囚われた国家
劇場公開日 2020年4月3日
解説
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を手がけたルパート・ワイアット監督が、エイリアンによって管理・支配された社会で自由のために立ち上がったレジスタンスたちの戦いを描いた近未来SFサスペンス。地球外生命体(エイリアン)に侵略された2027年の地球。「統治者」と呼ばれるエイリアンの管理下に置かれ、支配されたアメリカでは、全市民の身体にGPSが埋め込まれて死ぬまで監視され、ルールを破った者は地球外に追放されるなど、過酷な監視社会が到来していた。貧富の差が拡大して街が荒廃するなか、自由を取り戻すためひそかに結成されたレジスタンスグループが、市内スタジアムで開催される「統治者」の団結集会への爆弾テロを計画するが……。出演は「10 クローバーフィールド・レーン」のジョン・グッドマン、「死霊館」シリーズのベラ・ファーミガ、「ムーンライト」のアシュトン・サンダースら。
2019年製作/109分/G/アメリカ
原題:Captive State
配給:キノフィルムズ
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2020年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
想定したよりも資金が集まらなかったか、途中で脚本の変更を余儀なくされたのか。事情はわからないが、スケールの大きな話の割に、予算の少なさが惜しい映画だった。キービジュアルの巨大ロボ?が動かず、モニュメントのような扱いだ。カブトガニとオカリナを合わせたようなデザインの宇宙船も、細部の描き込みが足りない。エイリアンの造形はまあまあ怖かったが。
人類とエイリアンがアンバランスな力関係で地球上に共存する映画としては、古くは「ゼイリブ」、割と最近では「第9地区」を想起させる。現実の格差社会や差別を風刺しているのも共通点だ。一握りの支配層、支配体制の維持に協力する“上級国民”、盲従する大衆、そして体制に異議を唱え行動する少数派。そう考えれば、今の世界とあまり変わらない。ストーリーにはオリジナリティが認められ、相応の予算がついたらもっと面白くなっただろう。
宇宙人の侵略に対する人々の抵抗を描いた群像劇。
派手なSFシーンはなくて、24のような雰囲気の策謀・工作シーンが終始淡々と続いていく印象。
ぶっちゃけ「侵略に立ち向かう人々」に焦点が当たってて、SFとして全然面白くないし、宇宙人要素はまったくいらない。どっかの国でもいい。
しかし、それでも宇宙人にしたのはそのどっかの国を悪者にしたくない優しさなのかなぁ(制作秘話を全然知らないので違うかも)。エンディングも優しさが伝わるし。
個人的にはヴェラファーミガの見た目、役回りが非常に美しく惹かれた。
2022年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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エイリアン統治とかレジスタンスという宣伝文句から新手の宇宙戦争ものかと思ったら、いきなりラジオニュースで状況説明という手抜きぶり、既に世界は全面降伏状態なので敵役はほとんどエイリアンに隷属したなれの果ての警察組織でした。
ちょっとだけ登場するエイリアンは棘だらけの猿のよう、ルパート・ワイアット監督は猿が好きですね。おまけに登場シーンは照明が暗いので、アラは目立たないが、そもそも見えずらいのは致命的、予算の無いB級SFものは得てしてこんな調子、SFというのは言い過ぎでしょう。
プロットはナチス支配下のレジスタンスものをひねっただけ、世界の危機と言うのに抵抗するのはシカゴ界隈の数人だけ、得体の知れないエイリアンの爆薬でテロは一応成功に見えるが局所的過ぎて焼け石に水、レジスタンスは報復を受けほぼ全員死亡、ディストピアものとはいえ何の見応えも感動も無く、エイリアンに隷属する政府の堕落ぶりを指を咥えて傍観するだけ、何故かレジスタンスの黒人兄弟にスポットを当てていますがドラマ性は薄い、まるで退屈なドキュメンタリー映画のようでした。
シカゴの人が見れば政府への皮肉、暗喩とも取れるのでしょうか、テンポも悪く一向に事件は起きないし、人物がいちいち思わせぶりなのはワイアット監督の作風なので致し方ありません、選んだ自分が未熟でした・・。
2021年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
期待したほどではなかった。
ジョン・グッドマンは、いい演技をしていると思う。
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