ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のレビュー・感想・評価
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一気に濃く複雑な内容に
「ハリポタを見ていない人でも楽しめる」「大人も子供も楽しめる」といった印象の前作とは明らかに雰囲気が変わっていました。
私は原作からのファンなので十分楽しめたのですが、恐らくハリポタ未経験の人や「にわか」の人には敷居の高い作品だろうな、と感じました。こうした作風にもかかわらず、日本の宣伝ではやたら「魔法動物が大活躍!」「小さい子も楽しめる!」といった宣伝の仕方をするのが全く理解できません。興行収入の数字に目が眩んで、実際には映画を楽しめない人まで呼び込もうとしているのが本当に気に入りません。他国が「The Crimes of Grindelwald」という文字を大きく掲げ、「魔法動物の映画」からのシフトチェンジをタイトルから感じるのに対し、日本では未だ「ファンタビ」の文字が大きいロゴを採用しています(これは5部作一貫してそうなんでしょうね)。この結果、既にレビューには「こんなの家族では楽しめない」「ハリポタ見てないから訳がわからなかった」「思っていたのと違った」といった感想が溢れかえっています。本来「見るべきでない」人までも、呼び込もうとする、日本の宣伝の仕方が全くもって理解できません。
以上は作品の内容と乖離する宣伝に対するクレームですので、ここから作品のレビューです。なお、ハリポタとファンタビをしっかり見てきた人向けの作品だという前提でのレビューです。
展開のテンポの良さは素晴らしかったです。特に最初の10分がすごい。あんなに興奮するオープニングは初めてでした。映画開始わずか数分で、悪役グリンデルバルドの魅力に囚われてしまいました。そして、その後のグリンデルバルドの凶悪っぷりが素晴らしい。どんな人の心も掴んでしまうグリンデルバルドの言葉はまるで魔法のようです。彼は仮に魔法使いでなくても、十分恐ろしい悪役であったのだと思います。彼をヴォルデモートとは全く異なる悪役として確立していたのが本当に素晴らしかったです。ジョニーデップの演技もとにかく最高でした。
そして、JKローリングの真骨頂である伏線を張る絶妙なセンスもこの作品で再び体験することができます。完璧なミスリードと最後に明かされる意外な真相は、今回も健在でした。
また、マグルであるジェイコブと魔女クイニーの「許されない恋」の展開は、とにかく切なかったです。それぞれの愛する気持ちゆえに選択をしていく姿には胸が痛みました。このパートは、どことなく現実でいう「同性婚」に通じるテーマを感じました。
ダンブルドアとグリンデルバルドの関係については本作ではそこまで深く掘り下げられなかったです。ただし、十分に伏線は敷かれていましたし、原作からの情報もある以上、これからの作品でじっくり描かれるのだと思われます。
今作全体としては、テンポ良く怒涛の展開が目白押しだったので、抜群の見応えでした。ただし、ハリポタシリーズと異なり一話完結となるような要素が全くなく、今作では何も解決しませんでした。早く5部作すべて見て、話の全体像を見たい。今作はそれだけ「あ、この物語のスケールえげつないわ」と自覚させるための映画だったのだと思います。次回作まであと2年待てない笑笑
魔法使い同士の争い開始、その序章
前作は1920年代の米国ニューヨークを舞台にして、垢抜けた雰囲気で結構好きな類の映画だったので期待していました。
史上最強の邪悪な魔法使いグリンデルバルド(ジョニー・デップ)が米国ニューヨークの収監施設から逃亡した。
彼の狙いは、純血魔法使いによる世界の設立。
そんな恐ろしい企みを阻止しようと、魔法省の面々が動き出す・・・
といったところからはじまる物語で、のっけから「ファンタスティック・ビースト(魔法世界の動物)」なんて関係ないじゃん!な物語。
前作のすっとぼけたような味もなく、終始、魔法使い同士の争いごとが描かれていく(ような)物語の序章。
ホグワーツ魔法学校校長ダンブルドア(ジュード・ロウ)とグリンデルバルドとの争いを、ダンブルドアの代理としてニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が探りを入れて戦う、というような図式で、魔法合戦を兵器合戦の置き換えれば、戦争映画の変型でしかない。
ということで、ストーリー的な興味は30分も経たないうちに失せてしまったが、なお悪いことに、見どころの魔法活劇も暗いシーンがほとんどで、その上、短いカットばかりなので、なにが写っているか判然としない有様。
監督は「ハリー・ポッター」シリーズ後半を受け持ったデヴィッド・イェーツが務めているが、後半失速した同シリーズの悪いところばかりが目に付きました。
クイニーが!!!
クイニーがあっちに行っちゃうなんて思ってもみなくて、クイニーの純粋で一途な所と、ジェイコブのやっぱり純粋で単純な、このカップルが好きで、この2人を見るために2を見に来た様なもんなのに、これからどうすれば良いのー!?!?って感じです。悲しい。でもクイニーの気持ちも分かるんです。ジェイコブの事が好きなのに、付き合う事も結婚する事も許されない。ゲラートに付いていけば、同じような苦しみの人を救える。純粋なクイニーなら付いて行くだろうし、実際そうなった。でも悲しい。これからどうなっちゃうんだろう。早く帰って来てくれたら良いなぁ。死にオチとかはやめて欲しいです。ストーリーは1よりまとまっていて楽しめました。ハリーポッターの復習をしないとよく分からないという気持ちにはなりました。
前作を是非とも見直してから劇場へ行くべき
残念
ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生品川IMAXにて鑑賞。
前作のファンタスティックビーストよりもキャストも作品のスケールも大きい。けどストーリーは次回作への繋ぎ合わせのように見えてあまり楽しくはなかった。
映画のペースがどんどん進んでいくので着いて行くのが大変でちょっと疲れてしまった。ファンタビシリーズは全5作ということなので次作に期待したい。
ほんと、申し訳ない。
復習してから観た方が理解しやすい
「2回、泣いた」
複雑過ぎ!魔法動物とのタッグが面白かったのに…😢
『ハリー・ポッター』シリーズの2匹目のドジョウを狙いシリーズを膨らませようと、登場人物・エピソードを盛り込みすぎ、複雑でまるでストーリーにメリハリが無い。
それも個々の動機が薄っぺらいので説得力が無く途中からどうでも良くなり、ストーリーを追うのをやめて観ていました。
この『ファンタスティック』シリーズは魔法動物とのタッグが面白い所だったのに、これでは『ハリー・ポッター』シリーズの後半となんら変わりなく、本来の〝魔法ファンタジー〟の世界観から一脱した、しがらみの政治劇となってしまっていて新鮮味もありませんでした。
J・K・ローリングには本来このシリーズが児童書であった事を思い出して欲しい。
ニュートのお兄ちゃんカラム・ターナを始め、役者さんがいいだけに残念。
しがらみを感じる脚本
ハリーポッターシリーズはほとんど未視聴で思い入れもありませんが、前作はおもしろく、その続きということで観にいきました。
しかし、今作は、あまりいい出来だったとは、正直、言えません。とにかく、設定を盛り過ぎている気がしてなりませんでした。
前作で死んだと思っていたキャラが生きていたり、記憶を失ったはずの男が何の前触れもなく現れたりと、かなり都合のいい展開ばかりでした。
とくに気になったのが、クリーデンスの扱いです。
彼はなぜ、魔法界のサーカス団で小間使いのようなことをしていたのか。
彼が、前作の騒動で生きていた、というのはとりあえず受け入れるとし、また、養子となる時の書類をもとにパリへ生みの親を捜しに行った、というのも、よしとしましょう。
しかし、そんな彼がなぜ、人間界ではなく魔法界に紛れ込んでいたのでしょう。ティナがサーカスの団長に問い詰めるシーンはあった気がしますが、答えは得られていたでしょうか?(自分が聞き逃しているだけ?)
そもそも、クリーデンスは、前作でアメリカ魔法省の人間に扮していたグリンデルバルドに、魔力を感じない的なことを言われてませんでしたか? 無自覚だったり、感情が高ぶっていないと、スカウターのように感知できないのでしょうか。
他にも、アジア系の俳優の起用は必要か? とか、カッパのシーンいる? など、無駄に思えるシーンが多くありました。
まだまだ続編があるということですが、その辺の回収がされるのかどうか……。
悪役がハマリすぎ!
ジョニデは、やっぱり悪役がハマリますね。リタがいじらしくて泣けました。全体的にイギリスの暗い雰囲気が、ジュードの登場の仕方のアングルが恰好良すぎで、今回の主役は、ダンブルドアとグンデルバルドの二人の確執を描いているんだなぁと実感。ラストに衝撃のシーンがあるので、最後まで見る事をお勧めします。でも、魔法動物の活躍シーンが余り無く、ファンタスティックビーストというタイトルが意味が無いように感じた。やはり、2大俳優の存在感に押されたという感覚が否めませんだした。後、ハリポタシリーズを知らないと内容が理解しにくいかもしれません。私も、前回を見ないといけないなと感じました。
シリーズを見ていなくても〇
ニュート・スキャマンダーと解けかかる魔法
時を遡り、新たに始まった魔法ワールド。その待望の続編。
公開2週目を迎えた全米では大幅に客足が落ち、公開が始まったばかりの絶大な人気を誇るここ日本でも今回は厳しい声がちらほら。
かく言う自分も少し魔法が解け…。
率直な感想は、少々期待値を下げて観たので、言われるほどつまらなくはなかった。安定の面白さ、この世界観。
しかし、不完全燃焼な点や毎回楽しみにしてたあの頃と比べるとワクワク感は薄れた。
良かった点楽しめた点、難点などを順々に。
話題の一つ、若きダンブルドアの登場。
まだ一介の教師に過ぎないが、すでにその名は知れ渡っている。
助言的な立ち位置、人を見抜き、若者への期待と信頼…後の面影もしっかり。
それにしても、ジュード・ロウが演じた事により、若きダンブルドアは何とハンサム!
ダンブルドアの登場以外にも、今回は前作以上にハリポタとのリンクネタが。
何と言っても、ホグワーツ城! そこに掛かるジョン・ウィリアムズのお馴染みのテーマ曲。
あの外観、あの校内、あの制服…何だか学舎に帰って来た気持ちに。
ホグワーツのシーンでは、もう1名、あの先生の名も。
その他、ダイアゴン横丁を彷彿させる銅像の向こうの魔法世界、セストラル、移動キー、まね妖怪、みぞの鏡、ワンシーンだけだがクィディッチ、ニコラス・フラメルやナギニなど、ファンならニヤリとする事間違いナシ!
前作のラストで登場した、“例のあの人”にも匹敵する黒い魔法使い、グリンデルバルド。
いよいよ脅威を発揮する。
まるでヒトラーのように、純血魔法使いこそ優秀である事を主張する危険思想。
魔法界全体を脅かす恐ろしい存在ではあるが、言葉巧みで品があり、何処かカリスマ性もある。化け物のような“例のあの人”とはまた違う。
ジョニー・デップが巧演と存在感充分。海賊役にはいい加減飽き飽きしていたので、悪のオーラ溢れる今回の役柄はなかなか魅力的だった。
難点として指摘されてるのは、登場人物の多さ。
続投組に加え、ダンブルドア、グリンデルバルド、前作では名前だけの登場だったニュートの兄テセウス、写真のみの登場だったリタ、初登場キャラは他にも。
確かに倍に増えたと言っていいくらいで、関係性も交錯しているが、それはハリポタだって同じ。あちらで馴れてるせいか、登場人物の多さや関係性はそれほど難では無かった。
グリンデルバルドや若きダンブルドアの登場で、ティナやクイニー、何よりナイスキャラのジェイコブが薄れてしまうのではと危惧したが、案外ちゃんと話に絡んでいた。ジェイコブが記憶を取り戻したのはご都合的だが、カムバックは素直に嬉しいし、やはりニュートとのコンビは見ていてほっこり。
エピソードも豊富。
メインであるグリンデルバルドの野望。
前作で死んだと思われたクリーデンスの秘密。
リタの暗い過去。
そこに、ニュートとティナ、ジェイコブとクイニーの恋模様。
一回見ただけじゃ消化し切れない。
でも、エピソードの詰め込み過ぎもハリポタではお馴染み。
1作目は無難な作りで、2作目からダーク色が濃くなった作風も同じ。
それらは悪くないとしても、今回弱かったのはストーリー。
謎が深まり、徐々に明かされ、興味は惹き付けられるが、今一つパンチ力に欠けた。
衝撃的であろうラストの展開や“本名”など、次ありき。繋ぎ感は否めない。
それから今回、魔法動物はほとんど話と関係ナシ。話の流れを邪魔し、単なるこれ見よがしのマスコットキャラ。
サスペンスフルになっていくストーリーを描きたいのか、魔法動物を見せたいのか。
魔法動物だけ見せたいなら、スピンオフのスピンオフのファミリー向けファンタジーでも作るべき。
全5部作。今回はその2作目。
ハリポタからどんどん広がるこの魔法ワールド。
ハリポタ5作目からこの魔法世界を請け負うデヴィッド・イェーツの手腕は手堅いが、しかしさすがにちと、マンネリ。
このテイストのまま後3作続くのかと思うと、正直キツい。
ハリポタは時折監督が変わったのが新たな風を吹き込んだので、ここらで監督を交代するのもシリーズ続行の上で一考かもしれない。
安定して楽しめるし、つまらなくはないが、中途半端さ多々。
これからの壮大な前触りや伏線が敷かれただけ。
でもひょっとしたら、5部作完結した時には、重要なピースになってるかもしれない。
次なる魔法を信じて。
あれを見ていなければ理解不能なのか…
凄いビジュアルで、ストーリー関係なく見る価値はあるかも─、と一瞬思ったりしたけれど、あまりの分かりづらさと展開の不自然さに予想外の眠気に襲われた。
前回の物語を忘れている、登場人物・キャラが多すぎる、展開が粗すぎる、という点で作品に没頭できず。
楽しむには、ハリポタシリーズを把握していること、前回の復習、それが必須であると感じた。自分はハリポタの知識が皆無だったので、途中ほとんど理解できず…
ハリポタをよく知っていそうなまわりの観賞者は、結構興奮気味で感想を言い合っていたので、壮大なスケールの映画として楽しむことができる映画なのかもしれません。自分には理解できませんでしたが─
それでも、ストーリーテリングは丁寧ではないと感じた作品でした。
相変わらずの流れ
映画は一話でそれなりに完結してもらいたいと思っていますが、相変わらずの続き物となっています。
前作はそれなりに完結したものが有ったと思いましたが、今回は何か終わったものが有ったのかわからないものでした。
これまでのシリーズのファンならば許せると思いますが。
全488件中、361~380件目を表示