マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴーのレビュー・感想・評価
全196件中、1~20件目を表示
親戚の結婚披露宴のような微笑ましさ
アバの曲は好きだが前作にはどうにも乗れず、またのけ者になるんじゃないかと疑心暗鬼にもなっていたが、不思議と今回はおおらかな気持ちで楽しめた。親戚の結婚披露宴に呼ばれてずっと微笑ましい余興や再現ビデオを観ているような映画だった。もしかすると前作よりももっとユルさがあって、この映画のフォーマットにはそれくらいのすき間が合っているのかも知れない。いや、以前は気づかなかったが、前作だってそうだったのかも知れない。余計なハードルを設ける邪念が取り払われてようやくこのシリーズの楽しみ方がわかったのかも知れない。
凄いと思ったのは、序盤でメリル・ストリープの不在が告げられ、なにか裏があるだろうと思っていても、本当にただ病死したという厳然たる事実として進んでいくこと。夢見るようなふわっとした世界観の中で、錨のような役割を果たしていたと思う。
謎だったのは、若きハリーは島に向かっていたのに、どこでいなくなったのかがわからないこと。説明もなく、島に着いたかどうかもわからない。あいつの退場がちょっと可哀そうな気もするが、大局には影響しないしまあいいか。
前作とABBAのファン向き。ミュージカル映画としての新味は…
2008年公開の前作は英ウエストエンドから米ブロードウェイへと進出したミュージカルの映画化で、ABBAの代表曲を並べた歌唱シーンで楽しませてくれた。続編で同じ曲ばかりやるわけにもいかず、ABBAの大ファン以外は知らない曲が続き、やや退屈。さすがに認知度の低い歌ばかりじゃ…となり、「マンマ・ミーア!」や「ダンシング・クイーン」などは再登場するが。
前作公開の後、俳優の歌唱の同録撮影にこだわった「レ・ミゼラブル」、歌い上げないソフトな歌唱と洗練されたジャズサウンドが印象的な「ラ・ラ・ランド」といった傑作が出たこともあり、今作は相対的に古臭さを否めない。ただ世界観は継承しているので、前作が大好きだった人は再会を喜べそう。
ドナがソフィを身籠ったとき3人の男と順に寝ていたエピソードは、実際に映像化されるとエグイなと感じた。コリン・ファースの喜劇センスが光っていたのは◎。
とても切なくて悲しいけど、どん底から這い上がる強さを感じる
ソフィ―の母親ドナの、若かった頃の三人の男との出会いと別れ、そして妊娠と出産を映像化している。
ドナがどうなるかはわかっているので哀愁感がある。
前作の出演者が勢揃いしたのは嬉しい。
シェールも出演している。
今作は、カメラワークがあまり良くなかった。
ドナの若い頃なら、もっと歌も踊りも圧倒的パワフル&ワイルドにガンガンイケイケなのかと想像していたが、それほどでもなくて、リリー・ジェームズがドナ役としては満点ではないけど良かった。
母親になると女は一段と強くなるということかな。
ABBA最高
サプライズ賞
ミュージカルなので当然だが、歌と踊りを楽しむ映画である。しかも全曲全編アバの名曲だらけだ。ちょっとテンション高すぎという感じもあるが、ミュージカル好きにはたまらない映画であろう。ただ、前作同様ストーリー自体の面白さはない。しかも今回はドナの若い時の、ビルたち3人の男性との出会いにも触れているが、ドナのビッチぶりには呆れてしまう。
しかしである、最後のほうでヘリコプターに乗ってわざわざこの島へ来るのは誰だろうと思って見ていたら、なんとシェールではないか。本物の歌手、しかも大物の歌手を登場させるなんて心憎い演出だ。これにはサプライズ賞をあげたい。シェールの登場からエンディングまでは見る価値あり。ちなみにシェールは、「月の輝く夜に」でアカデミー賞主演女優賞受賞している。
思いのまま生きてみたくなる映画
前作のパワフルなメリル・ストリープの方が好きだったなぁ。 前作ほど...
最高の続編
ABBA
ABBAの曲をテーマにした
2008年公開のミュージカル映画「マンマ・ミーア」の続編。(2018年公開)
あれから、10年の歳月が流れているなんて・・・(公開時に鑑賞の為)
前作もカロカイリ島を舞台に
大好きな「ABBA」のナンバーが
美しい映像と共に楽しめました。
こちらの作品も 最高にHappyで楽しかったです。
ソフィー(アマンダ・セイフライド)が、
元気な笑顔いっぱいで可愛いのです。
ソフィーは、母親ドナ(メリル・ストリープ)の夢であった
リゾートホテル『ベラ・ドナ』を完成させる。
オープニングパーティの準備に忙しいソフィーに
離れてホテルビジネスを学んでいる
夫スカイからNYに来ないかと誘われて困惑し
若き日の母、ドナと自分を重ねる。
物語は、過去が交差しながら進行します。
若き日のドナを演じる
リリー・ジェームズが最高にキュート!歌も抜群です。
太陽の陽射しを浴びながら
キラキラ感がスクリーンいっぱいに拡がって元気をもらえました。
若き日の3人のパパ役の俳優さん達もカッコいいの。
ラストは、ドナ(メリル)とその母親役のルビー(シェール)の
歌声もステキです。
時代を感じる衣裳も楽しめるし
なんといっても、「ダンシング・クイーン」ですね。(´▽`)
エンドロールの終了後もワンシーンありましたよ。
皆、帰ってしまう方が多かった記憶が・・・
前作にハマった人は観るべき‼️
ネタバレは含みません。安心してください。
今回は現代と母の代がパパッと常に入れ替わっていく感じで進みます。
前作が好き、もしくは面白かったと感じている方は今回も同じように楽しめると思います。逆に前作を観ていない人は観ても話の分からない部分が多いと思います。
とにかく若き日のドナ役のリリー•ジェイムズの歌がうますぎることと若き日のドナの親友たちが現代の役の人と似すぎています。本当に似てます。なので、違和感が全くなく本当に彼女らの若き頃を観ているようです。
実際に前作から10年経っての撮影なので俳優がそれぞれ良い感じに年をとっていて味がありました。
俳優らも再会を楽しんで撮影しているのが伝わってきました。
正直あまり期待していませんでしたが全体的に思っていたよりもおもしろかったです。
娘はいったい今いくつなの?
メリル・ストリープ
二度と戻らない、輝いていたあの時代。
前作よりずっと昔の、世界が輝いていた時代をていねいに描き込むことにより、前作をサンドイッチの具のように挟んだ、凝った構造のミュージカル映画です。
この作品の成功理由は、同時に3人の男に愛され、一粒種の娘を産んだ「母の気持ち」を中心に据え、そこから一ミリもブレなかったところかも知れません。
若かった頃の母を演じるリリー・ジェームズの素敵なこと明るいこと、百点満点でした。
ハチャメチャが許され、輝いていた母の時代と、倫理に縛られ息が詰まる現代の幸せとを対比して見せることで、鮮やかに輝いていたABBAの時代がなお一層引き立っています。
幸せなシーンでも、決して幸せ一辺倒ではなく、そこには過去があり、やがて来る時代の予感があり……と、重層的に描かれているので、底抜けにハッピーな映画であるはずなのに、観ていて涙が不覚にもこぼれそうになるシーンもありましたよ。
それは、過ぎ去ってしまって、もう二度と戻らない時代、本当は決して取り戻すことのできない青春への精一杯のノスタルジーが隠しテーマとして仕込まれていたからかも知れません。
とても楽しめる映画だと感心しました。
なお、どの登場人物も英語の発音が明瞭で分かりやすく、この映画の隠れた美点だと感じました。
ミュージカル仕立てのお蔭でしょうか。
前作よりも気に入りました
①前作が期待外れだった②シェールがメリル・ストリーブの母親なんてキャスティング「ありえなーい」③という理由で今まで観る気が無かったが、最近シェールに興味が出てきたので観ました。これが思っていたより良かった。④②についてはメリル・ストリープは死んだという設定なので無駄な心配だったけど、最後に出てきたときはやっぱりシェールの方が若見えるやん、と思ったけど、映画もこの辺りまで来るとどうでもええやん、という感じ。⑤内容は前作以前と以後とを合わせてこんな感じで作ってみました、というだけで薄っぺらいが(若い頃の三人の若者との関係をもっと突っ込んで描くかな、と思ったが表面をなぞっただけ)、ABBAの曲のお陰で却ってミュージカルらしくなっていて、前作のABBAのオリジナル聴いてる方がマシだわ、という感想と真逆。⑥シェールのグランマ役は残念ながら期待したほどextravaganzaな感じではなく普通っぽかったが、登場シーンは少なくても存在感はやはり半端ではなく『FERNANDO』を歌うシーンは映画のハイライトみたい。お陰で映画のバランスが悪くなってしまった。⑦ビアーズ・ブロスナンの音痴な健在。最初の登場シーンでABBAのドの曲を歌っているのか最初は分からなかった。⑧アンディ・ガルシア久しぶり。ドミニク・クーパー老けました。⑨ピアーズ・ブロスナンが音痴なのは相変わらず。最初ABBAのどの曲を歌っているのか分からなかったもの。
前作の同窓会みたいなもの・・・
ホテルのオープン・パーティを開くだけの物語なのだが、若き日のドナ役リリー・ジェームズが歌も上手いし、一人だけ輝いて見えた。そして、彼女の相棒であるロージーとターニャは似たような女優を見つけてきたもんだな~と感心する。ただそれだけの映画でした。
前作の終わりでも気になっていたのですが、ビルとロージーはくっついて別れて、またくっつくという展開なのでしょうか?ルビーとフェルナンド以上に気になるカップルです。時代が1979年に遡ったり、現代に戻ったりする編集の中、一番良かったのが序盤の若きドナたちの卒業式シーンでした。カフェのバンドも良かったです。シェールを見たのは『バーレスク』以来。歌唱力も安定なのだけど、口パクが気になってしょうがない。
2010年ごろから始まったギリシア経済危機。前作の直後からでしたが、この続編によって観光誘致は上手くいったんでしょうかね。エーゲ海の島を中心とした美しさは素晴らしいと思っていたのに、実は本作は主なロケ地がクロアチアのヴィス島になっていました。どっちにしても行きたいわ~
最高のハッピーエンド!
全196件中、1~20件目を表示