アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
全540件中、141~160件目を表示
やっと観られた!
公開時に見逃してしまい、ずっと観たかったこの映画。
いやぁ、良い意味で裏切られました!
史実を変えずに大和誕生をどう料理するか。
そういうことかと。
戦争をしたい性の軍人、100年に一人の天才が数字で測れない「戦争は回避すべき」という思い。
こんな簡単なことで戦況が変わるのかと思うけど、様々な戦争の局面はほんの些細な作戦で左右されている。
実際どうだったのかは藪の中だけど、とても面白いフィクションだった。日本史、まだまだ想像の余地がたっぷりあるなぁ。
冒頭の大和戦闘シーンはとても迫力があり、大スクリーンで見る価値大!
山崎貴監督にしては(と言っては失礼だけど)、CGとストーリーのバランスが良く素晴らしい映画でした。
ぐっ…面白いじゃないか…。
正しい事ってなんだ
正しくない論理なのだが妙に納得させられる
浜辺美波目当てでこの映画を見たのだが、ストーリーも知的で面白く2時間9分ノンストップで楽しめた。この映画のキャラクターは個性がはっきりしていて、特に平山忠通造船中将の持つ不思議な雰囲気と正しくない論理なのだが相手を納得させてしまう力はとても恐ろしく、底知れない何かを感じた。そして今回前髪を分けていた浜辺美波はいつも以上に可愛く、彼女の出ているシーンは終始ニヤけっぱなしだった。あー屍人荘も早く見に行かねば、、、
現代への警鐘
大まかな内容としては
「史実を変えず、裏ではこのような議論が行われていた」と言ったフィクション映画だ。
機密会議で相(あい)対する、双方が論破し勝利を納める。
しかし、まるで悪魔にでも操られているかのように、自分の望まない方へと向かっていく。
結果は、多くの人が知るところである。
しかし、これは単なるフィクションではなく、現代にも当てはまる事だ。
"自衛隊派遣"において、菅官房長官の「心配している/していない」が問題になった。
しかし、官房長官がどのように答えようとも、そこには正解など存在しない。
また、国民も個人の感想を責めたところで、何も生まれないし変わらない。
そして、自衛隊派遣については、ほぼ反対意見はなく「毎度の事」と慣れきっている。
いくら後方支援と言えど、常に危険が伴う事は多くの国民が知るところであると言うのにだ。
国が成熟するほど残された問題は、どこにも正解が存在しないものばかりである。
ぜひ若い人には、この映画をそれぞれの立場で、その時「自分ならばどうするか?」「自分がどうならば納得するのか?」との視点で見て考えて貰いたい。
軍艦か?それとも空母か?先見の明はどっちだ?
昭和8年、欧米との対立が激化していく中、日本の威厳を世界に知らしめようとする巨大戦艦「大和」の製造を巡り、天才数学者・櫂直(かい・ただし)が海軍に招き入れられ大日本帝国海軍の行末と戦う話。
第二次世界大戦への歩みを数学・数字と言う面白い視点で描き、毎度作られている日本特有・日本敗戦戦争ネタ作品への飽きを解消している。
面白い視点から描こうとすればコメディが日本映画の特有として出てしまいがちですが、この映画は至って真面目で好感も持てました。ラストでは数学者・設計者としての意地も感じ取れます。
見所の俳優に関しては田中泯かな。山崎監督作品ではホント良い役をします。
ちょっと残念なのは山崎監督VFX。
戦艦は「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」から、戦闘機は「永遠の0」からの流用されてるかの様に進化無し(戦闘機はとんぼじゃないんだから)。
昨今の山崎監督VFXはあまり進化を感じないのだ。
(期待しているだけに)監督には更なる日本VFXの進化をもたらして貰いたいものだ。
それでも大和は造られた。そして沈んだ。
この映画、台詞が多過ぎないか?
滅びの美学
計算では出せない答えが会議で飛び出した時点で負けは決まっていたのだろう。
金額を隠蔽して虚偽の情報を他国へ流す…常套手段であるがそんなセコい真似をしても意味の無いほどに比我の戦力差は桁違いで、勝ち目のないのは櫂少佐にも分かっていたのに…
美意識への憧憬…日本人独特なのか?
負ける為の戦争だったのか?
大和出港の櫂少佐?の顔が、平山の案を打破した頃とは違い、目はつり上がり異様になっていた。
正直な所、映画としての中身は薄い。
だが、多くの人が琴線に触れるのではないだろうか?
特に平山の発言については、頭では、理屈では「ほんなもんで勝てるか!」と言いたくなるが希望を持ちたい…持たせたい人たちには“必要”なのだ…と。
一種の宗教めいた信仰に酔わないとあの絶望的な戦いは出来なかったんだろう。
ただ、1人物としてこれらのキャラクターのみを見るのではなく、尾崎造船のやり口など現代にも通ずるものがあり、グローバルスタンダードという名の戦争が今もある事を考えさせられてしまう。
二本立て一本目。 何よりストーリーが面白い。大和に関してそうくるか...
アルキメデスの対戦
内容よりぐっときたところの話です。
お恥ずかしながら最初、戦艦ヤマトだと気付きませんでした。
菅田将暉が数学の力を使ってヤマト設計案を完全否定
しかし、一度はあの強く美しい戦艦ヤマトを全く軍事のことなどやったことのない0の状態から精密な設計図を自ら完成させたことと日本人の精神の支柱とでもいう戦艦ヤマトが沈没すれば、日本もこれ以上戦争を続けないという願いのもと作られたと聞き、戦艦ヤマト設計案に合意をする結果に…
最初に戦艦ヤマトだと気付かなかったのがオチが分かってなくて逆に面白かった
日本人というものを考えさせられました。
戦争映画って思わないで!
戦争モノってだけで
苦手意識を持つ人が多いと思うが
それだけで「観ない!」と決めてしまうのは勿体無い映画。
もちろん昭和初期の情勢を描いているから
“戦争”や“軍人”は出て来るし
冒頭から結構リアルに戦争の悲惨さが伝わってくる。
巨大戦艦を建造したい派VS戦争に向かうのを阻止したい派
しかし、実情そんな簡単な勢力図ではなくて色々な人物の思惑が複雑に絡み合い意外なラストへと流れて行くのだ。
戦艦大和は造られ、あっけなく沈没した。
その事実を知っているからこそ、この映画で語られた「大和が担った役割」に深く頷いてしまった気がする。
田中泯さんが素晴らしいと皆さんが書かれているようにそれは間違いない!
改めて言うが柄本佑くんも素晴らしい役者。
菅田将暉くんも勿論上手い。
何がきっかけでも良い。
とにかく苦手意識は持たず!
一見する価値あり!
予想外の良作
あんまり期待しないで観に行きましたが
あまりによく出来ていて驚いた作品
よくある戦時の暴走した軍部の大艦巨砲主義を断罪する作品と思いきや
それだけではない奥深さも表現していました
皆さんが既に絶賛している冒頭の大和沈没シーンは
本当に迫力がありますし
なにぶん史実なわけですから
どうしてこうなったのかという帰納法で説明する
手法は映画の作り的にもピッタリでした
映画を観てから原作コミックスを読みましたが
原作ではまだ物語の顛末は見えていないんですね
そこを出来る範囲の設定で漫画版に影響を与えない
ようまとめてあります
やや後半のドタバタぶりがあまりに間に合わせな
感じもありますが
うまく締めるのであまり気になりません
主人公の櫂も天才だけど決してクールでなく
子供っぽさ熱っぽさのあるやや難解なキャラを
菅田将暉は上手に演じたと思います
山本五十六役の舘ひろしはやや年がいきすぎではないか
と思いましたが史実の山本五十六が年齢以上の貫禄なので
全然問題ないんですね
個人的に最も高く評価したいのは
原作から大きく改変された田中正二郎役の
柄本佑さんでした
彼のおかげで櫂の思考が引き立っていました
ソフト化してもおすすめできる作品です
全540件中、141~160件目を表示











