劇場公開日 2019年6月21日

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「『自由・平等・博愛』の国での出来事」パピヨン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5『自由・平等・博愛』の国での出来事

2019年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1973年製作の「パピヨン」のリメイク。実話に基づいている。

刑務所脱走ものの映画と言えば、1963年の『大脱走』、1979年の『アルカトラスからの脱出』、1996年の『ザ・ロック』、2013年の『大脱出』など、数多ありますが、この作品も、それらに勝るとも劣りません。あ、最初の『大脱走』は、“刑務所”ではなくて、捕虜収容所からの脱走ですね。

刑務所脱走と言うと、やっぱり、執念、我慢なんですね。この作品でも、何があっても我慢して、捉えられても何度でもトライすると言う、執念深いともいうべき行動が、脱走に繋がっています。

それにしても、この様な人権を無視した刑罰が『自由・平等・博愛』を国の標語とするフランスで行われていたとは驚きです。しかも、19世紀の話なら分かりますが、20世紀の話。年で言うと80年ほど前の話になるので、「意外に昔」と感じますが、第二次大戦直前の頃と言うとどうでしょう?意外に“最近”の出来事に感じませんか?インターネットの巨大百科事典サイトに寄れば、悪魔島の監獄施設が廃止されたのは、何と!!1953年。そんなころまで有ったんですね。それが一番この映画で印象に残った所です。

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勝手な評論家