パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
全1356件中、1~20件目を表示
半地下ってご存知ですか?
ボクはこの作品を観て知ったのですが、どうやら人口が増加した韓国では、住みにくい半地下は格安物件(雨で沈んだりする)で、主に低所得層が賃貸するそうです。タイトルの通り、半地下に住む低所得4人家族が富裕層にパラサイト(寄生)するお話です。息子は家庭教師、父はお抱え運転手など家族全員で富裕層宅に寄生していきます。物語前半はコメディタッチで、おバカな家族に、笑いもポップコーンを食べる手も止まらないです。しかし、とある事が発覚した途端サスペンス映画にガラリ一変。クライマックスまで、ポップコーンを食べる手が止まり、目が離せない展開!自分がこの家族の一員になった気持ちでハラハラドキドキ。そして、衝撃のラストを迎えます。1作で2つのジャンルを楽しめて、観終えた後 満腹になる、そんな作品です。まだ観てない方は是非!
良い家族……なのかな?
サギが主題のこの映画、最後にはバレたり破綻したりすることは明白。そのストレスに耐えられるかどうかで、評価が別れてしまうかも。悪人のやることだと笑って眺めるのが一番でしょうね。
でも、良い感じに意外な展開もあり、徐々に先が読めなくなってくる。シリアスで、文字通り胸に刺さるような成り行きも待っていた。結末も渋い。最後まで見て良かったと思います。評価の高さはサギじゃ無かった。
「上・下」の演出、そして「左・右」と「手前・奥」。
○作品全体
貧しい半地下から始まり、丘陵地区にある富裕層へと接近し、また落ちていく…作品の軸はやはり上下の位置関係だ。高偏差値の大学を目指せる学力のあるギウをはじめとして成り上がることができる力を持った家族、という正しく「半地下」という場所からスタートすることで、そこから更に上と下、両方があることを意識づけていることがその証左でもある。
その位置関係を示す演出として鍵となっていたのは階段。家庭教師の面接に行くためにギウが半地下から上がるところに始まり、ギテクがドンイクが刺殺して階段を降りていくところも含め、物語の鍵となる部分には必ず階段が存在する。
階段は上下をつなぐものだが、それだけではない。映像で捉える場合、上下だけでなく画面の左右、手前奥へのベクトルも必ず発生する。その点もこの作品は意識的にコントロールされていた。
例えば左右という進行方向。映像作品では舞台用語の「上手、下手」の演出方法に則るが、この作品にもその傾向はある。画面左の下手へ進む階段はマイナスな印象が強い。一番印象的だったのはムングァンに正体がバレてパク邸から雨の中逃げ出すシーンだ。長い階段を下って降りていく進行方向は左。階段の長さも相まって再び堕ちていく、といった印象が強くなる。階段と壁面、そして降りていく三人というシンプルな画面からは「下手へ下る」という演出が鮮明だ。
一方で画面右、上手側には階段を登る演出で強烈なものがあった。それはグンセがギウに石を投げつけるカットだ。横位置で捉え、下手へ歩いていき、上手へ階段を登っていく。すごく作為的というか、演出が全面にでる画面。石を投げつけた場所はキッチンであり、そこに包丁もあっただろうが、それを無視して更に階段を上がるグンセ。半地下の人間へ完地下の人間の「下剋上」といった具合だろうか。衝撃的なカットだが、捉えるカメラは客観的であるからこそ、その位置関係は浮き彫りにされている。
もう一つ挙げたい進行方向は「手前と奥」だ。
この進行方向は左右と違って影の演出も加わった、すこしフィクションチックな演出だったが、ハン邸にある完地下へつながるドアをくぐるシーンが印象的だった。
特に印象的だったのはギテクがドンイクを刺殺したあとに完地下へ潜るところと、ギウがハン邸を買取り、地上へ上がってくる(という空想)シーンだ。影の中へ降りていくギテクの背中と、影から浮かび上がってくるかのようなギテクの表情が映し出される。左右の方向性とはまた違うエッセンスの入った進行方向による演出が、上下の位置関係を彩っている。
「上下」だけではただの事実関係を映すだけでしかないが、そこに様々なベクトルを加えることで単なる「上下」だけでは描けない世界の景色や、上下の色をより濃くする情景が浮かんでくる。「上下」への熱意と工夫に膝を打つ132分だった。
○カメラワークとか
・ファーストカットもそうだけど、序盤はピン送りを使った演出が多い。これは上下と特に関係なく、手前奥を使った演出で使うのだけれど、序盤は上への意識、というより眼の前にある状況(半地下)にキム家が一生懸命だった、という見方で良いだろうか。ギウが初めてハン邸へ行ったとき、出された飲み物を飲もうとしてフォーカスがヨンギョからギウに行くのだけれど、ヨンギョの声で再びフォーカスがヨンギョに戻る、といったカットがあった。目の前の飲み物という「目先の旨味」から引き離された、みたいな感覚だろうか。
・「境界線」という言葉も度々出てくるけど、面白かったのはギジョンがダソンについて理解したように見せるカット。ギジョンが「小1のときなにかありましたか」と言った瞬間にギジョンの左肩をなめたカメラを右へパンして、ギジョンの右肩からヨンギョの驚愕の表情を映す。ギジョンが信頼を勝ち得た瞬間を巧みに演出していた。
ドンイクは度々境界線に踏み込んでこないことを良しとしている発言があったけど、ギテクが運転する車中シーンでは二人はほとんど同じ画面に入ってない。会話のシーンは切り返しが常だった。ギテクが境界線を割っていないというのを表現するのに効果的だったと思う。一方ヨンギョは上記みたいな演出があったり、どんどん境界線を超えてほしい、と思ってる感じがあって対比的だったなと感じた。
○その他
・上下というわかりやすい位置関係とは一線を画する「地下臭」という要素がすごく良かったな。めちゃくちゃ抽象的なのに、その言葉で完全に境界線を作ってしまうという、決定的であり曖昧な要素。その異なる2つを併せ持つ「地下臭」が最後の決め手なのが「リアルにある格差社会を舞台にしたフィクションの映像作品」の本作の良さに繋がっているな、と。
これもやっぱり国民性なんだよな、とポン・ジュノファンのおっさんはこう思った。
陽のあたる邸宅の地下、仄暗いボロ家の青天井
柄谷行人は、夏目漱石『坑夫』、有島武郎『或る女』に言及しながら、そこに描かれた階級意識を論じた。特に有島の『或る女』について、船の甲板と船底という上下構造が、「支配/服従」「上層/下層」「男/女」という権力関係を象徴的に表している、と指摘した。
そう、「象徴的」に。
本作は、高台の邸宅に暮らす富裕なパク一家と、貧民街の半地下のボロ家に暮らすキム一家の社会的階層を視覚的構造で見せて、その対照性、つまり「格差」を感覚的に伝える。また、キム一家の人々に独特の「匂い」がある、と描くことで、彼らの置かれた環境を生理的に伝える。
こうした、論理というより情動、思考というより生理に訴える演出が、ラストで、なぜキム・ギテクがパク・ドンイク社長を手にかけたか、瞬時に観客にわからせることに成功している。
経済的格差や貧困の問題を描いた近年の作品、是枝裕和監督『万引き家族』、トッド・フィリップス監督『ジョーカー』、ケン・ローチ監督『家族を想うとき』などと比較して、『パラサイト』が特異なのは、格差社会の構造を一望して、貧困層の苦境だけでなく、富裕層の危機感をも取り上げたところだ。貧困ゆえの問題や苦悩は、多くの作品で描かれている。DVや犯罪、教育機会の不平等や政治の失敗など、個人、家族、社会それぞれのレベルで見つめられてきた。本作は、もちろん貧困層の苦悩を描くが、安穏としているかに見える富裕層も、実は苛烈な競争社会から自由ではないことが示唆される。高台にある豪邸の地下には、誰も気づいていない「危機」が眠っている。その危機が、いつか破滅をもたらしにやって来る。
韓国社会の切迫した状況が、鬼気迫る本作を生んだのだ。
徹底した「高低差」の描き方に感服させられる
まず仰け反ったのは冒頭、ナチュラルにすっと観客を物語へといざなう語り口である。格差などの社会問題を掲げると人々の体は身構えるものだが、本作では気がつくとあの家族にどっぷり紛れ込んでいる自分に気づく。しかもそれは地上より1/2階分だけ低い角度から世の中へのまなざしだ。
IMAXでもないのにこれほど高低差を強く意識させる作品があるだろうか。地域の奈落の底から最も高いところへ。お屋敷内でもまるで深層心理を掘り下げるように階段を下ると、秘めたるものが溢れ出し、暴れ出す。挙げ句の果てには金持ち夫婦がソファで求め合うシーンでさえ机下に隠れた家族とは高低差が生じている徹底ぶり。国際世界は広くて千差万別だが、おそらくこの高低差だけは通底している。核となるのは言語ではなくこの感覚や意識。それを駆使して物語をドリフトさせたからこそ、本作はあらゆる人の心を捉え、無条件に「リスペクト」と唱和させたのではないか。
貧困は、下には下がいる
経済格差を縦の構図を巧みに用いて描いた演出センスに脱帽する。何から何までセンスが良い作品だ。
本作は豪邸に住む富裕層と半地下の家に住む貧困層の格差について描いているが、さらにその下にも貧困層がいるという、二段構えで描いているのが素晴らしい。社会の実態は貧困層の間にも格差が拡がっており、それは富裕層と貧困層の格差ほど見えやすくないのである。経済格差を深刻なものだという意識を持つ人でも、貧困層は単純に「貧困層」というグループとしか捉えていない人も多いのではないか。しかし、この映画は描くように見えている貧困層の下に、さらなる「見えない貧困層」がいると示している。
これを示すために、物語の展開も縦の構図の画面作りなど、描きたいテーマと脚本と演出が絶妙にマッチしている。ポン・ジュノ監督はすごい。今後、映画の教科書として採用されてもおかしくない作品だろう。将来クラシック映画として名前を残すのではないだろうか。
「低層民」を「地下」で象徴する映画のシンクロニシティー
韓国の社会派映画といえば、かの国特有の政治や軍事などを題材にした力作が目立つが、ポン・ジュノ監督最新作は貧富の差の拡大というグローバルに深刻化する問題を取り上げ、予測のつかない超一級のエンターテイメントとなった。韓国初のパルムドール受賞も、普遍的な問題への意識が一因だろう。
丘の上の明るく広い邸宅に暮らす上流の家族と対照的な、暗く狭い地下で暮らす下層の家族。低層民、被差別者、不可視の存在を、彼らが生きる「地下」で象徴するアイデアは、同じく今年公開された米国のホラー映画『アス』と通じる。このシンクロニシティー(共時性)も興味深い。
映像では伝わらない「匂い」で生活の格差を表現したのも、監督の巧妙さであり、観客の想像を経て本能に直接突き刺さるようだ。
監督もメッセージで懇願しているように、これは絶対にネタバレを回避して観に行くべき作品。ジャンルを超越した怪作にぜひ圧倒されていただきたい。
家政婦と地下の秘密
家族旅行が転機
天気が悪くて キャンプ中止
秘密を知って トラブル発生
いきなりトラベル中止で
大慌てで逃げ隠れ
計画 進める
こっそり メール
スマイルで 住めるかも
ジャージャー・ラーメン 出来ました
後部座席のように
ムスコに 内緒
時計回りで 楽しむふたり
床で息を潜めて聞いている
大洪水になる天気
坂の上の豪邸は 被害なし
ケーキの幽霊 トラウマ再発
いきなりパーティ中殺して
大慌てで逃げ隠れ
消せない スメル
ひっそり 始める
スマイルで 住めるまで
新しい計画が 出来ました
~~~ 感想 ~~~
カラー版は情報が多く、飽きることなく、奥行きのある映像を楽しむことができました。
好みではない
韓国のことは全然知らないけれど、どんどん引き込まれていく面白さはある。でも、ところどころ気になる。
・ダソンがモールス信号わかる。それを見てる描写もあるけど、何もなし。
・父親が殺したのは動機は?貧しい人を見下したり、汚い扱いしたから?
・最後はどこまでが妄想?
などなど
あんまり後味のいい作品ではなかっま
韓国っぽい、えぐみと芯からくる怖さのある映画。
めちゃくちゃ楽しかった…。
ハラハラしすぎて、怖くて…。
ここ最近でいちばん。
20.3.15映画館
ネトフリで見れたので映画ぶりに鑑賞。
私は、この映画で韓国の大きな貧富の格差を描いたのだと思う。
感想つらつら↓
留学行った友達、好きな女の子はネトラレるは、カテキョ先が大変なことになるわ、友達一家がなんかやらかした様子、で留学先で発狂しそう。
兄と妹が寄生するまではまだいいとして、運転手と家政婦をおとしいれるの怖いて…。
社長一家がキャンプで不在だからって半地下一家で豪邸楽しむのは理解できんて。
成績が上がったかは別として、英語を教えられたり偽装できるほどのクリエイティブな才能があったり、ハンマー投げでメダルを取ったり、言葉巧みで取り入ることがうまく、それぞれ能力高めなのに無職つらい。
兄が父に敬語なのは尊敬の表れ?それとも畏怖?
兄だけが父に敬語って何か意味あるのだろうけどわからない…。
韓国の作品って俳優の演技なのか演出なのか、そこまで怖くないシーンのはずなのに、まるでホラーのように見せるのがすごく上手い。
社長一家の男の子が見てトラウマになった元家政婦の夫、映画で見ただけでもトラウマになりそうだもんな。
ただの豪雨でも不穏な空気が漂うし…。
元家政婦も髪が乱れて不自然な笑顔をするだけでホラーみ…。
社長一家がキャンプから帰宅するまで、帰宅後家を脱出するまでのわちゃわちゃ感。
高台の家から半地下の家までの道のりの高低の描き方素晴らしいと思う。
坂や階段の下からの視点、遠目からの視点、雨が流れ落ちる様子。
リビングの机の下に隠れていた時は臭いで見下される心理的に落ちていき、
半地下までの道のりでは視覚的に上から下に落ちていくように思った。
いくら社長一家のようにふるまっても、それはただの勘違いというか。
心理的、視覚的に貧富の差を見せつけられた感じ。
豪雨で半地下の家が水没し雑魚寝で過ごした翌日、豪勢に行われる誕生日会。
前日の豪雨、雲ひとつない晴天、天気ですら差を見せつけられる。
元家政婦の旦那が怒り心頭なのは理解。
石で頭を殴ったあと念入りに再起不能にしようとしたり、お肉や野菜が刺さったままの串で刺したり、胸を刺され止血中の痛がる描写だったり、ホラー映画じゃないのにさらっとこういう怖いことするのが韓国っぽい。
止血してるときに、死への恐怖とか泣くでもなく、押さえると痛いって悪態つくのがなんかリアル。
豪邸のライトを見てモールス信号解読し、父を救う計画を立てる。
ここは意味がわかると怖い話に通ずるものがある。
いまだ半地下生活でチラシのポスティングの仕事(怪我の後遺症か、体が不自由になっていそう)だと到底高台の豪邸を買うことはできない→地下室から父を救えない。
それも分からず父に手紙を書いてるけど、その手紙は地下室にいる父にはどうやっても渡せないし…。
妄想の中で、元家政婦を埋めたあたりに花が咲いてた気がする。
至る所にいろんなことを散りばめていて、全て拾いきれない。
コメディチックで怖さもあり、貧富の差を詰め込んだ韓国らしい不気味な映画でした。
25.9.14 ネトフリ
怪しさがじわじわ… 日常が崩れていく感覚に震える
社会を突き付けられる作品
最近、韓国ドラマにはまり、韓国映画も興味が出て鑑賞。
映画館ではなく、家で鑑賞したので気が散らないか少し心配でしだが、あっという間に引き込まれてラストまで没入していました。
貧富の差。格差問題。上流階級と下流階級。
言葉にするとありきたりだけど、その現実は深く凄まじい。
"お金持ちは意地悪くて金に汚く悪い人"
"貧乏人は心優しく情に溢れて温かい人"
そんな単純なものではない。
経済的に豊かであるからこそ優しく、人を素直に信じられる人もいる。
お金がないからこそ、したたかに悪賢く逞しく生きるしかない人もいる。
そんな二つの家族が一つの嘘から関係を持っていくストーリー。
キム一家にはお金を。パク一家には家事や教育。お互い持ちつ持たれつ、Win-Winであるはずなのに、事件をも引き起こすほどの埋まらない溝が格差。
災害が起こった時の、底辺の人たちの苦しい状況と、何もなかったかのような明るく優雅な時間。これを同時に知ることは現実にはあり得ない。
『住む世界が違う』ということを、言葉でなく本当に知ってしまった時、どうしようもない悔しさや葛藤で反射的に攻撃的になるのを目の当たりにして苦しくなった。
そして、ラストシーンでは
綺麗事ではなく、生半可な努力では人生を変えられない事実を突きつけられる。
そうかもしれない。
でも1%でもそうでない未来があるなら、個人的にはそれを信じたい。
韓国の貧富の差をわかりやすく面白く描いた傑作の映画
ずっと気になっていたパラサイト。
「よかった!」「面白かった!」という声ばかり聞いていたので、
念願の視聴。
まず初めの感想は、面白い。
物語のテンポがよく、一気に本題へと引き込まれていく脚本がすごかった。
半地下に住む人たちと、
丘の上に住む人たち
さらに、後から出てきた丘の上の家の中の地下に住む人たち、、、
全てを見終わってから、映画のポスターを見ると、全てが詰まっていて驚きでした。
すごいクリエイティブ!!!感動しました。
同時に、画面の画角のこだわり、線の美しさ、対比をこのように描くのかがとても勉強になりました。
映画の中身はもちろん、面白い、の一言。
ここでそうなるのか!!という展開で、ある意味感動しました。
最後の最後までハプニングがあり、どんどん場面転換があるので、一気に見終えました。
もう一度、見たい、と思いました。
貧乏人家族と富裕層家族の両極端な生活スタイルが入り交じったサイコスリラー
友人にオススメされて見ました。 韓国ドラマには興味がないのですが、...
オフィシャル評価も納得、パラサイトを観て感じたこと
映画『パラサイト 半地下の家族』は、見終わったあともしばらく頭から離れませんでした。貧富の差という重いテーマを扱いながらも、ユーモアやサスペンスが巧みに織り交ぜられていて、全く飽きずに最後まで引き込まれました。特に後半の展開は衝撃的で、家族の関係や人間の欲深さについて深く考えさせられました!自分だったらどうするだろうと、何度も想像してしまいます。オフィシャルな賞を受けたのも納得のクオリティで、もう一度じっくり観たくなる作品です。
飽きずに観たけれど
キャラクターが個性がそれぞれ際立っていて、刺激的なストーリー展開で飽きさせず、
お話としては面白くてわかりやすい。
でも、韓国作品を普段全く観ないせいか、色々と気になるところがあって、ツッコミどころは満載でした。
例えば…
・半地下一家の思考回路。
論理も倫理も完全に破綻していて、社会的な枠組みを平気で超えてしまうのに、自分の正当さを微塵も疑わない厚かましさ。
だから半地下暮らしなのか?それが韓国人らしい思考回路なのか?
・長男、4度も大学受験に落ちているのに、家庭教師に入ってまともに指導できるわけないよね。
大切な友達への裏切りを平気でするような性格なのに、そんなに長く友情が続いているわけないでしょう。
・半地下で貧乏暮らし設定なのに、パソコンやスマホは持っていて維持できてる。
なんで?
・裕福夫婦のセックス。
あんなの気持ち良いわけないのになぁ。韓国人のセックスってあんなふうなの?
でも、最後の終わり方は良かった。
半地下の住人らしくて。
二度と観たくない
徹頭徹尾、あらゆる部分で、各々の境遇、考え方・価値観、行動様式、家の作りなど、不快極まりなく二度と観たいとは思わせなかった、途中で帰ろうかとなんども思わせた名作です。皮肉で名作と言っているわけでなく、そのくらい描写がすごいのです。登場人物が全てクズ、微妙なクズから絶望的なクズまでクズの見本のような・・・というのもあります。まあ、ハラハラして気分が悪くなる感じです。
映画で臭いが分かるわけでもないのですが、すごく不快な臭いが漂ってくる錯覚さえ感じました。
ストーリーは、落ち着いて考えれば奇をてらっているところもなく、もう一つ練ってくれた方が面白かったかなと思いますが、これはこれでありでしょう。
結構、魂削られました。ちょっと、もうお腹一杯かなあ。
全1356件中、1~20件目を表示