を出す素晴らしい役者さんだゎ✨✨✨
家族の在り方のダークサイドを映し出す、という意味では『万引き家族』も以前観たけれど、自分的には映画としての良さが全く理解できなかった『万引き家族』と比べてこの作品の方が何倍も価値ある作品だと思ったなー(*´ω`*)
なかなか良い作品でした。
ある意味心臓に悪く、そして傑作。
『パラサイト 半地下の家族』鑑賞。
*主演*
ソン・ガンホ
*感想*
パラサイトのレビューが好評価ばかりで、少し期待しつつも、韓国の格差社会をテーマにしているので自分は話についていけるのか不安だったんですけど、凄いですね・・・これは賞を取っちゃうわ!(笑)
貧富の差がリアルに描かれてるし、生々しいし、痛々しく、前半は確かにクスッと笑える所があってコメディか?と思いきや!ところがどっこい!半分はホラーでした!
ネタバレ厳禁なので、深く書きませんが、ある意味心臓に悪い!こういう展開か?と思いきや、あれ?こうじゃないの?あれ?ってなりますww
良い意味で裏切られたし、心臓に悪いです。こうきたか~監督は天才です!
韓国の格差社会を描きつつ、二転三転とする
ヤバイストーリーでした!
これはおすすめ!\(^^)/
期待してなかったけど良かった
期待しすぎ?
全く情報なし、ポンジュノが好きなだけで鑑賞。
とてつもなく期待し過ぎていたという感想です。
映画途中までは貧困家族のただついていないだけの
天才一家(兄妹)感はすごく爽快感もあり
痛快に見てられたが、キャンプ、大雨という
フラグ立ちまくりの状況で
馬鹿になれちゃうキャラ設定で心が離れていってしまった。
あの登場人物たちは、決してバカではないはずなのに
あんな失態はあり得ない。
そして、そこから一気に物語が加速する。
ただただ、あの馬鹿騒ぎが装置の様にしか見えず
冷めた気持ちは最後まで引きずってしまった。
絶賛には値しない
ゴジラモンスターズとか、そういう
登場人物バカ映画と全くの同類。
楽しい事は楽しい。
いい映画でもある。
でも、本当に乗り切れなかった。悔しい。
面白かったけどちょっとだけ長い
一応のクライマックス、パーティでの無差別殺人で、臭いを嫌った雇主を殺す父親は、何故そこまでの狂気にたかぶりを感じたのか、イマイチピンと来なかった。
前家政婦の夫と自分の姿が重なったのかなとは思ったけど、大富豪に上から目線で見下されるのって殺したい程怒る事なのかな?
伏線はありました。テーブル下であいつ臭いんだよと本音を聞いてしまったり、家が浸水し大変な状態でパーティに呼び出され、これは仕事の一環だからと無理やりインディアンごっこをさせられる事になったり。でも、割とうまいことやってたお父さん、なんでそのタイミングで刺した??というビックリ感をはじめに感じてしまった。そもそもアンタ達の方が詐欺師だし良い寄生先だと思ってたはずなんだけど、そんな怒る?身バレ気味な展開があったからそれでいてまえー!ってなったのかな?その位しか思い付かない。
その後の逃走と潜伏、息子による発見と救出計画の夢想の展開から、最後にそれが計画であることを示す事で決して実現しないであろうことを示唆しているのかなと受け止めたけど、正直この辺りの話しは無くてもよかった気がした。
才能はあるがコネもカネもない人達の詐欺的反逆劇?とでも言うんですかね、就職もままならない世の中への警告も含まれる監督からの韓国社会へのメッセージ的な作品なのかな。富豪の家に入り込むまでの展開は面白く、コメディタッチな演出も好意的に見ることが出来た。その後はスリラー&サスペンス要素が強くなると共に計画にボロが出て最後は長女死ぬしお父さん雇主殺しちゃうしなんだかなぁっていう展開でした。
ユートピアの住人として描かれたからか、金持ち馬鹿すぎだし、もうちょっと骨がある相手だとよかった。
あと金持ちの子供達。なんかキャラ付け割としっかりしたのに活躍しなかった気がします。頭割られたお兄ちゃんをおぶって逃げる長女が唯一の活躍だった気がする。まあ、この長女、お兄ちゃんにベタついてたけど前任者にも同じ事してんだろと金持ちの遊び的なやつかなと思いきや、おぶって逃げる辺り意外と本気だったんだなと
不思議な演出に感じた。
ストーリー展開的にはどんでん返しというかビックリ展開が多く割と飽きずにみられる映画でした。
傑作!
【”半地下の匂い” 格差をテーマにしながらコメディ、サスペンス、ヒューマン要素を絶妙にブレンドした秀逸な社会派エンタメ作品。ポン・ジュノ監督、どれだけの才能を秘めているのだろうか。】
韓国では、北朝鮮の攻撃に備えて”半地下”が多いのは、知っていた。
が、そこから今作の洗練されたアイディアを出し、見事な作品に仕上げたポン・ジュノ監督には、脱帽である。
ジメジメ感が画面からも漂ってくる”半地下”に住む、キム一家。家長はギテク(ソン・ガンホ)だが、妻チャンスク(チャン・ヘジン)には頭も腕力も負けている。
長男ギウ(チェ・ウシク)長女ギジョン(パク・ソダム)も愛想は無いが、家族4人で内職しながら仲良く暮らしている。
が、ギウがパク社長一家の娘の家庭教師を引き受けるところから、キム一家の驚異的な知力、体力を駆使した、パク社長一家への寄生が始まる・・。
[今作の印象的な、暗喩、隠喩に富んだ映像、台詞の数々]
・半地下と地上の優雅な豪邸とのギャップ。
・シンプルで覚束ない”イングリッシュ”の台詞への入れ方・・。(絶妙)
・豪邸の大きな窓から映し出される、全面芝生の庭の風景。晴であったり、豪雨であったり・・。
・北朝鮮のあの大仰な女性アナウンサーをまねる妻チャンスクの姿。私の脳内”爆笑”であるが、大丈夫か? ”親北ギャグ”って・・。
・半地下で暮らす、ギテクの”金持ちなのにいい人たちだ・・”妻チャンスクの返す言葉の”金持ちだから、いい人なのよ・・”
・ボーイスカウトで覚えたモールス信号・・。点滅する階段の照明・・。
・”計画”と”無計画”について話すギテクと、前半、後半の物語の構成。
始まって直ぐに映画に一気に引き込まれるが、後半の更に予想を遥かに超えていく展開と可笑しみのあるスリリングなシーンの数々・・。
・息子の誕生日パーティの華やかさからの驚くべき展開・・・。
もう、圧倒的である。感服である、ポン・ジュノ監督・・。
<ラストの、長男ギウ(チェ・ウシク)の未來への決意にも聞こえた台詞と、暗闇から浮かび上がる”幻のような”映像は暫く忘れられそうにない・・。>
<2020年1月10日 劇場にて鑑賞>
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ー2020年1月30日 追記ー
今作鑑賞後、公開館がどんどん”増殖”しているようで、(実に喜ばしい)
地元のシネコンの大スクリーンで鑑賞する。
”前半の台詞の後半での回収の仕方”と
この映画の大きな魅力であると思われる、幾何学的な構図の美しさ(背景の二階からの階段を下りてくる人物と手前の広大なリビング、庭のショットなど・・)
と、それに合わせた音楽とのシンクロ度合を再び観たく、レイトショーにて鑑賞。
矢張り、ハイレベルな作品は再鑑賞に耐えうるどころか、更に面白みを増す事を確認して、大満足で帰宅した。
<2020年1月29日 劇場にて再鑑賞>
裏社会と貧富の差
「貧富の差」としては世界どの国にもあてはまるテーマ。
ただココでは韓国特有の裏もテーマに捉えてる
家に飾ってあるメダル
PC使いの巧みさ
キムギウ(長男)が兵役に行く前と後に2回ずつ大学受験(計4回)しても受からない
金がモノを言い、能力は無視されてるって言う…
韓国社会の裏を露わに皮肉ってるかと思われます。
計画を失敗しない方法は計画をしない事
最後につながるメタファーも好きです
そして、ラストのシーン
人間は突さに取った行動が本性かと思わせるくらいの衝撃
「何故?」じゃなくて、「やっぱりな〜」です
財力や権力を持つ者への低層者の本音
政府はどう捉えるのだろう〜
おそらく何とも思わないでしょうね
とても面白かったです
2020/02/10追記
2度目の鑑賞@KBCシネマ
補助席出す程の超満員
アカデミー賞作品賞受賞🎉おめでとうございます🎉
アジア圏からの初受賞は嬉しい限りです👏🏻✨
オスカー獲得した後、ユナイテッドシネマやTジョイでも次々と公開し出したってゆうね(笑)
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