マックイーン モードの反逆児
劇場公開日 2019年4月5日
解説
デビッド・ボウイやレディー・ガガといったアーティストをはじめ、キャサリン妃にも愛されたファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンのドラマティックな生涯を追ったドキュメンタリー。1969年にロンドンの労働者階級に生まれ、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビューしたマックイーンは、27歳の若さでジバンシィのデザイナーに大抜擢される。自身のブランドで展開した過激なショーから「モードの反逆児」と呼ばれる一方、ボウイやガガなどの衣装、ビョークのMV監督、プーマやティム・バートンとのコラボなど精力的に活動を展開し、34歳で大英帝国勲章を授与される。しかし、成功の絶頂の中で2010年に40歳の若さで自ら命を断ってしまう。マックイーンの波乱に満ちた人生を友人や家族たちのインタビュー、発掘されたファッションアーカイブなどから迫っていく。マックイーンの友人でもあったマイケル・ナイマンが音楽を担当。
2018年製作/111分/G/イギリス
原題:McQueen
配給:キノフィルムズ
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2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
正直、ファッションに疎い人でもこのドキュメンタリーにはかなり圧倒されるのではないか。それほどマックイーンという男は孤高かつ謎に満ち、映画的な人生を生きた。そんな彼が手掛けるファッションショーもこれまた実に映画的だ。ただ美しいだけのショーとは異なり、嫌悪する人は嫌悪する、魅了される人はとことん魅了される、壮絶なまでの美醜が相まった表現空間がそこに降臨している。この世界において彼は文字通り神なのである。
また、彼の表現性のすべてを祝福するかのように本編で鳴り続けるのが、マイケル・ナイマンの音楽だ。実際にマックイーンも創作活動に彼の音楽を好んで何度も聴いていたのだとか。この寄せては返す波のような高揚感にも、我々観客をこの男の半生に熱狂的なまでに釘付けにさせる大きな要因がある。と同時に、表現すること、常に自分の壁を突破し続けることの苦悩について、胸が苦しくなるほど突きつけられる作品でもあった。
2020年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
大泣きだ。
1969年英国の労働者階級家庭で6人兄弟の末っ子として生まれた、リー・マックィーンという夢以外は何も持たない一人の青年が、モードをアートの域に高めた立役者の一人、アレクサンダー・マックィーンになり、40才で生涯を自分で終えた。その疾風怒濤の人生が、彼の創った作品とともに、手に取るように鮮やかに描き出されていた。
若者らしい破天荒さで、革新的なファッションを実現して行くも、名を成すにつれ悩みもまた大きくなる。その優しい性根ゆえに、身近なスタッフの生活を支えるため心身を削っていく。常に締切に追われる、心にゆとりのない生活の中では、身近な仲間達が普通の幸せを手に入れていくのを目にすれば、自分の人生に疑問を持つに至ったのも無理はない。それに追い討ちをかけるような人生の意地悪の数々。それでも。
もしちゃんと「time-out」を取って、遠くから自分を俯瞰する時間があったなら、と想像する。その後で、もう一度生まれ変われるとして、どんな人生を選ぶかを尋ねられたら。
彼の創り出した素晴らしいドレスの数々、革新的なショーを想う。
彼ならやはり、モードの創造に携わる人生を選ぶような気がした。
2020年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
いやぁ~、身を削ってる。
リーのショーは、
コレクションやファッションショーというより、
魂を表現しているというか、
自分を表現しているというか…。
苦しいよ、これは…。
2020年5月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
マックイーンのドキュメンタリー
時代がようやくついてきてるのか、コレクションを見ても違和感はない。
綺麗なライン、色使い、素材、素敵✨
この衣装はちょっと、、。
そんな衣装がない。
たまたま映像には写ってないだけなのか?
天才ゆえの苦悩。
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