ボーダーライン ソルジャーズ・デイ

劇場公開日:2018年11月16日

ボーダーライン ソルジャーズ・デイ

解説・あらすじ

アメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる麻薬戦争の現実をリアルに描き、アカデミー賞3部門にノミネートされた「ボーダーライン」の続編。アメリカで市民15人が命を失う自爆テロ事件が発生した。犯人がメキシコ経由で不法入国したとの疑いをかけた政府から任務を命じられたCIA特別捜査官マットは、カルテルに家族を殺された過去を持つ暗殺者アレハンドロに協力を依頼。麻薬王の娘イサベルを誘拐し、メキシコ国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテル同士の争いへと発展させる任務を極秘裏に遂行するが……。前作から引き続きベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンが出演するほか、イザベラ・モナー、ジェフリー・ドノバン、キャサリン・キーナーらが脇を固める。脚本は前作「ボーダーライン」と「最後の追跡」でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたテイラー・シェリダン。監督は前作のドゥニ・ビルヌーブから、イタリア人監督のステファノ・ソッリマにバトンタッチ。撮影は「オデッセイ」など近年のリドリー・スコット作品で知られるダリウス・ウォルスキー。音楽は前作を手がけ18年2月に他界したヨハン・ヨハンソンに代わり、ヨハンソンに師事していたアイスランド出身のヒドゥル・グドナドッティルが担当。

2018年製作/122分/PG12/アメリカ
原題または英題:Sicario: Day of the Soldado
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2018年11月16日

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映画レビュー

4.5前作超えのウエスタン・カルテル版

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

エミリー・ブラントのエリートFBI捜査官が国境地帯で展開する麻薬戦争の真っ直中に投げ込まれ、彼女の目を通して地獄絵を描いた前作から、待望の続編はベニチオ・デル・トロの暗殺者、アレハンドロに主眼が移ったことで、父親の執念のドラマへと完全にシフト。カルテルに妻子を殺されたアレハンドロが、任務遂行の過程で道中を共にすることになる敵方の娘に、とても微妙な愛憎相半ばする感情を抱き始める件は、渋いし切ないし、それ故に殺伐感が半端ない。そんな男の激しく揺れ動く内面を、ほぼ無表情で演じきるデル・トロは、オスカー受賞作「トラフィック」に匹敵する出来映えだ。観ようによってはウエスタン・カルテル版ともとれる本作は、数少ない前作超えの続編として記憶されるべきだと思う。

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清藤秀人

4.0このイタリアからやってきた奇才は想像以上のバケモノだ。

2018年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

ヴィルヌーヴ不在の続編など牙を失った猛獣に等しい、などと大口を叩いていた自分を呪いたくなるくらい、この続編には心臓を勢い良くズバンと射抜かれた。ぐうの音も出ないほど完敗である。今となってはエミリー・ブラントを出さなかった理由も痛いほど理解できる。彼女は自ら物語を切り開くヒロインだったわけではなく、むしろ観客目線で暗黒世界に足を踏み入れるカナリアだった。そんな彼女も現場を去り、そして我々は遂に誰の目も介することなく、あのヤバすぎる男たちのヒリヒリするほどの本性を直接的に目撃することに。ヴィルヌーヴからバトンを受け取ったステファノ・ソッリマ監督は、前作ほどの研ぎ澄まされた鋭さはないにしろ、猛獣が檻から放たれたような激しさと、心の痛みや悲しみを剥き出しにする演出が秀逸。それから本作はとにかくデル・トロとあの少女が魅せる。全くなんという骨太な展開なんだろう。おかげで今から最終章が楽しみでならない。

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牛津厚信

2.0ベニチオ・デル・トロ

2025年6月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

が嫌い

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柿男

4.0やっぱ(微妙なキャラ変更あっても)この二人はただものじゃない

2025年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

『ボーダーライン』の続編。もちろんベニチオ・デル・トロ様とジョシュ・ブローリン様が主役を張る。脚本担当の方も同じということで、アメリカ合衆国とメキシコの麻薬(不法移民)カルテルの闘いというバックグラウンドも同じ。いやでも期待値が上がるよね。

ヒロインはエミリー・プラントに代わって、イザベラ・モナーが麻薬王の娘役で登場。このイザベルとアレハンドロとの関係性が、本作の注目点。微妙にアレハンドロのキャラが変わったと思った人は多かっただろうね。何しろ前作じゃあ、一家皆〇しのアレハンドロだからね。前作のエミリー・プラント(この人、クワイエットプレイスの奥さんだよね)に対してのときとスタンスが真逆のような印象。どうした!アレハンドロはあったね。

問題解決のためには手段を選ばない。FBIの女性捜査官の信じるお嬢様な正義なんてまったく関係ない男たち。それこそがアレハンドロとマットだったもんね。物語は始まってまもなく、爆弾テロリストに助けてと懇願する母親と小さな女の子を情け容赦なく吹っ飛ばすからね。まあ、この段階では路線変わらずなんだろうと思ったけど…

ただ、アレハンドロとマットの言葉少なげで無表情でいながら何とも言えない表情での演技は、目が離せないというか、いまこの人は何を考えているんだろうと想像力を膨らませてしまうという独特の楽しみ方を本作も提供してくれたよね。にしてもマット役のジョシュ・ブローリンと言えばサノスの人的な意見は、ちょっと納得がいかないかも。顔に石膏みたいなの塗られていて、らしくない演技だったよね!

そうそう、もう一人の重要な子供、ミゲルの件なんだけど、私の解釈は、ミゲルはアレハンドロを殺すつもりはなかった。そういう撃ち方をしたし、アレハンドロもそれはわかっていたという説なんだけど、そんなわけないかあ。一丁前に悪くなっていたけど、弟子入りするとかの展開?それじゃあ、アレハンドロの迷走確定になる、ないかあ。

で、続編はあるのかな?

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クラウディア🫶

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