Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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彼らの存在と闘いを残してくれたことに感謝
あれから、もう9年。
東京に住む私にも生活影響が出たし、地震の瞬間は恐怖を感じたのを覚えています。確かに福島原発が大変なことになってたのも覚えています。
でも、恥ずかしながら、こんな事態が起こっていたこと、この人達がいたことを、私は知りませんでした。映画にして伝えてくれたこと、彼らが命懸けで日本を守ったから、今の私達の生活があると分らせてくれたことを、感謝します。
映画としての作りには、正直もっと上手くやれるよなという表現や、シンプルで十分伝わるのにやたら感傷的な流れを入れてくるなとか、政府や本店の無能感とか(実際はきっと、彼らは彼らで踏ん張ったんだと思うんだけどな…)、色々不満はありますが、この題材を映画にすることがまずとても困難だったと思うし、この作品を届けてくれたことに、意味があると思うのです。
福島原発に彼らがいたこと、命をかけた闘いがあったこと、そして、繰り返してはいけないこと、それを知れるだけでも見る価値がある作品。
この事実を、風化させないために。ちゃんと胸に刻んでいきます。
Fukushima50
Fukushima 50
本当は3/11日に見た方が良かったのかもしれない。誰かに勧められたわけでも、特別な思いがあってみたかったわけでもない。ただ日本人として知っていて損はないと言う気持ちくらいで見た。結論は、もっと早く見るべきだった。いや知るべきだったと思う。11歳には巨大な地震と共に津波が発生し、原子力発電所が爆発したと言う事実のみがただ頭の片隅に残るだけだった。知らないと生きていけないわけでもなく、自分が身をもって体験したわけでもない。そうやって9年の月日がたった。見て思ったのは2つ。1つは自然の前では人間は脆く儚いということ。佐藤浩一の『俺たちはなにかを間違えたのか?』という問いは、何かを恨むことや誰かを責めることができないとめどない気持ちを言葉にしたものだろう。もう1つは、何も知ろうとしなかったという罪悪感。自分の人生の分岐点はいくらでもある。3/11のような大事件かもしれないし、日常の中に潜んでいるのかもしれない。それに目を背け、ただのうのうと行き着いた先が今の自分なのかもしれない。今更何を言っても偽善者だろう。今からでも遅くない。知らないことは罪である。知ることは、権利じゃない、義務だと思う。現代を生きる1人の人間として。
世界各国のメディアは3/11に起きた悲劇と立ち向かった人々のことを敬意を持ってFukushima50と称する。2020年の東京オリンピックは別名『復興五輪』でもある。よって聖火は福島しから灯される。日本人としてまだやれることはあるのではないだろうか。
福島では皆んなが皆んなが!戦ってたんですね。市民、東電。皆んなが。...
福島では皆んなが皆んなが!戦ってたんですね。市民、東電。皆んなが。巨大地震、大津波、でパニックになってる中、放射能を食い止めるためにあんだけの人間が戦ってくれてた訳ですね。だから今がある。ありがとうございます。
東電東電って言われますけど、彼らは彼らの護るべく戦いをしてくれてたんですね。
観てよかったでしす。東電さん、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。
真実を風化させない為にも多くの若者に見て欲しい作品
まだ終わってねーぞ!終わった感を出すな!
うーん、この「乗り越えた」感。
東電の「想定外」のせいでどれだけの税金をむさぼり尽くされたのか皆目見当がつかない。
彼ら東電の現場職員たちが頑張ったおかげで復興オリンピックが叶ったんだ!という感動ポルノ的なこじつけにはうんざりさせられる。
あいつらは大変だったかもしれないが、仕事を終えれば帰る家があるんだ。あいつらの仕事のせいで帰る家を追い出され、いまもなお不馴れな生活を強いられている人々の気持ちを少しでも考える脳みそは無かったのか。彼らの怒りを予想しなかったのか?彼らの悲しみを感動のために踏みにじっていないか?
福島でも、やっとの思いで仕事に復帰してがんばろうとしている生産者たちがいる。しかし放射線量の基準値を下回っていようとも食品を輸入再開してくれない隣国が、いまもなおその態度を改めていないんだ。そのへんをすっ飛ばして東電の職員を称えているようでは、被災者たちが報われない。
ちなみに、そんな避難生活者たちの生活を賄っているのも東電ではなく税金だ。
迷惑をかけても補償も出来ないような危険物を持て余していたのだ。こんな責任能力のない迷惑企業は他に見たことがない。
終止「大変だった、頑張った、お陰で今がある」みたいなヤバい思考のブラック企業戦士みたいなノリで話が進むが、よくこれで気持ちよくなれるな。
ちょっとこわい。
予備知識を持って見ることをオススメします。
予告を見た時点でうるうるしていたので、鑑賞中も終始涙が止まりませんでした。
当時報道されなかった福島第一原子力発電所の事実。現場の人々が、日本を汚染から守るために決死の覚悟で最善を尽くしてくれていたこと。
その思い、覚悟を想像するだけで涙が出ます。
当時状況が分からず東電は散々な言われようでしたが、そのことを反省しなければならないと感じました。
普通の人間ならば、予備の電源が使えなくなった時点で逃げ出していてもおかしくありません。
結果的にああすればよかったのにと指摘する点はあるのでしょうが、あの時現場に残って戦ってくれたことに感謝です。
また、日本のマスコミと政府の緊急時に対する対応やは、今後改めなければならない課題です。
復興庁や文科省も協力していたようなので、その点を踏まえての演出だったのなら幸いです。
これから見る方にお勧めしたいのは、きちんと内容を理解するためにも、予備知識を持って鑑賞することです。
“被爆線量が今何ミリシーベルトだ、限界だ!”とか、””チェルノブイリや東海村以上の事故になるかもしれない” などの会話が出てきますが、どのくらいの線量でどのような影響が人体に与えられるのかや、過去の事故の規模についてはほとんど触れられていません。
それが分からないと、ことの重大さが理解できないかと思います。(隣席の方が閣僚の演出でクスクス笑っていたのがとても気になったこともあり)
内容に関してきになったのは、この期に及んでアメリカ様様の演出がキツかったです。
タイトルも海外メディアがFukushima50と呼んでいることからきているとか。
事故の重大さを考えると、海外からの呼称ではなかったと思います。(星-1)
それ以外の点では、日本人としてあの事故がなんだったのかを知るのに最適な映画だと思います。
涙
2時間あっという間
エンドロールの文字が今や警鐘に
21:20スタートのレイトショーな上に、システムのトラブル対応で始発出勤したから寝落ちしちゃうんじゃないかな、と思いながら劇場へ。
ところが、いざ始まると当時の緊迫感と放射能への恐怖がまざまざと蘇ってきて眠気なんか吹っ飛んでしまった。危惧していた過剰な脚色もなく、実在の人物の心情としてはほぼ、真実に近いのでは。
自分は、システム屋なのでエンジニアの立場として物語を見てしまいますね。アホな首相のパフォーマンスとか、本店の理不尽な指令には、心底腹が立った。
ほんとにいるんですよ、こういう輩。僕も同じような経験があります。徹夜の復旧作業しているときに、1時間おきに状況確認の電話してきて、早く何とかしろって。僕も吉田所長みたいにぶち切れて、お前が電話してこなかったら早く終わるって、啖呵をきっちゃいました。😅
映画を見ていて、当時に思っていたこと異なる考えがよぎって、自分でもびっくりした。首相が東電の本社に乗り込んで、「撤退は絶対許さない」と言ったことに対してです。日本政府の最高責任者としては、やむを得ないのでは。いや、むしろ正解だったのでは。
「なんてひどいことを言うんだ、こいつは」と当時は思ったんですが。
残念なのは、東京消防庁の決死のレスキュー部隊が取り上げられていないことです。このエピソードを最後に持ってきて欲しかった。
今となってはエンドロールに書かれている五輪の文字が虚しい。人類は、いつであろうと、予測できない災害に見舞われることへの警鐘となってしまいましたね。
現場で働く者の矜持
開始早々、東北沖で地震が起き、あの日の忌まわしい記憶が蘇りました。あの日、福島から遠く離れた地にいたにもかかわらず、3階にある職場でかつて経験したことのないような気持ちの悪い揺れを感じたことを今でもはっきり覚えています。そして、その後の津波、原発事故等の一連の報道を思い出し、胸が締めつけられて苦しくなりました。
物語は、津波に襲われ、機能不全に陥った福島原発の職員の命がけの奮闘を描いており、最初から最後まで一時たりとも目が離せませんでした。予告を見た時からすでにうるうるしていたので、当然のことながら上映中は涙が乾く間もないほどでした。
それにしても、当時あれほど連日連夜報道されていたにもかかわらず、あの時に福島原発でいったい何が起きていたのか、自分は全くわかっていなかったと、今さらながら反省しました。現場にいない人間が、あれこれと勝手なことを言うのは、あの事故に限ったことではないと思いますが、本作ではその象徴として、無能で身勝手な首相と政府と本店の姿がひたすら描かれています。そんな政府や本店に憤りを感じてはいたものの、当時あの事故の報道を見ながら「早くなんとかしろよ」と思っていた自分も、実は彼らと大差なかったのでないかと思わされました。
ただ、本作で描かれている姿も嘘ではないでしょうが、描かれていないところでは何が話し合われていたのかも気になるところです。本作は徹底して現場サイドの目線で語られるため、ともすると見方が偏ってしまいそうです。あの時、政府や本店の人たちも、事態収拾に向けて必死で戦っていたと思いたいし、もしそうなら、その場面も描いてほしかったと思います。
結果として、現場で働く職員の命がけの働きが奇跡的に日本を救ったわけですが、やはり核をコントロールできているという慢心やこの施設は大丈夫という過信は、捨て去らねばなりません。原発に限らず、社会で働く誰もが、誰かの役に立つ大切な仕事に携わっているのですから、今一度その仕事の重要性を自覚し、そこに携わる者としての矜持を貫きたいものです。
生まれ来る子供たちのために
さて、どうしたもんじゃろのう?
私の文体は軽い。天使の羽ぐらい軽い。基本的に笑いを取る事が一番だと感じている。果たしてこの映画を笑いに変換していいのだろうか?
しかも原発行政の是非や時の政権、またそれを推進していた政権。旗幟鮮明にすべきだろうか?どう書いても一部の人を不快にしてしまう気がする。困った。うーん困った。言うなればお財布忘れ顔だ。
そこは本意ではない。私はただ私の馬鹿なレビューで笑って欲しいだけなのだ。それに福島には縁もゆかりもない。しかし・・・(遠くを見るような目をして)
私は福島県に行った事があった。子供の頃、常磐ハワイアンセンター(現 スパ・リゾート・ハワイアン)に行っていた事を思い出した。遠い記憶だ。夏休みに町内会のバスで行った。馬鹿だから浮かれて清涼飲料水を乗り越んだ時に飲んだ。半分くらいで満足したが半分は残った。当時はペットボトルがなかったので無理矢理、残りを飲んだ。案の定猛烈な尿意に襲われた。もう無理❗️運転手さんに頼んでバスを止めてもらい用を足した。赤っ恥だよ。
もう町中の笑い者だよ❗️みんなが笑ってるよ❗️ サザエさんか❗️
かなり前だが 新幹線の新白河駅に行った事もある。田圃の中にいきなりコンクリートの建造物。驚くほど閑散としている。1日の乗降客数が3000人らしいが体感ではもっと少ない感じである。
さて目的地はブリディッシュヒルズと言ってパスポートが要らない英国と言うふれこみである
。駅前から送迎バスに乗って行く訳だが。ところが・・・
遠い!遠い!バスはひたすら山道を登って行く。うっ❗️なんか気持ち悪いかも・・・あれ?
これって車酔い?バスはさらに登る。登る。
ううっ!もしやリバース❓つらい・・・気持ち悪さMAXの時、やっと着いた。ブリティッシュヒルズ。もはや戦場から帰還した兵士である。
恥ずかしながら帰って参りました❗️
いや始めて行くんだけどね。
着いてから1時間ソファで寝込んでしまった。
はっ❗️今気がついた❗️私は所詮・・・
都会のモヤシっ子だった❗️
いや、子じゃねえだろ。
色々コースがあって講師は全て英国人だ。授業は全て英語で行なわれる。
お前ら❗️日本にいるなら日本語を喋れ❗️それからなカラオケはカリーオケじゃねえぞ❗️カラオケだよ❗️
基本的に建物や流儀も全て英国風である。もちろん料理もだ。しかし・・・
お前らの料理ってフィッシュ&チップスだけじゃねえか❗️しかもビールもぬるいときてやがる。
私が好きなビールは・・・
キンキンに冷えてやがる❗️悪魔的に美味い❗️
そんなビールだよ。
どうやらディナーもあるらしい。しかもだ、ドレスコードがあるらしい。
福島の山奥で生意気言ってんじゃねえ❗️マタギのように熊の被り物がお似合いだよ❗️
関係者の皆様、ごめんなさい🙏怒らないでね。ネタですから。
アルフィーのコンサートで郡山に行った事もある。面白い話はあるが長くなりそうなのでまたの機会にします。一応言って置きますが、福島の方々ごめんなさい。本当は好きですから。
さて長い枕が終わりましたよ。いつもですがすみませんね。実話ベースなのでネタバレも何も有りませんが気になる方は読まない方が良いですよ。
今、現在かってない国難、否、人類にとって危急存亡の秋(とき)に9年前の大災害の映画を観るのはヘビーなものが有りました。しかし映画は基本的にエンターテイメントです。F1(福島第一原発)の最前線、中央制御室で命掛けでメルトダウンを阻止しようとする50人の話である。
一応、中央制御室の佐藤浩市演じる伊崎と緊急時対策室の渡辺謙演じる吉田が主人公ですが多くの役者が演じる人々の群像劇でもあります。
脇役ながら印象に残った役者さんを三人だけあげる事にする。きりがないからね。
まずは篠井英介。東電本店の責任者を演じる。
私は舞台花組芝居の頃から注目していた。花組では女形担当で独特な存在感を発揮していた。今はいわゆる性格俳優です。きっちり爪痕を残します。
佐野史郎。冬彦さんから奇人、怪人、変人を演じさせると独壇場だ。本作では実在の総理大臣を演じています。ディフォルメもあるが思い出します。あの総理。あの感じ。
そして段田安則だ。決して主役ではないが絶妙な小物感。小物役者の中の大物だ。なんのこっちゃ。神経質な感じがいいね。
この三人は主人公の二人に敵対する役柄だ。いわば悪役。でも大事。牛丼の紅生姜。蕎麦のネギ。ねっ、大事でしょ?あとカレーライスのらっきょう!えっ?!カレーには福神漬けだって?わかるよ、わかる。でもらっきょうが死ぬほど好きなんですよ。しかも甘酢のやつね。塩漬けは絶対ダメ👎認めない。許せない。
らっきょうの話が長いんじゃ❗️
エンターテイメントとして面白かったし、アーカイブとしても意義がありました。映画館に行くのも色々ディスターブがあると思います。
でもこんな時だからこそ日本の映画人の底力を感じてみませんか?
生まれ来る子供たちのために命を張った、Fukushima 50に敬意を捧げます。
こんな長文を読んで頂き感謝します。本文中、揶揄がありました。もしかして傷ついた人がいるかも知れません。申し訳ございません。悪意はございません。
人間の根底にある信や義
9年の歳月を経たとはいえ、まだ原発に対する信頼や方向性も定まらず、復興も道半ばの現状においては、この映画の感想さえもためらってしまう。
映画からの原発に携わった方々の心情に移入されてしまう心の揺れは、涙を隠すことはできなかった。映画をまともに批評するためには、もう少し時間が必要だ。辛辣な感想は簡単だか、それを越えた多くの事象がそれを邪魔をする。
忠臣蔵や沈まぬ太陽のようなコンセプトでも、その世界への感情移入から抜け出すことを躊躇してしまう程の衝撃的な歴史的大事がそこにあったと言うことだろう。さらに、その局面に対応した人々への多大なる敬意も不用意な言葉を押し殺せざる得ない原因となっているだろうし、原発をどう見るかという人類にとって恐らく普遍的なテーマが内在することも、一時代の一方的な視点からのこの事故への安易な断言を不可能としている理由かもしれない。
過ちを風化させないために
どこまでが事実を元にしているのかは不明ですが、
未曾有の大災害が、自然を舐めすぎた人類と王様気取りのアホな政治家たちによる人災だったということを風化させないための大事なメモリアル作品だと思いました。
50人のヒーロー、ヒロイン達の闘いと家族への深い愛情についてシッカリ讃えていて感動的に描いてある脚本に好感がもてました。
福島富岡町出身の友人のFBには、防護服を着て一時帰宅し荷物を取りに行ったときの日記がアップされています。
帰れなくなってしまった故郷の公園、桜並木への郷愁が綴られるたび胸がしめつけられます。
その日記と本作品がオーバーラップし、涙がこぼれました。
震災の人災は、まだ全然終わっていませんよね!
復興オリンピックで聖火が福島からスタートするなどという美談で、大人災を風化させることがないよう祈るばかりです。
学校で観せてみてはどうか?
個人的にはボヘミアンラプソディ以来のヒット作
全体的にはあまり評価が高くないようですが、個人的にはボヘミアンラプソディ以来のヒット作で、何度泣いたか分からないくらい泣きました。
福島原発事故のことは自分もブログに書いたりして、理論的にどういう事故だったのかということは、そこそこ深いレベルまで理解していましたし、自分は理系の人間なので、メルトダウンや水素爆発の経緯も科学的には理解できていたのですが、現場レベルでどういうことが起きていたのか、どういう状況だったのか、それが非常によく分かる映画でした。
もちろん、映画ですから大なり小なり脚色はあるでしょう。しかし、それを差し引いても『おそらく現場はこれくらい酷く、切迫した状況だったんだろうな…』ということが手に取るように分かる映画でした。そして、現場の人間と東電本部との距離感や温度差、無理解で取り乱した当時の官邸の様子もよく分かりました。
死の恐怖が間近に迫りながら、やれることはすべてやろうと必死で作業した現場作業員の勇気には敬服するばかりです。と同時に、原発に無理解な政治家が権力を振りかざして『これは命令だ』と、トップダウンで現場の作業に横槍を入れる理不尽さは見ててただただ歯痒かった。
映画とは関係ない話ですが、事故前には国会でも、原発の全電源喪失に備えた安全対策が必要ではないか、ということが議題にあがっていました。しかし『我が国の原発は世界一安全だから対策は不要』と答弁し、たった数十億円の非常用電源の設置費用をケチり、このような大事故を招いたのは、他でもない当時の安倍首相でした。それを考えると、どのツラ下げて、もう一度首相をやろうと思ったのか、彼の人間性には甚だ疑問を感じます。
東電にしろ、政治家にしろ、もう少し責任感をもって仕事に臨んで欲しいと切に願います。あまりにも無知だし、あまりにも他人事だし、あまりにも無責任です。その泥を被るのは他でもない、現場の人間であり、周辺住民なのです。その責任をもっと感じて欲しいと思います。
渡辺謙と佐藤浩市の迫力と優しさに惚れる。
あの時ニュースで毎日のように報じられた福島第一原発の事故の様子を、誰もが不安な気持ちで見ていた。何か事が起こると誰のせいだと「責任論」を言いたくなるが、そんな気持ちを吹き飛ばしてしまうような驚くべき現場の活躍の様子が描かれる。現場を必死で守っていた人々がいたことを知れただけでもこの映画を見て良かったと思う。外から見ると、想定外のことが起きて、現場は大混乱でなすすべがなかったかのような印象を持っていた。しかし実際は震災直後から組織立って対処するプロ集団であった。現在の状況はどうなのか、このままだとどうなるのか、今できることは何なのか、すべて客観的に冷静に判断して実行している。現場には、自分たちが何としてでも守らなければならないという熱い思いがあふれている。皆が相手のことを思い、信頼関係で結ばれている最高のチームだ。対照的なのが東電本店と官邸である。それぞれの立場で物を言うだけで、何もできない無能ぶりである。日本や国民を思う気持ちは嘘ではないだろうが悪役に見えてしまう。
津波も原発事故も大きく言えば自然の力である。自然の前では我々は無力のことが多い。恐らく自然を完全に支配することなどこれからも不可能であろう。しかし人類はいつも困難に立ち向かい乗り越えてきた。原発の作業員の勇気や、町を追われた人々の逞しさ、自衛隊や米軍の支援などを見ると少しだけ未来に希望を持たせてくれる、そんなことを感じさせる作品でした。
評価し辛い作品
批判に批判してる工作者に何か思うことはないの?
この映画は冒頭でおもいっきり保身に走る。「この物語は事実に基づくが、フィクションも混ぜる」と言ってあるのだ。その時点でこれはもはや「相棒」シリーズと何ら変わらない。
だが、ここにおいて「事実と異なる!」と騒ぎ立てるのはおかしい。
正しくは、「卑怯な逃げ道を作ってるんじゃない!」だろう。
物事を厄介にしているのは、中途半端にドラマをねじ込んでいるからだろうが、架空の話を混ぜた時点で現実の原発事故による避難生活者たちや、彼らを愛するものたちは少なからず怒りの感情を覚える。
人の心を理解するものなら、事実をつまみ食いして勝手にデコレーションして、「お涙頂戴」に仕立てあげることが、原発事故のせいで崩れもしなかった家をも追い出され、野性動物や心無い空き巣どもに荒らされ放題にされている避難生活者の神経をどれほど逆撫でするかは理解できよう。出来ないというのならそれはもはや人でなしだ。
この監督はお涙頂戴すればいい映画になると信じて、様々な人の気持ちを考慮せず、こざかしくも批判が起こることだけは察知して逃げ道だけ作って公表した。
開き直り・言い訳は情けない行為だ。恥を知るべきだろう
現実に起こったことを、現実の作業員の名前で再現しつつ、為政者や所長の名前はぼかす。権力を悪者として描きたいばかりに、権力に屈していると認識できよう。また、ストーリーの展開上、やむを得ず事実をねじまげるので、批判されたときのためにテロップで予防線まで作って保身に走る始末だ。そんなに傷つきたくないのか。人を傷つけるような映画を作っておきながら!
これは素晴らしい監督のやる行いではない。
心の底から軽蔑してもあまりある。
さて、タイトルの通りだが、気になる連中が跋扈している。
レビューにすらなっていない「批判への批判(必ずといっていいほど高評価)」を放置していることだ。
こいつらは映画についてひとことも語らず、常に文句を垂れながらちゃっかり最高または最高に近い評価をしている。
なぜこれらがいつまでも消されないのだ?まさか運営的にはこれらもレビューなのか?
高評価を行う連中が誰一人として「それは違うんじゃないかな」と指摘できないあたり、高評価帯の自浄能力の無さが露呈しているように思える。
映画(物語)であるとしても・・・☆
ほとんど何のプロローグもなく地震の場面から始まる。
この映画が製作されるのには、9年という時間が必要だったのだろうかと。
渡辺謙と佐藤浩市のダブル主演。
ダブル主演という言葉には、いつもどうかなぁ・・と思いますが、今回は
比較的納得して見ました。
二人だけではなくて、脇を固める俳優もオールスター。
火野正平が とても良い味を出していて印象に残りました。
実際にあったことを映像化する難しさも感じたが、良く出来ていると思う。
政府と東電の間で、振り回される現場。
何もわからずに命令だけ出し続ける中央の人間。
死にもの狂いで闘おうとする現場の人々。
きっと現実は、もっと凄まじいものだったことと思われる。
「決死隊」に志願する人、使命が果たせなかったと謝る人の場面など
物語と分かっていても 切ない気持ちにさせられます。
家族のことも、安っぽい家族愛みたいな感じで描かれていなくて良かった。
震災は、今もなお続いている。
F1でたくさんの人が働き、地元に帰ることができない人々。
こういった映画を見る度に、離れて暮らす自分達に何が出来るかと
問われているように思う。
もう一つは、中央と直面する現場の温度差。
今の新型コロナウィルスの状況を見ても、何も変わっていないような気が
して、暗い気持ちになってしまった。
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