ちいさな独裁者

劇場公開日:

ちいさな独裁者

解説

「RED レッド」や「ダイバージェント」シリーズなどハリウッドで活躍するロベルト・シュベンケ監督が母国ドイツでメガホンをとり、第2次世界大戦末期に起きた実話をもとに描いたサスペンスドラマ。1945年4月。敗色濃厚なドイツでは、兵士の軍規違反が続発していた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、偶然拾った軍服を身にまとって大尉に成りすまし、道中出会った兵士たちを言葉巧みに騙して服従させていく。権力の味を知ったヘロルトは傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、ついには大量殺戮へと暴走しはじめるが……。出演は「まともな男」のマックス・フーバッヒャー、「ヴィクトリア」のフレデリック・ラウ、「顔のないヒトラーたち」のアレクサンダー・フェーリング。

2017年製作/119分/G/ドイツ・フランス・ポーランド合作
原題:Der Hauptmann
配給:シンカ、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
劇場公開日:2019年2月8日

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(C)2017 - Filmgalerie 451, Alfama Films, Opus Film

映画レビュー

4.0「服は人を変える」の悪い例

2020年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

日本版のポスターが秀逸だと思う。主演俳優の顔をカットして軍服を全面に押し出す。主人公は軍服に操られる存在に過ぎない、真の主役は軍服なのだと力強く訴えている。
着る服によって気分が変わることは誰でもあるだろう。しかし、その効果は強すぎた場合、この映画が描くようなことは誰にでも起こりうるかもしれない。服は人を変える力がある。これはそれが悪い方向に変わってしまった場合の物語だ。ナチスの軍服は、その意味で非常に完成度が高いと言える。ただの若造にあれだけの威厳と権力を与えてしまうほどに強力なデザインだったということだ。
しかし、服だけであれだけ人間性が変わってしまうことがあるのだろうか。服という外部要因だけでまるで違う人間に変身してしまうとしたら、人間の本質とは何なのか。玉ねぎの皮のように剥き続けたら、中には何も残らないもので、どこまでも外部要因の積み重ねでしかないのだろうか。そういう人間の本質の空洞さのようなものが見えるから本作は恐ろしい。

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杉本穂高

4.5不条理なコメディである。

2023年12月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0胸糞映画

2022年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

普段戦争映画は観ないのですが何となく観てみました
脱走兵の虐殺シーンは終始胸糞悪かったです。
それにしても収容所での電話のやり取りで何故バレ
なかったのかが不思議、だって存在しないはずの大尉のはずなのに
なんで全権任せられる事になっちゃうの?
まぁ本人の才能+戦争末期での混乱等色々要素は
あったのでしょう。
それと戦争映画という事で今のウクライナ情勢も重なりました
ロシア軍による民間人への虐殺などヘロルド達がやってた
脱走兵への無慈悲な大量虐殺とやってる事同じ・・・いや現実は
子供を含めた非戦闘員が犠牲になっているのでそれ以上の悪逆非道な
振る舞いですよね。

ロシア側にも大義がない戦いに駆り出されたであろう若いロシア兵の
中には訳もわからず死んだ者や当然脱走した者もいるんじゃないかな、
映画での極限状態での狂気ぶりを見ていると今これと同じ事が
たった一人の権力者のせいで現実に行われているんだと思うと
胸が痛むばかりです。

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和徳

4.5狂気

2021年10月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

としか言いようのない、、
残酷で恐ろしい映画です。
これが実話だから尚更です。
ラストのエンドロールが特に印象的でした。
映画としては良く出来てると感じた。

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