パピヨンのレビュー・感想・評価
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スティーブ・マックイーンと言えば「パピヨン」が忘れられなかった
子供の頃に観て怖くて忘れられなくなった映画「パピヨン」 オリジナル版より上映時間が短いということもあり、パピとドガの友情の描きかたに若干の物足りなさはあったものの、フィクションを越える実話の重圧感や人間の真の残酷さや恐ろしいほどの我欲などは映像を通して十分に伝わるものでありました。 オリジナル版があまりにも有名過ぎて、チャーリー・ハナムもやりにくかったとは思いますが、実際にげっそり痩せていたり、やつれた雰囲気など演技には相当の努力の後が見られました。ドガ役のラミ・マレックは気負わず、オリジナル版の雰囲気を保ちながら、素晴らしい演技を見せてくれていたと思います。 どちらにせよ、始まった瞬間から重い映像の連続で知らず知らずに集中してしまうため、最後まで観た後はぐったりとしてしまいます。 もし濡れ衣や人違いにより、身分も証明できない状況下に連れていかれたら 人間の尊厳なんてどこにもありはしない。 生きては出られない監獄の労働と飢え。それでも 可能性を信じて生きようとする人間の強さっていったい何なんだろう・・・。 そんな時こそ奇跡は味方するんだろうか・・・・。 法の支配や国家の支配 お金の支配など、どんな場所にあっても私たちは何か大きな力に支配されている。 そんな理不尽な社会の闇のなかで本当の自由なんてありはしない。それでも愛とか友情とかが決して失くならないのは何故❓ ふと私は、パンドラの箱の話を思い出してしまいました。一番最後に残った 「希望」 きっとそれが答えなんだと思います。希望は残酷なものですね。生きることは使命に満ちた業なのかもしれません。
解りやすいストーリーとテンポの良い展開
解りやすいストーリーとテンポの良い展開で飽きずに鑑賞出来ました。 主演のチャーリー・ハナムさんは素晴らしい演技。 特に2年間の独房生活のシーンでは本作の為に体作りから努力していたのか凄い筋肉💪 そこから朽ち果てていく様も見事に表現されていた印象。 相棒役のラミ・マレックさんも良い味を出していたけど「ボヘミアン…」のイメージが脱却出来ずに鑑賞してしまったのは残念(笑) 巧妙な計画で脱獄するのを期待してたけどそこは残念でした。 このような事実があった事を作品に残すのは大事。 本作。子供の頃にオリジナル版を観た記憶はあるんだけど記憶の無いまま観賞。 観賞後も思い出されず。 もう一度オリジナル版を観ないと( ´∀`)
興奮感は無い
オリジナルは未見。 本作の予告が良かった事と、チャーリーハナム が出演してので 楽しみにしていた作品。 チャーリーハナムは「パシフィック・リム」でめっちゃカッコいい役柄と演技で注目しててその後、「フィフティ・シェイズ」の主役が決まった時は更にブレイクするなぁと思ってたんだ。 そしたら降板しちゃって、 「キング・アーサー」でアーサーを務めたけど興行的に赤字になるし。 なかなか良い作品での主役が回って来ないなぁなんて思ってた。 そしたらラミマレック と共演だからね~。 ブロマンス的な(性的な意味じゃなく)友情を描いてそうだし、 日比谷シャンテの220席が満席だったから期待値上がった。 さて作品だけど、133分とちょい長めの作り。で、脱獄劇だからハラハラドキドキするような展開と、囚人同士過酷な環境を過ごすなかで友情がうまれる。なんて想像してたんだけど……。 想像を膨らませ過ぎるのは良くないね。 3,4年前に観たTVドラマの「ミスターロボット」に出演してたラミマレック。 その頃から特徴のある顔と演技力は観客を寄せ付けるものがあるなぁと感じていたし、本作でも役柄の特徴を掴んだ演技は 想像以上に良かった。 チャーリーハナムも相変わらずカッコいいし、囚人としてその時々の環境に合わせた肉体造りは流石だなぁと思わせてくれたし。 ただ、ストーリー展開に単調さが否めず、2時間が退屈に感じてしまったのが正直な感想。 監獄という単一の環境なので単調になりやすいのかもしれない。 が、場面展開するシーンはかなりあったのでもう少し変化をつけた演出があったら感情移入しやすかったのかも。 自伝的作品の難しさなんだろうか。 今度、オリジナルを観て見比べしてみよう。もしかしたら本作の良い所が感じられるかもしれない。
絶対心折れる
91本目。 実話を元にとは言え、生きても死んでも地獄。 恐ろしいまでの精神力。 俺なら心折れるよ。 なぜそこまで脱獄に?女だよ、やっぱりそれしかないもんと思ってたら、最後に思い出した濡れ衣だったて。
因みに自分の誕生月日は…スティーブ・マックイーンと同じです!!
辛口な批評が散見されたので内容に多少の不安は有りましたが、少年の頃に衝撃的な感銘を受けた傑作のリメークとあって、期待と不安に心を躍らせながら鑑賞をしました。 結論から言うと、自分的にはほぼ補満足です。確かに、オリジナル作品から較べれば雲泥の差がある事は否めません。ライ病患者とのシーンの欠如や独房でのゴキブリを食べたと想起させるシーンの欠如等、作品を語る上で欠かせないシーンの幾つかは割愛されていました。 それでも、この原作の素晴らしさを世に問い返して呉れた功績と、オリジナル作品に果敢に挑んだ意欲とは、とても高く評価出来ると思います。オリジナル作品に対するオマージュも感じられます。 主演のチャーリー・ハナムの横顔が、往年のスティーブ・マックイーンの横顔にソックリ(特に右斜め下から)で、画面を観ながら何度もその懐かしさにハッとさせられました。彼が生き返ったかの様な錯覚を覚えました。 名優スティーブ・マックイーンを知らない世代、オリジナル作品を知らない世代にも、その凄さに興味を持つキッカケになったのでは無いのでしょうか? スティーブ・マックイーンの凄さ、ダスティン・ホフマンの凄さを再認識させられると共に、トランボという脚本家の凄さを再認識させて貰ったという意味に於いても、とても懐かしい良い時間を過ごさせて貰ったなと思っています。 エンドクレジットに2017とある事から、ラミ・マレックが映画クィーンに主演する以前の作品の様です。オリジナル作品と比べての評価の低さや興行的な採算性等から、日本での公開が遅れたというのは有るのかも知れませんネ。
2019-61
チャリハナさんの役者魂に痺れた。
オリジナル版の存在すら知らず、相変わらず似合わないシャンテ入り。
品の良さそうなおばあさまに、「マックイーン世代だけかと思ったら、感心ねぇ。若い子も見るのね」とお声かけ頂き、「チャリハナさん見に来ました」と言ったら🤔
こういうトーク、嫌いじゃないです。
そのチャリハナさんの役者魂がすごい。
主人公目線でも過酷な囚人生活や壮絶な喧嘩。
この撮影、かなり過酷だったはず。
イケメンの綺麗なチャリハナさんで始まるものの、すぐに汚くなります。
真っ裸(まじひやひやした)で殴られまくって地面にジャーーとか、もう痛すぎる。
希望と絶望の繰り返し、それでも希望を捨てない、けど決して楽観主義で浮かれてるわけではありません。そういうセリフはあるけど、パピ自体は結構現実主義者だと思います。
なのになんでそこまで前を向けるの?と、ずっと不思議な、かつ魅力的なキャラでした。
ラミ・マレック演じるポンコツ彼女。
Youたち、つきあっちゃいなよ(笑)
信頼関係と不思議な運命で結ばれた2人。
ずっとパピにしがみついていたルイが下した、ラストの選択。
もうルイがいなくてもやっていける最後の脱獄だと、ルイがわかったのかなぁなんて思いました。
正直、テイタム兄さんとキャラがかぶってあまりぱっとしない印象だったチャリハナさんのイメージがガラリと変わりました。
知らない世界に生きる者たち
これが実話ならば、我々の知らない世界が 今もどこかで存在し、絶望の中で家畜化した人間が 今日を生きているんだろう。 そして中には、強靭な精神力でそれに立ち向かい 明日への希望に戦い続けているのだろう。 耐えれば何とかなる、そんな事を教えられた気がする。 自身に降りかかる多少の苦労が、ちっぽけに感じて来た。
筋肉俳優からの脱却はなかなか難しいのだろう
チャーリーハナム主演 アメリカでの興行は完全にコケたと聞く いちおう満足のいく出来だと俺は思うのだけれど、ハナムのイメージがマックイーンとは乖離したのが敗因か パシフィックリムのイメージが強いもんね 昔シルベスタスタローンがシリアスに転向しようとして失敗したのを思い出した 俳優の路線変更を応援したいので★5 (ゴキブリ食うシーンは欲しかったのでほんとは★4)
脱獄物からバディ物へ
旧作のリメイクを期待するひとには物足りないところ不満点は多々あるとは思われるが、これは旧作とは描写したいところが違うことを念頭に置いて観てほしい映画だ。制作サイドもあえて旧作は意識せず、原作準拠でさらに監督が描きたかった「パピとドガの関係」に焦点を置いたといろいろな媒体で述べている。
結果、脱獄物からバディものへとテーマが変わった。
チャーリー・ハナムが演じるパピヨンは男らしさの中に曲がることのない少年ぽい正義感がある。このパピヨンを苦手と思う人は少ないのでは?
一方のラミ・マレックが演じるドガは前半では世間知らずでおどおどとしてとことん役に立たず。非常に腹立たしいw。が、ラミが演じると愛らしくなってしまうのだから演者というのは恐ろしい。
二人の関係が大きく変容するのはパピヨンが最初の独房に入ってからで、ここからバディ物としてのパピヨンの本領発揮である。
脱獄という目的が一致したときの二人はまるでいたずら小僧のようであった。
松浦美奈の翻訳も華を添えて切なくも後味の良い映画になっている。
二人の関係性を際立たせるために実際は撮られていた幾人かのキャラクターは存在自体消されている(パピヨンに寛容な看守、ドガの友人となる囚人、有名なハンセン氏病の男とのやり取り これらはデリートシーンとしてDVDには入っており、試写会でも上映された)
パピヨンの行動原理が「脱獄する」の一点であるのに対しドガのそれは少々複雑である。ネットでは女性を中心にとくにドガの心理に関して議論がなされており面白い。
とにかく、旧作とは描きたいものが違うので出来たら全くの新作として観ていただきたい。
オリジナル版に負けていない
オリジナル版は高校生の頃に見て以来なのでもう45年近く前になるかな。そんなわけでストーリーの大半は記憶が薄れていて、今回のリメイク版はハラハラドキドキと最初から最後まで息が抜けずに思いっきり楽しめました。 スティーヴ・マックイーンが演じたパピヨン役をチャーリー・ハナムという俳優さんが演じたのですが、この俳優さん知りませんでした。おかげで話が進むにつれてマックイーンかと見まがうほど似てくる感が凄い。まるで乗り移ったかのよう。 そしてダスティン・ホフマン演じたドガ役をラミ・マレックが演じているのですが、フレディ・マーキュリーの印象が拭えないのではという心配も杞憂。彼の才能を再認識できる素晴らしい演技でした。 実話ベースのためストーリーはほぼ一緒で特に奇をてらった演出もなく、映像の新鮮さが目を引く点と俳優の力量の見比べ以外は大きな違いはないけれど、オリジナル版には代えがたい味があり、そこには勝てないながらも、リメイク版も決して引けを取らないほどの出来映えにはなっていると思います。 とにもかくにも見応えあり見て良かった映画であることは間違いない。
絆は感じるけれど。
なぜにここまで固く強い絆が生まれたかが、不明。流刑地も地獄島も人道的に認められるものではないけど犯罪者の収監所だからあまり美化するのもどうかと。ただ2時間越えの長尺だけどあっという間でした。面白かったんだろうなー。
友情と希望
オリジナルをご覧になられた方の評価はそんなに高くないですが、私はまだ観てないせいかとても良かったと思います そんなに遠くない過去にこんなひどい刑務所があった事にまず驚きました 犯罪を犯した人たちが行くところだから当然だけど、あの頃はちゃんとした裁判もないだろうし、冤罪も多かったのでは 人として扱われない絶望という世界の中で、人が希望を失わず生きていけるのはやはり仲間なんですね チャーリー・ハナムがインタビューで答えてた友情を超えた兄弟愛、ずっとドガと呼んでいたパピヨンがラストにルイと叫ぶシーンはジーンときました チャーリー・ハナムのだんだんと痩せこけていく肉体改造もすごかったし、チャーリー・ハナムが共演をこだわったラミ・マレックも素晴らしかったです
よかったのです。
なんとなく時間潰しで観に行きました。 何と言っても主役のリチャード・ハナムが男前! それはさておき、捕まっては投獄されの繰り返して(題材なので当たり前だが)、途中観るのに疲れてしまったが全体的には好きな作品でした。 ラミ・マレックの演技は前作の印象が強すぎフレディにしかみえなく、他の方をキャスティングしてほしかったように思えた。 皆さんがレビューで書かれてるオリジナル版も観てみたいと思います。
本作品も名作であり、大満足作品
1973年公開、スティーヴ・マックィーン、ダスティン・ホフマンの「パピヨン」のリメイク作品である「パピヨン」(2017年版)を見てきました。 前々から本作品の存在を知っていて大変に楽しみにしていました。「パピヨン」(1973年版)の方も、中学生の頃見たきりなので、今回のリメイク作品は、見直す事でも大変に楽しみにしていました。 で、本作品、正直に結論から言えば、本作品も名作であり、大満足作品です。 リメイクやリブートって、どんなに良く出来ていても、作り直す必要があるのかと思う作品も沢山あるけど、本作品は、大変に良く出来ていて、「パピヨン」を知らない人で、初めての人も本作品を満足して貰えると思います。 本作品で、スティーヴ・マックィーン、ダスティン・ホフマンの代わりをしたのが、チャーリー・ハナム、ラミ・マレック、ラミ・マレックに関しては、「ボヘミアン・ラプソディ 」で絶賛されましたが、本作品でも、素晴らしい演技です。 チャーリー・ハナムに関しては、「マッドマックス」のマックス役にしてもいいかな、前作品に負けない演技力、また演出で、大変に素晴らしい。 本作品を監督したマイケル・ノアー監督も他の作品データがみやたらないので、本作品がデビュー作品なら、本作品を撮り上げた技量は凄いとしか言いようがないな・・・・ 実際「パピヨン」(1973年版)を見た事のある人は、内容を知っているので、ある意味、ハラハラドキドキ感は、オリジナルで経験をしているので、本作品ではおもいきり味わえませんが、それでも、こちらは楽しめるな、「パピヨン」(1973年版)も名作なら、「パピヨン」(2017年版も名作の1本だと思います。 強いて難を言うのなら、パピとルイが友情を深めて表現が少し甘いかな・・・・ま、オリジナルと比べて上映時間が短いので仕方がないかもしれませんが(このような解釈でいいのかわかりませんが)しかし、本作品もあっと言う間だったな、オリジナルの「パピヨン」をもう一度見直したい、また、「ミッドナイトエクスプレス」を思い出してこの作品ももう一度見たいと思った。
マックイーン懐かしい
1973年製作の「パピヨン」をチャーリー・ハナムとラミ・マレックの共演でリメイクした作品。 当時の作品と比較しながら鑑賞していましたが、マックイーンの牢獄内での悲痛な表情が蘇って懐かしくなりました。 この作品もリメイクとしては、よくできた作品の部類と思い堪能して鑑賞できました。
1973年版のインパクト
120.チャーリー・ハナムとミラ・マレックの二人がスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンと重なってしまうのは仕方がないところ。旧作の芯を活かしつつ、現代的にアレンジされ、テンポ良く進む
『自由・平等・博愛』の国での出来事
1973年製作の「パピヨン」のリメイク。実話に基づいている。 刑務所脱走ものの映画と言えば、1963年の『大脱走』、1979年の『アルカトラスからの脱出』、1996年の『ザ・ロック』、2013年の『大脱出』など、数多ありますが、この作品も、それらに勝るとも劣りません。あ、最初の『大脱走』は、“刑務所”ではなくて、捕虜収容所からの脱走ですね。 刑務所脱走と言うと、やっぱり、執念、我慢なんですね。この作品でも、何があっても我慢して、捉えられても何度でもトライすると言う、執念深いともいうべき行動が、脱走に繋がっています。 それにしても、この様な人権を無視した刑罰が『自由・平等・博愛』を国の標語とするフランスで行われていたとは驚きです。しかも、19世紀の話なら分かりますが、20世紀の話。年で言うと80年ほど前の話になるので、「意外に昔」と感じますが、第二次大戦直前の頃と言うとどうでしょう?意外に“最近”の出来事に感じませんか?インターネットの巨大百科事典サイトに寄れば、悪魔島の監獄施設が廃止されたのは、何と!!1953年。そんなころまで有ったんですね。それが一番この映画で印象に残った所です。
リアルなパピヨンとして!
リメイクはどうしてもオリジナルと比較する。
しかしこれは、また違う視点からのパピヨンと
して非常に良い作品だ。
レミーマレックもボヘミアンでブレイクしたが
実はその前に撮影された作品だ。
ハリウッドらしくエンタメは、前作だか、暁に祈れのようなインデペンデンスな味がいい。
よく生還できたなと改めて思う!
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