15ミニッツ・ウォー

劇場公開日:

15ミニッツ・ウォー

解説

1976年、当時フランスの植民地だったジブチで遂行された人質救出作戦を描いたサスペンスアクション。世界最高峰ともうたわれるフランスの対テロ特殊部隊「GIGN(フランス国家憲兵隊治安介入部隊)」が正式に組織化される前夜に行われた伝説的な作戦の一部始終を、緊迫感たっぷりに描き出した。76年、フランス最後の植民地ジブチで、子どもたちを乗せたスクールバスが武装組織にジャックされる事件が発生。テロリストたちは同志である政治犯の解放と、フランスからの独立を要求する。仏政府は、事件解決のため極秘裏に編成した特殊制圧チームを派遣。指揮官のジェルヴァル大尉をはじめ、トップクラスのスナイパーで結成されたチームは、一斉射撃によるテロリストの同時排除という前代未聞の作戦を立案するが……。出演は「マイ・エンジェル」のアルバン・ルノワール、「007 慰めの報酬」「オブリビオン」などハリウッド大作でも活躍するオルガ・キュリレンコ。監督は「孤独の暗殺者 スナイパー」のフレッド・グリビオス。

2019年製作/98分/PG12/フランス・ベルギー合作
原題または英題:L'Intervention
配給:クロックワークス
劇場公開日:2019年10月11日

スタッフ・キャスト

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(C)2019 EMPREINTE CINEMA - SND-GROUPE M6 - VERSUS PRODUCTION - C8 FILMS

映画レビュー

3.5単純明快な戦場アクションとしては意外と見応えアリの掘り出し物

2019年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フランスの植民地ジプチで実際に起こったバスジャック事件の顛末を描くサスペンス・アクション。奇しくも公開中の「エンテベ空港の7日間」も同じ1976年に勃発したハイジャック事件もので、この時代がいかに危険と不安と隣り合わせだったのかがうかがえる。 ストーリーに登場するピースはごくわずかだ。隣国との境目で立ち往生する形となったバスと生徒たち。そこに飛び込んでいく学校の女教師、さらには犯行グループと、現場に乗り込んで司令部の出撃命令を待ち続ける精鋭部隊・・・。刻一刻と変わる情勢の中でこれらを巧妙に動かしながら、緊張感のあるトーンを作り上げていく。できることなら各々の登場人物のドラマをもっと掘り下げてほしかったが、逆に単純化することで社会派としての側面は薄まり、エンターテインメントとしての明快さへと振り切れている。「ワイルド・バンチ」的な死闘も、カタルシスの面で見応えアリとして評価したいところだ。

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牛津厚信

3.0うん、

2023年8月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

なかなかに見る側も辛抱強く耐えつつ(笑)見ないといけないとこもあった。 でも、これも実話に基づくものらしく、それにしてもこういう時の組織の上層部やらテロの連中やら、なんともむなしいやら「なにをしたいんだか」という感想。

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けい

3.5【タイトル×ジャケットからは想像つかなかった面白さ】

2022年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

・2018年公開のフランス・ベルギーのアクション映画。 ・実話に基づく物語。1976年、まだフランスの植民地だったジブチで行ったバスジャック事件。それを鎮圧するための作戦「奇跡の人質救出」と称された作戦の一部始終のお話。 ・ジブチで子供たちを乗せたスクールバスが、ジブチの独立派武装組織のメンバーにジャックされてしまう。要求は投獄されている仲間の解放とフランスからの独立で、応じない場合は子供たちの喉を切り裂くと通告。これに対してフランス政府は、極秘裏に特殊制圧チームとして主人公ジャルバルをはじめとしたトップクラスのスナイパー5名を編成して現地へ送り込む。ジャルバルたちは複数のバスジャック犯達を同時に狙撃してしとめるように準備するも、フランス政府のOKがなかなかでない。内心、暗殺をするつもりがない政府と、目の前で危険にさらされる子供たちを何もできずに見守るジャルバルたち。そんな状況でいてもたってもいられなくなり自ら人質の一人のなる(子供たちの)学校の教師ジェーン。果たして、どのように事件は執着するのか… という大枠ストーリー。 [お薦めのポイント] ・多数キャラクターなのに個性がはっきり伝わる、わかりやすい演技・演出 ・台詞は少ないのに伝わるキャラクターの心情に共感度アップ ・しっかり戦闘シーンあり(スナイパーものなのにハラハラアクションがすごい) ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ ■多数キャラクターなのに個性がはっきり伝わる、わかりやすい演技・演出  ・主人公たちスナイパーチーム5名、現場を仕切る将軍、バスジャック犯リーダー、学校教師、フランス政府…キャラクターが多数おり、しかも私が見慣れていない演者さんばかり。アメリカ以外の国の戦争映画を観る際に、よくこのような状況になり、誰が誰だか…状態に陥ってしまうのですが。なんとこの映画、それがほぼないんです!キャラ名までは覚えられなくとも、顔や服装で切り分けができるので、誰がなぜその行動をしているのかがよくわかる。これって当たり前のことなのかもしれませんが、鑑賞側(私)が知らない演者さんだらけだと、これが中々ムズカシイ。にもかかわらず、この課題をさらっとクリアしてくれる演技や演出、そのおかげで物語の理解がとてもスムースにできました。 ■台詞は少ないのに伝わるキャラクターの心情に共感度アップ  ・キャラクターの切り分けが簡単なのに、彼らの台詞は少な目だった気がします。つまり、台詞で状況を説明するのではなく、行動や振る舞いで彼らの特徴がビビビっと伝わるように表現されているのです。例えば、バスジャック犯の主格の簡単な過去話や表情(アップショット)。例えば、スナイパーチームの台詞のいらない最後の決断。例えば、女性教師が単独でバスに向かう姿やただ煙草を吸う(ギャップ)。例えば、主人公が葛藤する様を常に表情だけで魅せる演出。などなど。小さな事かもしれませんが、これらが積み重なることで、キャラクター一人一人に共感できるようになりました。多角的な視点で共感できたうえで、物語がどう動くか。スナイパーものって、狙い撃ちまでの間はアクションも乏しく、なかなか見応えを覚えづらいと思いきや、その共感度が緊迫感を強めてくれたので、物語に没頭することができた気がします。 ■しっかり戦闘シーンあり(スナイパーものなのにハラハラアクションがすごい)  ・まず、どこかまでは言いませんが「スナイパー映画として圧巻!」と、痺れるシーンがありました。カッコいい!そして、単に狙撃戦だけではないアクションもあるところがポイント。きちんと起承転結の「転」で絶頂のハラハラを与えてくれるように構成されていました。 ■監督のフレッド・グリヴォアさん、もしかしてガイリッチー監督が好きですか⁉  ・スナイパーたちが準備するときの映像が、まるでガイリッチー監督の「スナッチ」や「ロックストック」のようなテンポよい感じで演出(編集)されていました。彼らの行動内容や裏で流れるBGMのテンポとは、ややあっておらず違和感を感じました。笑 個人的には好きな演出なのですが、この映画やそのシーンへの必然性を考えると「うーん」となるような演出を目の当たりにして、「あれ、もしかしてフレッドさんはガイリッチーさん系の演出が好きな人?」と思わず勘ぐってしまいました。笑 ■総じて、タイトルとジャケットではそそられなかったのに、実際に鑑賞したら観てよかった映画!  ・どうしても「15ミニッツ」という映画とタイトルが似ており、B級作品感を感じていたこと。ジャケットが全くそそられなかった…のですが、実際に鑑賞してみると、個人的にはA級作品!と思いました。  ・「実話を基に作られている」というリアリティもまた素敵。一見、フィクション映画に見えるのですが、映画の頭とお尻に挿入される史実テロップが、現実世界とリンクさせてくれて、歴史を調べたくなります。 ・また、ジブチはフランス最後の植民地、ということでその場所が映画冒頭に地図上で示されるのですが、それがまたフランスからは遠い場所で、その前提条件を頭の中にインプットしてくれているので、一層臨場感を増してくれます。  ・哲学的な何か、を得られるわけではありませんが、単純にアクションモノとして、人間の葛藤を描くヒューマンドラマモノとして観ていて愉しめる作品かと思います。特に、ナイスミドルなスナイパーたちがとてもカッコよくて素敵でした。ありがとうございました。 #映画 #15ミニッツ・ウォー #15MinutesOfWar #2019年 #フランス映画 #ベルギー映画 #アクション #ヒューマンドラマ #スナイパー #バスジャック #テロ #フレッド・グリヴォア監督 #アルバン・ルノワール #オルガ・キュリレンコ #タイトル×ジャケットからは想像つかなかった面白さ #全体3.6 #物語3.6 #演出3.7 #演技3.7 #配役3.6 #映像3.5 #音楽3.5

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3104arata

3.5がんばれ!!ジブチくん!!

2022年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 単なるテロ対策戦争映画とは言えないと感じた。まずは特殊部隊結成前の狙撃兵の寄せ集め感、それぞれが「人を撃ったことはあるか?」とか「テロリストも人間だ」などと人道的な側面を見せ、元教師のテロリストの内面も少し見せていた。相手が誰であれ、人は人。  そうした現場での狙撃兵とバスジャック犯を描きながらも、勇猛果敢に子どもたちの世話をすると乗り込んでいった女性教師ジェーンが眩しい。やっぱりオルガ・キュリレンコ(ウクライナ出身)はいい!痺れた。拳銃を持つ姿もボンドガール出身だけあってサマになっているのです。  テロリストの要求は政治犯の解放とフランスからの独立。結局のところ、翌年にはフランスから独立しているし、このテロリストたちの主張も通った形だ。しかし、ソマリア国境地帯には中立であるはずのソマリア兵が構えているし、KGBと見られる軍人もいた。国際問題へと発展しかねない局地戦ではあったものの後始末は大丈夫だったのか?  そんな現場での修羅場ともいえる15分間の銭湯は圧巻。単純に狙撃だけでは終わらなかったのだ。フランス政府側の態度も結局は20世紀帝国主義の負の遺産のような雰囲気で、ジブチ独立を阻もうとする態度がミエミエ。狙撃のゴーサインを出さないどころか、外交裏取引といいつつもソ連の影に怯えていただけのような気もした。  実際の事件を元にした作品なだけに、緊張感を得るためには知らずに見たほうが面白いと思う。人物の脚色も全体的にはいいけど、CIAのシェファーだけが違和感アリアリ。はっきり言って要らない人物。

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kossy

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