Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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決死の覚悟で立ち向かう姿に、胸を打たれ
彼らも被害者だと改めて感じ、泣けました。
あの日の揺れた記憶、刻々と画面から
映し出される生々しい報道と、日々朝刊に
掲載される原子炉の危うい状況が蘇り、
まさに命懸けで戦っていた何十名もの
人々が確かに居たという事実に涙が
何度も溢れました。
償うべき責任が在るのは、一企業に
原子力発電という大きな責任を任せた
国なのではないか、少なくとも今後は
国が責任を持って管理するべきではないのか
と、その大き過ぎる被害に、国としてきちんと
対処する必要性を感じました。
今だに辛い思いをされている方々が、この
映画を、観られた時にどう感じられるのか、
今も気になっています。
日本に大きな地震が起きない事を祈るばかり
です。
最初から泣けた
たまたま近い映画館で同時にやってたのもあってか1人だけの鑑賞となり、最後まで存分に泣いてきた。政治的にどうだとか、放射性物質が誤解されるだのとか批判するやつらのことは知っていたが、これは映画であって、ニュースをただ切り取ったものとは違う。しかし、例えば第二次大戦の映画は今の震災の時の映画よりは後で、冷静に作り送ることとなったが、原発事故はまだまだ生々しく記憶に残っている。どうしても重なるのはしょうがないが、それにどうこう言っても始まらない。実はこの原作となった小説も途中で苦しくなり読み進んでいない。同じく映画もとても苦しく、この現代に命を曝した名も無き人たちが居たのは事実で、もう感情を揺さぶられっぱなしであった。
ちょっと豪華なキャストでの再現ドラマってとこじゃないでしょうか
新型コロナの影響で映画館の入りは日曜日の昼過ぎなのにガラガラでした。
映画は豪華キャストによる再現ドラマといった趣でしたが、業界や規模が違うものの私も工場に勤めるケミカルプラントのエンジニア端くれとして自分の会社だったらとの思いが交錯し、いろいろ考えさせられる映画でした。
この映画を見られる方は、この現場に近かった人もいれば、政治的な背景に興味がある方、まったく遠い別世界の話をエンターテインメントとして視聴される方など、多種多様であり一律で良し悪しを評価できない作品じゃないかと思います。
私としては自然災害に対する危機管理ってどこまでリスク評価しなきゃならないだと重い現実を突きつけられる作品でした。
これ最初から結末知ってるから、微妙。視察に来る総理は現実問題、ある...
観てよかった
日本型組織の病理を描き切った傑作
終始引き込まれた
日本のため命をかけてくれた作業員たち
東電側の視点で描いた作品
胸熱
絶対観るべき映画。バカ左翼のデマに惑わされてはいけない。
とても良い映画だった。原作が門田隆将だからとか菅直人に責任を押しつけようとする東電・自民党一派のプロパガンダ映画だからとか言う雑音に惑わされてこの映画を観ようとしない人がいるとしたら大変残念である。「50人の英雄が命を懸けて日本を守った」的な話にまとめられているようなので正直観るのを躊躇したが、やはり私は佐藤浩市と斎藤工を信頼しているし、あまりにも左派のアラシ的ツイートやレビューが多いので「あなた方はきちんと映画を観て批判しているの?」という疑念が湧いた。デマ映画というデマを流している連中はネトウヨと何ら変わらないしさらに罪深い。予告編は確かに「日本を守った英雄物語」というテイストで作ってあるがそれはより多くの人に観ていただくための手法であるし、家族のエピソードや自衛隊の描写も横田基地のオトモダチ米軍も戦略的忖度であって、描きたい(一人でも多くの人に見てもらいたい)のは「このあるまじき大事故の真実の悲惨」である。娘を持つ父親なら佐藤浩一と吉岡里帆の携帯メールでのやり取りで100%泣かされるし、糸井重里のように2時間泣きっぱなしならそれでも別に良いじゃないか。間違いないのは、この映画を観てそれでも原発が必要だと感じる人間はまずいないであろうということ。若松節朗監督に拍手。彼の思いはエンディングの「原子力明るい未来のエネルギー」という標語アーチ看板できっちり描写されている。
震災時の福島を知る
東日本大震災を多くの方が経験したわけですが、福島の第一原発の様子を知ることが出来る良い映画だと思います。
映画だからやっぱり演出が入って美化されてるし盛り上げたりしていますが、ドキュメンタリーではないので、その辺りで不満を上げてる人は、ちょっと違うかなと思います。
ストーリーをざっくり言うと下記の流れです。
映画はいきなり震災から始まります。その直後、津波がやって来て発電機が海水に浸かり故障したので、現場の中央制御室は真っ暗になってしまいます。
そこで働いているのが主人公の伊崎(佐藤浩一)です。伊崎は震災後直ぐに福島原発所長の吉田(渡辺謙)に電話連絡し二人三脚で原発事故を防ごうと協力して対応します。
計器類が異常を示す(気圧の膨張)ので、伊崎はベント(気圧上昇により原子炉が爆発するのを防ぐため、バルブを開いて空気を大気に放出すること。これを行うと放射性物質が原発周囲に撒かれることになるので、ベントは余程の緊急時のみの対応。当然、周囲には人は住めなくなる。ベントは世界で例がないこともあり、政府からの許可もなかなか下りない。)するため部下から志願者を募ります。バルブは原子炉の近くなので、放射線を沢山浴びてしまい体に悪影響を及ぼすので、かなり危険です。
二人1組でバルブを開きに行きます。服装は防護服に防護マスク、20分で尽きる酸素ボンベを身に付けています。1つ目のバルブは開けましたが、2つ目のバルブは、高温となった室内と、非常に高い放射線量により失敗してしまいます。
その後、水蒸気爆発が起こるのですが最後の2号機だけ何故か気圧が下がり爆発しませんでした。最終的に米軍が動いて避難民達は救われます。伊崎は現場から解放され家族の元に帰ります。
そして3年が経ち、伊崎は福島で春を迎えて終わります。
この映画では、判断できない東都電力本店(東京電力ではない)とそれに苛立つ吉田所長(本店に向かって悪態をつきます)が描かれています。私のサラリーマン経験から、基本は上からの指示以外のことはできませんから、その場での個人の判断による対応は難しいと思いました。東京電力の様な大企業ともなれば、なおさらだと思います。(優秀な社員が集まっているはずですが。)
政府指示による、ヘリコプターからの海水投下について、吉田はセミの小便と例えます。結局、現場の人間がどうすべきかを一番分かっているわけです。この辺りも、サラリーマンの方なら共感出来るのではないでしょうか?
泣かせようとする意図を感じる場面は何回かあり、それで泣いてる方も多かったのですが、私は現場の末端として働いている派遣社員の事が気になってしまいました(笑)
もう少しリアル感があればと思いました。海外メディアが福島原発事故を報じてるシーンでは、恐らく実在しないニュース番組なので、残念に思いました。また東電と言っているが東都電力の略称で東京電力でないことにも残念さがあります。略称もTTEPCでしたしロゴも異なりました。シン・ゴジラの方がリアル感があったと思います。
吉田と伊崎とその部下達がヒーローになってます。彼ら福島原発と戦った人達のことを海外メディアはFukushima50と名付けましたが、東電社員だけがヒーローになっていることに違和感を感じてしまいました。もっと多くの方(派遣社員)が活躍してたのではないでしょうか?
吉田所長は事故の2年後に食道がんで亡くなってます。事故の時にあれだけ頑張った方なんだと感心しました。
映画としては、普通に二時間観れますよ!
ネタバレなし鑑賞直後の率直な感想
あれから9年。ようやくこの題材を映画にできたのかと、非常に感慨深いです。
この作品に対して、低評価をつけている人は概ね、詳細が事実とは異なる、あの事故を美化しすぎだという点を批判しているのだと思いますが、私は個人的には、何はともあれ、日本人が当時のことを、冷静に振り返られるようになり、あらためて議論できるようになった、その第一歩になると思います。
なんと言っても大津波の映像自体がトラウマとかでこれまで自粛されまくってたことを思うとほんとに胸熱です。
これまで、いくつかレビューを書いて評価をしてきましたが、結局のところ、自分が星5をつける作品というのは、事実をもとにした作品だということ、しかも自分があの日あの時、その時代を生きた当事者だったこと、専門用語も容易に理解でき、感情移入しまくりだったこと、これに尽きると思います。
これは逆にいうと、創造性のある他の作品を否定することになってしまいかねず、なるべく冷静な公平なレビューを書きたいところですが、ほんとに正直なところ私は激しく心を揺さぶられてしまいました。
あえて気になった点として、フクシマ50というタイトルですが、50人だけでなく他にもみんな頑張っていたのだから50はおかしいだろと思いました。あとさすがに映画化まで9年は長いかなと思います。もう少し早くこのような作品を映画化してほしい。そのような時代になってほしいと思います。
あらためて、この作品を映画館で鑑賞できてよかったです。
震災で亡くなられた方々と吉田所長のご冥福をお祈りします。
映画としてはダメ❗
素晴らしい原作あっての素晴らしい映画。
日本人がこれから見続ける映画
映画の出来は傑作とは個人的に言いたくない。
でも日本人はこんな国難があったんだよと言う事実を
未来の子供達に教えないといけない。
その為にも日本人全員が見るべき映画だと思う。
正直端折らなければいけなかったところはあるし映画だから多少の脚色はある。
でもネットで東電本社と現場のやりとりの通信記録は残っているし
映画制作ににあたって現場の人達にインタビューなどをして
出来るだけ事実に関しては客観的に汲み取ろうとしたのは分かる。
しかし。
恐ろしい事にこの映画はノンフィクションだと言う事に皆気がつかないといけない。
演者の演技でフィクションの様な気がしてくるが
実はこれリアルな現場で全て行われていたという事は曲げようの無い事実なのだ。
その事実を後世に伝える為にも
この映画は子供達にも見せ続けないといけない。
事実と違うとか現場と東電とのやりとりが違うなんて浅薄な事ではない。
この映画で最大の見所は…
「人間の力ではコントロールが全く出来ていなかった」という事と
「最後は大いなる幸運と言うラッキーな偶然があったからこそ助かった」
という事なのだ。
つまりもしその偶然が無かったら
恐らく今こんな風に自分が映画を見ていることさえ出来なかったと言う事なのだ。
つまり最悪な出来事があったのは確かだけど
辛うじて首の皮一枚だけ残して日本が助かったと言う事は理解しておかないといけない。
その為にもこの映画は日本が存在する限り見続けないといけない映画だと思う。
感情的に否定したい人もいるだろう。
事実と違うと言いたい人もいると思う。
でも少なくともこの映画は日本にまた「神風」が吹いたと言う話なのだ。
これを否定出来る人は誰もいないだろう。
故にこの映画を良かったとか悪かったとかは敢えて言わないでおこうと思う。
ただ最高評価は与えておく。
何故ならこの映画は未来に渡って見続けないといけない映画だと思うから。
日本人に幸あれ。
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