劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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京都アニメーションに拍手。
子供達がザワついていたので一緒に鑑賞。TVシリーズの予備知識無しで観ましたが絵がとても美しく、衣装デザインもとても素敵。
「手紙」の代筆をするヴァイオレットが人間らしい心を一つ一つ、得ていく過程が感動的で、心が震える。。。
とても丁寧に描かれており、思いがけず胸いっぱいになりました。
伝えたい思い
金曜ロードショーの録画で鑑賞。
作画は京都アニメーションらしい綺麗な背景で美しかったです。また、ヴァイオレットがある人と再会してすれ違っても、その想いを手紙で伝えて和解した姿に感動しました。
誰もが、言葉をうまく口で伝えずらいと感じた経験があると思います。私もその一人で、伝えたいことがイメージできても、いざ人前に立つと素直になれずに戸惑うことが多くありました。しかし、それを文字に起こすと、なぜか自然に内容を整理することができます。そして、手紙にはありのままの自分を相手に伝えることが出来る力があるように感じました。
現代は電話やチャットなどの影響で紙で伝える文化が薄れているように見えますが、それでも手紙のありがたみを実感した作品になっていました。
邦画アニメ史上最初にして最高のドルビーシネマ作品
全国のドルビーシネマ館で再上映中!
何十回と観てるけど、何度観ても素晴らしい作品
アニメらしくない写実的な作画、CGと手書きが高い次元で融合しています。劇伴も美しく物語を支えています。
ドルビーシネマ版ではコントラストの高さと音の繊細さで一層の没入感が得られます。
物語としてはメロドラマですが、キャラの感情をストレートに描いていて鑑賞するほど心が揺さぶられます。
この結末に納得できないとか、テレビシリーズの意味がないという意見も聞きますが、ファン向けのこういう結末もありでは?と思います。
わたしも劇場版を観るまではこの結末に否定的だったので気持ちはわかります(笑)
受け付けない人は外伝までを愛でましょう!
ドルビーシネマで再上映
元の劇場版ヴィオレット・エバーガーデンは見た。今回、ドルビーシネマで賞を受賞しての再上映である。
黒の色の濃さが違う。音も背後から聞こえてきたりする。画期的なサウンドシステムだ。
是非見て欲しい。
ストーリーは変わらないが、映像が消えたときに真っ暗になる。
この中で感動を再確認した。
でも、少佐が生きているのはどうかな。
なんか違う気がする。
でも、最善の大団円だよね。力業だけど。
最後だと思って無理したんだと思う。
それを攻める人もいるけど。僕的にはアリです。
スミマセン。
確かに生きていた方が良い。
筆跡なんかで人間特定できないよね。
でも、それで良い。
ヴィオレットちゃんが幸せになるなら。
究極のハッピーエンド。
テレビ版とのマッチングも敢えて無視する。
良かった。
次々の回収とシーンの切り替えが上手すぎる
予備知識ナシでしたが、十分理解できて面白かったです。前半種まきをしっかりして、後半シーンを切り替えながら一気に回収する、映画として上手すぎると思いました。京都アニメーションのクオリティは凄まじく、物語に集中できました。
物語の世界観そのままで上手に幕引き
Dollとして主人公ヴァイオレットが描かれたTV版アニメの舞台にスケールの拡がりと時代経過を感じる作品に仕上がった。現代の少女が訪ねる歴史と場所への展開も良くて物語の厚みが増している。
瀕死の少年が最後の頼ったのはDollだけど、気持ちを伝えるツールは電話だった。物語は幸せに終わっていくが、少年の最期はDollの使命も電話に変わろうとしく時代の流れ。彼女が表舞台からフェイドアウトしていくエンディングと重なる象徴的なシーンとなった。
それでも手紙で文字で伝える気持ち、これは大切。そんな温かいメッセージが確実に伝わる名作。手を抜かない映像も音楽も、やっぱり京アニ品質でした。
製作者たちに永遠に尊敬します。
中国の京アニのファンで、今日本に留学しています。日本のアニメが好きで、その中に京アニの作品の繊細さにずっと惚れています。去年事故の時、悲しくて、心のとこかに京アニが必ず乗り越えられると信じていて、この作品が見られること自体、すごく感動しちゃった。
情けないが、最初から思わず涙が出で最後までです。京アニは私の尊敬する会社で、今後もぜひ、不幸な事故と抗って、愛と希望を溢れる作品を期待しています。心から支えていきます!
現時点で京アニ最高傑作
実写アニメを問わず
オールタイムで最も泣ける作品と確信する
クライマックスやラストシーンで泣ける映画はたくさんある
だが本作はそれに加えて冒頭10分でも泣かせる
そしてヴァイオレットがギルベルトの生存確信した
泣き笑い辺りからラストまでの約1時間
ほぼ泣きっ放し
つまり上映時間140分のほぼ半分泣き続けることになる
凶悪なまでに泣ける作品(褒め言葉)
ストーリー自体はシンプル
戦場で生き別れた男女が再び出会い
いろいろあった末に結ばれた
物凄くざっくり言えばそれだけの話
だけど古来より名画とされる映画の多くは
割とストーリーはシンプル
だからこそ繰り返しの視聴に耐える
特筆すべきことは多いが
今回クローズアップしたいのは
クライマックスのシークエンスの見事さ
ギルベルトへの手紙を島の子供に託し
港に向かうヴァイオレット
その時の後ろ姿のアップから船上のシーンまで
回想シーン以外は一切顔を見せない
ロングショットか後ろ姿だけ
その動画と共にヴァイオレットの手紙が読まれる
その際に流れる音楽のタイトルが
そのものズバリ「Violet’s Final Letter」
ギルベルトが手紙を読み終わると同時に夕陽が沈み
そして流れる「みちしるべ」
まるで前述の曲がスペシャルヴァージョンのイントロのように
自然に「みちしるべ」に繋がる
ここで観客の99%は号泣する
ディートフリートに諭されて港に走るギルベルト
ここまでで歌1番終わり間奏に
スペシャルヴァージョンの間奏は
ギルベルトが走る間は劇的でダイナミック
それが一旦静まったとこで船上の寂しげな顔のヴァイオレット
再びギルベルトにカメラが移り船が見える辺りから
間奏は段々アップテンポに
そしてギルベルト絶叫
「ヴァイオレットおおおおおおお!!!!!」
その声にヴァイオレットが船から身を乗り出す歓喜の瞬間
間奏はファンファーレのようにドジャーンという音に
「少佐…(涙)」
再び歌
「授けられた翼をはばたかせて飛ぶことをやめないと約束しよう一人じゃない~♪」
に合わせるように助走つけて船からダイブするヴァイオレット
そして歌が終わると同時に海の中で対面する二人
この一連のシークエンス考えた人天才
ベタだけど王道
ただ感動した泣いたではなく
大声出して全力で応援したくなる
やっちゃダメだけど
ちなみに俺の場合
ヴァイオレット立ち去りかけた辺りからずっと拳握り締めてて
ヴァイオレットが船から身を乗り出した歓喜の瞬間
思わず小声で「よっしゃー!」と叫びつつガッツポーズしてしまった
周りのお客さんごめんなさい
追記
日付はあくまでも初めて見た日です(公開初日)
その後も再上映や
ロングラン上映して下さった
アップリンク京都さんのおかげで
4年がかりで映画館で30回見ました
BDは持ってますが機会があればまた映画館で見たいです
再追記
他の方の感想で星3つ未満のコメントは
個人的には削除すべきと思います
作画だけで星3つのクオリティですから
それより少ないのは
ただの誹謗中傷です
「気持ちを言葉にする」…大切なこと
ライトノベルも、京都アニメーションも、
私の普段の生活には縁遠い。
2024.6.9 WOWOWにて、
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版』
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形』
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
という順で鑑賞する機会を得た。
作者のバックボーンや、京都アニメーションという会社にとって、どういう位置づけの作品だったのか、これを書いている今も、まだ分かっていない。
ファンに怒られるかも、だが、
一言書き置かずにいられなかった。
特にアニメにおいて、
可憐な少女を兵器として描く世界線があるのは既知だ。
本シリーズの設定では、可憐な少女(ヴァイオレット)は上司である少佐の命令を絶対とし、共に戦い続ける。
少女は戦場で両手をなくし、戦後は手紙の代筆を仕事にしており、少佐の行方はわからない。
かなりの変化球と言える。
◆少女に愛情を抱き障がいを残した事実に苦しむ少佐、
◆徐々に感情を理解し少佐を慕い続けるヴァイオレット、
◆代筆の依頼人との心の交流
誰にでも敬語で接するヴァイオレットと、
綾波レイが重なって見えた。
だが、ヴァイオレットは綾波の何倍も人間らしく(当たり前か)、そして感情の受容もダイレクトで早い。
本シリーズは、
「気持ちを言葉にして伝える」
という、ちゃんとしたテーマを持っている。
素晴らしい。
元軍人が、手紙の代筆を生業とするというのも発想が素敵だ。
京都アニメーションの高瀬亜貴子という方が、キャラクターデザインを担当したとのこと。
良い仕事をしましたね。☆4.5
愛してる
2024年5月23日
劇場版 #ヴァイオレット・エヴァーガーデン (2020年)鑑賞
「武器」として戦い、両腕を失い、戦後自在に動く義手を着け自動手記人形として郵便社で働くヴァイオレット
少佐からの愛してるという言葉について考えていた少女が、ハッピーエンドを迎えてよかったよかった
原作とは別の世界線
アニメの時からだけど、原作改変がすごい。
アニメのラストからどう軌道修正して原作に寄せていくのかなと思っていたが、まさかの全くの別物を見せられてびっくりした。
少佐の設定も人格も何もかも違うし、手紙の良さを伝えたい作品で、電話のシーンは完全に蛇足だったんじゃないかな…
泣けると評判のアニメ10話や外伝映画は、原作重視だったからこそ評価されたんだと思う。
映像はとても綺麗でした。都市の景色なんかはスクリーンでみて圧巻だった。
原作のストーリー自体も弱いところはあると思うので、そこを映画でカバーして欲しかった。
テレビアニメの10話だけでも見て頂きたい。
ヴァイオレットのその後が描かれた劇場版。
■必ず泣けると言われたアニメ版10話だけは見ておくと良いでしょう。
あの神回、10話を見てた人なら冒頭10分で泣けるかもです。。
■手紙って大事・・・
この時代に見たからこそ、手紙って素敵だなと改めて感じさせてくれます。
■圧巻の映像美
アニメでも驚くくらい綺麗ですが劇場版もほんと美しい。。
京アニ凄いな~って毎回思います。
■当時はロリコン少佐に吐き気がしたけど・・
当時14歳のヴァイオレットに『愛してる』という29歳のギルベルト少佐には
正直キモ・・って思ってましたw
ただ劇場版では月日が経ち、少佐34歳、ヴァイオレット19歳。
大人になってからの恋愛だったら15歳差でも、なんとも思いませんね。
■一番盛り上がるところで・・ちょっと残念
茅原実里さんの「みちしるべ」。決して悪い曲じゃないんですけど
この映画には不向きな気がします。選曲ミスではないでしょうか。
茅原実里さんのこと嫌いで言ってるわけではありません。
余談ですが彼女の『Celestial Diva』って曲大好きですし 。
泣かせにきてる感じがバンバン伝わる映画ですが、
ED曲のせいか泣けなかった映画でした(;^ω^)残念。
泣いたけど、もやもやは残る。。。
素晴らしい作品、上映に至ってくれた京アニにも感謝です。
ヴァイオレット・エバーガーデンは、遅ればせながら、ようやくいまになってTVアニメ、外伝と一気見してこの劇場版まで辿り着きました。もちろん、これまで泣きに泣きました。
この劇場版もやっぱり泣きはしましたが、なにか観終わった後に残るもやもや。
泣いた場面は、残念ながらヴァイオレットと少佐ではなく、ユリスの物語。展開がまさにTVシリーズのよう。
本題のメインキャラ2人には何故泣けなかったか…、それはギルベルト少佐の態度があまりよくわからなかったからです。なんだろう、この自己中でメンヘラ具合は。もっと男らしく出来ないの?って思える。
それでもって、手紙よんだら速攻に追いかけて、愛してるとは。あれ、さっきまでの決意は?と少し白けてしまった。
手紙読んでも会わない選択肢が、TVシリーズで観てきた少佐の判断じゃなかった?もしパッピーエンドにするなら、数年後とかでも良くないかなぁ?
これが、残るもやもやの原因。もちほんヴァイオレットがパッピーになれたのは良かったけど、TV版や外伝がひっくり返された気分でした。
でも、良い映画だったのはもちろんです!絵もとても繊細で綺麗です。現にBlu-ray買ってますからね。
美しい世界観に圧倒される。
ドイツ圏らしい名前、国名、地名。
時代は第一次世界大戦か?第二次世界大戦頃。
架空の国、架空の時代の話しです。
原作は暁佳奈のファンタジー小説。
京都アニメーション大賞小説部門初の大賞に輝いた。
京都アニメーションの誠実な仕事ぶりに改めて敬意を現します。
主人公はヴァイオレット・エヴァーガーデンという名のドール。
ドールかと思っていたらエヴァーガーデンは人間の女性であると。
ファンタジー系のライトノベルですが、
しかし作品も登場人物も一様に芯が強い。
それはエヴァーガーデンの性格でもあるけれど、ストーリーの根幹に
観るものを強く説得する力強さがある。
「手紙の代筆」
これがキーワードだけれど、幼くして亡くなることを知ったエリスの
父親と母親そして弟に残した手紙。
エヴァーガーデンが代筆したのだけれど、
本当に胸に刺さる。
この映画は劇場版なので、エヴァーガーデンとギルベルトの出会いや
戦争に行った経緯そして戦争体験は過去のものとして、
語られる位で詳細は分からない。
きっとドラマでは経緯が細かく描かれているのだろう。
そして戦争の傷跡。
《戦争をすれば豊かになると信じていた》
この言葉はそっくりロシアとウクライナの戦争に当て嵌まる。
まさか遠く日本の暮らし向きまでが大きく影響されるとは?
戦争の悲惨は、
エヴァーガーデンは両手・両腕を半分から下を失う。
手紙の代筆のタイプライターを打つのは精巧な義手。
ギルベルトは片目と右腕を失い心を硬く閉ざす。
そして生死もエヴァーガーデンに告げず孤島に引きこもってしまう。
しかしある事からギルベルトの居場所が分かりエヴァーガーデンは
CH郵便社の社長のホッジンズと共に島に逢いに向かう。
ギルベルトの拒絶にあい島を去る2人に、居た堪れず追う
ギルベルト。
そこから先は未来から過去への回想になります。
省略や過去と現在そして未来の時間を縦横に駆使して、
「手紙の特別な意味」
「永遠の愛」
特に永遠とは過去と未来を繋ぐ手紙のようなもの。
この映画の世界観は大河ロマンとして独特で美しく胸を打つ。
ガッカリ
純粋に映画作品として鑑賞し、手放しで良作だったか?と言えばイマイチ以下です。
前半、テレビシリースをアウトサイドストーリーとして物語を進めていく構成、展開はとても良かったのですが、後半は全くの余計。無理矢理取ってつけたような陳腐でイライラさせる話で締めたのはとても残念で、まあ、ヴァイオレットちゃん、幸せになれたんだろうね。良かったね。でしかないです。が、ヴァイオレットちゃんの幸せって、あれしかないの?それしか見つけられないの?他に出会いはないの?と思うと軽く恐ろしくもなりました。戦闘人形はそのまま戦闘人形でしかないのか?形態を変えても人形という本質はなんも変わらないものなのか?とも考えました。
正直、ストーリー、画質も音の構成も外伝の方が数段上、いや、比べるまでもなく全然上です。外伝は10回以上映画館に向かわせるものでしたが、本筋がこれで京都アニメーションとしては良かったのでしょうか?
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