アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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敵を欺く為にはまず仲間から
公開当初は興味が湧かなかったが、
3回目の帝一の國を見て再菅田将暉ブームが自分の中で到来したのと、友人にこの作品は最高だったと勧められたので鑑賞。
スゴい。VFXの技術に驚いた
いきなりの戦に心がうたれ夢中になった。
100年に一度の天才数学者と言われた青年は、
軍隊が大がつくほど嫌っていた。
そんな青年に過ちを公表するように軍は仕向けるが...
もちろんヤマトを作って日本が負けたことは知っている。だが、裏は知らなかった。
ヤマトを作る過程においてどのような波乱があったのか。どれだけの人が頭を抱えたのか
突然の激戦は見ている人を釘打ちにするいい方法。
Fukushima50でもそうだが、始まりが激しいと魅力的になる気がする。
舘ひろし、國村隼、笑福亭鶴瓶に橋爪功など。
貫禄ある豪華俳優陣に加え、
菅田将暉、柄本佑に浜辺美波といった人達も映画を盛り上げていて絵の物足りなさは感じられなかった。
1度は断った人間がやはり自分はしたいと申し出て、
懸命に立ち向かう姿は非常に美しい。
帝一の國でもそうだが、菅田将暉はこのような役は適任だな。これからも期待
だが、大きな難点が。
後半20分の作り方。後半20分まではかなり面白い。
どんどん相手を追い詰める様は気持ちがいいのだが、
最後の最後。心情の変化が雑。
どうしてこの人はこんな考えに至ったのか。
これが一番重要だったのではないか。
そのために「?」という気持ちのまま終わっていった。
しかしながら、良き作品でした。
菅田将暉と柄本佑の怪演に拍手喝采!
菅田将暉君がでてるから見ました‼️
国難の今だからこそ見るべき映画
まず小難しいこと抜きに、一本の映画として本当に面白かったです。
一種の"法定もの"とも取れるような地味なジャンルながら、最後の最後まで全くダレることなく見ることができました。
菅田将暉が黒板に数式を書き連ね、見積もり金額の嘘をロジカルに暴き大和建造案を棄却する様は実に痛快!
魅せ方も実に上手い!
それだけに、この後の展開の重みがズッシリとのしかかって来ます。
歴史の中で、大和は建造され轟沈する。
その末路を知っているからこそ、大和建造を止め、しいては戦争に進む日本国民をも止めようとした青年の抵抗が虚しくも胸に突き刺さります。
旧日本軍に代表される、あまりに不合理な社会システム。これの前では何を持ってしても止められず、どんな理屈も通用しない。
誰もが飲み込まれ同化していってしまう。
決して見ていて気持ちの良いの作品ではない。
むしろ人によっては胸糞悪いエンディングかもしれない。
それでも目を背けてはいけない。
現代日本もこの体質は何一つ変わっていない。だからこそ、今このタイミングで見るべき価値のある作品と言えるだろう。
数学の天才にしては、暗算が得意なだけ。真の数学の天才には及ばない感。
予告編や紹介・あらすじからは、もっと理知的な話の展開を期待させるが、
やっていることの大半は資料集めである。
数学の天才としての片鱗を見せるのは近似推定式を導出するシーンくらいで
やっていることの大半は暗算とか、短冊積分の計算くらいである。
それらは全て、今の時代ならエクセルで一瞬に出来てしまう。
戦艦大和に関する議論もあるのだけれども、せせこましい話題が多く、
数学の天才がすべき議論なのか? と思ってしまう。
史実の太平洋戦争においては、(映画でも言及される)プリンストン大学の
真の数学の天才達が総力を結集し、原爆を作り、暗号を解読して日本を破った。
そういう史実と比べてしまうと、なんというか、映画の話全体がショボく感じてしまう。
たしかにいい出来
数学キチガイと大艦巨砲キチガイ
この国が滅びの道に進む前に、身代わりとなって大海に沈む船だ
映画「アルキメデスの大戦」(山崎貴監督)から。
太平洋戦争・大東亜戦争・第二次世界大戦に関する映画は、
もう数え切れないほど観てきたが、
数学的観点から「戦艦大和」の建造を止めようとしたという
この着想には、お見事というしかなかった。
しかし、私がもっと感心したのは、建造推進派の設計者が、
日本をどうやったら潔く負けさせることができるか、という
もっと先の将来を考えていたことだ。「追い詰められた時、
戦争しないと言う選択を、国民が許してくれるわけがない。
人々は日露戦争の勝利に未だ酔いしれている。
日本人は負け方を知らない人種だ。
どんな悲惨な状況になろうとも、最後の1人まで
戦い続けるようとするだろう。そうすればこの国は確実に滅びる。
だがその時、日本という国の象徴となるような
巨大戦艦があったらどうだろうか。それが沈められた時、
その絶望感はこの国を目覚めさせてはくれないだろうか」
「私はね、今日本と言う国のよりしろとなる船を作りたいのだよ」
「この国が滅びの道に進む前に、身代わりとなって大海に沈む船だ。
だから私はこの船にふさわしい名前を考えてある。この船の名は大和」
そのために採算を度外視して「巨大戦艦・大和」を作りたい、
という発想が、私を唸らせてしまった。
なぜ戦果を挙げずに沈んだ巨大戦艦の名前が「戦艦大和」なんだろう、
そんな私の疑問に答えてくれたストーリーだったからだ。
でも、建造に反対だった海軍少将・山本五十六が艦長なんだよなぁ。
戦争、ダメ、絶対
天才数学者と戦争
三田紀房(みたのりふさ)の漫画が原作、監督は「永遠の0」の山崎貴。
史実に基づくものではなく、あくまでもフィクションのようですが、軍部の内部を数字で暴いていくストーリーは中々面白かったです。
時代としては、第二次世界大戦前の昭和8年頃。タイトルがアルキメデスの大戦で、いきなり、大和撃沈のシーンがあったので、戦争映画だと思っていたのですが、巨大な戦艦大和の建造を中止するべく、天才数学者(菅田将暉)が戦艦建造費用を数字で割り出していく話で、過激な戦闘シーンなどはありません。異色な戦争映画だとも言えるかも。
巨大戦艦に無駄な費用をかけて私腹を増やそうとする人
戦艦建造費のねつ造を暴き、軍部の暴走を阻止し戦争を止めようとする人
天才数学者と戦争といえば、アラン・チューリングの人生を描いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』がありますが、あの映画の印象が強かったせいか、本作の菅田将暉演じる櫂直(かいただし)は、普通ぽい感じがしました。狂気をも感じる天才性や激しい苦悩がもっとあればよかったのにと思ってしまいました。(菅田将暉、悪くはなかったですが)
あと、補佐官として主人公を助ける柄本佑さんが、すごくよかったです。役者としても菅田くんを引き立たせてました。
舘ひろしの山本五十六。
歴代の山本といえば、山村聡ですが、舘ひろし五十六は、物わかりのいい上司みたいで、ちょっと軽い感じは否めなかったかもです。f^_^;
迫力のCGは冒頭だけ
菅田将暉あってこそ
良くも悪くも、これは、菅田将暉じゃないと出来なかった役。
と言い切りたい。
時代考証も素晴らしかったし、良い意味での垢抜けなさ、
天才ゆえの葛藤と誘惑、
そして田中泯さんの悪役感、
舘ひろしさんのフィクサー感など、
(彼の役が山本五十六って時点で解るよね?)
素晴らしきキャラクター達。
何より、えもたす(柄本佑)がよく頑張った!!
あの連続する緊張感の中で、彼のキャラだけが、
観ている側の拠り所にもなったと思う。
山崎監督のVFXはもう、出来て当たり前レベルなので、
そこは敢えて評価に入れなくとも、
この作品は久しぶりにドキドキハラハラの連続で、
ああ、こういう作品が書けるようになりたいよと
ひとしきり思った。
年末の、個人的ランキングの上位に入り込むであろう作品。
エンディングが尻つぼみというレビューも見かけたけれど、
いやいや、それ以前に最初にアレ出しちゃったしょうがなくね?という問題だと思うw
平山忠通と山本五十六
やっと観られた!
公開時に見逃してしまい、ずっと観たかったこの映画。
いやぁ、良い意味で裏切られました!
史実を変えずに大和誕生をどう料理するか。
そういうことかと。
戦争をしたい性の軍人、100年に一人の天才が数字で測れない「戦争は回避すべき」という思い。
こんな簡単なことで戦況が変わるのかと思うけど、様々な戦争の局面はほんの些細な作戦で左右されている。
実際どうだったのかは藪の中だけど、とても面白いフィクションだった。日本史、まだまだ想像の余地がたっぷりあるなぁ。
冒頭の大和戦闘シーンはとても迫力があり、大スクリーンで見る価値大!
山崎貴監督にしては(と言っては失礼だけど)、CGとストーリーのバランスが良く素晴らしい映画でした。
ぐっ…面白いじゃないか…。
正しい事ってなんだ
正しくない論理なのだが妙に納得させられる
浜辺美波目当てでこの映画を見たのだが、ストーリーも知的で面白く2時間9分ノンストップで楽しめた。この映画のキャラクターは個性がはっきりしていて、特に平山忠通造船中将の持つ不思議な雰囲気と正しくない論理なのだが相手を納得させてしまう力はとても恐ろしく、底知れない何かを感じた。そして今回前髪を分けていた浜辺美波はいつも以上に可愛く、彼女の出ているシーンは終始ニヤけっぱなしだった。あー屍人荘も早く見に行かねば、、、
現代への警鐘
大まかな内容としては
「史実を変えず、裏ではこのような議論が行われていた」と言ったフィクション映画だ。
機密会議で相(あい)対する、双方が論破し勝利を納める。
しかし、まるで悪魔にでも操られているかのように、自分の望まない方へと向かっていく。
結果は、多くの人が知るところである。
しかし、これは単なるフィクションではなく、現代にも当てはまる事だ。
"自衛隊派遣"において、菅官房長官の「心配している/していない」が問題になった。
しかし、官房長官がどのように答えようとも、そこには正解など存在しない。
また、国民も個人の感想を責めたところで、何も生まれないし変わらない。
そして、自衛隊派遣については、ほぼ反対意見はなく「毎度の事」と慣れきっている。
いくら後方支援と言えど、常に危険が伴う事は多くの国民が知るところであると言うのにだ。
国が成熟するほど残された問題は、どこにも正解が存在しないものばかりである。
ぜひ若い人には、この映画をそれぞれの立場で、その時「自分ならばどうするか?」「自分がどうならば納得するのか?」との視点で見て考えて貰いたい。
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