劇場公開日 2019年6月21日

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「因みに自分の誕生月日は…スティーブ・マックイーンと同じです!!」パピヨン わいちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0因みに自分の誕生月日は…スティーブ・マックイーンと同じです!!

2019年6月30日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

幸せ

辛口な批評が散見されたので内容に多少の不安は有りましたが、少年の頃に衝撃的な感銘を受けた傑作のリメークとあって、期待と不安に心を躍らせながら鑑賞をしました。
結論から言うと、自分的にはほぼ補満足です。確かに、オリジナル作品から較べれば雲泥の差がある事は否めません。ライ病患者とのシーンの欠如や独房でのゴキブリを食べたと想起させるシーンの欠如等、作品を語る上で欠かせないシーンの幾つかは割愛されていました。
それでも、この原作の素晴らしさを世に問い返して呉れた功績と、オリジナル作品に果敢に挑んだ意欲とは、とても高く評価出来ると思います。オリジナル作品に対するオマージュも感じられます。
主演のチャーリー・ハナムの横顔が、往年のスティーブ・マックイーンの横顔にソックリ(特に右斜め下から)で、画面を観ながら何度もその懐かしさにハッとさせられました。彼が生き返ったかの様な錯覚を覚えました。
名優スティーブ・マックイーンを知らない世代、オリジナル作品を知らない世代にも、その凄さに興味を持つキッカケになったのでは無いのでしょうか?
スティーブ・マックイーンの凄さ、ダスティン・ホフマンの凄さを再認識させられると共に、トランボという脚本家の凄さを再認識させて貰ったという意味に於いても、とても懐かしい良い時間を過ごさせて貰ったなと思っています。
エンドクレジットに2017とある事から、ラミ・マレックが映画クィーンに主演する以前の作品の様です。オリジナル作品と比べての評価の低さや興行的な採算性等から、日本での公開が遅れたというのは有るのかも知れませんネ。

わいちゃん