ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男のレビュー・感想・評価
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It is the courage to continue that counts
序盤は不覚にも寝てしまったが中盤から一気に引き込まれた。
チャーチルが西洋の人に愛されている理由がよくわかる映画だった。
To every man upon this earth Death come soon or late; And how can man die better Than facing fearful odds , For the ashes of his fathers, And the temples of his Gods.
門の守り手であった勇敢なホラティウスは言った。「地上のあらゆる人間に遅かれ早かれ死は訪れる。ならば、先祖の遺灰のため、神々の殿堂のため、強敵に立ち向かう以上の死に方があるだろうか。かつて私をあやしてくれた優しい母親のため、我が子を抱き乳をやる妻のため、、
誇りを失った国家で生きるくらいなら、戦い尽くして血の上に倒れるべきだ、というのがイギリス国民の総意。ヨーロッパ的な考えだと府に落ちた。
日本もかつてはそうであり、まさに第二次世界大戦でシミュレーション下では敗戦が確定していたのに、朝日新聞や閣僚がひた隠し、煽り、とてつもなく多くの犠牲者を出した。
イギリスは戦い尽くして勝ち、日本は戦い尽くして負けた。
両国民の根底にある気持ち、止むに止まれぬ情動、誇りは同質である。
チャーチルは英雄で、東條英機は悪者、そんなことはないのである。
俺はライトウイングでも何でもないが、その気持ちは分かる。両国の根底にある気持ちは同じなのだ。
自分の気分が変えられない奴に、世界を変えられるわけがない。
最後にこの言葉を。
Success is not final, failure is not fatal. It is the courage to continue it counts.
成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ。
チルを
型破りこそのカリスマ
型破りであるがゆえにカリスマであるように感じた。ドイツの侵略が激化するにつれイギリス議会において高まる対独宥和論に背き徹底抗戦を表明したからこそファシズムに勝利することができた。終盤の地下鉄のシーンはフィクションだったようだけれども、チャーチルの人間性が非常に強調されている。あとこれまで映画においてメイクに注目したことはあまりなかったが、今作のオスカー賞メイク部門受賞で確かにメイクの迫真ぶりの凄さに感心した。
少しだけ反発を感じますが、映画としては流石です。
第二次世界大戦勃発直後のイギリス。急遽首相に任命されたチャーチルの苦悩を描く物語。
映画「ダンケルク」は鑑賞していますが、イギリスがここまで追い詰められていたとは知りませんでした。
圧倒的なナチスドイツ軍、就任時には既に戦況は極めて不利、そして和平交渉の圧力。チャーチルの苦悩が画面から滲み出ています。
ナチスの残虐さを考えると、「徹底抗戦」の判断は間違いなかったと思います。結果として勝利していますし・・・
ただ、和平交渉の選択が間違いだとも思いません。寧ろ、その当時の戦局を考えると、正しい判断のようにも感じます。敗戦が確実視される状況で、プライドや愛国心だけを頼りに国民を死に追いやるなど言語道断です。
地下鉄内での市民の声を聴くことは、本当に正しかったのでしょうか。年端のいかない少女に徹底抗戦を叫ばせるのは正しかったのでしょうか?戦前の日本でもそうですが、愛国心で高揚し群集心理を患っている人々の声は、極めて危険だと感じます。
少し一方的な描き方に反感も覚えますが、それでも流石アカデミー賞受賞作品です。その演技と迫力は流石の一言でした。
全貌は不明
抗戦か融和かの混迷期の議会を切り出しているだけなのでチャーチルの全貌は解らない、はたまた映画のチャーチル像が実際の人物ととっていいのか浅学の身にはよく分からないが史実をなぞってはいるのだろう。
ダンケルクの救出作戦はクリストファーノーラン監督の同名映画や「人生はシネマティック」にも描かれていたので官邸側の視点での裏話は興味深かった。ヒットラーの増長を許したチェンバレンらの宥和政策が間違いであったことはノーベル賞作家カズオ・イシグロ原作の映画「日の名残り」でも伺うことができる。
チャーチルといえば晩年のブルドッグ顔のイメージだったので辻一弘さんのメークは綺麗すぎる気もするがゲイリー・オールドマンが直々に依頼しただけあってアカデミー賞(主演男優賞とメークアップ賞)を取ったのは朗報だった。
ヒットラーをして「戦争挑発屋」と言わしめたチャーチルの一面を伺うことができたものの感情移入するほどの共感はもてなかったのは政治家特有のうさん臭さなのか波乱万丈の半生を描くには映画の時間が足りなかったせいなのか。あれだけ酒浸りで葉巻を始終くわえていても91歳まで長生きしたのはすごい。大英帝国の復興を夢見たチャーチル、戦争には勝利したものの米ソ二強が台頭しただけに終わってしまったのは誤算だったろう。EU離脱問題で揺れている英国議会をみるにつけ、やはり英国人はドイツ主導が気に入らないのだろうかと思ったりもする。
今までとは違ったゲイリーが見れた
映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」特殊メイクはしているもののゲイリー・オールドマンってこんなに優しい顔してたんだと思った。地下鉄に乗り国民の声に耳を傾け、悩み苦しみ熱く演説をするウィンストン・チャーチルに感動した。
【ウィンストン・チャーチルの首相就任時からダンケルクの戦いまでの27日間を感動的に描いた作品。】
-クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」の記憶も新しい中、あの戦いを決定したチャーチルの苦悩の決断までを生々しく描いた作品である。-
◼️感想
・歴史ものとしては出色の作品であると思う。
・ゲイリー・オールドマンが辻一弘さん(今作で第90回アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞)の技により、目意外は全く面影が無い中、圧倒的な演技で(私は、途中から本物のチャーチルとして鑑賞)念願のアカデミー主演男優賞を受賞した作品。
・妻、クレメンティーを演じたクリスティン・スコット・トーマスと個人秘書エリザベス・レイトンを演じたリリー・ジェイムスの凛々しい姿も印象的な作品である。
<2018年3月31日 劇場にて鑑賞>
絶対に降参しない。和平は結ばない。
ヒトラー率いるドイツがヨーロッパを制圧する中、首相就任からダンケルクの戦いを経て、イギリスの確固たる立場を言葉として戦場に挙げるまで、チャーチル首相の数日を描く。
はっきり言って私は吹き替えでなければ観る気は無かっただろう。前半はかなりつまらないし、チャーチルは(失礼だと承知で語るが)だらしがないタヌキ似のじじいであるw
ゲイリー・オールドマンの魅力とダンケルクの戦い等の歴史を知らなければイギリスの立場上の話の為、正直つまらないと思います。
私もドイツのフランス進行、ダンケルクの件を知っているからこそ、楽しめました。
ホント、ドイツと和平を結んでいたらどうなっていたでしょうか?ゾッとします。
実話かは分かりませんがラストの地下鉄での国民との対話のシーン、子供の言葉に背中を押されるチャーチルの姿、そして演説をするビッグベンでの格好良さ(最近のビッグベン討論がカッコ悪く見える為更にw)が良い。
第二次世界大戦の中、イギリスの歴史の1ページだと思って観て頂ければ幸いです。
何のためにこの椅子に座ってる!
映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
(ジョー・ライト監督)から。
確かに、第2次世界大戦初期の歴史ドラマであったが、
メモした台詞たちを眺めると、今の時代にも通じる
「リーダー論」みたいなものが頭に浮かんだ。
首相の座になった時、妻はW.チャーチルにこう話かけてる。
「権力者は思いやりを持たないと、できれば穏やかさもね
皆に尊敬される首相になって」
そして、いろいろな決断をし、指示を出すシーン。
「肝心なのはナチスにイギリスは征服できないとわからせることだ。
私が全責任を負う」と言い切り「本当に?」と半信半疑の部下に、
「もちろんだとも! 何のためにこの椅子に座ってる!」と怒鳴る。
私は、このシーンが一番お気に入りとなった。
また、戦いに対して「和平交渉は及び腰に映る。
戦争に負けるより戦いを諦めた方が恥だ」と持論を展開し、
和平交渉に対しては、
「頭を食われてながら虎に道理を説くことはできん」とピシャリ。
「勇敢に戦って破れた国はまた起き上がれるが、
逃げ出した国は未来はない」と、断固戦う意志を貫いた。
そして、英国王ジョージ6世が「私は君を支持する」と
彼の背中を押してくれ、1つの助言を伝えるシーンも良かった。
「今度は私が君に助言する番だ。町に出て人々の声を聞け。
声なき大衆の声を聞くんだ。彼らにありのままの真実を話せ」
彼は助言どおりに行動し、自分の思いが確信に変わった瞬間、
「彼らの気持ちを代弁し続けることが私に課せられた義務だ」と
自信に満ち溢れた表情に変わっていた。
いつの世も、国民は強いリーダーを望んでいるだよなぁ。
目が可愛いチャーチル
戦場を見せない戦争映画。
だけど、その方が
状況が刻一刻と変わり危機が迫っている緊迫感が
出てたと思う。
色んな役をやって来たゲイリーオールドマンが
生き生きとチャーチルを演じてるように思えて、
チャーチルもとても人間味があり
チャーミングでもあった。
ただ、ずっと議論が続く展開に少し飽きてしまった。
クリストファーノーランの「ダンケルク」を観たから
ダンケルクの状況が想像出来てしまうのかなとも
思った。
そんな中で、
クライマックス前の地下鉄のフィクション部分こそ
映画にしか出来ない映画の素晴らしい所だなぁと
思いました。
高次元の完成度。
メイクアップアーティスト辻 一弘氏が、主演のゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当し、第90回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞したことでも話題になった作品。
日本での公開からだいぶ時間が経ったので、終了する前にと思って慌てて鑑賞することに。
面白かった。
カメラワークも照明も、美術も音楽も、全て素晴らしい。
あら探しをしても、まったく不自然さを感じさせない特殊メイクも見事だが、オールドマンの演技が実に素晴らしい。
ラジオ放送を含め、何度か登場する演説のシーンは、ひとつの観どころなのだが、決断を強いられ悩むところなど、内面が見え隠れする細かい演技が実に巧い。
第二次世界大戦。英仏連合軍が劣勢の中、チャーチルが首相に就任してから、ドイツ軍によってフランス北部のダンケルクに追い詰められた、40万人の兵士を救出するダイナモ作戦決行までの4週間の話しだが、昨年公開されたクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を観ていたのは正解だった。
『ダンケルク』とセットでもう1回観たいと思わせる作品だ。
面白かった!
実話やから、ヒーロー映画みたいに良いように進んでいくわけじゃなくて
すっごくヤキモキしたけど
だからこそ最後は心が引き込まれた!
最後の方の奥さんとキングの言葉にすごく感動した!
演説を字幕でみないとわからないことがすごく残念!英語がわかればなー………
成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは続ける勇...
成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは続ける勇気である。
チャーチルの名言集、なかなかいけてる。
ナチス、ヒトラーに抗戦し続けるのか、講和の道を探るべきか、チャーチルはどちらを選んだのか。ただそれだけの映画である。途中何度か寝落ちしそうになった。歴史の勉強をしているようだった(笑)
地下鉄の出来事は面白かった。あれ、ほんとなの?
二本立て一本目。えらい混んでる、やるやんパルシネマ。
夜明け前
原題『Darkest Hour』暗い時間そう夜明け前のこと。
チャーチルの半生を全て描くのではなく。
首相就任からダンケルクまでの27日間にスポットを当てて描いている。
チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンの演技はもちろんだが脚本が素晴らしい。
チャーチルの苦悩を表すような暗い色彩や思い空気感。
タイプライターの音。
全てが心情を表している。
そしてチャーチルの秘書を演じたリリー・ジェームスがまた良かった!
チャーチル自身が地下鉄に乗り込んで人々の声を聞くというフィクションも交え物語が盛り上がっていく。
ダンケルクという映画も同時期に公開された事もとてもタイムリーに感じる。
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