サムライマラソン

劇場公開日:

サムライマラソン

解説・あらすじ

「超高速!参勤交代」の原作・脚本で知られる土橋章宏が、日本のマラソンの発祥と言われる史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を題材に執筆した小説「幕末まらそん侍」を、主演の佐藤健をはじめ日本を代表する豪華キャストの共演で映画化。「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマスと「おくりびと」の中沢敏明が企画・プロデュースを手がけ、監督を「キャンディマン」「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のバーナード・ローズ、音楽を「めぐりあう時間たち」のフィリップ・グラス、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当する。外国の脅威が迫る幕末の世。安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、15里の山道を走る遠足を開催することに。しかし行き違いによって幕府への反逆とみなされてしまい、安中藩取り潰しを狙う刺客が藩士不在の城に送り込まれる。遠足参加中に藩の危機を知った安中藩士の唐沢甚内は、計画を阻止するべく走り出す。

2019年製作/104分/PG12/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年2月22日

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(C)“SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners

映画レビュー

4.0グローバル時代のチャンバラ映画という大志は買うが

2019年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

「超高速!参勤交代」を大いに楽しんだ(続編「リターンズ」はやや物足りなかった)ので、2作の脚本を書いた土橋章宏の新作、少なからず期待していた。しかし本作、土橋は原作小説のみで、バーナード・ローズ監督を含む3人のチームでシナリオを練ったらしい。アカデミー賞にもゆかりある国際色豊かな製作陣に豪華キャストと来れば、さらに期待値も上がるというもの。

だがしかし。土橋の大きな魅力であった喜劇要素が、今作では藩士vs刺客の緊迫した筋を描くシリアスな演出に押され気味。笑えるシーンもちらほらあり、ビジュアル的に工夫した殺陣(スタッフが黒澤明の「七人の侍」が大好きなのはよくわかる)だって悪くない出来なのだが、お互いに勢いをそいでしまい、どうにもちぐはぐで、はじけ切れないのだ。

それでも、海外の市場を意識した時代劇を作るという動きはチャンバラ映画の生き残り戦略として正しいし、その志には敬意を表する。

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高森 郁哉

3.5後半のゴリ押し感は面白かったです。

2025年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

まず、言葉遣いに違和感を感じてしまって、そのせいでなんだか気持ちが乗りきれない状態になってしまいました。そこからたくさんの人物が登場し、それぞれのドラマを描いているのですが、なんだか薄味。もう少し人物を絞って深掘りしても良かったのではないかと思いました。でも、面白おじさん竹中直人は安定してて良かったです。

少々とっ散らかった前半でしたが、城へ戻る後半は物語が一点集中していき、なかなか躍動感もあり面白く観れました。佐藤健の身のこなしはさすがですね。それでもやはり、演出面の粗がどうしても気になってしまい、どうにもこうにも乗りきれない。あと姫の扱い…姫バレしたあと、そんなんで大丈夫なん…?

うーん、監督さんの時代劇に対する認識の甘さ…いや、それ以前に、観客にどう見られるかの意識が低いのでは?と疑ってしまう部分が目立ってしまって残念でした。

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吹雪まんじゅう

3.5七人の侍に捧げるイギリス人監督の愛

2025年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今となってはそこまで面白い作品でもないが「七人の侍」が傑作であることは間違いない。「七人の侍」のような映画を撮りたいと言う映画監督は多い。自分がもし映画監督であったなら同じ事を思っただろう。
本作は、そんな想いを存分に詰め込んだ、模倣と言う名のオマージュに溢れた作品だった。

「七人の侍」の黒沢明監督と同じ日本人ではないイギリス人監督バーナード・ローズだからこそ出来た、「七人の侍」と、ほとんど同じショット、カットの連続で、ムフフと笑わずにはいられない。
ここのレビューではサムライ映画を理解できていないなどと叩かれているようだ。確かに理解できていないところはあるだろう。しかし、サムライ映画に対して、こんなに愛を感じる作品はそうそうないと思う。まあ主に「七人の侍」に対してだが。

それと、セリフのほとんどを聞き取れなかったのだが、全く問題なかった。画面を見ていれば意味がわかるという映画らしい姿で、監督の手腕が確かなのだなと感心してしまった。
それにちゃんと応えられた出演者たちの演技力も見事というほかない。
美術は申し分ない。衣装は最高。美しい画と良いショットもある。盛り上がるところがないことと、ストーリーが若干微妙ではあるが、こんなに低い評価の理由がわからない。ただケチをつけたいだけのようにも思えてくる。

遠足にかける想いを募らせたキャラクターが数名出てくる。メインストーリーのことを考えると彼らのエピソードはなくてもよかったのではないかと考えてしまうが、遠足を中心にした群像劇だったと思えばしっくりくる。
原作は知らないのでなんとも言えないが、安中藩に暮らす様々な人々と遠足のドラマだったと思った。
そのせいか、なぜ盛り込まれているのかわからない、竹中直人さん演じる又衛門のエピソードのラスト、ふんどし姿でかがり火に向かい走るシーンで妙に感動してしまったのだ。

しかし、15里(58キロ)を急に翌日走れと言われて走れる距離じゃないよね。藩主の無茶振りが作中で一番ビックリした。
あそこのセリフは安中藩主を演じた長谷川博己さんのアドリブらしいので、本当はもっと短い距離だったのかも。

最後にどうでもいいシメ。
「とお」「あし」と、分けて変換していたが、ここを書く段になって、「えんそく」と入力すれば簡単だったと気付いた。

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つとみ

2.5真田広之が日本を脱出してしまった理由が、垣間見えちゃう時代劇

2025年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

これも、2010年代に乱発された、トンデモ設定の時代劇の1つ。
こういう、変な設定をくっつけた時代劇ばかり作ってたから、
真田広之は日本から脱出して「SHOGUN」を作り、
時代劇の再興を、目指してしまったんだろうなあと思った。

やるんだったら少林サッカーくらい、ぶっ飛んだ覚悟と展開でやらないと、
滑ってる感を隠せなくなる。

良かった演者
青木崇高

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ソビエト蓮舫