劇場公開日 2020年1月10日

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パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価

全1333件中、41~60件目を表示

3.5人格や品格と結び付かない貧富の差

2022年12月2日
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悲しい

映画としての完成度はさほど高くないが、考えさせられるストーリーだった。

色々となあなあで片付けられた部分も多く、あれはどうなったの?とモヤモヤが残る。重いテーマを扱う作品ではきちんと罪と罰まで清算してほしいところだ。

さて、本作では富裕層の登場人物たちも嫌味がなく個人的には好感が持てるキャラクターだったが、賢かろうが愚かだろうが、魅力があろうがなかろうが、稼げる人間と稼げない人間の間には埋められない溝がある。

どんなに金銭欲が強くても金に縁がない人間もいれば、特に何も考えず生きてもお金が舞い込んでくる人間もいる。

しかし富とは、不思議なものだ。
カラーテレビ、洗濯機、携帯電話、パソコン、米

時代が時代なら お金持ち と称される生活を、今の時代では 貧困 と言われている人たちも、ほとんどが享受している。

大画面、高画質、ドラム式洗濯機、洗剤自動投入、AI搭載、最新機種、薄型、ハイスペック

富の象徴は変化していく。
結局、我々が欲しいものはなんなのだろうか。

周りと比べて裕福な暮らし
なのか
必要なものが揃っている暮らし
なのか
惨めじゃない暮らし
なのか。

ラストの主人公家族の父親の選択は、とても胸が痛くなるものだった。
諦観していて、欲を持ちながらも卑屈さが無い好人物。
だが、朗らかで温厚な彼がなぜあのような選択をしたのか、充分に理解できる。
彼がどうしても受け入れられなかったもの。
身勝手だと分かっていても、衝動に駆り立てられるほどの、奥に秘めたもの。
行動や思想や、発言などではなく、自覚すら難しい。けれど明確に、あちらとこちらを区分されてしまうもの。
まるで細胞の隅々まで否定されるような気分だ。

少しずつ少しずつ感情が奥で増大していく役者さんの表情がなんとも巧みで、下手な役者であれば え!? となりそうな展開でも見事に辻褄を合わせていた。

仲の良い家族がいて、それなりに笑って生活できていれば幸せなんじゃないか。
彼らは貪欲だったのだろうか?
そうでもない。

何があれば、自分たちを幸せだと思うことを、世間は認めてくれるのだろうか。

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とくこ

5.0幸せ少し頂きます

2022年11月14日
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強烈
他の映画では濁すようなところもしっかりと描き切っている

登場人物は
富裕層と、半地下+地下の貧困層
ギウの一家が家庭教師を皮切りにパラサイトとなっていく様はテンポも良くコメディチック

しかしパク家を前家政婦が訪ねてきたところから雲行きが怪しくなり、、
所得格差による差別が根底にあり不穏な展開になっていく

臭いによる無意識な差別、着々とキムの心に闇を落としていき
地下の住民の凶行をきっかけに決壊する
キムは家を出た時に自分がどこへ行くべきか分かったと言う
結果新たな地下の住民となり寄生は繰り返される

家を買い戻す流れが想像で終わる救いのなさ

下手なホラーより怖い

金はシワを伸ばすアイロン
水石は罪悪感、楔
計画への依存、失敗しない無計画
匂いで表現される生活の格差

ギウのセリフ
「自分はここに馴染んでいるか?」
知識や性格、人となりでは何ら変わりのない
ただし確かに差別は存在する
その違いは何なのか

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23

2.5白黒つけるのは簡単

2022年11月12日
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演出はうまい。
中身は思ったより浅かった

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映画すき女子大生

5.0何度も見たい

2022年10月24日
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怖い

興奮

難しい

一度見て、他人のレビューや考察を読んでまた何度でも見返してみたくなる。
そんな映画。

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た

4.0韓国の意外な現実

2022年9月5日
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鑑賞方法:VOD

第72回カンヌ国際映画祭(2019年)ではパルム・ドール、第92回アカデミー賞(2020年)では、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞した作品。特にアカデミーでは、外国長編映画賞だけではなく、メインの作品賞を受賞しているところが凄いです。

コロナ禍に入る直前に日本公開になっていましたが、その時は見ていませんでした。Amazon Primeで見つけたので、みて見ました。

“面白い”です。Funnyという面白いではなく、interestの方の面白いです。半地下の住居って、日本ではどうなんでしょう?ホームレスとかはいますが、家はあるけど劣悪という半地下住居が日本にあるイメージはありません。

そして、パク家の方。典型的なお金持ちですね。こちらは日本でもイメージしやすいです。日本にも、こういう高級住宅街ありますしね。

それと、チュンスクに追い出される形になってしまった前任家政婦のムングァン。彼女にも、人に明かせない裏があるというなんとも・・・。

交わるはずの無かったキム家とパク家が交わると『混ぜるな危険』の状態になってしまうんですね。

結末に至る過程がなんとも悲しいというか。一体どうなって終わるのかと思っていましたが、あんな凄惨な事件に至るとは思いませんでした。なるほどな。単純にウソがばれて、追い出されるだけではインパクトに欠けるので、劇映画としては、ああいうシーンは必要だったかもしれませんね。

いや、面白かったです。カンヌのパルム・ドール、アカデミーの作品賞。どちらも納得です。

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勝手な評論家

4.0喜劇か悲劇か、惨劇か

2022年8月27日
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鑑賞方法:VOD
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加藤プリン

4.5引き込まれる異国の世界。アンダーワールド。

2022年8月24日
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とにかく引き込まれる。
自分が経験したことのない世界であり、こんな世界があるのかという驚きと共に。

富裕層からの仕事の受け方も秀逸で確かにそんな流れなのかなという納得感。

仕事を受けてからもある程度はできても、結局は匂いははごまかせない。

地下からのスペシャルゲストには驚いた笑
色んな意味で。

夢も希望もない世界。
向上心はないのか?

それがパラサイト?

最終最後、人は自分の本来の匂いは消せない。
その匂いを臭いと呼ばれたら殺人まで?

残されたバカ嫁、2人の息子が心配。

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km

4.5人に奨めたくなる作品

2022年8月24日
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鑑賞方法:VOD
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nekolover

4.0ブラックユーモア炸裂

2022年8月17日
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鑑賞方法:VOD

韓国映画を鑑賞するのは「シュリ」や「私の頭の中の消しゴム」以来か。
評判通りかなり面白かった。結構笑ったし、ハラハラドキドキの連続だった。
でも、個人的には少々残酷過ぎたし、映画としての視点で観ると好み系ではないので、高評価とまではいかないかな。

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いけい

5.0映像から匂いを感じた

2022年8月13日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

2019年の韓国映画です。
アジア勢初のアカデミー賞脚本賞ということで気になっておりましたがやっと鑑賞できました。

始めの1時間については「あぁ、こんなものか。」という印象。コメディ調を交えながら飽きの来ない演出をしてくれます。ただ、質素で淡白であり、色を感じさせてくれない歯痒さ。ただ、後半についてはその全ての伏線が回収され、一気に深みを増します。韓国の格差社会を縦の構図を使い実に見事に表現し、富裕層が貧困層へ感じる匂いをスクリーンで如実に映し出しています。

誰かに紹介したい作品です。

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ロロノアゾロ

4.0ただのパラサイト(寄生)が驚愕のミステリーとして雪崩れ込む。

2022年8月11日
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鑑賞方法:映画館

2019年(韓国)監督:ポン・ジュノ。
この映画は韓国の富裕層と半地下に住む
貧しい一家の貧富の格差をブラックに描いた
映画です。
コメディであり、サスペンスであり、ホラー映画でもある。
あるシーンでは爆笑してお腹を抱え、
あるシーンでは恐怖に凍り付く。
面白くて怖くて過剰なほど、四重五重に仕組まれた罠に
騙されます。
(ネタバレ厳禁でストーリーに触れてみます)

キム一家とパク一家。
対照的な2家族が主人公です。
キム一家は半分くらい地下に埋まったジメジメして、
窓からは歩く人の足元が見える家に住む下層家族。
道には放尿する人さえ居るのだ。
そして家族(父、母、兄、妹)は、全員が失業中。

対するパク一家。
有名建築家の建てた高台の豪邸に優雅に暮らしている。
IT企業社長の父親とその妻と高2の娘と小学生の息子の
4人家族。
プラス家政婦さん。

そのパク一家にキム一家の長男が娘の家庭教師に
入り込んだことにより、
父親はパク社長の運転手、
母親は家政婦を追い出して後釜に座り、
長女は小学生の息子の世話係となるのだ。

第二幕
キム一家が泊まりがけで家を空けたその日、
パク家の4人は羽目を外して、
ワインを開け、冷蔵庫の食べ物を勝手に食べて、
宴会に興じている。

そこに《ピンポーン》が鳴り響く。
それはパク家の陰謀で解雇された家政婦が、
現れたのだった。
ここからは予測の全く付かない怒涛の展開となります。

この家はただの4人家族の家ではなかったのです。
パク一家の誰一人も気付がなかった家政婦さんの秘密。
家政婦は度肝を抜かれる秘密を抱えていた!!

ともかく面白い!
次から次へと急展開して、
息もつけない!!
殺し合いアリ。
幽霊を見た・・・アリ。

ただのパラサイト(寄生)が驚愕のミステリーへ!!

このラスト。
誰にも予想が付かない!!

ポン・ジュノ監督の力技にアカデミー賞も、
平伏しました。

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琥珀糖

3.5「におい」が キーでもある。

2022年8月5日
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高低差だけでなく、「匂い(臭い)」で貧富の差、階層の違いをメタファーしている所にも注目。
「におい」 はダイレクトに感覚にアプローチしてくるだけに人間の本能(羨望、嫉妬、怒り、恨み)を突き動かす力がある。

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Ayyuas

4.5特に前半が面白い

2022年7月17日
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鑑賞方法:TV地上波

難しい

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ギャルに憧れを抱く陰キャ

3.5家族愛がテーマなのか格差社会がテーマなのかよくわからなかった。

2022年7月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

いい映画だと思います。映像も演技もいいと思います。

映画全体の雰囲気が社会風刺と私は捉えたのですが、そうするとテーマが何だったのかよくわからなかったです。

メッセージ性のある作風だと思うのですが、少し物足りない。

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キムラ

4.0面白いけれど、後半部分は韓国映画らしさが出過ぎてちょっと嫌に

2022年7月10日
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スイカ

4.5面白かった

2022年7月2日
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余計なこと考えずに、シンプルに生活していれば、ここまでにはならなかったんじゃないかな、と思ってしまう。抜け出せない貧困の悲劇、なのか、対比がわかりやすく面白い。

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そうたん

4.0韓国の格差社会の中、半地下の家に住むある家族。 息子が大富豪の家で...

2022年6月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

韓国の格差社会の中、半地下の家に住むある家族。
息子が大富豪の家で家庭教師を始めたことをきっかけに、計画的に家族で働くというパラサイト状態。
大富豪家族に寄生するまではコメディ、中盤からは状況が変わりシリアスに。ストーリー展開もおもしろく、いろいろ考えさせられるシーンもあり、アカデミーを受賞したのは納得の内容でした。

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よっしー

4.0良い家族……なのかな?

2022年6月18日
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鑑賞方法:VOD
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猿田猿太郎

4.0よくできてる作品だけど…

2022年6月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

好きな作風ではなかったです。
カミさんと観に行ったけど、カミさんがけっこうこういうの怖がるので悪いなぁって…。
でも、たまにこういう作品に文句言う内容として「物語が都合よく進むのが…」って言うんやけど、いやいや、映画や小説ってそうやん。
書き手の都合で物語は進むんですよ。
ただ、もっと違和感なく進んでほしいという気持ちはわかるけど、思い返しても、全ての映画は物語が都合よく進んでるんですよね。
そこを言ってしまうと凡庸な日常映画になってしまうのでは?と思う。
まぁ、それはさておいて、イイ作品とは思うけど、もういいやって感じです。
単に好みの問題です。

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JiroGracie

2.0バカめの私には高尚すぎる映画だったかな?面白さがよくわかんないよ。

2022年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

寝られる

正直ね、この映画は観るのを避けていたんですよ。
『鬼滅』や『プペル』みたいに「観たら負け!」みたいな偏った理由じゃなくて。
『カンヌ映画祭』で数々の賞を総なめにして、めっちゃ評価の高い映画って、きっと退屈なんだろうな…
なにしろ『カンヌ』なんだもんな…と。
そんな高尚な映画をバカの私が観ても楽しめるはずがないよな…と。
とそんなふうに考えていた時期が私にもありました。
でもね、ここ最近『トップガン:マーベリック』という超例外を除いてはハズレばかり引いているんですね。
なら、素直に世間の評価を素直にアテにしてみようかと思い。視聴ONです。

最初の英語家庭教師の件からね「そんなに物事が簡単に巧く行く?」って思っちゃったのね。
でも、ハードル競技のアスリートが如く、難関を次々と飛び越えて成功させて行く様は観ていて痛快でした。
ドミノ倒しみたいな?運のピタゴラスイッチみたいな?
ただ、家政婦のおばさんが気の毒過ぎでマジ涙目になっちゃった。あそこまでやる?ふつー。
でも、面白かったのはこのあたりまで。

地下室の一件はどこでバレちゃうのかな…とヒヤヒヤで観てたんですね。
元家政婦さん死んでないよね?とか、まさかこの最悪のタイミングでバレちゃうの?とか。
大雨降って、きっとそうなるだろうと思っていたら、案の定ですわ。
このあたりの陰鬱な描写からは、やっぱり苦手な展開でした。

でも、体育館の床で寝っ転がるお父さんの口から含蓄のある名言が発せらたのは、ちょっと心に刺さったです。
「失敗しない計画があるとしたら何だと思う…無計画、無計画、ノープランだよ」
「何故か、計画を立てても、必ず人生は計画通りにはいかない」
「元々計画を立ててないんだから、間違うこともない」
「それに…最初から何の計画もなければ、例え何が起きたって関係ないだろう」
「人を殺したとしても、国を売ったっとしても、そんなこと知ったこっちゃないで済む」
ここの名言の吐露はよかったかな。

無計画…ノープラン…これね…私ですわ…( ´•д•`; )
ところがどっこい!
無計画に生きてりゃね、失敗の連続ですわ。人生間違えてばっかりですわ。
計画大事!予行演習何度も繰り返すくらい計画大事!
本当に何故よ!無計画に生きてきて、性別の垣根こじらせて女装趣味になんてハマって散財してしまったり(笑)
ノープランこわい。
みなさんは失敗しないでね。

で、怒涛の展開でラストのパーティー会場のエピソードです。
ここね、思わず蛭子能収さん不条理系のバイオレンス漫画を連想しちゃったです、はい。
あとは特に…
面白かったのは、やっぱり前半パートの計画が上手く運んでいたコメディータッチなあたりまでかな…(困)

して、悩んだのがこの映画のテーマですよ。
やっぱりスッカスカの脳みその私ではよく理解できなかったのね。
やっぱり私如きが鑑賞すべき作品じゃなかったわ…
きっと、お父さんの“無計画”の件の台詞やら、タイトルにある“半地下”住居での暮らしだとか、地下室の件だとか、貧しさと豊かさの対比だとか、そういうものをメタファーとして、何かを伝えようとしてるっぽいってこと?
“メタファー”なんじゃそりゃ?
七難しいこと言う映画評論家がこぞって口にする“メタファー”なんじゃそりゃ?
どいつもこいつもメタファーメタファー言いやがって!
そう言えば何もかも解決する伝家の宝刀とでも思ってるの?
じゃあ、私もそうするね!
半地下の住居というメタファーを借りて格差社会の闇を抉り取った傑作で一本とられちゃいました。←イヤなヤツ!

あとね…奥様がクソガキの誕生日パーティーの準備に際して、テントを指さして言った「そう、鶴翼の陣。テントを日本の軍艦に見立てて…」の件はナショナリストではない私でも、ちょっと“ムカっ”ときました。

さぁ、また困った!アマプラ漁りはもういいかな?
今度こそはなんかスカっとする傑作のDVDか、あるいは私にしか刺さらなかった怪作のDVDか、どちらかを観よう!
『パシフィックリム』とか『グミ・チョコレート・パイン』だとか。
して、またクソレビューを書こう!←もう、いいし!

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野球十兵衛、