劇場公開日 2018年3月30日

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「少しだけ反発を感じますが、映画としては流石です。」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0少しだけ反発を感じますが、映画としては流石です。

2020年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第二次世界大戦勃発直後のイギリス。急遽首相に任命されたチャーチルの苦悩を描く物語。

映画「ダンケルク」は鑑賞していますが、イギリスがここまで追い詰められていたとは知りませんでした。
圧倒的なナチスドイツ軍、就任時には既に戦況は極めて不利、そして和平交渉の圧力。チャーチルの苦悩が画面から滲み出ています。
ナチスの残虐さを考えると、「徹底抗戦」の判断は間違いなかったと思います。結果として勝利していますし・・・
ただ、和平交渉の選択が間違いだとも思いません。寧ろ、その当時の戦局を考えると、正しい判断のようにも感じます。敗戦が確実視される状況で、プライドや愛国心だけを頼りに国民を死に追いやるなど言語道断です。
地下鉄内での市民の声を聴くことは、本当に正しかったのでしょうか。年端のいかない少女に徹底抗戦を叫ばせるのは正しかったのでしょうか?戦前の日本でもそうですが、愛国心で高揚し群集心理を患っている人々の声は、極めて危険だと感じます。

少し一方的な描き方に反感も覚えますが、それでも流石アカデミー賞受賞作品です。その演技と迫力は流石の一言でした。

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よし