劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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少佐があの状況で生きているのは無理があると思う。 無理にハッピーエ...
少佐があの状況で生きているのは無理があると思う。 無理にハッピーエンドはどうなんでしょう。
気持ちを伝えることの大切さ
たぶん好みの問題だと思うが、「そこまで傑作といえる作品か?」とやや疑問。作品としては面白かったけど、ストーリー展開が普通。ラストも「あっ、やっぱそうなるんだ」と少し拍子抜けしてしまった。
ただ、気持ちを伝えるツールが時代と共に変化した描写があったのは意外だった。手紙から電話へ。ドールにとっては商売敵になるであろう電話も、使い方次第ではお客様のニーズに沿ったものになる。どんなツールであれ、相手に気持ちを伝えられるのだと思った。
アニメ全話も「外伝」も観た側からしたら、やはりヴァイオレットとギルベルトの再会は、胸に込み上げるものがあった。再会に至るまでにも色々あったが、ヴァイオレットがギルベルトの気持ちを汲んで、ある行動していた場面で彼女の成長を感じさせた。その後の展開があまりにもベタすぎて苦笑いしてしまったが、純粋に「良かったねぇ〜」とほのぼのした。いろんな人との出会いを通じて、「愛してる」の意味を理解した彼女だからこそ、一番会いたい人に想いを伝えられたのだと思う。
「愛してる」の意味を求めた彼女の旅路
"ヴァイオレット・エヴァーガーデン(映画)" シリーズ第2作。
Ultra HD Blu-rayで鑑賞。
原作ライトノベルは未読、
テレビシリーズと外伝はNetflixで鑑賞済みです。
テレビシリーズを観ていると「おっ!」となる冒頭から引き込まれました。電話や電信の登場に時代の流れを感じたのも束の間、驚きの事実が明かされ、様々な想いが交錯し…
なんと美しいフィナーレなのかと思いました。
伏線を丁寧に回収し、ヴァイオレット・エヴァーガーデンと云うひとりの女性の再生と旅立ちを高らかに、エモーショナルに謳い上げた脚本の素晴らしさに唸らされました。
心の襞を説明し過ぎることなく描写する手腕はテレビシリーズや番外編劇場版でも発揮されていましたが、本作はまさに集大成。心揺さぶる演出が満載で、全編感動の嵐でした。
[以降の鑑賞記録]
2022/11/25:金曜ロードショー(地上波初放送)
※修正(2023/10/06)
手紙って、そんなに大事なのかな?
ネタバレはする。不快な言動も多分ある。なので、自己責任で。
◯視聴時の状態
→テレビシリーズ視聴済み、外伝アニメ未視聴、原作未読。
◯事前のこの作品への考え
そもそもそんなに傑作とも駄作とも思ってはいませんでした。まぁ、自分の倫理観的な所でいうのであれば、悪い印象の方が多い作品ではありましたが。特に、50年の手紙を書く母親というのは、個人的には「母の愛」というよりは「作家の狂気・後世に生きた証を残したいエゴ」に近いものを感じて、子供は気の毒だなぁと思いました。でも、一概に悪いって言うつもりもないといいますか。逆に後世に残るだけの手紙を書いたって事を考えるのであれば、それはきっと価値はあると思うんです。本来このエピソードから受ける感動とは違うとは思いますが。
◯劇場版をザックリ一言
なんでしょう、パッと思いつく事としては「虚無」「長い」「パッチワーク」とかでしょうか。
◯こういう人にオススメ
・京都アニメーションのアニメーションが好きな人。
・テレビシリーズがそんなに好きではない人
>>好きな人の場合、この映画の結論とかに賛否分かれる部分があるので、そんなにオススメはできないです。
・テレビシリーズを懐かしみたい人
>>テレビシリーズを思い起こさせる、というかフラッシュバックするような所が多いので、「あの頃」を思い出したい人にはいいかもしれない...。ただ、ifストーリーぐらいに考えた方がいいかも。
◯星評価
3
映画鑑賞後、ザックリ他の人のレビューを読んだんですが、個人的には否定派の意見の方がスルスルっと入ってきましたね。高評価は、なんか全体にボヤッとしてる所が多く、自己評価を上げるほどの何かはなかったです。ただ、そんな星1!とかにする程かって感じもあって、3.5を平均だとすると、ちょっと期待を外したかなぁぐらいに考えて3です。全然、楽しめる所がないわけではないです(どう楽しんでるかは割愛)。
個人的には正当な見方で幸せになれるのがベストなので、「ここが良いんだよ!」って推しポイントは誰かに聞きたいなぁって思いますね。「お前の感性が鈍いんだよ!」って思う人は、ぜひ私の先生になって優しく良さを教えてほしいですね。
◯良い所
絵は流石と言って良いでしょう。これだけ良質なアニメーションが観れる機会があるという事自体には、喜ばしいものがあります。
あと、キャラクターは魅力的だと思います。ベネディクトの女性的でセクシーな感じとかも素敵だなぁって思いました。現代劇ならね...。
◯詳細な感想
詳細とは書いたんですが、映画のディテールに関しては、言い出すとキリがないんで、そこはあんまり追いません。ツッコミだらけになってしまうんで。
まずは、とにかく話がよく分からないってのが大きいですね。いや、話がないって言った方が近いでしょうか。勿論、この映画の根幹と言えるのは「ヴァイオレットと少佐の関係が完結する」ということでしょう。ただ、それを考えると、病気の子供のエピソードというのは、その根幹にとって何を意味しているのか、機能しているのかが全然分からない。単に個のエピソードであって、この作品全体を通した話として独立し過ぎてるのは如何なものかと思いました。さらには、根幹そのものが全然進まないというか、完結に至るまでのドラマがあまりないので、イマイチ盛り上がりきっていないという印象を受けました。個人的に思ったのは、少佐が生きてる事を割と序盤から見せるというのは「よかったのか?」という事です。個人的には、序盤からそこを割り切ってくれるの自体は、「実は生きていた」系の不快感を割り切りやすくなるんで、良いと思っているんです。ただ、主人公のヴァイオレット自身は、「会いたいなぁ」「もしかして、生きてる?」「生きてたー!」という感情の流れをかなり長い時間でやってしまうため、せっかく割り切って少佐の生存を見せてる所がイマイチ効果が出ていないと感じました。観客が2、30分で知って飲み込んだ事実を、倍以上かけてやるって凄い薄めた感がしました。この辺の尺調整の歪さが、「話のなさ」を感じさせる原因かなぁと思いますね。
次に思うのは「手紙」についてですね。この作品において、手紙というのは何なのでしょうか?1つには、ヴァイオレットが人の思いに触れて知っていくためのツールでしょう。それについては、テレビシリーズがやっていましたし、劇場版でも(それが上手く機能してるかは置いといて)やっていました。2つには、手紙というのは「すぐに会えない遠方の人、直接伝えるのが憚られる人に想いを伝える」という所だと思います。ここがこの作品では疑問なんです。映画だと、病気の子供のエピソードが分かりやすいと思います。彼が最期、危篤状態になった中で仲違いしていた「友達」と「電話(重要)」でやりとりするシーンです。友達は別に走って駆けつければ良かったんじゃないでしょうか?結構遠方だと思われるのに、ベネディクトとかはデカイ電話持って走って行くわけじゃないですか。それ、全然できましたよね?じゃあ、何故しなかったのか?手紙が要らなくなってしまうからです。挙げ句の果て、彼らが和解するために使われるのは「電話(重要)」なので、やっぱり手紙は要らなくなっているんです。
さらに言うと、このアニメは「代筆」というのが描かれるわけですが、その魅力を伝える話としては一貫してないって弱点もあります。それは、テレビ第5話の姫の文通が顕著で、あのやり取りに代筆は全然関与していないんです。つまり、このアニメは感動の作品として成功してるのかもしれないですが、「代筆」「手紙」の良さを伝えるという意味では失敗してるんじゃないか、と思っています。特に、映画を観て「手紙って良いなぁ」ってなるかというと、「直接会えるなら、会っておけ。これが最期かもしれないんだぞ」という思いが強すぎて、手紙の事は消えてしまいました。
◯最後に
ここまで、読んでくださりありがとうございました。私自身、文章を綺麗にまとめるというのが得意でなく、それで苦労してる人間なので、それでも誰かがこれを読んで何かを思ってくれたなら幸いです。だから、私はこのアニメではテレビ第5話だけは大好きなんですよね。代筆はともかく、手紙で精一杯思いを不器用に伝え合う2人に凄くロマンを感じます。オススメです。では、また。
◯余談(気になった事)
カマキリのなくなった前脚。どうしてないんだろう...。
単純に、つまらない
過剰に賛美されすぎな作品。ストーリーもありきたり、設定も無理がありすぎてなかなか入りこめない。あと、京アニ作画がクセがありすぎてお腹いっぱいでした。ハリウッドの良作とかたくさん観てきたので、あの内容をアニメでやる意味もよくわからなかったし動きが少なすぎて退屈でした。
手紙とは人の心の代筆
京都アニメーション特別編集版。ヴァイオレットは、戦争で腕を失い病院にいたが退院しエヴァーガーデン家に預けられた。ヴァイオレットは、自動手記人形として働く事になった。ヴァイオレットは初めて自分の意志を持ち愛してるを知りたいと言った。手紙とは人の心を代筆したもの。命令しか受け取った事の無いヴァイオレットには心のすくい方が分からなかった。
なかなか難しいテーマだね。京アニの作品は初めて観た。素直な気持ちで見られれば感動的な作品だね。
最初は正直、ヴァイオレットの
年齢の設定が、後
2、3歳上ならなって思いました。
結構、評価をしてる方の意見で厳しいのは
少佐が
ちょっと、、、みたいな所にガッカリしてて
親子愛じゃなくてガチだった所に
引っかかったりしてる気がするんだけど、
ヴァイオレットからしたら
少佐が全てなのは、作中から
ずーっと、ブレてなくて、
だから、観てるこちらは、そんなヴァイオレットに
魅力を感じて、物語が面白く感じて
そして、たくさん泣きました😢
だから、ハッピーエンドで!素直に本当に
良かったです。
このまま少佐に会えないまま
シリーズ続けて欲しい気持ちもありましたが
やっぱりラストのヴァイオレット観たら
本当に本当に良かったね!って思いました。
ヴァイオレットの少佐への
想い、手紙を観たら
歳がどうとか別にいいやって最後は
思いましたよ。
題名が素敵ですよね。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
劇場版は完全な蛇足
テレビアニメで、あれだけ感動的な場面を提供しておいて、土壇場の劇場版でこの結末ですか?
お粗末の極みと言わざるを得ません。少佐が亡くなった痛みを胸に依頼人の心をくんで書く手紙。それが、この作品のテーマだと思っていました。そして、大切なものを失った彼女がいかにその痛みを乗り越えるかがヴァイオレットの劇場版のテーマだと思っていたのに、想像もしていなかったクソ(失礼)面白くもないハッピーエンド。まったく陳腐といってよいエンディング。がっかりです。
京アニの作品は好きで見てきましたが、もう京アニだからという理由だけで鑑賞することはないと思います。残念です。
軍隊物ってだけであまり観る気はしなかったが何とか人形の巨乳女が出て...
軍隊物ってだけであまり観る気はしなかったが何とか人形の巨乳女が出てきて一気に失せた。
露骨な男受け狙いとかそりゃ萌え豚は喜ぶだろうけどいらないわ。
ベタベタな展開にも飽きてそこで観るのやめた。
全然面白くない
金曜ロードショーでやっていた。Twitterでヴァイオレット・エヴァーガーデンについて否定的なツイートするとシャドバンされる。Twitterを見ると否定的なツイートが一つもなく、全てが絶賛のツイートだけ、完全に操作されている。その気味悪さもマイナス。あと普通に面白くない。とにかく全部ひっくるめてきもい。
もはや理解不能
ヴァイオレット・エヴァーガーデン。本当に素晴らしい作品です。テレビシリーズと外伝は、という条件付きですが。
で、シリーズ集大成とも言うべき、この劇場版。事前PVの時点でギルベルト少佐の様子がおかしかったので、まさかとは思っていましたが、予想を上回る出来の悪さに呆然自失。
ロリコン、二番煎じ、ご都合主義、よく飛ぶ手紙。この映画を表すキーワードはこんなものでしょう。そして主要キャラクターたちを概観すると、この映画のお粗末さが見えて来ます。
離島に逃げ込み自己中の傷心青年を自演乙しながら幼児退行した挙げ句、ロリコン性癖を大爆発させるギルベルト少佐。
ゴミ扱いして一度はポイ捨てした道具がスゴく魅力的な美少女になったので、にわかに発情して弟同様にロリコン化し、ストーカー行為に走るディートフリート大佐。
いつの間にか保護者面して立ち回り、やたらとヴァイオレットに粘着して嫌われるうざい束縛系オヤジと化したホッジンズ社長。
上映時間を延ばす為だけに仕立て上げられ、テレビシリーズの二番煎じ感動茶番劇をやらされて死んだオマケキャラのユリス。
映画の導入と締めの為だけに登場させられた、狂言回し役のデイジー。
とにかく演出、脚本がひどい。例えば大佐に関する描写を見ると、ヴァイオレットが失くしたヘアリボンを届けに来るとか、言葉巧みに彼女を船へ誘い込むとか、完全にふたりの間に性的関係があることを匂わしていました。
作中のヴァイオレットは高校二年生くらいのようですが、大佐は三十代半ばくらいでしょうから、下手をすれば親子ほどの年の差。これじゃ変質者の記録映画です。
また、少佐がどうやって生き延びたのかも十分な説明無し。ただ単に、ラストで感動的な夜の海での再会シーンをやらせたかっただけなのでは?片眼と片腕を失うほどの重傷を負ったのに、実兄のディートフリートにも同期のホッジンズにも気付かれず怪我を治して辺境の島へ辿り着くとか、あり得ないです。
ファンタジーでありつつもリアリティー重視のアニメだと思っていましたが、どうやら勘違いだったようです。
更に、まさかもうやらないよね?と思っていた病気感動ネタをまたまた長々と差し込んできて、メインストーリーの邪魔をするとか、製作チームは一体何を考えているのでしょうか。
極めつけは、ロリコン泣き虫構ってちゃんに変わり果てたギルベルト少佐のキャラ設定。原作はどこに行った?と言いたくなるメチャクチャな作りです。140分もの長編なのに、主役の彼は見せ場ゼロどころか延々とダメ男を演じるばかりとか、大丈夫かこの映画?
ラストの島内疾走シーンなんて、見苦しいを通り越し滑稽すぎてギャグアニメかと思いました。落ち着きがあって、凛々しくも優しい模範的な軍人だった彼はいずこに?ヴァイオレットって、こんな落ちぶれたクズ男を想い続けてたの?
そしてそんな本作品に対する巷の評価はどれも、最高!素晴らしい!感動した!泣ける!涙が止まらない!などなど、ざっくり見ても全体の99%は絶賛レビューばっかりです。
この状況、動くヴァイオレットちゃんが見られたから脊髄反射的に称賛!ということになってはいないでしょうか。原作とはまるっきり似ても似つかないお話なんですよ、この映画。実際に見終わったあと、マジこれで終わりなの?って感じでした。
こんなストーリーでは、匠の技を見せたアニメーターや声優さんたちが可哀想です。原作破壊も甚だしい。この劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、とてもじゃないが公式作品とは認め難い出来、内容です。
もし劇場版鬼滅の刃で炭治郎がヘタレ少年に描かれていたら、ファンは怒るでしょう。今回のギルベルト少佐改変は、それに等しい暴挙ですよ。なのになんでそれが大絶賛の嵐となるのか、自称熱心なファンのひとりとして理解不能です。
本日、地上波放送(金曜ロードショー)で、テレビシリーズ再編集版と外伝が二週連続放送されるそうです。また新たな感動が生まれ、新しいファンが増えることでしょう。でもまさか、あの感動ストーリーの裏で少佐がエカルテ島にコソコソ隠遁し、悲劇のヒーロー気取りで精神的自慰に耽っていたとはがっかりです。
そして最後には、夜間水泳でズブ濡れぐちゃぐちゃになったヴァイオレットちゃんを、見るに堪えない泣き虫変態少佐が愛欲丸出しで待ち構えているなんて、すべてがつや消しです。テレビ版ギルベルト少佐のセリフを借りるなら「もうやめてくれ!」ですね。
以上、このレビューを不快に感じた方には心からお詫びします。でも、ファンのひとりとして書かずにはいられませんでした。これを読んでいらっしゃる方々はヴァイオレット・エヴァーガーデンのファンかと思います。いま一度、この映画への評価を再考すべきかと。
点数評価は内容的には0点ですが、制作に尽力された皆様への敬意を込めて0.5点としました。
蛇足感半端ない
あ~、凄い期待してたんですよ。でもなぁ・・・・。
そもそも、テレビ版制作時は映画化を考えて無かったとの事で、どうしても後付け設定が多くなってしまう。あの状況でロリコン少佐が生きていて、しかも離島に居たとか・・・・・無理矢理過ぎる。
テレビ版10話でのアンの孫が曾祖母が祖母が50年に渡って届くようにした手紙から、ヴァイオレットに興味を持って、離島まで行くって・・・・。確かに、ドールの仕事自体、識字率が上がり電話が普及したらどうなるんだろう?とテレビ版から気になっていたけど、アンの孫がヴァイオレットに興味を持つには無理過ぎる展開だった。ヴァイオレットの時代リアルタイムで進めた方が間延びしなかったんじゃないか?
また、無くても成立した病気の子供の件。泣かせる為だけに子供を殺さないでよ。これだって、無くても成立する話。ヴァイオレットに背を向けていた少佐がむき直す為に必要なエピソードでも無いし。
要らない話しで膨らませて140分は・・・・・
少佐が生きているかもしれないと情報が有ったけど、やはり死んでいて、それでもヴァイオレットが前を向いて歩くって方が良かったんじゃないかなぁ。
島での暮らし・・・・義手錆びない?
アニメ史に名を刻んだ超大作 京アニの本気
この作品の魅力は、
心揺さぶるストーリーとアニメNo. 1の作画です。
京都アニメーションの凄さに圧倒されました。こんなに泣けるアニメはないと思います。
戦争で両腕を失い、心から慕っていた少佐を失った主人公ヴァイオレット・エヴァーガーデンが最後に少佐からもらった"愛してる"を知るために手紙を通して成長していくストーリーです。
ぜひ、TVシリーズからご覧になってください。
きっと今の時代に忘れてしまいがちな、大切な人に思いを伝えることの尊さを知ることができるでしょう。
ヴァイオレットちゃんをひたすらageるだけの映画
少佐がキモいことと設定の矛盾については既にたくさんの方々が書かれているので割愛します。
個人的な感想としては、とにかく主人公ヴァイオレットを称賛するためだけに作られた映画だな、と。
登場人物すべてがいかにヴァイオレットが美しくて優秀で素晴らしい人物なのかを描写するための駒でしかないように感じました。郵便社の社長も同僚も病気の少年も市長も島の住民たちも、ヴァイオレットに会う人みーんな彼女を気に入り、讃えることしかしません。彼女に否定的な態度を取る人は一人もいません。(少佐のあれは、あんなもん拒絶じゃなくて甘えなので除く)
そもそもキャラデザからしてヴァイオレットを引き立てるためだけに設定されてますよね。金髪碧眼でヒラヒラの素敵な衣装を纏ったヴァイオレットと比べて、他の女性キャラはみんな地味な外見。エリカなんてひどすぎます、何ですかあの髪型とメガネと服装…。不人気キャラにしたくてわざとああしたようにしか見えません。
とにかく誰もヴァイオレットより美しいキャラ、魅力的なキャラにならないように意図的に描写されているように見えます。
そしてみんな口を開けばヴァイオレットヴァイオレット…。みんな他に考えることないの?趣味とかないの?
社長に至っては休日に彼女が出かけたというだけでどこに行ったんだろうって心配する始末。そんなん勝手にさせたれよ…プライベートだろ。
アンの孫のデイジーちゃんも、亡くなったおばあちゃんが大おばあちゃんからもらった手紙を大切にしてたエピソードを聞いて、それで一足飛びに「その手紙を代筆した人物そのもの」に興味を抱くっておかしくないか?ふつう大おばあちゃんたちがどんな気持ちを手紙に託し、受け取っていたのかが気になるんじゃないか?代理で書いた赤の他人なんてどーでもよくないか?
百歩譲って今はもう失われたドールという職業に興味が湧くならまだしも、逐一その足取りを追うほど手紙代筆業の一個人の生涯が気になるか?
その時点でもうストーリーが頭に入ってこなかった。
そんなかんじですべてがヴァイオレットのすごさを語るための舞台装置でしかないので、他のキャラに人間味を一切感じられない。共感もできない。よって感動もない。
で、紆余曲折あったものの、ヴァイオレットちゃんはいろんな人からの協力を受けて結局ぜーんぶうまくいって、最後は大切な人と結ばれ、移住先の島の住民にも歓迎され、彼女の偉大な功績はのちに記念切手の肖像化されるほどになりました♪おしまい♪
アニメ版のお姫様回とかはかなり好きだったんですけどね。残念。
涙、涙、涙
泣きすぎて目が痛いです、、
1.病気の男の子と幼馴染の電話シーン
2.病気の男の子の母親と父親、そして弟への手紙のシーン
3.最後のヴァイオレットと少佐のシーン
この3つの話が次々に進んでいくので
泣き止む暇がありませんでした。
アニメの時よりも時代が少し進んでおり、
電話が開発されていました。
序盤の電話の登場シーンでは、今後の手紙需要に
不安視するような場面がありましたが、手紙vs電話
ではなく、手紙のシーン(2.)、電話のシーン(1.)と
両方の素晴らしい点を感動シーンと融合していました。
最後のシーン(3.)では、ヴァイオレットが泣き過ぎて
喋れなくなる間が絶妙でした。
本当に少佐が生きてて嬉しかったのだと伝わりましたし、自分も嬉しかったです。
素晴らしい作品を京アニさんありがとう。
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